1301.2010年12月5日(日) クラシックの演奏会を楽しむ。

 年に2回恒例行事となったゼミの赤松晋さんがチェロを演奏するアマチュア・オーケストラ「上野浅草フィルハーモニー管弦楽団」の定期演奏会がいつも通り浅草公会堂で開催された。

 演奏曲目はベートーベン「交響曲第8番へ長調」とショスタコーヴィッチ「交響曲第5番ニ短調」で、いずれも私には馴染みのない作品だった。いつもこの定期演奏会で演奏されるのは、普段あまり聞き覚えのない曲目が多い。最後にアンコールで「仮面舞踏会」が演奏され、やっと知っている曲に出合った。クラシックを聞く機会はあまりないので、時折静かに耳を傾ける機会があるのは貴重である。

 私も妻と出かけたが、夫人同伴のゼミ仲間が多く、全体で21人ほどの参加だった。終ってから幹事が予約してくれたレストラン「アリゾナ」で会食となったが、この店は生前永井荷風が好んで利用したところで、店内に荷風の写真が飾ってあり、店の主が複製ではあるが、荷風の作品「濹東綺譚」を見せてくれた。中々きれいで女性的な筆文字に加えて訂正箇所が朱文字で記入されているのが、パソコンでは感じられない味わいを出している。

 それにしても赤松さんは相変わらず若い。80名ほどの団員の中で、最年長とのことだが、ステージを見ていると最年少といってもおかしくない。あまりわれわれが、この演奏会にかこつけた会合が楽しみだと赤松さんにプレッシャーをかけるので、辛くても止められないと笑いながらこぼしていた。

 いつも感じるのだが、浅草界隈には独特の風情があり昔の下町情緒が残っている。昼食に入った日本蕎麦店「満留賀」は明治28年開業と書かれていたが、意外にも外人客がいくつか小さなグループ単位で入って来たのには驚いた。

 いま話題の東京スカイツリーが一歩一歩完成へ向けて上空へ伸びていて、通行人も立ち止まっては見物している。確かに話題になるタワーであることには違いないが、出来れば首都・東京のシンボルとしては日本的な建物の方がずっとサマになるのではないか。私も近著「そこが知りたい 観光・都市・環境」の中で触れたが、その点では江戸城が往時の木造で復元されるようだともっと大勢の人々の関心を高めることだろう。

 年に2度ではあるが、気持ちの通じあう仲間とコンサートを聴き、食事を楽しめることは幸せである。14日には、同じ仲間と下北沢で忘年会がある。

2010年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1300.2010年12月4日(土) 東北新幹線全線開通

 3年半に亘りこのブログを書いてきたが、今日連続1,300回というひとつの節目を迎えた。毎日原稿用紙3枚分程度を書き続けることは、傍から見れば大変なように見えるかも知れないが、自分自身としてはそれほどタフだと思ったことはない。書く材料は目の前にいくらでもあるし、的外れだろうと何であろうと、今のところ幸いにも書きたいという意欲と好奇心が衰えないので、しばらくはこのまま書いていこうと考えている。お陰で友人たちにも結構読んでもらっているようなので、彼らに対する近況と意思伝達にもなっている。あまり古い記録では参考にもならないと思うが、今年書いたブログは来年辺り小冊子にでもまとめて、友人たちに配ろうかとも考えている。

 さて、今日JR東北新幹線が八戸から新青森まで延伸開通して、東京駅から最終目的地までつながり念願成就となった。明治24年の開通時の所要26時間に比べると、120年経って時間的に僅か3時間20分と大幅にスピード・アップされたが、よく考えてみると巨額の投資をして新幹線網を整備しても、負の遺産というべきか、その一方で取り残されるものも沢山ある。

 東海道新幹線が初めて開通したのは、東京オリンピックが開催された昭和39年だが、あの頃はまだ高度成長期の真っ只中にあったので、更に経済成長に拍車をかけるためのステップとして新幹線は大いに利用され、持て囃されたのはある面で頷ける。だが、今や高速道路網も発達、整備され、新幹線が必要と思われる主要幹線道には鉄道網が整備され、ある程度新幹線需要が国内の至るところにまで行き渡った現在、果たして小さな地方都市にまで新たに新幹線を敷設する必要があるだろうか疑問に感じることもある。実際東北新幹線の「いわて沼宮内」駅の乗降者数は、1日僅かに117人で全国の新幹線駅の中で最も少ないという。

 メジャーな鉄道網が栄える一方で、並行在来線が苦しい経営を余儀なくされ、地方鉄道もどんどん寂れて行く。それらはほとんどが第3セクター方式による経営に移行するが、まもなく多額の赤字を背負わされる自治体が悲鳴を上げるのは目に見えている。結局廃線の憂き目を見ることになるのではないか。

 新幹線開業でJRから分離された在来線で、苦境に追い込まれているメジャーな鉄道に、①IGRいわて銀河鉄道(盛岡市)、②しなの鉄道(上田市)、③肥薩おれんじ鉄道(八代市)などがあり、昨年までの累積赤字がそれぞれ3億1千万、1億9千万、8億7千万円に達している。地方の財政が厳しい中で、この赤字補填は辛い出費だろう。このまま行けば当然廃止の運命にぶち当たることになろう。そう思うと日の当たる一面ばかりでなく、その皺寄せを受ける陰の部分があることを忘れてはなるまい。

 今日の東北新幹線の乗車券は発売と同時に、往路と復路ともに30秒、45秒であっという間に売り切れ、大万歳だったそうだ。しかし、落とし穴もあった。想定以上の強風のため一時運転を休止して全路線に大幅な遅れが出たようである。事業のプラス面には陰のマイナス面と、プラスの中にも機械だけでは解決出来ない問題もある。中々うまく行かないものだ。

2010年12月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1299.2010年12月3日(金) 普天間基地移設問題をどう解決するのか。

 昨日仲井真弘多・沖縄県知事が首相官邸で菅首相と知事再選後初めて会談した。知事は選挙で公約した普天間米軍基地の県外移設を強く求め、国内移設は容認出来ないと申し入れたが、菅首相は5月の辺野古へ移設するとした日米合意に改めて理解を求め、両者の会談は平行線に終った。

 どうもこの移設問題がギクシャクして、国と県が真っ向から対立する構図を作ってしまった。首相が沖縄の負担軽減策や振興策を提言したが、県民の意思と期待を背負った知事からは普天間基地問題と切り離して協議するよう求められた。

 仲井真知事は元々県外移設一辺倒ではなく、条件付きで辺野古移設を容認していた。その知事が県外移設に考え方を変え、政府と真っ向対立の構図へ向かったのは、鳩山前首相が基地問題に関する理念も、移設の具体的計画も、外国との交渉も、沖縄県民への理解もなく、軽い気持で「普天間基地は海外移設、最悪でも県外移設」とアドバルーンを上げ、選挙マニフェストにも公約として盛り込んだことに当初力づけられたからである。沖縄県民ならずとも、基地の撤去を待ち望んでいた国民は挙って鳩山氏率いる民主党を応援し、政権交代を実現して民主党が政権の座に就いた。

 だが、それは一夜の夢でしかなかった。元々首相の座に就いた鳩山由起夫氏には、日米同盟や基地問題に関して深い理解がなく、まったく理念や哲学がなかった。その結果が今春ふらふらした一連の基地問題への取り組みと対応である。自らの力で問題を解決出来ず、挙句の果てに無責任にも政権を投げ出してしまった。鳩山氏と民主党は、沖縄県民のみならず、米軍基地反対を叫ぶ国民を悉く裏切ったのである。問題をこじらせたのは、鳩山氏率いる民主党政権が迷走したからである。その意味では、現在の菅首相は無能首相だった鳩山由起夫氏の犯した粗相の尻拭いをしていることになる。

 しかし、前首相の後継者である同じ理工系の菅首相には、それなりの覚悟があって後継首相になった筈である。菅流の理念と哲学を充分駆使して、沖縄知事を説得するか、納得させなければならない。そうでなければ、このまま双方に不信感だけが残されて、相変わらず国と沖縄県の対立が続けられるだけだ。アメリカ政府は一刻も早い日米合意の実行を望んでいる。かてて加えて、わが国としても朝鮮半島の緊張化がピークに達している現在、天の邪鬼・中国に文句を言えるのは、やはり頼りになる米軍の存在であり、アメリカの要求を断れない弱みと本音がある。

 さあ、菅・軟弱首相よ、どうする? どうする?

2010年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1298.2010年12月2日(木) 政治家とは礼儀知らずで軽薄か?

 先月29日に参議院本会議場で開かれた議会開設120周年記念式典に臨席された秋篠宮ご夫妻に野次を飛ばしたとして、野党は中井洽・衆議院予算委員長への懲罰動議を提出した。以前からこの中井氏の言動にはお行儀の悪さが目立っていたが、当日の中井氏を映像で見てみると天皇・皇后両陛下をお迎えする空気の中にしては落ち着きがなく、とてもエチケットを弁えている人とは思えない。立ったり座ったり、隣席の同僚議員に書類を見せて話しかけたり、およそ目の前にほかの皇族が起立している時にとるべき態度ではない。

 その他にも自民党の逢沢一郎・国会対策委員長が同じ厳粛な式典中に携帯電話の着信音を鳴らしたとして与党から懲罰動議が衆議院に提出された。

 どっちもどっちだと呆れた印象を受けたが、それにしても国会議員の常識レベルは一般人として最低のレベルにあるのではないだろうか。よくもこれだけ最低のことをやっていて、自身恥ずかしいと思わないのだろうか。それでも日常活動で国民と約束したことを行い、誠心誠意国家国民のために全力を尽くしているならともかく、仄聞によればおよそ真面目に職務を遂行しているようには見えない。

 今日も子ども手当ての一貫として、子ども手当て13,000円に加えて、3歳未満の幼児にプラス7,000円の支給を考えていると玄葉光一郎・国家戦略担当大臣が語った。原資が不足している国家財政の中で、果たして賄えるのかとの質問に対して、直ちに決定ではないと言った。扶養家族と配偶者控除とのからみと言ったが、いかにも言葉が軽い。そういう大事なことは、決定してからマス・メディアで話すべきではないだろうか。そんな基本的なことすら分らない未熟な議員が増えた。子ども手当てを支給したいなら、マニフェストで約束する前に予算手当てを考えるべきではなかったか。また、そんなにばらまきパフォーマンスをやりたいなら、「櫂より始めよ」として、まず国民に約束した議員数の削減を実行して、範を示すのが筋ではないだろうか。

 まったく今の政治家は嘘をつくことと金儲けばかりに頭を使い、国家国民のことなぞまるで念頭にないように思える。困ったものである。

2010年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1297.2010年12月1日(水) 小沢氏の政治献金疑惑はどうなった?

 早くも師走に入った。日本の各地では歳末商戦を見据えて、華やかなクリスマス・ツリーが飾られている。建設中の東京スカイツリーも今日500mの高さを上回った。来春には最高点634mに達するという。だが、そんなお祭景気はどこへやら、一向に景気が回復しないまま年月だけが過ぎ去っていく。経済も停滞し経済指標も芳しくない。株価は一向に上昇気配が見られず、失業率も5%を超えた。相変わらず大学生の就職内定率が伸びない。この行き詰まった閉塞感をどうやって解決すべきだろうか。答はまだ提示されない。

 こんな暗い状況下で、政治資金問題で追い詰められ、国会で証言を求められている小沢一郎・前民主党幹事長の2009年政治資金収支報告書が公表された。驚くべきは、資金管理団体「陸山会」が昨年7月の衆議院解散から8月の総選挙公示までの僅か1ヶ月の間に、民主党立候補予定者91人に総額4億5千万円の資金提供を行っていたことである。つまりひとり当たり5百万円を提供していたことになる。この元金はどうやって集めたのだろうか。こんな金回りの良い親分なら、多くの子分が擦り寄ってくるだろう。当選すれば、当然子分は親分のために一心不乱に働く。こうして親分は組織の中で圧倒的な力を発揮することが出来る。この資金の分配は公職選挙法に抵触しないので、資金潤沢な政治家なら権力基盤を固めるために、出来れば誰もがやりたい方法だ。だが、他人のために自己資金の中から資金提供出来る政治家がそう多くいるわけではない。小沢氏にはそれがどうして出来るのか、ぜひ伺いところである。

 ところが、やはり奇妙キテレツなカラクリがあるようだ。小沢氏関連の政治団体「改革フォーラム21」から3億7千万円が、選挙区のある民主党岩手県第4区総支部へ提供され、その翌日には第

 4区総支部から陸山会へ手渡され、時間をかけて91人にばらまかれた。この資金の流れだけ見ていると、資金さえあれば問題ないように見える。ところが、最初の出所「改革フォーラム21」というのはそもそも旧新生党の団体で、新生党が解党した際残った資金約9億2千万円が代表幹事を務めていた小沢氏の手に移された。立候補予定者に提供された資金は、どうもその旧新生党からの迂回献金ではないかと言われている。

 どうしても政治には、裏金とか、闇ルートとか後ろめたい動きや、噂が付きまとう。その代表格が小沢一郎氏である。これだけ灰色の存在であるにも拘わらず、小沢氏は自身の違法献金問題について国会で証言することもなく、国会は明後日閉会する。何とまぁずる賢い政治家どもと不毛の国会ではないか。

2010年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1296.2010年11月30日(火) 国家機密情報がネット上に流失

 警視庁公安部のテロ関連情報流出事件が、アメリカを始め国際社会から厳しい批判を浴びている。その中にはFBIの捜査資料や在日米軍の爆発物処理研修、アメリカ空軍特別捜査局機密情報等、国家にとって重要な機密情報が含まれていた。わが国の機密情報管理のあり方が国際社会において信用を失墜したことは紛れもない。

 ところが、それに輪をかけたような各国の国家機密がアメリカのネットを通して暴露され、国際的に蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。なにせ先進国から途上国に至るまで国家元首や権力者の公的、或いは個人情報までが公開されるようでは、機密保持はどうなっているのかとの疑問や、それをどうやって入手し、公開されるに至ったかを不審な思いで見る国の責任者たちには不安が募っている。

 これらの内部告発情報をネット上で暴露したのが「ウィキリークス」というWEBSITEである。入手したアメリカの外交文書だけでも約25万件というから途方もない。暴露された大きな原因は、「IPルーターネットワーク」という米軍が秘密情報を交換する機関情報システムに、60万人以上の米政府職員と軍人らがアクセス出来たことにある。最近神戸の海上保安庁保安官が中国漁船のビデオをネット上に流したケースに似ている。流失した情報に国家の最高機密は盛り込まれていないようだが、それ以外の情報はその気になれば容易に入手可能ということだ。2001年の同時多発テロを防げなかった原因に、情報機関同士の縦割り制度があったと考えられ、それを補うために情報共有促進を図ったシステムが構築された。結果的に、それが裏目に出たようだ。

 今後このような抜け穴だらけの粗雑なシステムから、情報漏れを守ることに国家ぐるみで全力を傾注することだろうが、問題はすでに流失した情報の行方である。今日の朝刊と夕刊のトップ記事に、個人情報が面白おかしく紹介されている。

 例えば、「プーチン首相はバットマンでメドベージェフ大統領は相棒のロビン」「金正日は体がたるんだ年寄り」「サルコジ・フランス大統領は怒りっぽく独裁主義的」のようにとんでもない皮肉をもって伝えられている。

 アメリカも国際的な信頼を失う問題と捉え、クリントン国務長官は国際社会に対する攻撃だと強く非難して防戦に懸命である。だが、その内容はなるほどと頷けるように信憑性も高い。

 その中に中国が北朝鮮について語った内輪話がある。それは、①中国指導部内で韓国が主導して朝鮮統一がなされるべきだとの考えが浮上、②金正日総書記死後、北朝鮮は2~3年で体制崩壊、③中国の北朝鮮への影響力は信じられているよりずっと弱い、④中国は難民30万人の流入に対処可能、軍事的な国境封鎖も検討、などである。これらが本当だとするなら、すでに北朝鮮は中国に見放されているのだ。

 これは単なる情報流出だけに終らない。われわれの気持としても、朝鮮半島が緊張している時期が時期だけに安閑としてはいられないのだ。

2010年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1295.2010年11月29日(月) 政府は沖縄米軍基地をどうしようというのか。

 昨日3つの県、沖縄、愛媛、和歌山で県知事選が行われた。その中で最も注目されたのは、言うまでもなく沖縄県知事選である。実質的には現職の仲井真弘多知事と前宜野湾市長の伊波洋一氏の2強の争いとなったが、僅かの票差で現職の仲井真氏が勝った。勝ったのはいいが、難問を抱える沖縄県政はこれからが正念場である。最大の争点だった基地問題、なかんずく普天間基地移設に関しては、仲井真知事は以前から県内移転も已むなしとしていたが、知事選直前になって県外移設へシフトした。これにより仲井真氏と伊波氏、両者の間に大きな争点がなくなり、現職で経済通の仲井真氏が当選した。政府の考えは日米合意に基づいてほぼ県内移設で固まっており、いかに沖縄県民に強いる犠牲が沖縄内外国民の同情を呼び、再び沖縄県民を戦争の犠牲になることに心情的なシンパシーがあっても、現状の米軍基地を沖縄から国内の他の土地へ移設することは、まず不可能に近いのではないだろうか。

 最近の中国とのトラブル続きや、韓国ヨンピョン島砲撃事件などを見ていると、アメリカの核の傘の下にいる日本にとってアメリカは実に頼もしい存在であり、アメリカとの同盟を無視しては日本の安全は担保されないように見える。実際、クリントン国務長官が尖閣諸島は日米安保条約の枠内にあるとの「お墨付き」発言をした時の政府首脳の喜びようは、これが国のトップのありのままの姿なのかと、もう少し自制せよと言いたいくらい無邪気な騒ぎようだった。もっとアメリカの真意を探れと言いたい。アメリカは日米合意に基づいて、基地移転を速やかに進めて欲しいと日本政府に求めているのだ。それは、現在の普天間基地を辺野古へ移すということであり、現在の中国リスクが高まれば高まるほど、アメリカ軍の存在感とその必要性が高まる。もはや、アメリカ軍なしには、日本の安全保障は維持出来ないのっぴきならない状態に追い込まれているのである。

 今米韓合同軍事演習に加わっている米原子力空母「ジョージ・ワシントン」は、母港横須賀から韓国へ向かった。この事実は、すでに日本は北朝鮮が狙いを定める照準内の標的となってしまったことを意味している。戦争が起これば、沖縄も横須賀も否応なしに巻き込まれるところへ来てしまっている。これでは、好むと好まざるとに関わらず、アメリカ軍の援護を必要とするのではないだろうか。

 知事選が終れば、菅首相は新沖縄知事と即刻会いたいと早くからその意志を表明していた。だが、現時点ではいつ、どこで会うのかの公式発表もない。鳩山前首相が沖縄米軍基地問題について、優柔不断の末に裏切った判断をして失笑を買ってからまだ間もない。菅首相はどうやって沖縄県民の信頼を回復する手を打つつもりなのか。アメリカ政府の要求と沖縄県民の基地反対の声の狭間で、どういう結論を出そうというのか。毎度のことながら、今度も日本政府が一向に本音を表に出さないところから察すると、日本政府の考えはアメリカの要求をそのまま呑みにして、普天間米軍基地は海上の辺野古基地へ移設することになるのではないか。すでに他の選択肢はなくなっているように思えて仕方がない。

 それにしても民主党政権の沖縄政策は、あまりにも無策と言わざるを得ない。

2010年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1294.2010年11月28日(日) 家族揃って墓参り

 9月に結婚した二男崇史が新妻すみれとともに新潟市から里帰りした。昨日は新宿の京王ホテルに宿泊していたが、生憎私が講師を務めていて会えなかったので、妻が横浜市に住む長男家族5人を新宿へ呼び夕食をともにした。

 今日は結婚報告を兼ねて墓参りをすることになり、中野にあるわが近藤家の菩提寺・宝仙寺から妻の実家・川手家の多磨墓地へ回った。幸い天候に恵まれたので、紅葉の見事さも相俟って気持のすっきりした墓参りをすることが出来た。遅い昼食を自宅近くの「しゃぶしゃぶ料理屋」で会食とした。長男の3人の子どもは、男の子は大人しいが、2人の女の子は元気活発で幾分落ち着きがなく、目が離せない。それでもみんな元気なことで佳しとする。

 さて、北朝鮮による砲撃事件以来、韓国はもちろん、周辺国の緊張度合いも高まってきた。いままでの例からすれば、いずれかに妥協点を見出して矛を収めるというのがあらすじだったが、今回ばかりは従来になくお互いに強気で、角突きあわせ再び砲撃戦が始まる形勢になってきた。今日も午前中北朝鮮国内で爆弾音が聞こえたらしいが、それは韓国へ向けて砲撃されたものではなく、北朝鮮国内で爆発音が発せられただけだったのが幸いである。

 しかし、今日から砲撃現場のヨンピョン島近くの黄海上で米韓合同軍事演習が始まった。北朝鮮はもし韓国が挑発的な行動を起こせば、仕返しすると発表したり、中国政府は自国に近い海上というせいもあり、排他的経済水域における軍事演習を中止するようメッセージを発している。

 中国政府は世界へ向けて北朝鮮をかばっているように見えるが、実際には親不孝者・北朝鮮の行動にはほとほと手を焼いているのが本音である。あまり北を擁護するようだと、世界中の反発を買うことくらい判りきっている。そこに中国の煩悶がある。一旦は楊潔篪・外相を韓国へ派遣する予定だったが、米韓合同演習に抗議するように中国得意技のドタキャンをやらかした。ところが、風向きが逆風になると察するや、今度はより上級職で副首相級の国務委員・戴乗国氏を韓国へ派遣して李明博大統領と会談させるほどの君子豹変ぶりである。

 現状は中国にとって極めて不都合な状態にある。流石の中国も問題児・北朝鮮を抱え込んだ形になってほとほと困っている様子が分る。ヨンピョン島では戦時体制が敷かれ、今度こそどちらかが砲撃すれば戦争状態に突入する一触即発の状態にある。とにかく気を許せない状況になってきた。

 ところで中国の広州で開催されていたアジア大会は昨日16日間の幕を閉じた。ここでも中国パワーが圧倒的な強さを誇り、参加45ヶ国が42競技・476種目を競う中で、中国は199個もの金メダルを獲得した。2位の韓国が76個、日本は3位とは言いながら、金メダルは前回大会を下回る48個に終った。この金メダル獲得数だけ見ても、中国の優位は断然他を圧している。得意の絶頂にある中国チームの代表者は、自分たちを他の国もひとつの指標にして欲しいと胸を張っている。このところ中国は向かうところ敵なしの心意気で、自信満々で勝負に出ている。今や引っ込み思案の日本は、どう見ても影が薄い。

 日本を再び活力ある国へ復活させるために、何か起爆剤になるものはないだろうか。

2010年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1293.2010年11月27日(土) 学生相手の講義は愉しい。

 池袋にある東京交通短大で学生相手に講義を行った。これはここ数年恒例になっている。今年も昨年とほぼ同じテーマで「若い時に『臨場感』を磨け!」と題して、パワーポイントを使用して約100名の学生に持論を話した。

 松岡弘樹・副学長とあらましの段取りと内容について事前に打ち合わせをした。折角外部講師が話をするわけだから、専任の先生が講義する普通の授業と違って私のこれまでの体験上感じたり、ぜひ学生に伝えたいことを体験的な視点から話す方が効果的だと仰られ、その通りに話した。

 特に私にとって得意の「臨場感」については、実体験を交えて分かりやすく説明したつもりだ。「臨場感」が判らなければ、本当にその土地が判ったことにはならないし、「臨場感」を知らないと危機意識も甘くなると例を挙げて話した。とりわけ私自身がニューヨーク同時多発テロや、2008年3月に発生したチベット暴動を予見出来た理由として、その根拠を説明し周辺の臨場感を知っていたからだと述べた時には、学生も信じられないような顔をしていた。まあこういう話で煙に巻くのも愉快である。話は多分学生に理解してもらえたと思う。松岡副学長には来年もぜひ講義をお願いしたいとお話があったので、お引き受けすることを約束した。とにかく学生を相手に思い切ったことを話せる講義は愉しい。

 さて、少々語弊があるが、いま世の中にどうにもならないバカな人間が溢れている。その最たるバカは、言うまでもなく北朝鮮の金正日総書記だろう。このたわけものがいなければ、拉致家族は胸をなでおろすだろうし、北朝鮮国民は貧困から救われ国民は平等に自由を謳歌し東アジアに平和が訪れるだろう。

 日本の政治家の中にもとろい議員が沢山いる。その中でも地方都市で市民感情とずれた意識で得意気に動いている人物に、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長と名古屋市の河村たかし市長がいる。芸能界には、一昨日六本木でチンピラに殴られ大怪我をして、30日から京都南座で幕を上げる顔見世興行を休演することに決まった歌舞伎役者の市川海老蔵がいる。世間知らずで、常識を欠いた大馬鹿者である。

 彼らの中で一際目立った政治的パフォーマンスで注目を集める河村市長の最近の行動には首を傾げざるを得ない。河村氏が昨年4月の名古屋市長選に立候補した時の約束ごとが、市民税10%減税と議員報酬の半減だった。これが当選した時に野党議員とぎくしゃくし始めた原因で、河村市長が強引に公約を実行しようとしたことが騒ぎを大きくした。そこで河村市長は博打を打った。つまり名古屋市民から市議会リコールの書名を集めた。実現出来たと思いきや、選管は有効署名数が目標に達していないと判断した。これを受けた市長は、あっと驚く次の手を打った。何と改めて市民に自分を評価するかどうかの踏み絵を迫る策を行うことにした。まだ市長になって1年半にしかならないのに市長職を辞するという。改めて市民に信を問い、どこまでも持論を実行したいらしい。こうなると泥仕合である。流石に政治評論家諸氏からは市政の私物化と看做され、その行為は税金の無駄遣いだと呆れられている。

 他にも目論見があるようだ。来年2月の愛知県知事選挙を睨み、市長選とセットで知事と市長同時当選というシナリオを描いているようだ。知事選には大村秀章衆議院議員を立候補させ、自らはやはり目立ちたがりやの橋下・大阪府知事と組んで地方の改革を目指すという。

 ちょっと人気が出ると思うと何でもできると考える浅慮には、二の句が出ない。

2010年11月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1292.2010年11月26日(金) ノーベル賞受賞者・根岸栄一博士出席されず。

 40年前の昨日は、あの作家・三島由紀夫が市ヶ谷自衛隊本部で居並ぶ自衛隊員を前に、国の未来を憂いて決起を促す過激な演説を行い、受け入れられないと見るや、その場で凄惨な割腹自殺を遂げ、日本中に大きなショックを与えた衝撃的な一日である。ちょうど任意で話し方講座を受講していた時で、直後に講師から件の自決について聞かされ、しばし言葉もなかったことを思い出す。

 三島は「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう」と言っている。日本の行方を冷ややかに予言した言葉である。なるほど当たっていると言いたいところだが、これは日本というより、より以上にお隣の中国に該当する言葉ではないだろうか。

 昨日は遅くまで起きていたが、ぐっすり眠ることが出来た。女性の宮本先生と内海先生は、自室で5時まで話し合って休まなかったと言っておられた。朝食後名残は尽きねど別れることになり、私は2人の女性の先生とともに根本英則先生に車で日立駅まで送っていただいた。

 帰ってから夕方になって六本木のアークヒルズで開催の湘南東京有志会に出席した。東京で活動する湘南高OBの会合だが、偶々会場を提供してくれている森ビルの森稔社長が、ノーベル賞受賞者・根岸栄一教授と湘南同期生であることと、一昨日根岸教授が母校・湘南を訪れ生徒に講演され、その様子が昨日のNHK朝のニュースで報道されたこともあり、今日の会合に出席されるのではないかとの期待があった。事実都合がつくならぜひ出席して欲しいとお願いしたらしい。挨拶された元国土庁長官の吉居時哉さんはまもなく来られるだろうと仰っていたが、根岸さんも大分お疲れの様子で、会の途中で欠席ということが分ってきた。カメラまで持っていったので、残念だがこのところのハードスケジュールを考えれば已むを得まい。

 弁護士の田辺信彦・同窓会長(湘友会長)と川井陽一校長から根岸さんが24日に来校された時の様子について話をされた。その時の状況をまとめてテレビ神奈川が来年1月2日に「~おめでとう 湘南高校開校90周年~ノーベル賞・根岸栄一さん 母校に帰る」と題して55分間の番組を放映する。

 残念ながら天野武和・前同窓会長とダークダックスの遠山一さんは出席されなかった。昭和32年卒の同期生も牧野力くんと林龍代さんだけしか出席しなかったが、多くの先輩、後輩諸兄と話し合うことができた。

 川井校長によると根岸効果新たかだそうで、やはり先輩のノーベル賞受賞は生徒たちに大きな夢と誇りの気持を抱かせたようだ。在校生の中には、数学オリンピックに日本代表で出場出来そうな生徒も出てきたと嬉しそうに話されていた。

 いずれにせよ、ノーベル賞ほど多くの人たちに自信と夢を与えてくれるものはないと改めて感じている。日本全体にとってのみならず、母校にとっても素晴らしい出来事だ。

2010年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com