1332.2011年1月5日(水) 高まる中国の存在感

 年末に独立行政法人・国民生活センターから月刊誌「月刊 国民生活」への寄稿を依頼された。同誌4月号の特集「パックツアーのトラブルを未然に防ぐ」というテーマで、旅行傷害保険とクレジットカード付帯保険について、旅行者は加入すべきか否か、その補償の実態や、海外旅行保険に欠かせないチェックポイントなどについて意見を述べて欲しいというものである。編集担当者とのやり取りの過程で、若干考え方の受け止め方に食い違いがあり齟齬を来たしたが、メールのやりとりで納得出来たので、アメリカにおける保険利用体験を交えて書いてみようと思っている。

 そこで編集担当者から紹介された兵庫県弁護士消費者保護委員会が編者になっている「Q&A旅行トラブル110番」なる書物を借り出しに、近くの目黒区立八雲中央図書館へ出かけた。幸い同書は簡単に見つけることが出来た。本書を参考にしつつ、近い内に会うことになっているAIU保険会社員の話も伺って、指定された枚数4,900文字内に原稿をまとめたいと考えている。

 余興として拙著の在庫を備え付けのPCでチェックしてみたところ、著書3冊がここだけではなく他の区立図書館7館にも在庫管理され、共著2冊も蔵書としてあることが分り、ついにやにやしてしまった。

 驚いたのは図書館玄関で思いがけずゼミの後輩から声をかけられたことである。近くの碑文谷に住んでいる堀勇弘さんだ。セルビアの友人、山崎洋さんに関する書を探して、2冊見つけたと言っていた。

 さて、今年もあらゆる分野における中国の存在感が注目されると予想されるが、今日発表された国連世界観光機関の統計によると、世界の観光産業でも中国人観光客の存在感が急速に高まっている。海外旅行での支出額上位国として、2000年と2009年の比較が出ている。2000年には日本は世界で4番目に多い海外旅行支出額で、その割合も6.7%だったが、09年には2.9%で7番目に落ちた。それに引き換え中国は2.8%だったものが、09年には実に5.1%で総額3兆6千億円も海外旅行に支出している。数年前まで海外旅行に制約のあった中国人海外旅行客が、急速に増えているのだ。各国が観光に力を入れる中で、今後は中国人旅行客を取り込むことが世界の大きな目標になると思う。

 そのニュースが流れる一方で、中国は財政危機に陥ったギリシャなど他のユーロ圏の国の国債を購入する方針を示しながら、新たにスペイン国債も買い増しする意向を表明した。年初早々早くも存在感を示している。

中国恐るべし。

2011年1月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1331.2011年1月4日(火) 大発会で株価上昇

 湘南高ラグビー部の後輩である鈴木敦雄くんに、一昨日テレビ神奈川(TVK)で放映の番組「ノーベル賞根岸英一さん母校に帰る」をダビングして欲しいとお願いして待ち望んでいたところ、今日その1時間もののDVDが送り届けられた。早速観賞してみたが、元旦に訪れたばかりの校舎、グランドや、昔の懐かしい中庭風景写真なども写されたり、北原白秋作詞・山田耕筰作曲の校歌、野球部甲子園優勝とサッカー部国体優勝の写真なども紹介され、そのうえ数学を習った「お兄ちゃん」こと竹下直之先生が、母校の良いところをしきりにPRしてくれ、懐かしい思い出が甦ってきた。

 根岸さんの全校生徒に対する講演で、主題とは別に「幸せの条件」という話の中で、健康、家庭、夢、仕事、ホビーを幸せの条件に挙げ、更におまけの幸せ条件として、仕事とホビーの合体について話された。まるで私自身言い当てられたようだ。私のこれまでの人生も、仕事とホビーが一緒になって好きなことをやってきて、自分自身としてはまずまず満足している。同窓生にとっては中々印象的な場面が多いDVDなので、同窓の友人にもダビングしてプレゼントしようかなと考えている。

 さて、今日から民間企業はスタートしたところが多い。大発会では東証平均株価も卯年を期待したのか169円の大幅値上げで始まった。このまま飛躍の年であって欲しい。

 一方で、相変わらず政治はもたもたしている。菅首相が年頭記者会見で「小沢一郎氏が強制起訴されたら政治家としての出処進退を明らかにし、裁判に専念するならそうするべきだ」と小沢氏に決断を迫った。他方で、当事者の小沢氏は余計なことは言うなとばかり、首相は自分のことなんかどうでもよく、国民のために何をやるかが問題だと反論している。早くもさやあて合戦が始まった。内輪喧嘩なんかしている場合だろうか。

 とにかく政治の動きがのろい。通常国会も今月中旬には開会かと思いきや、下旬ごろになりそうだという。消費税も早く議論すべきだと誰もが思っているのに、「6月ごろまでを1つのメドとして方向性を示したい」などと暢気なことを言っている。

 今年も無能でやる気のない政治家どもに振り回され、国は前へ進まない前年の徹をまた踏むことになるのではないだろうか。

2011年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1330.2011年1月3日(月) そろそろ消費税値上げについて議論を

 箱根駅伝はスタート後最初の6区山下りで早稲田が連覇中の東洋大を追い抜き、そのまま大手町のゴールへ飛び込み、早稲田が18年ぶりの優勝を飾った。早稲田ファンにとってはメデタシメデタシであろう。

 大会前優勝候補に挙げられていた各大学の出走メンバーを見てみると、彼らの出身校には押しなべて高校陸上界の名門校がずらっと並んでいる。どうやらここには駅伝人気で名を高めようとの大学、高校の嫌らしい思惑が感じられてならない。どうしようと大学の勝手だが、それにしても際立って目立つ長野県の私立佐久長聖高校出の選手の活躍ぶりには目を見張る。他にはケニア出身選手の活躍もあるが、それは今に始まったことではない。

 駅伝とは関係ないが、8区の湘南海岸を走行しながら実況中継していた日本テレビのアナが、ノーベル化学賞受賞者・根岸英一さんはこの近くの藤沢市鵠沼にある湘南高校で学んだというコメントを述べてくれたのは、やはり後輩としては嬉しい。かつての旧コース・国道1号線を走っていたら、「湘南高校前」の交差点を通過するので、もう少しアピール度が高かったのにと考えながらひとしきり昔を懐かしむ。

 さて、今年はわが国の政治にとって正念場となろう。外交では昨年ギクシャクした日中問題、北方領土問題、沖縄基地移設問題、ひびが入り出した日米同盟等々、数多くの課題を抱え、財政では歳入不足に伴う消費税値上げ問題が大きくクローズアップされている。

 過去において大平政権の一般消費税、中曽根政権の売上税、竹下政権が実現した消費税、細川政権の国民福祉税、橋本政権の消費税値上げ、等はいずれも国民から総すかんを喰い、選挙で惨敗した。しかし、それらはいずれも国民への充分な説明をせず、唐突に言い出したからである。この際昨年から言い出されている消費税値上げ問題を国民に納得出来る説明をしたうえで、真剣に論議してはどうか。そしてそれが国家の財政上必要となれば値上げもやむを得ないとの結論に至るのではないか。実際そういう空気がかなり充満している。

 今日も菅首相が総理官邸で新年会を行えば、一方の小沢一郎氏は例年通り自宅で子飼いの同志を集めて派手な新年会を開いて敵対関係を露骨に示した。これをメディアが小沢派の方が参会者の数は多かったなどと面白おかしく報道するので、政治本来の動向はさっぱり影が薄い。

 どうも政治家たちは、目のつけどころを間違え、選挙に不利だとの利己的な判断で消費税値上げから逃げ、奇妙な対立関係ばかり煽っている。しらけるのは国民である。

 党内の内部紛争はともかく、今年は民主党政権も腰を据えて、消費税問題から逃げずに堂々と真正面から議論して早めに結論を導き出してもらいたい。

2011年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1329.2011年1月2日(日) 正月の楽しいスポーツ・イベント

 毎年正月2日は自宅で関東大学対抗箱根駅伝と、大学ラグビー選手権準決勝2試合をテレビで観ることが恒例となっている。箱根駅伝の人気は日本テレビの全国放映になって以来うなぎのぼりで、その視聴率は長時間番組にも拘わらず、昨年の平均視聴率は往復路とも27%台を記録したほどのお化け番組である。実際見ていてもスポーツ中継らしからぬ面白さがある。

 ところが、箱根駅伝は人気番組になったせいで大学が駅伝を売名的に利用した結果となり、一方で選手をつぶしているという噂や批判が囁かれている。素質のある選手を名門大学がスカウトし鍛える一方で、正選手が10人に限られているために補欠になる有望期待株の選手が多く、彼らをスポイルしていると「選択」1月号は報じている。

 箱根駅伝は、日本マラソンの父である金栗四三氏が、オリンピックで勝つ選手を育成するという目的でスタートさせた。しかし、今まで箱根駅伝出身のランナーがオリンピックでメダルを獲得した例はない。箱根駅伝の人気が高まり、多くの人が関心を持ち声援すること自体は憂うべきことではない。だが、他にも例があるように、人気に胡坐をかいているといつの間にか本来の姿から逸脱しまう危険性を孕んでいる。

 第1日目の今日は、一昨年に初優勝を遂げて、入学希望者が前年より1万人以上も増え、昨年も連覇した東洋大学が、最後の第5区山登りで早稲田に逆転して、まずはリードした。明日の復路に勝負はかかっている。明日も楽しみに観戦したいと思っている。

 もうひとつ楽しみにしていた大学ラグビー準決勝は、2試合とも近来稀に見るほどつまらない試合だった。嫁とこどもたちを奈良の実家へ帰省させていた長男と一緒に観ていたが、ほとんど同じような感想をもらしていた。もし仮に1週間後の決勝戦でも凡戦を繰り返すようなら、これからのラグビー人気が些か心配である。結局決勝戦は、早稲田大と帝京大の間で行われることになった。今度は力一杯死力を尽くして闘って欲しいと願っている。

2011年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1328.2011年1月1日(土) 元旦恒例の高校ラグビー祭に参加

 近所の和田さんを車でピックアップして、恒例の母校・湘南高ラグビー祭へ出かける。昨年は体調が勝れず、創部60周年の記念すべきイベントだったのに参加出来ず、寂しく悔しい思いをした。幸い天候が良く、風もない絶好のお正月日和である。グランドでは現役とOBとの親善試合が行われたが、慶応のレギュラーとして活躍している栗原大介くんがチームメートと中学生の弟を連れて参加してくれた。早慶戦で早大のスタンドオフが持ったボールを慶応インゴール内ではたいて、ノックオンさせ、未然に早大のトライを防いだことが、僅差で慶応が早稲田を破った勝因だと言ってあげたら、嬉しそうだった。慶応入学後何度か大きな怪我を負いながら立ち直り、ライバルに勝ってポジションを獲得した努力は誉めてあげたい。

 名門大学で活躍している選手が、後輩を指導してくれることは現役選手にとって大きな励みになる。

 母校も昨年ラグビー部OBである加藤教頭と早田顧問教諭が着任して、ラグビー部の指導体制が強固に確立され、理想的な部活環境となった。後輩部員にはこの体制を活かして発奮してもらいたいものである。

 親善試合の後は、いつも通り開かれたOB総会で新役員の選出、年間行事の説明があった。和田さんは今日限りで会計係を退任することになった。私が10年前に会長に推薦された時に会計係になってもらったが、会長辞任後もずっと会計係を務めてもらっていた。頭が上がらない。

 懇親会ではOBと現役が一緒になって食事会である。現役のお母さんが準備してくれたもので、有難いような、申し訳ないような気持になる。

 現役とOBが一緒になって懇親し、励ましあうのが伝統となったが、きっと若い後輩たちにとっても在校中の良い思い出としていつまでも頭に残ることだろう。

 今年はどんな1年となるだろう。何と言っても国の政治と外交、そして経済が心配である。日本では正月は政治家も休んでいるが、地球の裏側ブラジルでは、経済が好調な中で今日新大統領が誕生する。ルラ大統領からジルマ・ルセフ女性大統領に交代する。ルラ前大統領は立志伝中の人と言われ、発展途上国ブラジルで稀に見る経済発展をさせたが、2期8年の任期が終った。ただ、選挙の洗礼を受けたとは言え政権を禅譲された印象の強いルセフ大統領には不安材料も多く、いずれ4年後にルラ氏がカムバックするとの噂が絶えない。自分では国の発展に貢献したと信じ、大きなスキャンダルもないルラ氏にとっては、大統領職は蜂の蜜である。ルセフ大統領がどれだけセラ氏のコントロールから乖離出来るか、今後新大統領の一挙手一投足が注目されている。

 同じ動きはロシアにも見られる。2年後には、メドベージェフ大統領に代わって、プーチン首相が大統領復帰を狙っているとも見られている。やはり一旦権力の座に就いたら、そう簡単に手放せないものなのだろう。

 ともかく国際的にも、国内的にもすべてに目が離せない1年となりそうだ。

2011年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1327.2010年12月31日(金) 「60年安保」50周年の2010年を送る。

 とうとう今年も大つごもりとなってしまった。それとなく樋口一葉の短編を思い出すが、巷ではそんな詩的で感傷的なこともなく、例年にも増してNHKが派手に今晩放送する「国民的行事」である「紅白歌合戦」の予告編や、裏話をこれでもか、これでもかとしつこいくらいにこの1週間ばかりは紅白塗れである。

 昨年の今日はどういうわけだか、体調が悪くなって入浴もせず早めに寝てしまったので、この国民的行事を見ずに年を越してしまった。

 振り返ってみると今年も反省すべき点が多い。尤も私個人より、こう言っては恐縮だが国の方にもっと反省してもらいたい。政治、外交面のお粗末なリードぶりには本当に愛想尽かしをしたい。政治家と官僚には大いに反省してもらわなければ困る。

 今年最後の日経平均はやっと1万円台に乗せて10,228円で2年ぶりに下落となった。円高基調は変わらず、年平均の円相場は87.75円だった。昨年は93.60円だった。今年の円高は変動相場制に移行した1973年以降、平均で最大の円高相場だった。円高が進行しても、政府・日銀は速やかに防止策を取らず、いつも「注意深く見守りたい」の一点張りで具体的な行動をほとんど起こさなかった。この間に中国は勿論、シンガポールの目覚しい発展に日本完全に遅れを取った。

 シンガポールの実質国内総生産(GDP)伸び率は約15%と1965年に独立して以降最高である。驚くのは一人当たりGDP=43,653$で、日本のそれを300$近くも上回っている。どうして彼我の差がこんなことになってしまったのだろうか。やはり国をリードする指導者の力量の違いだろう。シンガポールには、首相の座を去っても良きアドバイザーとして智恵を出してくれる建国の父、リー・クアン・ユー顧問相がいる。私がリー首相(当時)に随って箱根へ行ったのは、もう30年近く前だが、威厳があって柔和で、政治家として実に存在感があったように思う。果たしてわが国には彼のように国を想う偉大な政治家がいるだろうか。見回してみても誰1人として見当たらないではないか。

 反省すべき点はあるが、私個人にとっては、今年はまずまずの1年だったと思う。できれば海外へもう1回ぐらい行って見たかった。上梓の予定だった書下ろし作品は、「JAPAN NOW観光情報協会」発行の共著に専念したために来年へ先送りすることになった。9月開催の国際ペン・東京大会の記念に出したかったので、その点は若干未練が残る。まあ、朝日にも記事が出たし、テレビにも出られたので、善しと考えるべきであろう。

 独身貴族だった二男も漸く身を固めてくれたので、私生活上の懸念もなくなった。

 昨日から西日本、北日本方面では猛烈な寒さがやってきているが、今日は南国・鹿児島市内にも20㎝の積雪があり、観測上初めてのことだそうである。

 ともかく来年も今年以上に気持の充実した一年が送れるよう願って、これから除夜の鐘を聞こうと思う。年男で寅年、そして「60年安保」50周年記念の2010年よ、オボワール!

2010年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1326.2010年12月30日(木) 日本語が好い加減に使われている。

 今日は大掃除とホームページの修正に取り組んで一日が終った。まだ、大掃除は片付いたわけではないので、明日まだ続きがある。HPは「訪れた世界遺産」項目の修正である。昨年まで訪問世界遺産は150ヶ所だったが、今年になってかつて訪れた場所2ヶ所が世界遺産に認定され、また先日韓国で4ヶ所訪れたので、トータルで156ヶ所になった。それを手直ししなければならない。残念ながら、まだ修正出来てはいない。今までよりすっきりして洒落ていると思うが、肝心の写真だけがいくら送ってもどういうわけか送信出来ていないので、画面としては未完品である。明日もう少し調べて何とか年内に一応格好をつけたい。

 さて、どうも気になる言葉がある。「一所懸命」である。ところが、テレビ・アナやタレントの言葉を聞いていると大体「一生懸命」と言っている。今日も目の前でNHKアナが「一生懸命」と言っていた。この人はこの言葉の語源を知らないのではないか。そもそもの由来は、お殿様から拝領した田畑(所)をお百姓さんが命を懸けて守り抜くということから派生したものだ。それがいつの間にか生涯(一生)命を懸けて頑張るというような意味に使われている。そしてむしろその方が一般的になってしまった。

 そこへ今朝の朝日に出版社の全面広告が出ていた。「実業之日本社文庫」の文庫本24冊分の広告である。これが「一所懸命な、文庫です。」と、一文字が7cm正方ほどの大きな文字で書いてある。あまりにも大きな文字で書いてあり、目立つこと、目立つこと。宣伝文としてはそれほど上等とも思えないが、まあこれなら宣伝効果は充分であろう。漸くまともな出版社が現れた。とにかく最近は子どもならともかく、インテリぶったのが平気で間違った言葉を発するケースが多い。よく言われる「感無量」だってそうだ。本当は「感慨無量」が正しい。

 そう言いながらテレビを観ていたら「ありがとうございました」と「おめでとうございました」と民間テレビのアナが立て続けに間違って言っている。これも大間違いで、「ありがとうございます」と「おめでとうございます」が正しい日本語だが、今や間違いが罷り通っても誰も厳しく言わなくなった。こうして、少しずつ日本語が乱れていく。

2010年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1325.2010年12月29日(水) 事務次官会議廃止を中止

 民主党の政策実行があまり評価されず、先の国会で通過した法案成立も稀に見るほどの低率だった。ビジョンや哲学は良いとしても、政策として実行するには予算の裏付けを始め、すべてが杜撰のような気がする。

 民主党は総選挙では「脱官僚」と「政治主導」を旗印に戦い、政権に就くや各省の事務次官会議を廃止した。ところが、民主党の情けないところは、その後各省庁との対立によって思うように政権運営が出来なくなると、「政と官が車の両輪として機能しなければ政権運営は立ち行かない」といとも簡単に金看板を取り下げて、「官僚こそ政策や課題に取り組んできたプロフェッショナル」と官僚を持ち上げ、官僚との融合に舵を切り始めたことである。結局事務次官を政務三役会議へ陪席させることによって官僚の意見を聞こうと、政治主導を大幅に後退させたのである。何ともこの節操のなさには呆れるばかりである。これでは民主党を信頼出来ず、民主党の政策、政権運営には益々期待が持てなくなる。

 「歌舞伎俳優の市川海老蔵(本名・堀越孝俊)さん(33)が11月25日未明、東京都内で顔などにけがを負った事件で、海老蔵さんが28日夕、都内で会見を開き、同日起訴された杉並区、職業不詳伊藤リオン容疑者(27)と、事件時に同席していた元暴走族リーダーの両者との間で示談が成立したことを明らかにした」という海老蔵示談成立を報じる今朝の新聞記事の書き出しである。内容は写真入りで延々と書き綴られ、社会面の約1/4を占めている。単純な暴行事件なので、内容を理解するのは容易であるが、この記事は天下の朝日新聞記者が書いたものである。朝日記者なれば、超一流でマス・メディアに働くジャーナリストにとって一種憧れの存在であろう。にも拘わらず、僭越に言わせてもらえば、朝日全国版記事にしては冗長過ぎて些か幼稚な文章ではないかと思う。内容もそうだが、語順、読点、文章の切り方など全文に亘って朝日らしからぬ点が妙に気になった。

 さて、今日も昨日に引き続きパソコンの講習を受けに行った。どうしてもHPの「訪問した世界遺産」のページを修正したかったので、不明な点について教えを請いながら確認した。新しい年には、HPをもう少しリフレッシュしてご披露したいと思っている。

2010年12月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1324.2010年12月28日(火) 小沢一郎と鳩山由起夫は政界を引退したら?

 あれ? と意外な感じである。政治倫理審査会には出席しないとあれだけ強情に否定していた、民主党元代表・小沢一郎氏が今日になって急遽記者会見を開き、次の通常国会で政倫審に出席することを決めたと表明した。人騒がせにもほどがある。国会閉幕中のここ数日間政局の中心話題が、この小沢政倫審出席問題だった。野党が攻め、与党内でも政府首脳と反小沢議員が突き上げている。

 小沢氏は9月の民主党代表選の折には、「国会が出ろというならいつでも出る」と言っていた。その点を繰り返し突かれるので、戦術を練ったうえで態度を豹変させたのだろう。

 しかし、小沢氏は出席に条件をつけた。どこまでも往生際が悪い。これに納得出来ない政府首脳は、党が決定をすると述べた。どうなることやら。虚言癖、失言癖、大法螺吹きの多い民主党は、とても信用出来ない。

 年末となり例年通り各テレビは今年のビッグ・ニュースを繰り返し再放映している。その中で最もシビアな報道は、鳩山前首相の沖縄問題に対する拙い対応だった。最近になって、こういう無責任な発言をしている。曰く「沖縄の人の苦しみが分る。基地の海外移設や県外移設は難しいと思っていた。しかし、国民の夢や希望を実現してあげるのが政治である。それが出来なかった」である。最初から無理というのは、ほとんどの日本人が思っていたことだと思う。それを敢えて沖縄県民に淡い希望を抱かせ、かどわかせていただけである。ノー天気な鳩山前首相が悪質なのは、3月には「腹案がある」とまで言い切り、更に期待を膨らませたことである。そのうえで2ヶ月後の5月には日米同盟で辺野古移設を容認していたことだ。こういう善人面して国民をたぶらかせるような所業は、国民に奉仕すべき公職からの追放に値すると思う。

 その鳩山氏が、また小沢氏の国会招致問題では表舞台にしゃしゃり出てきた。そのうえ、一旦は引退すると公表したにも拘らず、前言を翻して国会議員職は続けるという。人の悩みや苦しみが分らず、せせら笑うような言動で国民に嘘をついて反省もしない。こういう人間はこれ以上国会で働いてもらいたくないものである。国民が迷惑するばかりである。

 それにしても血統書付きの鳩山家のお坊ちゃまとしては、あまりにも程度が低く、失望させられた。スキャンダル塗れの小沢一郎氏ともどもさっさと政界から足を洗ったらどうか。

2010年12月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1323.2010年12月27日(月) 菅首相の硫黄島慰霊の目的と意味

 先日菅首相が日米激戦の地・硫黄島へ飛び、戦没者の霊に「遺骨帰還は国の責務」と誓って、戦没者の遺骨収集事業に力を入れることをアピールした。そのニュースは今朝の朝日社説でも取り上げられている。なぜ今首相は遺骨収集に目を向け始めたのだろうか。これまで長きに亘って厚労省は遺骨収集事業を行ってきた。私も20年余りこの事業に関わり多くの戦地を訪れたことによって、事業そのものと戦場周辺の人々の気持について深く考えることがあった。相手国の事情や国民感情もあって、いかに戦没者を慰霊する尊い事業であってもわが国の一方通行的な考えでは、必ずしも相手国の理解を得られず、難しい問題を孕んでいる。

 今首相がこの時期になぜこれほど力を入れて戦没者や遺族に対して「遺骨奉還」を誓ったのか、低迷気味の民主党人気の底上げを狙っているとしたら、戦没者の霊を慰めるどころか彼らの気持を弄ぶものでしかない。

 かつて遺骨収集事業を半永久的に継続することに対して、遠まわしの反対や否定的な意見が持ち上がり、その都度国家総責任論的な理由をつけては事業は曲がりなりにも継続されてきた。継続が危うい壁を何度となく潜り抜けて続けられ、規模は小さくなったが、国のために戦って亡くなった御霊を母国へ奉還するという尊い事業は今に引き継がれている。

 今年になってフィリッピンの事業を国から下請けされたNPOが、日本人ではない遺骨を持ち帰ったことから、問題が大きくなり、遺骨収集は継続されながらも、今もはっきりした方針が打ち出せないままである。

 そこへ今回の菅首相の硫黄島訪問であり、発言である。朝日社説では、首相は野党時代から遺骨収集問題に関心を持っていたというが、その様子はほとんど知られていない。にも拘わらず、首相はこの時点で積極的な姿勢を示した。

 海外で亡くなられた戦没者の数は約240万人と言われている。収集された遺骨の数は凡そその半分でしかない。現地の実態を多少知る立場から言えば、戦後相当な時間も経過して、戦地の現状から推しても今後成果を上げることは難しいというのが率直な感想である。相当額の予算をつぎ込んで、更に事業を拡大するのか、或いは規模を縮小して細々でも事業を継続するのか。これまで国が大上段に振りかぶって議論したことがない。ここは戦没者の慰霊と遺骨の奉還の最後の機会と捉えて、本気で国民的議論を高める必要がありはしないだろうか。

2010年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com