昨日は日本シリーズ第6戦が行われ、セ・リーグの覇者中日ドラゴンズとパ・リーグ3位の千葉ロッテ・マリーンズがお互いに譲らず延長15回でも決着がつかず、2-2の引き分けに終った。最近あまりプロ野球をテレビでも観ることは少なくなり、今年はほとんど観ていない。今年は贔屓の巨人が優勝を逸し、日本シリーズにも出ることが無くなったので、余計興味が湧かない。オーナーの滝鼻卓雄くんにもしばらく会っていないが、ご機嫌斜めか。昨日ロッテが3勝2敗のシリーズ王手をかけて、勝てば日本一、しかもパ・リーグでは3位との但し書き付ということから、好奇心に駆られて観てみた。
それがどういうわけか、3回ごろから試合終了まで見続けることになったのは、ファインプレイとボーンヘッドが繰り返されて結構見せ場があり、ついずるずる最後まで観てしまった。テレビ中継の終ったのが12時5分前で、5時間43分の日本シリーズ史上最長試合となってしまった。
一野球ファンにとっては久しぶりに肩の凝るゲーム観戦だったが、両チームとも力の伯仲した見応えのある良いゲームだった。
さて、前々から気がかりだったビルマの総選挙が今日投票日を迎えた。1988年の反民主化反対デモに引き続いて行われた90年の総選挙以来、20年ぶりの国民投票である。90年の総選挙では、アウン・サン・スー・チーさん率いるNLD(国民民主連盟)が、全投票数の約8割を獲得して対抗する軍部に圧勝した。
しかし、それにも拘わらず敗北した軍部がNLDに政権担当能力なしと言いがかりをつけて、20年間自らほしいままに軍事政権を保持してきた。諸外国の強い非民主化反対の声を少しでも受け入れた形に見せようとする今回の総選挙は、すでにどうみても民主的選挙の色合いが見られない。一方的に全体の25%の議席を軍部議員に割り当て、他方で引き続きNLD指導者アウン・サン・スー・チーさんを自宅軟禁処分にしたまま、総選挙をボイコットするNLDを解党処分にして自分たちの思いのまま選挙を行い、長期政権を維持しようとの目論みである。
NLDは総選挙の信頼度を失わせるために、棄権を呼びかける運動を秘かに進めて、総選挙自体の国民的非人気を高めて、軍部に打撃を与えようとしている。スー・チーさんが言う「投票権があるように、投票したくなければ棄権する権利もある」という言葉が、力を発揮するだろうか。注目して結果をみてみたい。