今日は福島県研修の第2日目で、課題は受講者の「私の仕事図」作成である。12名の受講者にそれぞれ自分の図解を作成してもらい、発表をして個々の作品にコメントを述べた。総体的なレベルはかなり高く、中々素晴らしい作品ができたのではないかと思う。気持ちよく講義できて、作品の水準も高いとなるとつい嬉しくなるものだ。昨年度までは、PCのソフトとして「VISIO」を使用していたが、八木哲郎知研会長とも相談のうえ、今年度からは「POWER POINT」を使用してもらうことになった。結果的に受講者には抵抗がなく、反って受講者が普段から「POWER POINT」を有効に使っていることが分った。「POWER POINT」は、今やいろんな場面で有効に使える。逆に言えば、これなくして縦横無尽の表現は思うようにはできない。
今朝広島で原爆投下63年目の慰霊祭が行われた。ふくしま自治研修センターでTVを見ていると秋葉広島市長や、福田首相らが出席して花輪を捧げていた。外国政府からも官民を問わず多くの要人が出席していた。今日初めて知ったことだが、アメリカ政府からは誰も参列していない。当然駐日大使か、近くの領事館から総領事が出席していると思っていた。アメリカ人にとっては当然のことであると思っているのかも知れない。これまでも公式にはアメリカ政府関係者は出席していないという。原爆投下を実行した当事国が、投下により被爆して多数の犠牲者と被爆者を出している相手国の苦難と悲しみに、何の贖罪意識も感じていないということである。アメリカの身勝手外交は、これまでも、自国は核を所有してしながら、新たに核を持とうとする国に対しては徹底的に反対しようとする態度に明らかである。広島市はこれまで核保有国すべてに、案内状を送ったようだ。このうち今年初めて出席したのは、中国であり、その前にロシアも出席している。大体アメリカという国は、論理的で開放的で行動は理解できることが多い。しかし癒しがたい傷を負わせた国に対して、原爆記念日に鎮魂の気持ちを抱いて誰一人として国の代表者を送らないというのはどうい料簡だろうか。どうもこればかりはアメリカのやることに納得できない。
やはりそうか。1月に発生した中国のギョーザ中毒事件である。6月に中国国内でも日本で中毒事件を起した同じ天洋食品のギョーザから中毒患者を出したことが判明した。何か割り切れないまま日中どっちに原因があるのか分らなかったギョーザ事件も、やはり中国側で毒が混入された可能性が濃厚になった。
問題は、このニュースを日本政府が中国から知らされたのが、1ヶ月も前だったということである。何の思惑があって、日本政府はこんな大事な情報を長い間隠蔽していたのだろうか。情報公開を日中首脳間で取引していたとしか思えない。これから当分マス・メディアの格好の好餌となるだろう。