1298.2010年12月2日(木) 政治家とは礼儀知らずで軽薄か?

 先月29日に参議院本会議場で開かれた議会開設120周年記念式典に臨席された秋篠宮ご夫妻に野次を飛ばしたとして、野党は中井洽・衆議院予算委員長への懲罰動議を提出した。以前からこの中井氏の言動にはお行儀の悪さが目立っていたが、当日の中井氏を映像で見てみると天皇・皇后両陛下をお迎えする空気の中にしては落ち着きがなく、とてもエチケットを弁えている人とは思えない。立ったり座ったり、隣席の同僚議員に書類を見せて話しかけたり、およそ目の前にほかの皇族が起立している時にとるべき態度ではない。

 その他にも自民党の逢沢一郎・国会対策委員長が同じ厳粛な式典中に携帯電話の着信音を鳴らしたとして与党から懲罰動議が衆議院に提出された。

 どっちもどっちだと呆れた印象を受けたが、それにしても国会議員の常識レベルは一般人として最低のレベルにあるのではないだろうか。よくもこれだけ最低のことをやっていて、自身恥ずかしいと思わないのだろうか。それでも日常活動で国民と約束したことを行い、誠心誠意国家国民のために全力を尽くしているならともかく、仄聞によればおよそ真面目に職務を遂行しているようには見えない。

 今日も子ども手当ての一貫として、子ども手当て13,000円に加えて、3歳未満の幼児にプラス7,000円の支給を考えていると玄葉光一郎・国家戦略担当大臣が語った。原資が不足している国家財政の中で、果たして賄えるのかとの質問に対して、直ちに決定ではないと言った。扶養家族と配偶者控除とのからみと言ったが、いかにも言葉が軽い。そういう大事なことは、決定してからマス・メディアで話すべきではないだろうか。そんな基本的なことすら分らない未熟な議員が増えた。子ども手当てを支給したいなら、マニフェストで約束する前に予算手当てを考えるべきではなかったか。また、そんなにばらまきパフォーマンスをやりたいなら、「櫂より始めよ」として、まず国民に約束した議員数の削減を実行して、範を示すのが筋ではないだろうか。

 まったく今の政治家は嘘をつくことと金儲けばかりに頭を使い、国家国民のことなぞまるで念頭にないように思える。困ったものである。

2010年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com