1234.2010年9月29日(水) 堀武昭さん、国際ペンクラブ専務理事・事務局長に

 朝日朝刊を見て日本ペンクラブ常務理事の堀武昭さんが、昨日国際ペン東京大会代表者会議で国際ペンクラブ専務理事・事務局長に選出されことを知った。欧米人以外で選ばれたのは初めてだという。3日前に国際ペン東京大会歓迎式の帰りに、小中陽太郎さんから役員選出についての裏話を聞いたばかりである。それにしても一大慶事であり良かった。専務理事は会長に次ぐ役職で3年間の任期であり、明日正式に就任する。ちょうど明日開かれるフェアウェル・パーティには出席する予定なので、直接彼にお祝いの気持ちを伝えたい。

 さて、海事センターで「そこが知りたい 観光・都市・環境」編集会議を行い2度目の校正を行った。他の執筆者の原稿について気がついた点や、アドバイスを伝えるのは難しい。こちらが良かれと思って、また間違いを率直に指摘しても相手はそう素直に受け取らないケースがある。挙句には人それぞれの考えがあるからと言われたり、粗探しをされても困るというようなことを言われることもある。しかし、間違いは間違いであり、良い本を作るためには超えなくてはならない、虚虚実実の駆け引きであり、嫌なことではあるが、やはり伝えなければならない。その編集作業も軌道に乗って漸く終盤に入った。一応今月末までには出来上がる予定である。

 それにしても共著というのは難しい。しばらく共著には関わりたくない。来年は単独で書き下ろしを書きたいものである。

 このところ大阪地検主任検事の証拠品改ざん事件で、検察全般に対する世間の風当たりが強い。駒沢大学の公開講座で冤罪に関するビデオを見せてもらった。昨年の講座でも観たもので、浜松市内の幼児殺人事件の冤罪の経緯を克明に追ったものである。平成3年に起きた事件だが、犯人とされた男性は、10年近い刑期を終えて出所した。幼児を殺害した真犯人は母親で、その母親と交際していた男性が一時自白したが、実は母親に罪を着せられていた。ところが問題は判決が出る前に母親が罪を認め、その自白場面が録音されていたにも関わらず検察側はその事実証拠を提出せず、刑が確定し、男性が満期服役したことである。

 母親が自白した証拠を検察が隠して、罪のない男性に罪を負わせたのである。理不尽極まりない。検察は無罪の人間を殺人犯に仕立て上げたことになる。新しい証拠が表れない限りは、再審出来ないというのも不条理である。明らかに冤罪であるが、権力に対抗して再審にまで持って行くのは並大抵のことではない。現実にこういう事態があったことを考えると恐怖をすら覚える。

 今回の証拠品改ざん事件にしてもさもありなむと思わせられる。深く考えさせられる問題である。

2010年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1233.2010年9月28日(火) 北朝鮮の後継者に金正日総書記の3男

 昨日と今日の2日間太宰治の「斜陽」を読んだ。昨年は太宰の生誕100年に当たり各種の催しが太宰の出身地・津軽金木町を中心に各地で開かれたが、恥ずかしながら「人間失格」以外太宰作品はまったく読んでいなかった。解説に文芸評論家だった奥野健男氏が、「ヴィヨンの妻」を勧めていたので、午後自由が丘へ行った序でに書店で新潮文庫の「グッド・バイ」と「ヴィヨンの妻」を買い求めた。自殺未遂を2回、その後に心中をやってのけたハチャメチャな人生を送った太宰だけにすべてが型破りで、われわれには考えられないストーリーを書き上げる太宰作品は、筆遣いはやわらかいが強烈なパンチを効かせる。

 ほかに日経が出した「梅棹忠夫 語る」と久しぶりに「ラグビーマガジン」11月号も購入した。前者は、先日読んだ「山をたのしむ」(山と渓谷社)と同じように梅棹先生に小山修三氏が聞き手となって、広い分野で功績を残された梅棹先生と四方山話をしながら梅棹哲学の片鱗と梅棹語録を聞き出そうというものだ。後者は高校ラグビー部の後輩、栗原大介くんが始まったばかりの関東大学対抗ラグビー戦に慶大ラグビー部の期待の星としてグラビア付きで取り上げられているので、期待を込めて買い求めたものである。

 さて、わけの分からない隣国・北朝鮮で今日44年ぶりに北朝鮮労働党代表者会と党中央委員会総会が開かれ、噂通り金正日総書記の3男キム・ジョンウンが朝鮮人民軍の「大将」、そして中央軍事委員会副委員長として正式にお披露目された。先に人民軍の肩書きで紹介されたところが一風変わっている。「先軍政治」として北で一番力を持っている軍部をバックに国際社会に名乗り出たというところであろう。これでジョンウンの地位を公式に発表、周知させたので、今後は彼の支援態勢を固めたうえで、着々と禅譲の方向へ動いていくのだろう。

 しかし、それにしてもこの人事には相変わらずカリスマ的な秘密性が漂っている。金正日総書記の3男であること以外は年齢や現在に至るまでの昇進過程もはっきり公表されず、突然のように国家のリーダー・グループの一翼を担うポジションに就くことになった。30歳にもならない経験もあまりないような若者が、あの複雑な国家体制、しかも経済破綻の国で一足飛びに最高権力者に近い地位に祭り上げられて、果たして指導者としてやっていけるのだろうか。社会主義国家としてはあってはならないことだが、北朝鮮はこれで金日成以来3代連続して世襲後継者が国の舵取りを担うことになる。

 この国はどこまでこういう不透明な国家体制を続けていくのだろうか。国際的に多事多難な中にあって、あまりにも経験のない若者が権力を握ったときには、「裸の王様」となって悲哀を舐めるのは国民である。金王朝は内外の危機に直面して表面的には一見きしみが見られないようだが、いずれ王朝が倒壊する危険をはらんでいるように思う。

2010年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1232.2010年9月27日(月) 横綱白鵬、4場所連続全勝優勝

 昨日大相撲秋場所が千秋楽を迎えた。すでに前日優勝を決めていた横綱白鵬が全勝優勝成るか、そして62連勝成るかと注目されていたが、大関日馬富士を組み止めて一気呵成に寄り切った。これで4場所連続全勝優勝を成し遂げたことになる。先場所は野球賭博問題のゴタゴタで、実況中継放送がされず、優勝しても天皇賜杯も授与されず、優勝した白鵬が涙ながらに悔しがっていた姿が同情を呼んだ。今場所は賜杯を授与され、菅首相からも総理大臣杯を授与され、流石に感慨無量の表情だった。まさに相撲界のために孤軍奮闘している様子だった。

 しかし、白鵬の圧倒的な強さもさることながら、些か他の力士が弱すぎるような気がする。特に、横綱を倒す最大のライバルであるべき、大関陣の不甲斐なさはあまりにも情けない。4人の大関は目標が優勝でないようなニュアンスすら感じる。琴欧州10勝、杷瑠都9勝、日馬富士と魁皇は8勝で優勝争いどころか、勝ち越すのがやっとというていたらくである。特に、魁皇のごときは13度目のかど番を何とか勝ち越して、辛うじて大関の地位を守っている不甲斐なさである。

 これで白鵬にとって今後最大の目標である双葉山の連勝記録「69」が、益々現実味を帯びてきた。次の九州場所7日目に69連勝となり、8日目の勝ち越しが連勝新記録となる。

 条件面だけ比べれば、双葉山時代は1年がたったの2場所だった。その意味では現在の6場所制下の相撲と単純に比較は出来ないと思う。双葉山は現在の3倍も長い期間にわたって好調を維持していたわけである。

 もうひとつ寂しいのは、外国人力士の活躍に反して、日本人力士の元気のなさ、地盤沈下である。今や、横綱と大関を合わせた5力士の中で、日本人力士は勝ち越すのがやっとの大関魁皇ひとりだけになってしまった。この最大の原因は、ハングリー精神の違いだと思う。日本人で少年時代から将来相撲取りになろうと考えている子はあまり見当たらない。封建的な秩序と指導の下に長い期間苦しい稽古に耐えられる子どもはそう多くはない。裸でお尻を見せるのも現代っ子には受けなくなった。数多くあるスポーツの中で相撲部屋へ入門しようとする子の絶対数が減り、それに引き換え身体が大きく、力を発揮でき、我慢すれば将来の生活も安定したものが得られると考え、立ち遅れた旧社会主義国から若者が国技である相撲界へ続々入門するようになった。

 恐らくこの傾向に当分の間大きな変化はないだろう。身体の小さい日本人が、身体を使って闘う勝負はいくら伝統的なものであっても、段々部が悪くなってきた。はたしてこのままの状態で良いのだろうか。

 相撲以上に礼儀を重視していた柔道でも、礼を欠く選手が目立ってきた。勝負にあまりにも拘るようになったことと、柔道の歴史が浅い外国では柔道の精神と作法を教える指導者がいないからである。先般行われた世界柔道選手権大会の無差別級決勝で、日本の上川大樹選手に判定負けした、90キロ級優勝のフランスのリネール選手はその判定に納得せず、試合後も荒れ放題で礼をせず、側にあった道具を蹴飛ばして審判員に食ってかかり、それを誰も制止しなかった。

 礼儀を知らず、作法も知らないお行儀の悪い選手や関係者が増えたものである。

 柔道も相撲も外国人が入ったことにより、少しずつ状況が変わった。当事者は今後の発展を考えるなら1度原点に還って、問題点をよく検討してみることも必要ではないかと思う。

2010年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1231.2010年9月26日(日) 国際ペン東京大会開会

 23日から国際ペン東京大会が始まっている。今日は京王プラザホテルで催される歓迎会に出かけた。まあほぼ30年ぶりの日本における開催なので当時開催に関わった人はもう少ないと思う。亡父もペン会員だったので、前回の井上靖会長時代にばたばたしていたことを思い出す。

 会場には20分前に到着したが、ホールには6時以降入ることが出来るとのことだったので、西木正明さんに挨拶して待っていたら、須藤甚一郎さんと大原雄さんに会った。僭越だが須藤さんとは少し要領と手順が悪いのではないかと話し合っていた。結局ボールルームに入ったのは、定刻より30分も過ぎて6時30分になっていた。それから会場内で待っていたが、それとなく様子を見ているとどうもスムーズではないということが見て取れる。東京大会はかつて世界蘭大会でお世話になった日本コンベンション・サービス社に丸抱えで卸されているが、手馴れたはずの担当者が一所懸命今日に備えて準備を進めてきたことをとやかくは言えない。心配していたら、7時になってやっと進行係のスピーチを機にパーティが始まった。

 冒頭の挨拶は国際ペンクラブのジョン・ラルストン・サウル会長でお世辞もあるが、これだけ盛り上がった今日のパーティと参会者の多さを高く評価してくれた。その数ざっと1,000人だろう。その後に阿刀田高・日本ペンクラブ会長の挨拶、謡とお囃子があって、堀武昭・国際担当常務理事の乾杯が続いた。堀さんは慶応の1年後輩であるが、長らく国際関係に従事していたので、外国のペンクラブに知己が多い。小中陽太郎さんの話では、堀さんは国際ペンの事務局長を目指しているようだが、反対派も多いようで中々茨の道のようだ。

 スタートは今ひとつぱっとしない感じだったが、会場の雰囲気も和んできて日本人同士、また外国人との交流をあちこちで楽しんでいる姿も見られて会場内がひとつの和になってきたようだ。 阿刀田会長、吉澤事務局長、柏木隆雄さんにも挨拶したが、柏木さんが伊能忠敬の遠縁だとは初耳である。

 私もカメラを手に知人に会っては写真を撮っていた。時間が経過するにつれ皆さん結構楽しんでいる様子だったので、これで良いのかなと思った。ただし舞台で折角謡をやるなら、立派な屏風も準備したことでもあり、和服姿の日本女性による日本舞踊を見せてもらえればなお良かったように感じた。

 個人的にも小中さんが紹介してくれたポーランドの女性、ジュワフスカ・梅田・アグニェシカさんとフランスのエスペラント会の女性、マリー・フランス・コンド・レイさんと交流することが出来た。ジュワフスカさんはワルシャワ大学日本語科助教授で日本語もお上手である。連帯のワレサ議長について尋ねたら、彼は3度も来日して今では表舞台からは退いたが、元気に活動しているとの話だった。

 国際ペンの行事に初めて参加することが出来たが、大体雰囲気が分ってきた。これからも機会があればこの種のコンベンションに参加してみたいと思う。

2010年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1230.2010年9月25日(土) 日本の政治家は外交問題を解決出来ない。

 昨日沖縄地検が下した中国人船長の釈放について、懸念していたように各界から批判的な意見が多数浴びせられている。海外のメディアでも日本の弱腰を指摘する意見が多い。アメリカでは「他のアジア諸国とも同様の係争を続ける中国をつけあがらせる危険性を高めた」とし、韓国では「日本の降伏宣言で幕を下ろした」「中国・無差別報復、日本事実上の白旗」と手厳しい。日本と同じように中国と領土問題を抱えているベトナム、フィリッピン、マレーシアなどでも同情する声もある反面、首を傾げる声があがっている。中国では外交の勝利と喜び、あまつさえ日本に対して謝罪と賠償を要求すると相も変わらず鼻息が荒い。わが国では船長の釈放について学者や専門家が疑問視する一方で、野党からはともかく民主党内はひっそりして賛否の意見が表に出てこない。みんな世論が怖くて自らの意見を言うことも出来ないのだ。なんてだらしない国会議員だ。結局民主党議員には、内輪もめになると声高な意見が発せられる反面、不得手な外交問題になるとしぼんで何ひとつ持論が出てこないのはどういうわけだろうか。

 今の政治家の動きを見ていても勉強をして、実地検分をして自分の意見や信念をしっかり固めている腰の座った政治家らしい政治家は極めて少ない。こういう人たちにわれわれの将来を託して本当に大丈夫なのかと心配でならない。

 国連総会における傲慢な温家宝首相のスピーチや日本に対して見くびったような態度を始めとして、尊大な中国の嫌がらせと、日本側の関係者の稚拙な対応は、見ているだけで不愉快になり不満が募ってくる。

 しかし、われわれ国民はどうすることもできない。癪に障るが政治家を頼りに出来ないのだから、しばらく放っておくより仕様がない。だが、今回の一連の経緯を見ていて、中国の大国意識と中国人の「われすべて正しい」式の傲岸不遜なパフォーマンスには、改めて中国人の人間性と品位に疑問を抱いた。

 さて、近年のNHK朝ドラの中で比較的評判の良い放映中の「ゲゲゲの女房」が、今日で終った。大体観ていたが、最近の同種のドラマの中では愉しく観ることが出来た。昨日漫画家水木しげると原作者である妻布枝さんがNHKスタジオ・パークへ出演されて個性的なトークを繰り返していた。最後にアナウンサーが水木しげるに対して、現代の若者に伝える言葉を伺ったところ「とにかく若者は働くことだ。文句を言わずに働くことが重要だ」との発言にはつい喝采した。短い言葉の中にエッセンスが詰まっている。やはり戦地で苦労されてきた体験から自然に生まれた言葉である。今の若者に理屈っぽい点があることを見抜いた至言だと思う。まさに同感である。

2010年9月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1229.2010年9月24日(金) 中国人船長釈放、指揮権発動はなかったか?

 国連総会へ出席した日中両首脳は総会演説後に会談するのを恒例としていたが、現在の日中間の現状を髣髴させるように今年は行われなかった。一方で、自民党政権時代に比べてスムーズではないとされている日米の首脳会談は、菅首相とオバマ大統領の間で行われ、同時に外相会談も前原外相とクリントン国務長官との間で行われた。

 外相会談では尖閣諸島周辺は日米安保条約の対象であることを確認し、前原外相は同海域が日本の領土であるとのアメリカ側の暗黙の了解を得られたとすっかり気を良くしている。

 ところが、日本がこれまで拠り所としてきた「尖閣諸島にわが国の領土であり、漁船侵入事件はあくまで日本の法律に則って粛々と進める」との政府見解を覆すような事態が起こった。今日になって沖縄地検は、拘留中の中国人船長を身分保留のまま釈放すると発表した。日本の国内法に則って処分を決めるとの前言を翻したのである。この判断では、下手をすると尖閣諸島は中国領であると受け取られかねない。案の定中国のテレビでは、尖閣諸島が日本領土ではないと日本が認めたとも報道されている。

 おかしいのは、沖縄地裁の次席検事が記者会見して、これ以上拘留し事態を悪化させるのは国民への影響上良くないとか、今後の日中関係を考えると船長の身柄を拘留して捜査を継続するのは相当ではないとか、検察が政治的、外交的なコメントを述べたことである。まったく異例であり、その発言は3権分立の精神に抵触するのではないかとの懸念もある。その裏には検察と政府の間で裏取引があったのではないかと邪推もされる。早速柳田法相は、あくまで検察の判断であり指揮権を発動したことはないと噂を否定した。それなら検察は法に基づいて判断を下すだけで済ませ、余計なコメントを述べる必要がないのに、守備範囲を逸脱する外交、政治状況について主観的な考えを述べて、混乱を引き起こす原因を作った。

 今後国内で議論を呼ぶだろう。すでに、名うてのタカ派である石原慎太郎・東京都知事が、釈放は間違った判断であると強く非難した。

 数日前表沙汰になった大阪地検・主任検事の押収証拠品の改ざん事件といい、今日の判断といい、検察組織全体に検察の仕事に対する真剣さが足りず、思い上がった考えがあるのではないだろうか。

 確かに中国による容赦のない仕打ちは強烈である。後から後から日本を苦しめようとボディ攻撃を仕掛けてくる。今日新たに明らかになった内外の事件は、中国河北省で日本人4人が軍事管理区域内に侵入したとして身柄を拘束された。天津では29日に予定していたイオン・ショッピングセンターの開業式典を延期することになった。日本にとってレアアースの最大の輸入国だった中国は日本へ向けた輸出を禁止したようだ。国内では明日から東京ビッグサイトで始まる「世界旅行博2010」に、中国は突如出展を断ってきた。よくもこれだけ立て続けに隣国へ陰湿な嫌がらせが出来るものだと思う。

 一連の中国式嫌がらせに日本が屈服したとのイメージだけは持ってほしくないものである。

 それに引き換え明るいニュースとして、大リーグのシアトル・マリナーズのイチロー選手が、今日前人未到の10年連続200本安打を記録した。日本国内のプロ野球記録ならまだしも、長い歴史を誇る本場の大リーグで誰も成し遂げられなかった快記録を達成したのである。多少もやもやが吹き飛び、すっきりした。

 日中間の険悪な対立を、イチロー選手のクリーンヒットが吹き飛ばしてくれたわけである。イチローさまさまである。

2010年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1228.2010年9月23日(木) 馬淵大臣は「観光」大臣としての資質に欠けるのではないか。

 お彼岸のお中日で、「暑さ寒さも彼岸まで」のことわざ通り、暑苦しかった気候が今日は10℃以上も下がって一転雨が降り冷気を感じるほどになった。沖縄へ新婚旅行中の二男夫婦から、沖縄の特産ガラスで製作した一対のコップを送ってくれた。

 さて、民主党政権は新経済成長戦略の重点政策のひとつとして「観光振興」を打ち出し、とりわけ中国人観光客の獲得へ強い意欲を示した。私自身その意を念頭に、先般脱稿した「そこが知りたい 観光・都市・環境」の中で中国人のインバウンド・ツーリズムに関してページを割いた。

 ところが、その旗振り役である新任の馬淵澄夫・国土交通省大臣が、昨日から奈良市内で開催されたAPEC観光相会談で渦中の尖閣諸島問題の影響であろうが、中国代表の祝善忠・国家観光局副局長とまったく接触しようとしない。両者はともに目を合わせることもなく、一言の言葉も交わさなかった。馬淵大臣は議長役を務めている、いわばホスト役である。ホストの役割はいうまでもなくゲスト全員がその場の雰囲気に馴染むよう心配りをするホスピタリティを求められる。集合記念写真の最前列中央で間に女性を挟んだ形ではあるが、すぐ近くにいながら口もきかないほどの仏頂面であり、副局長の表情にも戸惑いが感じられた。前日にも馬淵大臣は祝副局長の表敬挨拶を拒んでいる。

 馬淵大臣は、あまりにも頑ななで「人と人とのふれあいを通して相手の伝統・文化を知る」観光を促進させ、監督するトップとしてはあまりにも資質に欠けているのではないか。大臣としては完全なミスマッチであると思う。この人は他人の気持ちを理解することが出来ない人なのではないか。

 数年前耐震建築偽装問題がクローズアップされた際、当時野党の建築に詳しい馬淵大臣は、国会で鋭い質問を投げて、一躍時の人となった。「構想日本」のセミナーでも理路整然とロジカルに解説し説明して、中々の切れ者と思った。だが、相手の気持を斟酌する思いやりがない。これでは観光の真髄が分る筈がない。こういうミスキャストを冒すようでは、国家にとっても大きな損失となろう。日中関係がギクシャクしている時であるからこそ、観光部門は一層手を携えて協調するという気持がどうして出せないのか。

 案の定、昨夕の大臣主催の晩餐会には副局長は、急遽出席をキャンセルした。これでまた、修復が一層難しくなった。こじれた問題の本質と発火点は、間違いなく尖閣諸島の領土問題である。だが、昨日の儀礼を欠いた大臣の対応は、別の問題である。そんなことも分らず、政権の重大施策「観光振興」をまったく配慮しないやり方はあまりにも常軌を逸している。これでは、日本が目標にしているインバウンドツアーの底上げと中国人旅行市場の活性化はしばらく時間がかかるのではないだろうか。

 それにしてもお粗末な大臣である。採用されるかどうかは分らないが、午後朝日新聞「声」へ宛てて率直な心情を600字内にまとめ投稿した。

2010年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1227.2010年9月22日(水) 呆れた検察スキャンダル

 前代未聞の呆れたスキャンダルである。大阪地検特捜部の主任検事が押収した資料を改ざんした容疑で逮捕された。昨日の朝日新聞トップ記事で大きく取り上げられたと思ったら、電光石火の早業で昨日のうちに容疑者がスピード逮捕となった。それだけ検察サイドも事態を深刻に受け止め、国民の不信を一刻も早く払拭しようと考えたのであろう。

 容疑は、郵便割引制度を悪用したニセの証明書発行事件で、つい先日無罪判決を受けた厚労省の元局長・村木厚子氏の証拠書類として押収したフロッピー・ディスクのデータを、事件の主任である検事が改ざんしたというものである。本事件はまだ無罪が確定しておらず、検察も控訴を視野に入れていたが、流石に改ざんが絡む事件で世論の反発を慮ったか、直ちに上訴権を放棄した。これにより村木氏の無罪が確定した。

 この事件は昨日のメディアに大きな話題を提供し、法務大臣、官房長官を始め、元検事らから検察に対して厳しいコメントが発せられていた。さらに最高検察庁内部でもことの重大性に鑑み、夜9時過ぎに最高検の伊藤鉄男・次長検事が急遽記者会見を行い、「重大、深刻に受け止め、事実関係を徹底的に捜査し、早急かつ厳正に対処する」と語った。

 村木氏は個人的な行為と捉えずに検察という組織全体で検証してほしいと述べている。検察では改ざんの事実をまったく知らなかったのかと思っていたところ、今日になって新たな疑問が浮かび上がってきた。主任検事が改ざんした事実を同僚に話し、それを特捜部長に話して、大阪検察庁のトップである検事正に報告まで上がっていたという。これでは組織ぐるみで改ざんを隠蔽していたと見られても致し方ないのではないか。しかも、7ヶ月間に亘ってその事実に頬かむりだった。

 警察官の違法はしばしば起こるが、まさかエリート中のエリートである検事、しかも悪を糾弾すべき立場の人間がこういう粗相を仕出かしたこと、そして検察内組織が改ざんの事実を知りながら黙っていた不祥事について、徹底的にその原因を究明し検証して国民の前に事実を明らかにしてほしい。さもないと普通の人間は、何をよりどころに善悪の判断をしたら良いのか分らなくなってしまうのではないか。

 今日も暑い。今年71回目の真夏日となり、真夏日の回数としては過去最大である。明日は雨が予想され、冷え込むとあって暑かった今年の気候もようやく秋らしくなってくる。一方で大雪山黒岳では初雪があったが、昨年に比べて13日も遅いそうである。

 さて、駒沢大学マスコミ研究所の公開講座も夏休みだったが、先週から再開された。最初の講義は息子の結婚式で出席出来なかったので、今日が最初の授業である。清田義昭講師が「マスコミの敗北」というビデオを見せてくれ、その後に話し合った。優秀作品として受賞したドキュメントで、外務省機密漏えい事件に関する内容で、西山太吉氏の取材から裁判までを追ったものだ。すべての授業に出席出来るかどうか分らないが、清田講師のこの授業も私にはとても面白く、考えさせてくれる。

2010年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1226.2010年9月21日(火) 日に日に悪化する日中関係

 徐々にことが大きくなってきた。言うまでもなく、尖閣諸島への中国漁船侵入事件である。2国間でトラブルが起き紛糾した場合、普通ならなるべく火の粉が広がらぬように当事国は気を遣うものだが、最近の中国は経済力と軍事力を背景に、自分たちの言い分だけを一方的に主張して相手をへこませる強引な手法に出てくる。

 今度のケースでも、非は日本にありとして主張が通らぬなら、友好関係に水を差すことでも何でも押し付けてくる。なぜ外交問題として領土問題を取り扱おうとしないのか。むしろ領土問題から離れて「日本憎し」から反日デモ、日中友好ムード撲滅の動きに出る。あまりにも大人気なく、身勝手な論理には呆れるばかりである。30年ほど前に中国へよく出かけていたころ面識のあった中国の人たちとは性格的に大分異なるようだ。

 中国の若い世代は反日教育のせいで、頭の中に反日思想がこびりついているようだ。表面的にうまくいっている事柄でも、それが一旦こじれると抑えていた反日感情が表面化する。年配者の間では、日清戦争、日中戦争以来日本軍によって痛めつけられている筈にも拘わらず、それほど怒りを日本人にぶつけてくることがないのに反して、近年中国の若い人はすぐ日本に対して闘争的になる。

 その原因として、メディアでも伝えられているように中国国内の政治基盤の不安定さから来る、政府当局の国民への遠慮がちの配慮がある。騒ぎがあまりに大げさになって、国が抱えている諸問題の原点を国民に嗅ぎつけられ、国民の不満が政府批判に向かうのを恐れているからである。

 民主化が遅れている中国には3権分立はない。あくまで共産党による1党独裁政権である。現在日本で司法の手に委ねられている中国漁船長を政治的に釈放しろとの中国デモの言い分は、司法への干犯であり、まるで子どもの論理である。

 一昨日中国の王光亜・筆頭外務次官は丹羽宇一郎・日本大使に対して閣僚級の交流を停止すると伝え、併せて航空路線増便交渉の中止も公表した。一方、民間交流のひとつである「北京国際観光祭」で参加待機中だった日本の参加団体の出演が急遽中止となった。それに呼応して中国側の招待で今日訪中する予定だった1,000人規模の「日本青年上海万博訪問団」の受け入れ延期も伝えてきた。旅費、宿泊費を中国側が負担するものではあるが、それにしても2日前になって特別の理由を伝えられることもなく、一方的に延期というのは、あまりにも礼儀に反している。ここまで民間外交を軽視しているのかと思うとがっくりである。いずれの民間団体の計画中止についても、中国側は「現在の雰囲気で友好交流事業はふさわしくない」だの、「安全を保証出来ない」だの、種をまいて不安を煽ったのは中国側であるにも関わらず、一方的に相手に責任を被せるやり方である。

 ここまで両国間の関係が悪化すると、日本の観光庁が期待している中国人訪日観光客の今年の飛躍的な増加は難しいかも知れない。

 中国政府の「聞く耳持たぬ」の威圧的な態度を見ていると、力で日本を屈服させようとの姿勢がはっきり見て取れる。今や行け行けドンドンの登り龍には、「退く」とか、「妥協」という言葉は目に入らない。

 だとすれば、日中間の外交をこのまま黙って見ているわけには行かないのではないか。今は中国の出方をもう少し見極めようとしているのだろうが、そろそろ日本政府にも、解決への糸口を考える動きがあってもよい。このまま悪化した状態を放置しておくのは、両国の将来にとって決してプラスにはならない。

2010年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1225.2010年9月20日(月) 後輩Tくんの活動に刺激を受ける。

 高校、会社の後輩であるTくんから時折2つ折り4頁の自作の報告書を送ってくれる。直近のリポートには、民主党代表選挙の話題と離婚時の年金分割制度、運動同志の追悼などが格調高く、筆力のある内容となって論理的に描かれている。

 Tくんは高校のちょうど10年後輩に当たり、昨年会社も定年となった。折角国立大に入りながら中退して中途入社社員として同じ会社へ入社してきた、彼の真意は分らない。このように入社前後の経歴や入社後の社歴も他の社員とは一味変わっていて、「現場」に拘っていた。強い正義感を持ち仲間や同志のために自らの意思を貫き、「生涯一現場社員」を全うした。会社の労働組合運動にも熱心だったが、幾分他の組合員とはその考え方において距離があり、一部の仲間を除き孤高の立場に立って心から全組合員の幸せと、待遇改善を願って運動に邁進した。結局最後まで必ずしも他の組合仲間と心をひとつにとはいかなかったようだ。

 退社後は努力でかち得た行政書士や社会保険労務士の資格を活かして個人事務所を開業し、多くの人たちの相談に乗っている。秀でた能力を会社からは充分評価されず、会社内で活かしきれない才能を惜しむ声は多々聞かれたが、Tくんは安易に妥協することなく信念を貫き自分で選んだ道を歩んだ。私自身必ずしも全面的にTくんの行動に納得するものではないが、それでも思いやりのある優しい人柄、類稀なタレント、堅実で正確な仕事ぶりには常々敬服していた。

 前記のリポートを読むと、その着眼点や内容の分析にはつくづく感心する。今後も誰に遠慮することもなく、このまま自己の信念に基づいて己の道を突き進んで欲しいものである。

 いままでプレッシャー下にあった縄を解き放たれ、信念に沿って縦横に活躍する姿を見ていると力を与えられ嬉しい気持ちになる。数年前にはガンであることが判明したが、早期治療により現状は回復に向かっているようだ。拙著の出版記念会にも出席してくれ、逆に励ましてもらった。Tくんの活動に大いに刺激を受ける。好漢Tくんの益々の健闘を祈るや切なるものがある。

 さて、今日は敬老の日である。高齢者に関する話題が急激に増えてきた。足立区内で高齢者の男性の白骨遺体が発見されたことから、行政でも高齢者の所在の確認など高齢者に対するケアに神経を使うようになった。

 総務省が発表した高齢者推計人口では、80歳以上の高齢者は800万人を超える。40年前には100万人程度しかいなかった。65歳以上の高齢者は3,000万人に達して総人口の23%を占める。これも40年前には750万人ほどしかいなかった。長寿はもちろんめでたいことであるが、高齢者に関連する経費が嵩むばかりである。年金、医療問題を主とする高齢者問題は喫緊の課題として、政府はもっと真剣に国民に解決へのロードマップを示してもらわなければ困る。

2010年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com