1215.2010年9月10日(金) 内も外も喧しい。

  「230万人」という数字を聞いて、咄嗟にどういう人たちか分る人はほとんどいないのではないか。驚くなかれ、日本中の100歳以上の行方不明者の数である。このほかにも120歳以上の不明者が7万7千人、150歳以上の人が884人もいるという。日本国民の約300人にひとりがこの範疇に入る。尤も各自治体は、戦争や海外移住によって家族と離れ離れになり、死亡した場合にこういうケースがあり得るそうで、必ずしもすべてが自治体の責任というわけではないと言うが、地道で面倒な調査が後回しにされてきたことが今日の事態を招いたのではないか。

 いずれにしろ、法務局も漸くこの問題の解決へ向けておっとり刀で腰を上げた。対象者が120歳以上の場合は住所の記載がないことのみを理由に、自治体が職権で戸籍抹消の手続きに入れるよう運用を簡略化することにしたのである。

 さて、今日国内外で深刻な事件があった。国内の事件のひとつは日本振興銀行が破綻し、初めてペイオフが発動されたことであり、もうひとつは不正証明書発行で逮捕された厚労省の村木厚子元局長に、東京地裁で無罪判決が下されたことである。前者は2004年に中小企業向け融資専門の銀行として開業した。競争激化と景気低迷で行き詰った。昨年問題になった東京都が出資している「新銀行東京」と似たような道を辿ることになってしまった。後者は、検察の作為的なストーリーの作成と証拠品が採用されなかったことから無罪となった。疑いは晴れたが、まだ検察側が控訴する余地が残されている。

 一方、海外では明日の9.11テロ事件発生9周年を期して、フロリダ州のキリスト教牧師がイスラム教の聖典コーランを燃やす計画を打ち出し、同調するよう広く呼びかけたことに対するイスラム教信者からの強い反発である。オバマ大統領が件の牧師に考えを変えるよう要請し、ゲーツ国防長官もコーラン焼却を実行すれば、イスラム諸国に駐在する米兵らの生命を危険に晒すと電話で説得し、ローマ法王庁でも憂慮する声があがっている。

 「汝!隣人を愛せよ」の博愛をテーゼとするキリスト教の牧師ともあろう者が、それと正反対の蛮行を実行しようとするのは何たる傲慢、何たる非情、何たる堕落か。

 牧師はイスラム教指導者と、9.11同時多発テロ現場「グラウンド・ゼロ」近くにモスクを建設する予定について話し合いがついたとして、一旦計画を撤回すると発表した。

 ところが、夜になってイスラム教指導者はそんな約束はしていないと言い出す始末で、その一方でキリスト教牧師はそれなら予定通りコーラン焼却を実行すると言い出した。また振り出しに戻ってしまったらしい。もう明日まで時間はない。イスラム教信者を怒り狂わせることをやってしまうのか。さあ、牧師よ、アメリカ国民よ、どうする。

2010年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1214.2010年9月9日(木) 和文にアラビア数字は馴染まないと思うが・・・。

 昨夕小中陽太郎さんご夫妻と利光國夫さんご夫妻、われわれ夫婦の3カップルでハイアット・リージェンシー東京の中華レストラン「翡翠宮」で会食した。先月食事をしましょうということになり、小中さんと利光さんのご都合を合わせて、ちょうど空いていた昨日に予定を決めた。生憎天候は台風の影響を受け荒れ狂っていた。小中さんは今日が76回目の誕生日であるので、昨夕は前夜祭だったということになる。誕生日が二百十日で、毎年決まって台風がやってくると笑っておられた。「翡翠宮」は名門中華店として知られているだけに、シェフご自慢の中華はなかなか美味で食事を満喫した。

 小中さんも、利光さんもそれぞれ知識人であり、功成り名を遂げた方であるので、話題には事欠かない。私はやらないが、お2人ともゴルフがお好きだし、奥様同士は音楽好きなので、大いに盛り上がって3時間以上も愉しい雰囲気を味わうことが出来た。今月初めての飲酒となる上品なアルコールも味わい久しぶりに良い気分に浸った。

 今日の日経夕刊紙のエッセイ「あすへの話題」に、東洋英和女学院大学の村上陽一郎学長が「数字をどう書くか」と題してペンを揮っている。村上先生は日本文章上の数字は、漢数字であるべしとの持論のようだが、最近では新聞を始めとしてアラビア数字が主流になりつつあることに少々疑問を抱かれておられる。寡聞にして知らなかったが、国語審議会では、戦後まもなく日本語表記は漢字・仮名交じり文とすることを定めているという。

 私にも思い当たるふしがあるし、こだわりもある。昨年出版された共著「知の現場」で、東洋経済新報社の担当者は、アラビア数字が最近の傾向だと強く主張し、縦書き日本文の数字は漢数字を使用すべきとの私の持論を採用してくれなかった。アラビア数字を使用すると1桁の場合善しとしても、2桁以上の場合はどうするのかとの疑問には、2桁は半角で表現し、3桁以上の場合は1桁ずつ縦に書くという意見を述べた。刷り上った「知の現場」はすべてそのようになっている。

 まあ時代とともに表現法は変わると思ってはいるが、なぜか無理やりそのように仕向けている感じがしないでもない。

 いま製作中の共著「そこが知りたい 観光・都市・環境」は横書きなので、アラビア数字に決まっており、その点では問題はない。

 しかし、縦書きの和文にアラビア数字の使用は、ひとつの流行ではあるかも知れないが、村上先生同様馴染まないと思っている。

2010年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1213.2010年9月8日(水) 教育への公的支出は主要国で最低

 まったくしばらくぶりである。台風のお陰で今朝からポツポツ雨が降っていたが、昼過ぎからかなり激しい雨となった。やはり台風時の雨は普通の降雨と違って激しく力強い。

 先日共著「そこが知りたい 観光・都市・環境」の校正打ち合わせを行ったが、初校原稿を推敲したので、同じく推敲を終えた北村嵩さんと一緒に交通新聞社で編集者の邑口さんと話し合って校正原稿を手渡した。いつも後から後から修正箇所がたくさん出てくる。北村さんはあまり訂正・修正がなかったようだが、私の場合は推敲を重ねるたびに修正箇所が出て編集者を煩わせる。他の人の原稿でも1~2ほど気がついた問題点も出てきた。すべての校正を終えるまで、まだ少し時間がかかるかも知れない。

 さて、最高裁へ上告していた「新党大地」代表の鈴木宗男・衆議院議員が、最高裁で上告を却下され懲役2年の実刑と追徴金1,100万円が確定した。3日内に異議申し立てが出来るが、それが却下された場合、直ちに収監される。先月議員在職25年の表彰を受けたばかりだが、公職選挙法と国会法によりその議員も失職することになる。容疑は北海道開発庁長官時代の受託収賄罪、あっせん収賄罪、政治資金規正法違反、議員証言法違反である。よくもこれだけの罪を重ね犯して、「密室で検察の誘導により作られた意図的、政治的な判断」と強弁出来るものだ。この心臓の強さはとても人並みではない。この人と先日背任容疑で逮捕された浜田幸一議員周辺には、かねがねその行動に疑わしい雰囲気が漂っていた。一時的に法の手を逃れても、いずれは司直の手に落ちるものだということを天下に再確認させることになった。

 それにしても、国会議員の品性の悪さにはほとほと呆れ果てるばかりである。

 ところで、このほど経済協力開発機構(OECD)が発表した、GDPに占める教育機関への公的支出の割合が比較可能な主要28ヶ国中日本が最下位であることが分った。1位はアイスランドで、以下デンマーク、スウェーデンで、韓国が20位に、チリ26位、スロバキア27位である。これには私立への費用や塾などが含まれないので、教育負担の絶対額が少ないというわけではないが、教育への関心が高く、教育水準が高いと思われているわが国としては、座視出来ない数字だろう。それでも日本の私費負担割合は各国平均の17.4%に比べて33.3%と極めて高いので、それを考えればそれほど悲観すべき数字ではないかも知れない。特に、今年になって児童手当を支給したので、来年は確実に順位は上がる。

 それでも、外国でどう受け取られているかと思うとあまり良い気持ちはしない。

2010年9月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1212.2010年9月7日(火) 匠の技に感動、話題作品に「?」

 テレビ朝日に「ちい散歩」という番組がある。俳優の地井武男が首都圏の街角を歩いて、市井の人々にインタビューする企画で気軽に観ることができる。今日は横須賀市久里浜海岸周辺の木工屋へ立ち寄った時、「木組み」という木材と他の木材を組み合わせる手法を紹介してくれた。日本の伝統的な木造建築の職人芸にいたく感心した。角材の端と他の角材の端をつなぎ合わせるのに、釘や接着剤を一切使わずに、くりぬいた凹凸をうまく組み合わせる。古来日本の湿気のある気候の下で、一方の木材が腐食しても他の木材にその腐食が伝播しないよう昔ながらに智恵と工夫を積み重ねた結果だという。

 すごい匠の技だと感服するのだが、やはり継承する人が少なくなっていると聞くと、ちょっと寂しい気がしてくる。

 さて、北米の映画祭で最大規模と称されるモントリオール世界映画祭で、主演女優・深津絵里さんが主演女優賞を受賞した。彼女が主演した「悪人」は前々から評判にはなっていた。芥川賞作家・吉田修一の原作「悪人」を読んだ主演男優・妻夫木聰が是非とも主人公役を演じたいと売り込んだほどの注目作品だったといわれている。作者自身全力を注いだ自信作と言って憚らず、脚本も李相日監督と共同執筆したほどの惚れこみようである。

 実は、「悪人」は4年前に朝日夕刊に連載されていたので、毎日読んでいた。しかし、その当時私の興味とかけ離れていたせいもあるのかも知れないが、読んでいてちっとも面白いとは思わなかった。連載終了後に朝日が単行本化して、鉦や太鼓で力作と宣伝していた。著者も自分の作品を書き続けてきて、これが総決算になると自画自賛していた。だが、どうして著者がかくも自信満々に、「悪人」をアピールするのだろうかとむしろ不思議な感じがしたくらいの作品である。映画会社も主演俳優も作品をベタ誉めだった。その作品の主演女優が立派な賞をいただいたのだから、天晴れと言うべきだろうが、どうも釈然としないのは私の眼力が世間レベルから遥かに落ちてしまったせいだろうか、或いは単にへそ曲がりのせいだろうか。

2010年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1211.2010年9月6日(月) 新型耐性菌、国内で初めて検出

 今朝の朝日と読売の世論調査では、民主党代表選の形勢はいずれも菅首相有利と出た。朝日は菅:65%=小沢:17%、読売は菅:66%=小沢:18%で、ほとんど同じ割合で首相が小沢を圧倒している。

 演説の内容を聞いた限りでは、演説ベタの小沢氏の方がより具体的で説得力があると思っていた。小沢氏の人気が今ひとつ盛り上がらないのは、スタート時点でカネの問題を抱えていたことが大きなマイナスになっている。それにあの仏頂面と妙に媚びた時に見せる作り笑いは女性票を失っていると思う。加えて金権政治の古い体質と思われていることが、一番痛い点ではないだろうか。

 それに引き換えイラ菅と言われる首相は、市民運動からたたき上げてきた経歴から考えても見た目には誠実そうで、小沢氏に比べてかなり得な面構えである。だが、総理大臣としての実行力、リーダーシップ、思いつき発言、政治家としての哲学には些か疑問を感じる。

 「選択」9月号に元朝日記者・河谷史夫氏が首相の軽率な行為に対して手厳しいコメントを書いている。「~いずれ消費増税は避けられまい。とはいえ、街頭演説でぺらぺらと増税を口にする菅の浮ついた様子に為政者としての資質を疑った」と散々である。

 そうなのだ。菅首相には総理大臣としての資質が備わっているのか前から気になっていた。この選挙でこれまでの自らの政策運営が未熟だと少しは思い知り、菅長期政権へ向けて舵を切ることになれば、この代表選もまったく時間の浪費だけだったとばかりは言えなくなる。

 さて、ぞっとするような騒ぎになった。ひとつはつい数日前帝京大学病院でアシネトバクター菌による院内感染により9人の患者が亡くなった可能性が高いという事件である。昨年8月以来46人の患者が感染していたが、病院側の対応は甘く、今年8月の厚労省と東京都による定期検査の際にも報告しなかった。アシネトバクター菌とは、抗生物質がまったく効かない極めて危険なものだ。

 そこへ今日になって新たな細菌事件が判明した。栃木県にある独協医科大学病院で検査を受けた男性患者から新型耐性菌を検出したという。NDM1という大腸菌の一種である。日本国内で初めて検出されたということだが、この患者はインド帰りだという。この細菌はインドやパキスタンからヨーロッパへ広がっている。昨年インドへ行ったが、そんな話はまったく聞かなかった。

 医学が進歩して、細菌を殺菌する抗生物質が開発され、地上から細菌がいなくなるかと思いきや、抗生物質から生きのびる細菌が出てきたわけである。まるで映画のように、細菌と人間とのイタチごっこの戦いになってきたようだ。

2010年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1210.2010年9月5日(日) どうも腑に落ちない民主党代表選

 14日の民主党代表選投票へ向けて、菅直人首相と小沢一郎氏が猛烈に支持票獲得に走り出している。これは日本の総理大臣を決める重要な選挙ではあるが、公職選挙法に基づいて国民の投票によって行われるものではない。にも拘わらず昨日辺りから2人が一緒になって街頭へ出て、直接国民に自分たちの考えを訴えたり、相手の考えを批判したりしている。

 今のところ菅首相は熱心さと清潔さで好感を得ているようだ。そして、小沢氏のカネにまつわる不透明さを指摘している。一方の小沢氏は具体的な政策を提言して共感を得ている。町の声では五分五分のようだ。

 この代表選には、国会議員票のほかに、地方議員票、さらに党員・サポーター票というのがあり、国会議員に比べてウェイトは重くないが、それでもかなりのポイントがつくので、ともに必死にこのサポーター票を獲得しようと運動しているわけである。

 ただ、どうもよく分らないのは、あちこち街頭で一般の国民に訴えても、それを聞いて国民はどちらかに投票するというわけにはいかないことである。関心はあっても投票出来ないもどかしさを感じながら、手の届かないところで国のトップが決まってしまう。この納得出来ない気持ちを考えてみると、総理大臣は直接であれ、間接であれ、われわれ国民の投票によって決められるべきである。首相の任期切れ、或いは解散・総選挙による手順で首相を選ぶことを妨げているのは、与党政党の代表選挙が公職選挙法の精神を汲み取ったものではないからである。現時点で一気呵成に制度改正というわけにはいかないだろうが、今の気持ちとしては、どうも与党民主党代表選挙の仕組みが腑に落ちない。

 さて、昨日、今日の2日間、日本テレビ・BSで「新スポット満載!新発見の南イタリア」を観ていて、各地を紹介して歩いているイタリア人っぽい海外旅行スペシャリストが、どこかで見た顔だなと考えていたがハタッと思い当たった。

 何と「迫田健路」さんではないか。元々ハーフで背が高くバタくさい顔立ちだった。取材して案内するばかりでなく番組の企画まで担当している。相変わらずイタリア人のような軽口を叩きながら、シチリア島内を案内していた。彼とは1983年にヴァリグ・ブラジル航空のブラジル研修旅行で一緒にアマゾン奥地やイグアスの滝へ行き、ともにアマゾン川で泳いだり、ピラニアを釣ったりしたものだ。その後一度私の会社へ訪ねてくれたことがある。愉しい話を聞かせてくれる中々愉快で明るい人だった。すっかりご無沙汰してしまったが、1度連絡をとってまた愉しい話を聞かせてもらいたいと思っている。それにしても何より元気そうで良かった。

2010年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1209.2010年9月4日(土) チリ鉱山落盤事故に思う。

 先月5日に南米チリの鉱山で作業中に落盤事故が発生して、作業員33人は地下700mにあるシェルターに逃げ込んだが、出口が塞がれ脱出出来なくなった。33人が700mの地底に押し込められるという今どき珍しい事故で、作業員は地下に閉じ込められたままになってしまった。彼らの健康と救出作業が世界中の注目を集めている。

 今年1月に発生して犠牲者20万人を出したハイチ地震と、7月に2千人の犠牲者と2千万人の罹災者を出したパキスタン西北部の大洪水も未だに被災者に充分援助の手が差し伸べられていないようだが、自然災害は年々スケールが大きくなり、手の施しようがなくなっている。

 チリ鉱山落盤事故や、4月にメキシコ湾石油掘削施設の爆発により海底の石油パイプが破損して石油が流出した事故は、あくまで人為的な事故である。人為的な事故によって生態系が危機に瀕している。海底施設が受けたダメージは、今もって石油の流出を止められないでいる。

 チリの鉱山事故は、落盤の後一時作業員の行方も生死も分らず心配されていたが、シェルターに避難していることが確認された。チリ全国民が彼らの無事を祈り、すぐにも懸命の救出作業が開始されるかと思いきや、救出には4ヶ月もかかると言われている。

 現代社会が求める資源は、今ではそう簡単に手に入らなくなっている。危険を冒し、海底深く、地底も深く究極を求めてアプローチする。これではどうしても危険が背中合わせになるのも致し方ないといえる。

 しかし、メキシコ湾海底事故の後、ここまで危険を冒し、自然を冒すのはそろそろ考え直した方がよいとする考えも出てきた。まだ石油排出口を完全に封鎖したわけではない。海底1,500mから石油を汲み上げる作業は、それだけ難しい場所なのだ。一旦事故を起こしたら莫大な経費がかかり、地球を汚し、作業員を危険に晒すほどリスクが大きい。それだけに、そろそろ智恵を働かせて別の考え方を編み出してもよい。

 チリの事故は、そもそも地上から地下400mぐらいの場所の落盤事故で、更に奥深いシェルターへ作業員たちは逃げた。地上からそのシェルターへ向けて物資や、狭い場所へ閉じ込められて溜っているストレスを解消するための情報なども送っているという。救出までにあと4ヶ月とは気の遠くなるような話だ。1日も早い作業員たちの生還を祈るばかりである。

2010年9月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1208.2010年9月3日(金) 新刊書の形が見えてきた。

 「そこが知りたい 観光・都市・環境」原稿の初校打ち合わせがあり、一時帰国中だったが再びミラノへ戻られた大島悦子さんと名古屋にお住まいのJR東海相談役の須田寛さんを除く執筆メンバーと、交通新聞社担当者の邑口さんが集まった。もちろん完全な形にはなっていないが、綴じられた原稿を手に取ってみるといつもと同じように気持ちがわくわくする。

 しかし、まだまだ修正する必要があり、これから何度も推敲するつもりだ。これから初校、2校を重ねて表紙が決まると書物らしい実感が湧いてくるのだろう。発行は11月上旬である。

 11月4日に開催される「観光立国フォーラムin札幌」では、講演者のひとりである須田さんは、ギブアウェイとして本書を全出席者に贈呈すると言っておられた。当然その前に発行するという段取りになっている。B5版228頁で初版発行部数は3,000部、販売価格は税別1,600円と聞いた。原稿料も話題になった。

 打ち合わせの後で雑談の序に、民主党代表選について話し合ったが、どうも菅首相は政策実行力と党内求心力で小沢一郎氏に比べて見劣りするということになった。同時に一度小沢にどれだけやれるのか、これまでのように黒幕として君臨するのではなく、表に出てもらって首相としてやらせてみたいとの意見もあった。

 今朝の朝日を読むと昨日の公開討論を見た欧米以外の外国人ジャーナリストの見方は、意外にも小沢氏の方が点数が良かった。話があまり得手でない小沢氏が、外国人の評価において話の巧いと思われている首相を上回っているとは意外だった。

 無愛想で何を考えているのか分かりにくい小沢氏が、やはり下馬評通り首相を圧倒するのだろうか。そうだとすれば、公開討論の小沢発言をしきりに批判している菅内閣の閣僚たちは、小沢氏が勝ったら全員辞職することになるのだろうか。

2010年9月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1207.2010年9月2日(木) イマイチの民主党代表選公開討論

 民主党代表選のための公開討論会がテレビで放送された。日中だったので2時間ばかり観ていたが、菅首相、小沢前幹事長とも新味のある内容はなかった。いくら次の首相を決める代表選とはいえ、イマイチ迫力に欠けた。

 普段の政治討論会のように慣れた司会者のリードの下にリラックスした雰囲気で行われれば、もう少し本音と持論が聞けたと思うが、NHKを通じた全国放送で壇上に2人だけ座り、司会者がいるのかいないのか、対するメディア席の最前列では数人の記者が質問を繰り返しているという按配では、面白みがなかった。

 勇み足を警戒したのか、慎重に発言していたので、国民に訴える目を惹くような政策提案はなかった。

 国民が一番気にしていた小沢氏の金の問題について、説明責任を果たしていないとの指摘には検察が時間をかけて徹底的に調査した末に疑いはないと断定されたので、充分責任を果たしたとか、国会や政治倫理審査会で説明せよとの声があるが、それらには強制力はないし、それ以上の検察から不起訴の処分が出ているので、敢えて説明する必要はないと思うと応えたのは、道義的にも問題があるし、国民の常識とはかけ離れていると思う。

 菅首相の話を聞いていると、あまり政策立案や政策実行が得意ではないということが透けて見えた。さあ、14日の投票で結果はどう出るだろうか。

 今日9月2日は日本がミズーリー号艦上で降伏文書に調印した日である。ロシアでは第2次大戦終戦記念日としてウラジオストックで盛大な式典を行い、内外へ向けて終戦と北方四島の戦果をPRした。

 やはりそうかという感じである。ロシアが先日敢えて大戦記念日を決めた狙いは、北方4島を日本はおろか世界各国に大戦の戦利品として認めさせようとの思惑が働いていると思う。日本としては8月15日に無条件降伏したので、この日をもって終戦であり、この時点で北方4島は当時のソ連に奪われていなかった。日ソ中立条約を破って参戦し、北方4島を占領したロシアの言い分はまったく筋が通らない。しかし、日本外交はこれまでロシアの主張に対して何の抗弁もしていない。言われっぱなしなのである。一度でも真正面から正論をぶつけてみたらどうだ。現状はロシアの居住権による居座りのようなものだ。代表選なんかで時間を無駄にするなら、少しはこういう骨のある外交問題解決のために動こうとする気骨のある議員はいないものだろうか。これではいつまで経っても、ロシアに足元を見られて返還ムードなんか出てくるわけがない。

2010年9月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1206.2010年9月1日(水) 騒音公害の判断は難しい。

 昨日東京地裁で小田急騒音公害訴訟に対して原告団の請求を一部認める判決が出た。かつて勤務していた会社の裁判沙汰だけに、どうしても心情的に会社の言い分に同調してしまう。

 原告側の主張は電車の走行に伴う騒音によって、会話妨害、睡眠不足やこれに伴う精神的苦痛を受けたというものである。裁判所は、一般社会生活上我慢すべき限度(受忍限度)を超えたと判断しながらも、住民の日常生活への影響が重大になるとは認めなかった。

 個人的な受け止め方の差異もあり、電車走行の頻度が増えたことによる生活上の利便性も考慮すると、原告側と小田急の妥協点の境目をどこに置くかという判断は難しいところである。

 いつも問題になることだが、後になって騒音地区に引っ越してきた便乗組については、原告団から訴訟を起こしてから騒音地区に転入してきた住民は排除されたが、それ以前、つまり騒音が煩わしいことを承知のうえで、転入してきた住民は排除されていない。この人たちは賠償金を受け取ることになる。

 小田急では過去にも同様な訴訟を起こされ、和解した例がある。住民が騒音対策として鉄道会社に対して望むのは、線路の高架化ではなく地下化である。しかし、これには巨額の費用がかかるうえに、社会的にも大きな利便を受け、必ずしも一企業だけで担うべき事業とは看做されず、全線を地下化するのに鉄道会社だけがその費用を負担すべきかどうかは公平にみて判断に迷うところである。実際2006年には、高架化認可を取り消し、地下化を望んだ住民が起こした行政訴訟では認可は適法だとする最高裁判決が出された。

 どう折り合いをつけるかということは中々難しい。小田急の例が判例とされるなら、今後他の鉄道会社でもその点を念頭に鉄道工事を考えなければならないことは当然であるが、鉄道利用者に利便をもたらす工事が行われなくなる心配がある。

 今日は偶々「防災の日」に当たり、NHKテレビでタイムリーな特別番組「首都水没の危機」を放送していたが、大雨洪水発生の際、最も危険な場所として地下街と地下鉄駅をクローズアップしていた。土地のない人口密集地域ならともかく何でもかんでも地下へという発想は、現状で地上に土地があるなら別の方法を考えるべきで、ただ煩いからと自分たちの主張ばかり繰り返しているのは、少し考え直した方が良いのではないかと率直に思った。

 それにしても今日も暑い。今日も猛暑日となり、明治31年気象庁が統計を取り出して以来、113年間で一番暑い夏となってしまった。これから毎年暑い夏を迎えるのかと思うとぞっとする。

2010年9月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com