1225.2010年9月20日(月) 後輩Tくんの活動に刺激を受ける。

 高校、会社の後輩であるTくんから時折2つ折り4頁の自作の報告書を送ってくれる。直近のリポートには、民主党代表選挙の話題と離婚時の年金分割制度、運動同志の追悼などが格調高く、筆力のある内容となって論理的に描かれている。

 Tくんは高校のちょうど10年後輩に当たり、昨年会社も定年となった。折角国立大に入りながら中退して中途入社社員として同じ会社へ入社してきた、彼の真意は分らない。このように入社前後の経歴や入社後の社歴も他の社員とは一味変わっていて、「現場」に拘っていた。強い正義感を持ち仲間や同志のために自らの意思を貫き、「生涯一現場社員」を全うした。会社の労働組合運動にも熱心だったが、幾分他の組合員とはその考え方において距離があり、一部の仲間を除き孤高の立場に立って心から全組合員の幸せと、待遇改善を願って運動に邁進した。結局最後まで必ずしも他の組合仲間と心をひとつにとはいかなかったようだ。

 退社後は努力でかち得た行政書士や社会保険労務士の資格を活かして個人事務所を開業し、多くの人たちの相談に乗っている。秀でた能力を会社からは充分評価されず、会社内で活かしきれない才能を惜しむ声は多々聞かれたが、Tくんは安易に妥協することなく信念を貫き自分で選んだ道を歩んだ。私自身必ずしも全面的にTくんの行動に納得するものではないが、それでも思いやりのある優しい人柄、類稀なタレント、堅実で正確な仕事ぶりには常々敬服していた。

 前記のリポートを読むと、その着眼点や内容の分析にはつくづく感心する。今後も誰に遠慮することもなく、このまま自己の信念に基づいて己の道を突き進んで欲しいものである。

 いままでプレッシャー下にあった縄を解き放たれ、信念に沿って縦横に活躍する姿を見ていると力を与えられ嬉しい気持ちになる。数年前にはガンであることが判明したが、早期治療により現状は回復に向かっているようだ。拙著の出版記念会にも出席してくれ、逆に励ましてもらった。Tくんの活動に大いに刺激を受ける。好漢Tくんの益々の健闘を祈るや切なるものがある。

 さて、今日は敬老の日である。高齢者に関する話題が急激に増えてきた。足立区内で高齢者の男性の白骨遺体が発見されたことから、行政でも高齢者の所在の確認など高齢者に対するケアに神経を使うようになった。

 総務省が発表した高齢者推計人口では、80歳以上の高齢者は800万人を超える。40年前には100万人程度しかいなかった。65歳以上の高齢者は3,000万人に達して総人口の23%を占める。これも40年前には750万人ほどしかいなかった。長寿はもちろんめでたいことであるが、高齢者に関連する経費が嵩むばかりである。年金、医療問題を主とする高齢者問題は喫緊の課題として、政府はもっと真剣に国民に解決へのロードマップを示してもらわなければ困る。

2010年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com