14日の民主党代表選投票へ向けて、菅直人首相と小沢一郎氏が猛烈に支持票獲得に走り出している。これは日本の総理大臣を決める重要な選挙ではあるが、公職選挙法に基づいて国民の投票によって行われるものではない。にも拘わらず昨日辺りから2人が一緒になって街頭へ出て、直接国民に自分たちの考えを訴えたり、相手の考えを批判したりしている。
今のところ菅首相は熱心さと清潔さで好感を得ているようだ。そして、小沢氏のカネにまつわる不透明さを指摘している。一方の小沢氏は具体的な政策を提言して共感を得ている。町の声では五分五分のようだ。
この代表選には、国会議員票のほかに、地方議員票、さらに党員・サポーター票というのがあり、国会議員に比べてウェイトは重くないが、それでもかなりのポイントがつくので、ともに必死にこのサポーター票を獲得しようと運動しているわけである。
ただ、どうもよく分らないのは、あちこち街頭で一般の国民に訴えても、それを聞いて国民はどちらかに投票するというわけにはいかないことである。関心はあっても投票出来ないもどかしさを感じながら、手の届かないところで国のトップが決まってしまう。この納得出来ない気持ちを考えてみると、総理大臣は直接であれ、間接であれ、われわれ国民の投票によって決められるべきである。首相の任期切れ、或いは解散・総選挙による手順で首相を選ぶことを妨げているのは、与党政党の代表選挙が公職選挙法の精神を汲み取ったものではないからである。現時点で一気呵成に制度改正というわけにはいかないだろうが、今の気持ちとしては、どうも与党民主党代表選挙の仕組みが腑に落ちない。
さて、昨日、今日の2日間、日本テレビ・BSで「新スポット満載!新発見の南イタリア」を観ていて、各地を紹介して歩いているイタリア人っぽい海外旅行スペシャリストが、どこかで見た顔だなと考えていたがハタッと思い当たった。
何と「迫田健路」さんではないか。元々ハーフで背が高くバタくさい顔立ちだった。取材して案内するばかりでなく番組の企画まで担当している。相変わらずイタリア人のような軽口を叩きながら、シチリア島内を案内していた。彼とは1983年にヴァリグ・ブラジル航空のブラジル研修旅行で一緒にアマゾン奥地やイグアスの滝へ行き、ともにアマゾン川で泳いだり、ピラニアを釣ったりしたものだ。その後一度私の会社へ訪ねてくれたことがある。愉しい話を聞かせてくれる中々愉快で明るい人だった。すっかりご無沙汰してしまったが、1度連絡をとってまた愉しい話を聞かせてもらいたいと思っている。それにしても何より元気そうで良かった。