1281.2010年11月15日(月) 横綱白鵬64連勝ならず。

 今日は大きな国内ニュースが2つある。ひとつは、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の映像を‘You Tube’を通して外部へ流した海上保安官について、検察庁と警視庁は逮捕せず任意捜査を続けると発表した。対立する2つの説がある。国家機密守秘義務違反で逮捕すべきという声がある一方で、一部の国会議員に映像を見せ、議員がテレビでその内容を話した以上秘密とは言えないので、国家機密には当たらないという説がある。

 但し、組織として機密扱いで管理していた情報を個人の感情だけで外部へ広く流した行為が簡単に許されるのでは、海上保安庁に限らず、組織自体が成り立たないのではないかとの懸念もある。

 いずれにせよ、毅然とした姿勢が見られずガタガタするばかりで、今後も同じような事件が起きるのではないかと心配である。

 もうひとつのニュースは、大相撲九州場所で昨初日まで63連勝を続けていた横綱白鵬が、平幕稀勢の里に破れた。名横綱双葉山の記録69連勝を破るのではないかと期待されていたが、野望は潰えた。

 海外では、ビルマのアウン・サン・スー・チーさんが解放され、早速国民民主連盟(NLD)本部前で約4万人の支持者を前に声明を発表した。長い間の自宅軟禁状態にも拘わらず、常に身の回りで監視していた軍政の係官は優しい対応をしてくれたと係官を非難することはなかった。彼女の心優しく、思いやりのある人柄が偲ばれる。

 スー・チーさんは声明の中で、2千人以上に上る政治犯の釈放を求めるとともに、今後は軍政当局とも話し合いを進めると語ったが、彼女がこういう心情を話すのは初めてである。これまで民主化について、当局とは考えを改めねば話し合いは出来ないと頑なに語っていたが、長い軟禁状態の末、現状打開のためには自分たちの言い分を主張するだけではなく、相手の言い分も聞いてその中から妥協点を見出そうと考えを変えたのではないか。これもひとつの智恵であるので、支援する民主化仲間の同志らと充分意見調整をして、ことに当たってもらいたいものである。

 現時点では双方の考え方には、大きな隔たりがあるので、そう簡単に妥協点を見出すのは難しいと思うが、今は最悪状態で、これだけ世界中から非難を浴びている現政権が話し合いに応じようとしない以上、最善の策がダメなら次善の策を考えてみるのもひとつの方法ではないかと思う。

 それにしてもいつも現在の軍事政権の背後に見え隠れする中国の存在を、世界の民主化の声で表に炙り出す必要があるのではないかと思う。

2010年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1280.2010年11月14日(日) スー・チーさん解放される。

 昨夜ビルマの民主化運動指導者であるアウン・サン・スー・チーさんが7年半の自宅軟禁を解かれ、取り敢えずは自由の身となった。珍しくビルマ国営放送もこのニュースを伝えたという。心配していたが、軍政側から今後の行動に対して格別の教育的指導や制限はつけられていないので、当面表面的には政治活動に関して支障はない。

 しかし、過去の例を見る限り、解放直後は何の条件をつけずとも、行動を起こすと君子豹変して無理難題を突きつけ、従わないと身柄を拘束するというのがこれまでの軍政当局のあくどいやり方だった。ここ当分双方の動きから目が離せない。

 ところで、以前(2008年)に見逃してしまったNHKのハイビジョン特集「ボルガ河民族復興の大地をゆく」という2時間番組が昨深夜再放送されたので、録画しておき今日ゆっくり観賞した。

 さすがNHKと言おうか、カネと時間をかけてじっくりボルガ河沿岸の歴史ある自治国と都市を巡っている。これまで知らなかったボルガ沿岸の歴史と民族の興亡を、船旅で牧歌的な風景を見せながら紹介してくれた。中々興味深い労作である。

 7年前シベリア鉄道でシベリア大陸を横断した時、ボルガ河の鉄橋を渡り、思わず「ボルガの舟唄」が口を突いて出たが、あの滔々と流れる母なる川ボルガを、首都モスクワからカスピ海河口のアストラハンまで3,600㎞を下る10日間の旅は、シベリア鉄道同様にいろいろなことを深く考えさせてくれる旅である。

 モスクワからタタール人の街カザフを皮切りに、スターリン時代に悲哀を味わったコサック人の街サマラ、ドイツ出身のエカテリーナ女帝が作ったドイツ系移民のサラトフ、独ソ戦攻防のボルゴグラード(旧スターリングラード)、モンゴル系カルムイク人のカルムイク自治共和国、そして最後はアストラハンに寄港する。それぞれの寄港地で、異なる民族の歴史の変遷を教えてくれる。特に印象的だった都市のひとつは、ドイツ系移民が居住するサラトフとボルゴグラードで、独ソ戦開始によりかなりの数の住民が死亡し、生き残った住民はシベリアへ移住させられ、偶々戦後初めて里帰りして旧居住地で思い出に耽る重苦しいシーンには心を打たれた。

 それにしても帝政ロシア時代、そして革命からソ連邦瓦解までロシアが行った民族弾圧は、今日においてもロシアが旧ソ連時代の共和国に対して行っている政治的弾圧の行動からも垣間見ることができる。

 カルムイク自治共和国が、ソ連崩壊後に国内にチベット仏教を生き返らせ、ヨーロッパ唯一の仏教国として仏教を信じることの素晴らしさを語る若きイリュムジンスク大統領の自信に満ちた顔が印象的だった。

 いずれにせよこういう意欲的なドキュメントを心ゆくまで観賞出来るというのは、素晴らしいことだ。この番組は、これまで何年間にも亘って放映されたBSドキュメント番組の中から選りすぐったものなので、素晴らしいと頷けるにしても、ドキュメント番組にとりわけ関心が強い私にとっては、つくづく有難いと思う。

 昨日開催されたAPECも今日閉幕した。議長国として菅首相が将来のビジョンについて総括スピーチで締めたが、存在感は極めて薄かった。意識的に中国の胡錦濤・国家主席を見るせいか、メディアまで混乱している。お笑い種だが、昨日朝NHK「あさいち」に出演していた左手のピアニスト・館野泉さんを、テロップが東京芸大ピアノ科を「主席」で卒業したと紹介した。最後まで訂正されなかったところをみると、NHK内でも間違いに誰も気付かず、相当胡錦濤「主席」に幻惑されて、「主席」だか、「首席」だか分らなくなっていたに違いない。

 まあ今回のAPECは成果こそないが、大きなミスもなく終ったのは、不穏な雰囲気の中で開催されたケースとしては、まずまずなのかも知れない。

2010年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1279.2010年11月13日(土) APEC首脳会議始まる。

 今日から2日間横浜で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のため、昨夜世界の超大物が特別機で続々やって来た。アメリカのオバマ大統領、ロシアのメドベージェフ大統領、中国の胡錦濤・国家主席らが厳戒体制の中で横浜入りした。中国とロシアとの関係はこのところギクシャクして、2国間首脳会談を開くのかどうかも決まっていなかったが、今夕になって急遽日中首脳会談が開かれた。これに先立ち早くも日米首脳会談が開かれ、日本はアメリカの理解ある行動に対して感謝の意を伝え、両国ともに中国を牽制しながら日米同盟の深化を確認した。日本にとっては対中・対ロを意識して殊更対米関係の強い信頼関係をアピールするとともに、アメリカがアジアに強い絆を築いていることを訴える姿勢を示した。

 こうなると日米同盟の基盤固めの点では、大いなる効果があったと評価しつつも、これから生じるであろう沖縄・普天間米軍基地移設のたなざらし問題をどう解決するのか。鳩山前首相の煮え切らない対話により、日米間には大きな溝が出来ている。5月28日の日米合意確認でアメリカに辺野古基地案実施にOKのシグナルを送ったことに対して、ほぼ全沖縄島民が反対と見られる空気の中で、果たしてアメリカが望む通りの対応が出来るのか、甚だ疑問である。

 下手をすると日米関係だってギクシャクしかねない。外交問題に弱い菅政権が、世界が注目する中で議長国としてどれだけ会議を仕切り、存在感をアピール出来るのか、ここは正念場であろう。

 さて、もうひとつ海外で前から気になっている政治問題がある。ビルマの民主化運動リーダーのアウン・サン・スー・チーさんが今日自宅軟禁の身柄拘束状態から解放されて自由を回復する日である。この国では今もって7日に行われた国民投票の結果が正式に発表されていない。軍事政権では、ほぼ8割方議席を確保して勝利を得たとの一部の報道があるが、もともとこの選挙自体が民主派勢力を疎外して実施されたもので、選挙自体の正当性に大きな疑問符がつけられている。

 スー・チーさんは、当局側が言うように恐らく解放されるだろう。但し、きつい条件を負わされる。つまり軍事政権に非協力的な行動、反政府的行動をとらないとの保証を要求されるだろう。スー・チーさんはこれを断固拒絶して、当局は再び彼女の身柄を拘束する手段に出るとのシナリオが予想される。これでは、何のための解放か分らなくなるが、今や軍政はスー・チーさんの存在自体が目の上のタンコブで、何とか屁理屈をつけて彼女と彼女を支援する民主化団体の影響力を封じ込めようとするだろう。

 さあ、どうなるか。注目してみてみたい。

2010年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1278.2010年11月12日(金) 徴兵制は世界的に減少傾向か。

 世界各地でテロや局地的な争いが頻発している中で、世界的に軍隊の徴兵制度は廃止、或いは中止の方向に向かっている。今年7月スウェーデンでは、100年以上の伝統を誇っていた徴兵制を志願制に移行させた。

 ドイツでも政権与党・キリスト教民主同盟(CDU)が、徴兵制廃止を含む連邦軍改革案を幹部会で了承したことにより、野党も制度廃止に基本的に同意していることもあって、近々キリスト教民主同盟党大会で承認し、早ければ来年7月にも廃止する。徴兵制廃止を踏み切った各国にはそれぞれの内部事情があるが、ぶちあけて言えば、最大の理由は財政難のようだ。

 また、徴兵制という国家の強制的な措置によって個人の自由との兼ね合いが問題になって、ヨーロッパなどでは宗教的信条などを理由に「良心的兵役拒否」を認める国も多い。同時に、一般の若者が短期間兵役を務める徴兵制より、専門性の高い職業軍人を求める意見が、軍内部などでも強まっているという。

 かつてアメリカが1973年に徴兵制を停止して全員志願制を採ったのは、ベトナム戦争による大量の犠牲者を出した国民がトラウマに陥ったことが原因である。

 そのほかにも、短期間の兵役期間では訓練や教育を徹底出来ず、投資効果も低いことが影響しているようだ。加えて近年は自国防衛のために戦うというより、海外派遣による活動で外地における戦死者が増えている事情もある。

 そんなこんなが絡み合って徴兵制を敷く国が減少しているらしい。

 現在世界で徴兵制度を採用している国家は、50ヶ国以上に上ると見られている。その中にはお隣の韓国、北朝鮮、イスラエル、ロシア、イラン、キューバなどに混じって、意外にもスイスがある。永世中立国スイスが、軍隊を編成し、海がないにも拘わらず海軍を保有したり、徴兵制度まで採っていることには、思わず本当かな?と思ってしまうが、スイスは当面徴兵制を止める考えはないようだ。東西対立が消えてヨーロッパの安全性が高まり、それに合わせてヨーロッパ各国が軍隊を減らす傾向にある中でスイスの存在は極めて異色である。

 それにしても拡大する北朝鮮や中国の軍事力は怖いが、わが国に徴兵制度がないことは、平和の証として世界に誇っても良いのではないだろうか。

2010年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1277.2010年11月11日(木) 海上保安官のビデオ流出行為をどう考えるか。

 尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐるビデオ流出事件で、流出させたと名乗り出た海上保安官は、警視庁と東京地検の事情聴取に対して動画サイト‘You Tube’へ投稿したことを認めた。この行為自体は決して許されることではないが、世論は意外に冷静でよくぞやってくれたと賛同する声もある。この海上保安官は国家公務員法により職務上知ることの出来た秘密を守る守秘義務違反に問われる可能性がある。しかし、ビデオ自体が国家の機密であるかどうかの議論もあり、ある識者は国民が知るべき事実で、秘密にはあたらないとの見解を述べている。

 作家佐野真一氏も中国人船長を釈放する一方で、ビデオを流出させた海上保安官を逮捕するのは妥当とは思えないとも言っている。

 本件のケースでは、国家公務員法の秘密とされるためには、公にされていないことと、実質的な秘密として保護に値することがクリアされなければならない。

 この海上保安官が勤務している神戸海上保安部では、誰もがビデオを観ることが出来たといい、職務上知りえたとも言えないという空気もあるようだ。現場の冷静ぶりに引き比べて、国会の先生方の浮き足立った言動が滑稽に見える。国家機密漏洩の責任は誰が取るのかとか、今になって早くビデオ公開に踏み切らなかったからこの騒ぎになったとか、足の引っ張りあいばかりやっている。

 それにしても昨晩のニュース‘ZERO’で、この保安官に個人的に接触し、取材した読売記者が堂々と彼にインタビューした時の様子をしゃべっていた。これだけ大騒ぎして当事者の名前も、顔写真も報道されていない中で、この記者はインタビューの概要についてぺらぺら話している。何だか奇妙な感じである。

 そんな中で、この保安官が情報流出に‘You Tube’という新しいメディアを選んだ事実に注目し、今後のためにも情報公開のあり方と情報公開はどうあるべきか、国民の間で議論を深めるべきだと指摘したジャーナリズム論専攻の林香里・東大大学院教授の提言が目を惹いた。検討に充分値すると思う。

 林教授は、「既存メディアはプロフェッショナルとして公共の利益を自ら判断し、情報を人々に伝える。だからこそ報道の自由など『特権』が認められてきたし、情報を提供した公務員が守秘義務違反に問われるのもまれだった。今守秘義務違反で国家公務員が刑事責任を問われようとしているのは、メディア環境の変化の中で起きたことだ。ネット空間では、だれもが情報の送り手となり、有益な情報もマイナスの情報もあふれている。そこにどんなルールを作っていくのか。ビデオの非公開という政府の判断の是非も含め、民主主義の土台となる公的機関の情報公開はどうあるべきか。議論を深めていくべきだ」と述べている。

2010年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1276.2010年11月10日(水) 日本で3権分立は絵空事か。

 尖閣諸島沖の中国漁船衝突のビデオ流出が政治問題化して流出した犯人探しが始まり、国家機密漏洩罪の疑いで検察が石垣海上保安部を家宅捜索していたところ、犯人が名乗り出て急転直下1件落着となった。ただ、獅子身中の虫と言おうか、身内の海上保安官が上司に告白したとあっては、あまりにも危機管理が甘い。

 これを受けて今日1日中国会、国土建設省、海上保安庁、検察庁が上へ下への大騒ぎである。

 一方で、今日からAPEC閣僚会議が始まった。今国内で最ももめているのは、TPP(環太平洋連携協定)に日本が参加するかどうかという問題であり、今もって結論が出ていない。

 確か今国会における菅首相の冒頭演説では「参加」と明言したが、ここへ来て無条件で自由関税という1項が、第1次産業の農業・漁業従事者から死活問題であると猛烈な反発を買い、締結に賛成する経済界との板ばさみになった政治家の態度が煮えきらず、結論を先延ばしにしているからである。玉虫色の大好きな民主党政権は、来年6月までに参加すべきかどうかの結論を出すべく検討するという外国人には理解しにくい、のんびりした方針を固めつつあるようだ。

 だが、その頃までに腰が据わらず、強力なリーダーシップを発揮出来ない政府が、本当にわが国の貿易政策を決められるのか。牛肉などを売り込もうとしているアメリカ政府からは、日本が同盟に参加することを求めるアプローチがあるが、果たしてどうか。

 さて、このところ駒沢大学の清田義昭講師の裁判制度に関する講義は、専門的になり面白くなってきた。今日はNNN系テレビの「法服の枷」というビデオを観賞して、その後に解説を伺い、意見を交換した。同ビデオが訴えているのは、裁判所内における裁判官の立場が裁判官は理想とする正義、真実究明を果たして履行出来ているのかとの疑問である。憲法違反との判決を下した長沼ナイキ訴訟で有名になった福島茂雄・元裁判官が克明に記した日記から、真摯に法の裁きに向き合う裁判官の悩みを、いくつかの他の裁判官の実例を交えながら紹介している。実際福島氏自身もナイキ訴訟の直後に、上司平賀所長から平賀書簡を受け取り、高裁長官からは口頭注意処分を受けている。一度は辞表まで提出し、その後撤回するという苦渋も味わっている。

 一見裁判官は何者にも冒されず、信念に基づいて判決を下していると思われがちだが、実際には「外に向かっては聖職で内では労働者であり、黙々と働き搾取され追われて行く」との福島元裁判官の日記に記された文言はあまりにも寂しく虚しい。「どの裁判官も良心と保身の狭間で悩んでいる」「裁判官は事件の清掃人」と他の裁判官も自嘲気味に述べている。

 実際福島氏は、裁判官は自衛隊とか、憲法第9条などに関して国の意向に反した判決を下すことは、将来を棒に振ることだという。上司から内々の圧力がかかり、もし逆らえば左遷が待っている。

 結局裁判官も司法官僚と言われ、国の方針や上司には逆らえない。その意味ではわが国では、3権分立は現実的には難しい。あまり関心を持っていなかったが、わが国では司法が立法、行政の下に位置しているということを改めて思い知らされた。

2010年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1275.2010年11月9日(火) ビルマ軍事政権の背後で暗躍する中国

 一昨日行われたビルマの総選挙は、投票結果がまだ発表されていないので、詳しいコメントは言えないが、新憲法の制定から選挙のルール決定のプロセスに至るまで、アメリカやEU加盟国からはタン・シュエ軍事政権に対する手厳しい批判が浴びせられている。日本のメディアでも新しい選挙制度自体については極めて批判的である。

 投票前から言われていたように、軍事政権の厳しい監視の下で行われる「民主化」選挙は、軍政がいかに自分たちのやり方を正当化しようとも所詮茶番である。アメリカやEU加盟国は、投票所視察団への参加を辞退した。当局は選挙前から外国人ジャーナリストの入国を認めず、そのため日本人ジャーナリストの山路徹氏なぞはタイ国境から入国ビザなしで入国して、不法入国で逮捕される有様である。自分たちの都合のためだけに、憲法を作り正当性を主張しようとする軍政の強引なやり方は、諸外国から強い非難を浴びている。

 今後も軍政を維持していこうとする当局のやり方は、中国の支援により軍事政権が安定の保証を得て、その一方で中国は資源の開発の権利を得ようとしている。こういう死の商人的取引を行うことにより、ビルマ政府は非民主化を加速させ、それに加担している中国は軍政を支える役割を果たしていることになる。政治的にも、文化的にも中国は世界中の鼻つまみ者になる恐れがある。

 ビルマの政治分布が明確になった後に、タン・シュエ民主?政権がスタートして、中国は果たしてビルマに対してどういうアプローチをするのか。あまり成金趣味の中国がビルマに深入りすると、純粋なビルマの人たちがカネで汚染され、ビルマ人らしい素朴さと純粋さを失い、中国に似た嫌な国になるのではないかと心配である。

 今日の衆議院予算委員会で、来月10日にオスロで行われる中国人作家・劉暁波氏に与えられるノーベル平和賞授与式に日本政府代表者が出席しないよう中国政府から要請があったと報告された。大きなお世話である。これに対して前原外相はよく検討してみると応えるし、菅首相は外相とよく相談して回答するという。これでは日本政府は中国政府にリモコン操作されているようなものではないか。内政干渉も甚だしい。なぜ即座にわが国の問題は、日本政府が考えると言って断固つき返さないのか。わが国の首脳はどうして揃いも揃ってかくも情けない対応しか出来ないのか。

 今日の朝日夕刊の1面トップ記事にこんなニュースが掲載されていた。村上春樹氏のベストセラー小説「IQ84」や、東野圭吾著「白夜行」の中国語翻訳版が、無断で電子書籍化されアップル社の配信サイト「アップストア」で販売されていることが判明した。中国と台湾の読者層を対象にした日本人作家の海賊版が販売されたわけである。中国ではかねてより知的財産権について国民の間に充分な理解がなされず、これまでにも度々トラブルを引き起こしていた。今回の件については、村上事務所側は消去を依頼するという。

 何だか知らない内に、政治面でも文化面でも中国ウィルスが侵入して、段々ややこしいことになってきた。

2010年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1274.2010年11月8日(月) 出版社特有の対応に戸惑い

 共著が出版され、3日に親しい知人・友人らに120冊を贈呈用に郵送して、やれやれと一息ついたところである。

 実は、先月中旬編集の最終打ち合わせで、出版社の担当者と執筆者が話し合った席で表紙のデザインが決まり、その一部の修正を出版社に提案した。

 まず、いくつか提案されたカバー表紙のデザインの中から書名とイメージがちょうどぴったりの見本があり、衆議一決でそれを表紙に採用しようということになり、同時に細部についても2箇所の修正をお願いすることになったのである。

 修正願いのひとつは表表紙に書かれた編著者名が小さいということ。もうひとつは背表紙の編著者名が書名の直ぐ下部に隙間無く続いているので、そこにスペースを取って、書名と編著者名の間をもう少し離して欲しいという比較的分り易い要望だと思っていた。

 ところが出来上がった表紙は、一見して何の修正も施されていないように見えた。そこで出版社の担当者に聞いてみると間違いなく修正したと仰る。再び表紙をじっと見てみたが、どうもぴんとこない。原案とはあまり変わっていないようだ。担当者は「修正しました」とはっきり断言するので、表表紙の編著者名をメジャーで測ってみた。するとほんの若干だが、確かに寸法的には大きくなっている。釈然としないが、こちらが気のつかないような小さな修正の仕方でも出版社にとっては、こちらの言う通りに修正したということのようだ。

 問題は、もうひとつの修正箇所である。背表紙の下部にある編著者名の位置であるが、これもまったく修正したように見えない。そこでくどいようだが、この箇所はまったく修正されていないのではないかと改めて尋ねてみた。返ってきたメールの回答は、文字の半角分だけ下へずらしたとの思ってもいない返事だった。せめて全角5字分程度のスペースが欲しかった。これでは、修正をお願いした意図がクリアされたとは言えないし、われわれが修正をお願いした本質的なポイントを理解していないのではないかという意味のメールを送信した。一見して書名と編著者名の間にスペースがないのが歴然としている。それでも1文字の半角分を下へずらしたと言う。このようにわれわれの望んでいる修正とはまったくかけ離れた修正の仕方は、修正とは言わないのではないか。

 商品が完成した以上、格別不出来でなければ敢えて苦情をいうのは潔しとはしないので、これ以上は修正云々を追求しようとは思わないが、出版担当者の相手の気持とか、願いを斟酌しない一方的な理解の仕方や、作業のやり方には少なからず違和感と不信感を覚えた。

 僭越であるが、私なりの長い営業経験からサジェストするなら、まず相手の言い分をよく聞き、何を考え、何を求めているのかということを深奥に推察し理解したうえで、相手に確認するものだが、今回出版社の対応はそうではなかった。一方的に自己流の判断で修正の意味を理解し、相手にそれを押し付けている。新著を受け取った友人からは、ちらほら礼状が届き、作品をほめてくれているが、その点で内容とは関係ないところで作業に疑問を抱くような事態になったのは、ちょっと残念な気がしている。

2010年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1273.2010年11月7日(日) どんな結果になるか、ビルマ総選挙

 昨日は日本シリーズ第6戦が行われ、セ・リーグの覇者中日ドラゴンズとパ・リーグ3位の千葉ロッテ・マリーンズがお互いに譲らず延長15回でも決着がつかず、2-2の引き分けに終った。最近あまりプロ野球をテレビでも観ることは少なくなり、今年はほとんど観ていない。今年は贔屓の巨人が優勝を逸し、日本シリーズにも出ることが無くなったので、余計興味が湧かない。オーナーの滝鼻卓雄くんにもしばらく会っていないが、ご機嫌斜めか。昨日ロッテが3勝2敗のシリーズ王手をかけて、勝てば日本一、しかもパ・リーグでは3位との但し書き付ということから、好奇心に駆られて観てみた。

 それがどういうわけか、3回ごろから試合終了まで見続けることになったのは、ファインプレイとボーンヘッドが繰り返されて結構見せ場があり、ついずるずる最後まで観てしまった。テレビ中継の終ったのが12時5分前で、5時間43分の日本シリーズ史上最長試合となってしまった。

 一野球ファンにとっては久しぶりに肩の凝るゲーム観戦だったが、両チームとも力の伯仲した見応えのある良いゲームだった。

 さて、前々から気がかりだったビルマの総選挙が今日投票日を迎えた。1988年の反民主化反対デモに引き続いて行われた90年の総選挙以来、20年ぶりの国民投票である。90年の総選挙では、アウン・サン・スー・チーさん率いるNLD(国民民主連盟)が、全投票数の約8割を獲得して対抗する軍部に圧勝した。

 しかし、それにも拘わらず敗北した軍部がNLDに政権担当能力なしと言いがかりをつけて、20年間自らほしいままに軍事政権を保持してきた。諸外国の強い非民主化反対の声を少しでも受け入れた形に見せようとする今回の総選挙は、すでにどうみても民主的選挙の色合いが見られない。一方的に全体の25%の議席を軍部議員に割り当て、他方で引き続きNLD指導者アウン・サン・スー・チーさんを自宅軟禁処分にしたまま、総選挙をボイコットするNLDを解党処分にして自分たちの思いのまま選挙を行い、長期政権を維持しようとの目論みである。

 NLDは総選挙の信頼度を失わせるために、棄権を呼びかける運動を秘かに進めて、総選挙自体の国民的非人気を高めて、軍部に打撃を与えようとしている。スー・チーさんが言う「投票権があるように、投票したくなければ棄権する権利もある」という言葉が、力を発揮するだろうか。注目して結果をみてみたい。

2010年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1272.2010年11月6日(土) 愉しい高校同窓会

 横浜・桜木町駅前ワシントン・ホテル内「東天紅」で、湘南高校同期生会が開かれた。同級生も71歳、72歳となり、それぞれに老境に入ったと感じられる。同級生は全員で401名だったが、今日の出席者は78名だったので約20%の出席率である。だが、判明しているだけでも60名が物故者になっている現実を考えれば、卒業後53年も経過した現在、そんなに悪い出席率ではないかも知れない。

 残念ながら高校時代から親しい轟貞雄、加藤靖典、山田勝久3君が出席しなかったのが、少々寂しい。ラグビー部の仲間だった大島泰毅くんも欠席だった。山田くんは心臓が悪いらしいし、大島くんはお母さんと奥さんの具合が悪いらしい。

 近著を贈った牧野力、吉水淑浩両君からお礼を言われたが、特に牧野くんからは内容的に良いと言ってもらったので、ほっとしている。牧野くんは通産事務次官卒業後天下りを繰り返していて、今は財団法人の会長を務めている。前の独立行政法人に比べて地味なところなので、聞いてみると時間的には余裕があるとのことだった。相変わらず健康そうなので取りあえず良かった。

 案の定今日の話題のひとつは、ノーベル化学賞を受賞された根岸英一先輩に関するもので、偶々卒壽の身でご出席された化学の雨宮先生には、在学中根岸博士があまり印象に残っていないとのお話だった。卒業後初めて会った石村(旧姓安藤)櫻さんは、遠路札幌から出席されたが、今年のノーベル賞受賞者は高校の先輩(根岸博士)と大学(北大)の先輩(鈴木章博士)であると鼻高々だった。

 さて、来週から横浜でAPEC首脳会談が開催されるので、大分厳しい警戒態勢が敷かれている。今日も桜木町駅前には山形県警から応援に駆けつけた警官がいたほどである。この会談の大きな話題のひとつがTPP加盟問題だろう。充分論議を尽くしているとも思えない。未だに政府内で対立している。

 さらに、今日になって前原誠司・前国交大臣が一旦は中止決定を下した八ッ場ダムの建設計画が、馬渕澄夫・現大臣によって振り出しに戻りそうな雲行きになってきた。馬渕大臣が地元の声を受けて、変更しかねない様相である。中止決定を先に延ばすということであるが、これまでの複雑な経緯から推して、そう簡単に朝令暮改をやらないようもう少し慎重であってもらいたい。

 どうも今の閣僚には、芯の強さや信念の固さが見られない。腰がふらついている。これだから外交ばかりか、内政まで怪しくなってきた。

2010年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com