457.2008年8月13日(水) 合意術とは?

 夕方になって京王線・聖蹟桜ヶ丘駅周辺の居酒屋へ出かけた。「知研」の久恒啓一理事長、八木哲郎会長、秋田英澪子事務局長のトップ3がこれからの運営方針を検討する機会に、会長が私も加わって月末の岩手県気仙広域連合の職員研修について話し合いましょうとお誘いいただいたからである。特に、これまで「図解」だけを指導してきたが、新たに「合意術」について講義しなければならない。まだ、この「合意術」が世間一般に充分浸透していない嫌いがある。私も門外漢であり、講義は八木会長が担当してくれることになっているが、傍にいて超然としているわけにもいかず、これから急遽勉強し、当日教室で使用するパワーポイントのスライドを作成したいと考えている。

 その席上で恒理事長から日経新聞社発行の著書「合意術」をご恵贈いただいたので、とにかく読んで講義の折には、ある程度理解できて、質問に答えられるレベルまでには到達したいと考えている。

 今日の北京五輪の結果は、女子柔道で上野雅恵選手が連覇した以外に、水泳200mバタで松田丈志選手が銅メダル、フェンシング男子フルーレで太田雄貴選手が銀メダルを獲得した。女子体操団体も善戦して5位入賞となった。特筆すべきは、フェンシングでメダル獲得は初めての快挙である。しかし、金メダルは、すべて連覇というのがいかにも不思議である。明日は男子水泳200m平泳ぎで、北島康介選手が連覇で金を獲ってくれるか。

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456.2008年8月12日(火) 「読取革命」という便利なソフト

 「読取革命」というパナソニックが販売しているPCソフトがある。バージョンアップ版で、6,800円だから、少々値は張るが、こんな便利で革命的なソフトがあるとは知らなかった。PC講師から勧められソフトを購入したが、印刷物が鮮明であれば、ほとんど復元できる。元の原稿がなくても印刷物(勿論鮮明なものほどよい)さえあれば、スキャナーを使うことによってかなり正確に復元できる。今日もHP上の自分の論考やエッセイの中で、タイトルだけで文章が載っていない文をこの「読取革命」によって復活させ、リンクして、4つばかりHPへアップした。

 念のために40年ぐらい前に発行された、ガリ版印刷の古い冊子の文字起しをやってみたところ、さすがにこればかりは相当手を入れないとまともな文章に戻らない。やはり癖のある文字や、画数の多い漢字などは、他の文字に変換されるケースが多い。漢字が似ている文字や、平仮名に変換されて修正に相当時間がかかる。まあしかし、ガリ版の文字起しなんか他にはないので、今後安心してどんな印刷文でも文字起しができることが分った。こうなれば、一応これまでに書いた文章の形さえ残っていれば、文章が復元できるので、記録文集をまとめて冊子として印刷することが可能である。

 さて、気になっていたグルジア情勢が急転直下解決しそうな芽が出てきた。予断は許さないが、メドベージェフ・ロシア大統領がロシア軍のグルジアからの撤退命令を出した。その前後にクシュネル仏外相とも会っているので、その影響もあるかも知れない。アメリカ政府はかなりきつい調子でロシアの侵略的行動を非難している。それにしても、よくロシアが本性を隠して撤退に踏み切ったものである。それでいて停戦交渉の当事者としては、サーカシビリ大統領を相手にしないと言っている。反ロ的言動のサーカシビリ大統領がよほど気に入らないと見える。しかし、子どもの喧嘩ではあるまいに、民主的手段によりグルジア国民から選挙で正当に選ばれた人物を相手にせずとは、開いた口が塞がらない。これは一種の内政干渉ではないだろうか。伝来のロシアの覇権主義、領土拡大主義には、毎度うんざりしているところだが、今回はさっと撤収したのは他に思惑があってのことだろうと邪推したくなる。ロシアと国境を接している国家は、苦労が絶えないと思う。日本は国境を接していない北方領土でさえ、ロシアにはほとほと手を焼いている。昔の南北樺太のような境界線があったら、ロシアにはどんどん侵略されて結局オホーツク海へ落とされてしまう。現実に存在する覇権国家とは、よほど戦略を練って今までのお行儀ばかり良い外務省式の付き合いではなく、現場で腹を割って付き合う外務官僚の養成が必要になるのではないか。

 もうひとつ救いようがない国家がある。北朝鮮である。国民が国民すべて、あんな理不尽な政治統制、外交交渉を求めているわけではない。昨日から中国の瀋陽市で日朝会談が行われているが、「ああ言えばこう言う」北朝鮮方式で今回も拉致問題が主題だけに、前進はほとんど期待できない。それでいて前進しなければ、北朝鮮はその責任はすべて日本側にあると言うであろう。こういう世にも不思議な国がある。外交というのは、確かに一筋縄では行かない。特に、北朝鮮のような国家の体を成していない国との交渉、ロシアのような覇権主義国家、そして戦後教育の中で愛国主義を間違えて教えてしまった中国などとは、相当の覚悟をして付き合わないと貧乏くじを引くことになる。政治家はこういうことが分っているだろうか。

 今日のおめでたいニュースは、女子柔道で谷本歩実選手が、北島、内柴選手に続き、連覇達成したことである。男子体操は銀メダルだったが、これだって上々の首尾ではないか。

 また、新彊ウィグル自治区で小さなテロ事件があったようだ。

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455.2008年8月11日(月) 外相はどこの国の政治家か?

 昨日朝のNHK政治討論番組のさわりが再放送されるのを昨夜のニュース番組で見た。その中で高村外相の節度のない発言には失望するとともに、日本の外務大臣というのは、この程度の脳みそしか持ち合わせていないのかと呆れ果てた。

 先日明らかになった中国製毒入りギョーザ事件に関する情報公開の遅れについて、外相はこう述べた。「相手(中国)から今公開すると捜査に差し支えるので、しばらく公表しないでくれと言われた。相手がこちらを信用してそう要求しているのに、当方で一方的に情報公開したら、以降重要な情報は入ってこない。これは情報の世界では常識的なことである」と言ってのけたのである。こんなことは事と次第による。そんな区別もできない、この大臣のオツムはどうなっているのか。外務大臣というのは、国益のために外国の高官と話し合い、国家の利益を背に相手国に対して丁々発止と言うべきことは主張し、相手が間違っていればその間違いや矛盾を指摘して、諭すがごとく間違いを糾し、事態を現状より好転させるというのが職務とその責任ではないか。ところが高村外相は、自国の立場を主張するより、相手国の言い分と都合のみを黙って汲み取っている。外相たるもの、こんな硬直的なロジックしか分らないのか。

 情報を受けた段階で、これはギョーザ事件発生の経緯と事実関係の不透明さから考えて、トップ・ランクの重要な情報だと知るべきだ。中国が言っているのは、自分たちの虫の好い都合であって被害に遭った日本人のことはまったく考えていない。被害者が誰で、加害者が誰であるかをまずお互いに確認しあうべきである。そのうえで、日本は論理的に、かつ常識的に中国を説得すべきだった。公開することが両国国民の疑心暗鬼を解く、両国にとって最良の方法だと。だから、とりあえず情報公開して、その前提で改めて解決策を講じましょうというのが普通の常識である。それを相手がこう望んでいるから、こうしてあげるのが筋だと考えているとしたら、高村外相は外相としての器ではないし、その資格はないと思う。即刻辞職すべきである。外務省の役人は、当の大臣以下世間知らずが多すぎる。「世間一般の常識は外務省の非常識、世間の非常識は外務省の常識」などと揶揄されぬよう、もう少し毅然として外交交渉に当ってもらいたいものである。

 気になっていたグルジア情勢が混沌としてきた。昨日グルジアが南オセチア自治区から軍隊を撤退させた。これを機会にグルジア政府はロシアに対して、停戦を呼びかけていた。仲介したクシュネル仏外相が両国を訪れ、グルジアからは停戦受託書を預かったが、覇権国家ロシアは停戦を拒否した。プーチン首相はグルジアが南オセチアで民族浄化を行っていると一方的にグルジアを非難するばかりだ。今日になって一旦は撤退させたグルジアが再び南オセチアへ軍隊を出動させた。こうなると泥沼状態で、徐々に深みにはまっていく。国連事務総長、アメリカもロシアを非難している。これでは当分停戦は望み薄である。 

 今日の明るいニュースは、水泳で北島康介選手が、100m平泳ぎで前回に続き、金メダルを獲得したことである。しかも世界記録樹立である。アテネ大会後のスランプ、周りの雑音やプレッシャーに負けず、逆にそれをバネにして力に変える術を身につけている。そしてここ一番でエンジン全開である。こういう逞しさを、政治家や外務官僚や公務員たちも少しは見習ったらどうだろうか。

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454.2008年8月10日(日) また中国でテロか?

 グルジアとロシアの軍事衝突がついに戦争状態に突入した。覇権主義国家ロシアは、ロシア流面子にかけても撤退することはない。ついにアブハジア自治共和国にも飛び火して、グルジア側の発表によれば、2千人が死亡した。今日になってグルジアが南オセチアから軍隊を撤退させた。ロシアの要求に従った形となった。今度はロシアが撤退する番だ。しかし、いつもながらのことではあるが、ロシアがすんなり退くとも思えない。むしろ、報道によれば黒海に連合艦隊を出動させて、海上封鎖を始めたらしい。まあ昨日よりは戦火拡大の要因は無くなったので、国連でも解決の糸口をつかめるのではないかと思う。もうこれでシース・ファイアといきたいものである。

 4日の新彊ウィグル地区カシュガルにおけるウィグル族独立派のテロがあったが、今日同じ新彊のクチャでテロがあり12人が死亡した。昨日はアメリカ人観光客が中国人に殺害された。五輪の式次第は一応順調に進められているが、警戒の厳しさは異常なくらいで、市内に軍人と警察官が溢れているらしい。開会式直前には、こんなことまでやっていた。開会式中に降雨の恐れがあるとして雨雲を蹴散らすために高射砲で化学薬品を1千発以上打ち上げたのである。それなりの効果はあったようだ。とにかく国を挙げて五輪成功のために、何でもかんでもやろうという意思ありと見た。地方からの出稼ぎ者を地方へ帰し、北京を五輪一色に埋め尽くしている。勝ち残り組や恵まれた人たちだけが、五輪を楽しむ。暗いところや、汚いところ、恥部は徹底して隠してしまおうというのである。五輪関係以外は仕事にならない。この不自然な状態は五輪閉会まで続く。地方は警察力が弱められ、テロに対する警戒も北京ほどではない。テロリストにしてみれば、ここに一つの狙いがある。それが今日のクチェのテロのようだ。これから約2週間、中国全土はこのままの状態で恐れているボロを出さないで済ますことができるのだろうか。

 それにしてもギョーザ中毒事件は、当分日中間で話し合いが持たれる気配もなく五輪が終わらなければ解決しそうもない。

 今日男子柔道で内柴正人選手がアテネ大会に引き続き、金メダルを獲得した。日本選手金第1号である。

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453.2008年8月9日(土) 推薦文は芳野満彦さんが・・・。

 ついニコニコしてしまった。麻布十番のギャラリー東京映像で開催中の芳野満彦山岳展へ渋谷から電話してみると、芳野さんは来ておられるとのことだったので、30分後に伺うと伝えて会場へ直行した。半年振りに顔を合わせると、もう私の手紙は読まれたように机脇に置いて、いかがでしょうかと咳き込むようなお願いにすぐ大きく頷いていただいた。推薦文をお書きいただくことについて快くお引き受けいただいたのである。これでやっとほっとした。

 芳野さんは赫々たる登山経歴もさることながら、山岳画家としても名を成しておられ、ご著書も「山靴の音」「われ北壁に成功せり」ほか何冊か残しておられるので、願ってもいない方に推薦文をお書きいただけることになって、実に光栄の至りである。何と言っても芳野さんは、凍傷で足の指をすべて失いながら多くの山で初登攀者となった実績は、わが国の山岳界では、伝説的な話として伝えられている。中でも日本人初のマッターホルン北壁冬季登攀者になったということは、他のアルピニストの追随を許さない。前回お会いした時に差し上げた「現代・海外武者修行のすすめ」も大変面白かったと仰っていただいた。私が山と絵画に関心を持っていることに、良い印象を抱いていただいたような気もする。A4判130枚の原稿を読みきるのにお疲れになるのではないかと心配していたが、芳野さんはご自分から本を読むのが早いと仰っていただいたので、一応1ヶ月後にこちらから電話をして様子をお聞きするということになった。偶々会場へ来られたアルパインツアーサービス㈱黒川惠社長から、同社の創立者のひとりが芳野さんだと伺って驚いた。

 ともかく、これで一安心である。

 北京五輪も今日からいろいろな種目で競技が始まった。しかし、日本にとってはほろ苦いスタートとなったようだ。3回連続金メダルを期待された柔道の谷亮子選手も銅メダルに終わった。競泳種目でもほとんど日本選手は予選落ちが続いている。日本記録を大幅に破っても決勝へ進めない女子400mリレーのような種目もあった。女子マラソンで連覇を期待されている野口みずき選手のように、疲労のため合宿先のヨーロッパから早めに帰国して京都の病院へ検査入院している選手もいる。日本選手の間には、どうも油断と甘さがあるのではないか。

 それより驚いたのは、ロシアとグルジアとの険悪な関係がついに戦争にまで突入してしまったことだ。元々両国の関係は良くなかった。早速国連安全保障理事会では、武力行為の停止を呼びかける報道声明の取りまとめを試みたが、ロシアに対してはグルジアを支持するアメリカなどが対立して決裂した。グルジア国内には、南オセチア自治州、アブハジア自治共和国のような親ロ国家があり、EU加盟を目指すグルジアとしては、盲腸のような存在だった。

 不意にロシア空軍機がグルジア国内を攻撃して多数の市民に犠牲者を出した。これから先が心配である。長崎への原爆投下記念日に、空爆をやるというのもロシア流か。

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452.2008年8月8日(金) 北京オリンピック開会

 6日から麻布十番で登山家・芳野満彦さんの山岳絵画展が開かれているので、お会いして次の拙著帯文に推薦文を書いていただこうと、先日書状をお送りし、今日お伺いしてお願いすることをお伝えしておいたが、今日は会場に来られないとの話だった。係の方に聞いてみると会場気付で郵送した私の手紙も、まだ芳野さんには手渡していないことが分った。明日午後に電話をして、確認を取ってから改めて伺うことにした。ご健康に支障がなければ良いがと少々心配になる。

 今日北京五輪が開催された。2008年8月8日午後8時(北京時間)に開会式は始まった。今まで開会式のイベントは、ほとんど秘密のヴェールに包まれていた。それがいざ蓋を開けてみるとその演出は見事なばかりで、中国古来の文化と伝統行事の紹介を電光により立体的にやってくれた。事前に治安、テロの問題等の悪い噂が流布され、暗いイメージばかりが先行していたが、それを打ち消す出来映えだった。大勢の出演者が一糸乱れず舞い踊る光景は、迫力すら感じた。これだけ矢継ぎ早に、後から後から目新しい仕掛けによるショーが繰り返されて、TV視聴者としては1時間10分ほど口をあんぐりしているだけだった。開会式だけは、予想を遥かに上回る素晴らしいパフォーマンスだったと思う。

 この演出の総監督は中国人の著名な映画監督、チャン・イー・モウ氏で、スケールの大きさとテンポの速さ、洗練された技能等、中々衝撃的で洒落た演出だった。この後の主役である選手入場もすっかり食われてしまい、少々影が薄い感じだった。どこの国も整列進行は行わず、小旗を手にニコニコ、ダラダラ歩くだけの入場行進だった。この200ヶ国以上のダラダラ行進を見ていると、とても緊張感とはかけ離れた、たがの緩んだ烏合の衆の行進のようだった。前座のパフォーマンスが10点満点以上とすると、役員・選手の入場はせいぜい半分の5点ぐらいだろう。

 福田首相夫妻も開会式に出席していたが、今日午前中に行われた福田・胡錦涛会談で早速問題のギョーザ事件について話し合われたようだ。6月の中国国内のギョーザ毒入り事件については、しばらく公にしないようにと中国政府から口止めされた。これを日本側は分りましたと了解した。すべて中国ペースで進められていたことが分る。これだから、いつも外交問題で日本は舐められてしまうのだ。なぜお互いに責任は明確にして、是々非々をはっきりさせて論理的に話し合うことができないのだろうか。

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451.2008年8月7日(木) 北京五輪と中国製毒入りギョーザ事件

 八木哲郎「知研」会長と朝10時に新宿で会って、月末に予定されている岩手県・気仙広域連合の研修内容、日程表、テキスト作成について話し合った。この広域連合の職員研修を担当するのは初めてで何かと戸惑うことが多い。特に、日程表の中に「合意術」が入っているので、今福島県で教えている内容とスケジュールとはかなり異なる。私自身も「合意術」を教えるのは初めてであり、この「合意術」については、以前から研究している八木会長と一緒に担当することになった。

 私の考え方を八木会長から広域連合へ伝えてもらうことにした。特に、講義では「POWER POINT」を効率的に活用したいと考えている。

 さて、開会式前から異常に盛り上がっている北京五輪も、いよいよ明日が開会式本番となったが、その前の昨日すでに女子サッカーの緒戦がニュージーランドとの間で行われ、引き分けに終わった。今日も男子サッカーが行われたが、前回大会金メダルのアメリカに1-0で惜敗した。明日から暑い日本国中で五輪フィーバーが駆け回るのだろう。

 それにしても昨日公表された、6月に中国国内で発生したギョーザ中毒事件は、今日になって高村外相が、中国側への配慮で暫時公表しなかったと、どこの国の外相かと疑わせるような発言をした。日本の国民の安全より、外国の加害者に対する気遣いを優先している、この神経は常識外のものだ。

 今朝の新聞でも、1月の国内ギョーザ中毒事件は中国で毒が混入された可能性が一段と強くなったので、中国政府はきちんと真相と経過を説明すべきだと強い口調で述べている。そこへこの高村外相の発言である。なぜ日本政府は中国にここまで遠慮しなければならないのか分らない。外相が日本人なら、加害者(多分)である中国が、被害者である日本へ配慮するべきだと考えるのが普通ではないか。どうもこの外相もしばらくその職にある間に、力を発揮しない外務官僚のペースに合わせることを学んでしまったようだ。頭の中の構造が少々変わっているとしか思えない。

 この後、この不鮮明な隠蔽事件にどうやって対応し説明するのか、そして落としどころをどうするのか、高村外相の発言を注目してみたい。ことは、国家の外交のトップが鼎の軽重を問われているのだ。

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450.2008年8月6日(水) アメリカは原爆犠牲者をバカにするのか。

 今日は福島県研修の第2日目で、課題は受講者の「私の仕事図」作成である。12名の受講者にそれぞれ自分の図解を作成してもらい、発表をして個々の作品にコメントを述べた。総体的なレベルはかなり高く、中々素晴らしい作品ができたのではないかと思う。気持ちよく講義できて、作品の水準も高いとなるとつい嬉しくなるものだ。昨年度までは、PCのソフトとして「VISIO」を使用していたが、八木哲郎知研会長とも相談のうえ、今年度からは「POWER POINT」を使用してもらうことになった。結果的に受講者には抵抗がなく、反って受講者が普段から「POWER POINT」を有効に使っていることが分った。「POWER POINT」は、今やいろんな場面で有効に使える。逆に言えば、これなくして縦横無尽の表現は思うようにはできない。

 今朝広島で原爆投下63年目の慰霊祭が行われた。ふくしま自治研修センターでTVを見ていると秋葉広島市長や、福田首相らが出席して花輪を捧げていた。外国政府からも官民を問わず多くの要人が出席していた。今日初めて知ったことだが、アメリカ政府からは誰も参列していない。当然駐日大使か、近くの領事館から総領事が出席していると思っていた。アメリカ人にとっては当然のことであると思っているのかも知れない。これまでも公式にはアメリカ政府関係者は出席していないという。原爆投下を実行した当事国が、投下により被爆して多数の犠牲者と被爆者を出している相手国の苦難と悲しみに、何の贖罪意識も感じていないということである。アメリカの身勝手外交は、これまでも、自国は核を所有してしながら、新たに核を持とうとする国に対しては徹底的に反対しようとする態度に明らかである。広島市はこれまで核保有国すべてに、案内状を送ったようだ。このうち今年初めて出席したのは、中国であり、その前にロシアも出席している。大体アメリカという国は、論理的で開放的で行動は理解できることが多い。しかし癒しがたい傷を負わせた国に対して、原爆記念日に鎮魂の気持ちを抱いて誰一人として国の代表者を送らないというのはどうい料簡だろうか。どうもこればかりはアメリカのやることに納得できない。

 やはりそうか。1月に発生した中国のギョーザ中毒事件である。6月に中国国内でも日本で中毒事件を起した同じ天洋食品のギョーザから中毒患者を出したことが判明した。何か割り切れないまま日中どっちに原因があるのか分らなかったギョーザ事件も、やはり中国側で毒が混入された可能性が濃厚になった。

 問題は、このニュースを日本政府が中国から知らされたのが、1ヶ月も前だったということである。何の思惑があって、日本政府はこんな大事な情報を長い間隠蔽していたのだろうか。情報公開を日中首脳間で取引していたとしか思えない。これから当分マス・メディアの格好の好餌となるだろう。

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449.2008年8月5日(火) 福島県研修始まる。

 夕べは福島駅前のホテルに宿泊した。今年の福島県第2回図解研修で今日から2日間講師を務めるためである。駅前から会場の「ふくしま自治研修センター」へタクシーでやってきたが、明け方のかなり激しい降雨の名残か、相変わらず激しい雨が降り続いていた。

 今日の講義は前回と同じ参加者が12名で、県庁はじめ、各市町村から参加されている。いつも通り担当の武田剛さんと打ち合わせた。福島の県民性だろうか、皆さんいつも通りおとなしい人たちばかりである。恒例によって自己紹介を済ませ、今日のメインは「ホテル開設に伴う運営方針、並びに営業計画」を3つのグループに分かれてもらって、それぞれ図解作成してもらう。中々チームワークがよくそれぞれ良い作品ができたと思う。夕食はセンター内の食堂で打ち解けた雰囲気の中で楽しんだ。これなら明日の「私の仕事図」作成はきっと期待出来ると思う。

 さて、新彊ウィグル地区で襲撃事件が発生して、16人が死亡した。北京オリンピック開幕3日前にしてこの危険な状態である。中国政府としては問題点をすべて無理に押さえ込んで、何とかオリンピックを開催しようとしている。しかし、いつ事件が起きないとも言えない危うい状態である。この襲撃事件を起したグループは、先日昆明でバス襲撃事件を起した東トルクメニスタンのイスラム教徒のグループだ。五輪という世界が注目する中で、彼らは新たな自分たちの目的を達成しようと考えているようだ。新彊ウィグル自治区は中国の最西端でほとんどがイスラム教徒である。一方イスラム圏の最東端がトルクメニスタンで、その隣国が中国・新彊ウィグル自治区であり、中国領土であることに必ずしも納得していない。中国政府に依れば、犯人はウィグル独立派らしい。ここに民族的な独立を成し遂げようとの動きが出て、トルクメニスタンと通じる隙間が出来てくる。中国政府としても悩ましいところである。

2008年8月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

448.2008年8月4日(月) 悪徳役人を追放しないと駄目だ!

 今朝の朝日新聞一面に「官庁、娯楽に3億円-06年度」カラオケ機、マージャン牌、ビリヤード、スキー旅行、さくらんぼ狩り・・・・とある。わが国のごくつぶしである中央官庁の役人は、税金を湯水の如く使って遊び回っているのだ。先ほど東北新幹線で福島へやって来たが、その車中の電光ニュースでも伝えていた。使用したタクシー券のうち、1,900件は一回当りの利用料金が3万円を超えるという。その内財務省関係が970件だという。かつて話題になった財務省のノーパン・シャブシャブに象徴されるように、財務省以下役人どもの金銭感覚と庶民感覚は手の施しようがないほど狂っている。

 3億円だって18の省庁だけの回答だという。残りの10省庁は「そうした支出はない」と回答した。誰がそんなデタラメを信じられるだろうか。それに3億円だって氷山の一角ではないだろうか。これで役人のお小遣い、遊興費や玩具代は、国民が額に汗をたらしながら上納するシステムになっていることがほぼ定着し、国民の目が届かない闇の中で容認されていることがはっきりした。

 国家の重要な業務に携わっているとのプライドは大いに結構だが、あなたたちには自己満足のプライド以外に何があるのだと尋ねてみたい。もう一歩突っ込んで、国民のために本当に仕事をする気持ちがあるのかと聞きたい。仕事を陰でさぼり、ごまかし、たかり、無駄遣い、私的流用、背任行為等の悪事を積み重ね、高待遇の後に、天下りという民間企業の社員をバカにするような、「働かず高収入」を得て、有利な年金を終生受けられる。甘い汁を吸うことばかり考えている。腐りきっている。「揺り籠から墓場まで」というスローガンは、わが国の役人に献上されたアイロニーで、本音を言えば「役人になったら早く死んでしまえ」という意味だ。

2008年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com