近所の和田さんを車でピックアップして、恒例の母校・湘南高ラグビー祭へ出かける。昨年は体調が勝れず、創部60周年の記念すべきイベントだったのに参加出来ず、寂しく悔しい思いをした。幸い天候が良く、風もない絶好のお正月日和である。グランドでは現役とOBとの親善試合が行われたが、慶応のレギュラーとして活躍している栗原大介くんがチームメートと中学生の弟を連れて参加してくれた。早慶戦で早大のスタンドオフが持ったボールを慶応インゴール内ではたいて、ノックオンさせ、未然に早大のトライを防いだことが、僅差で慶応が早稲田を破った勝因だと言ってあげたら、嬉しそうだった。慶応入学後何度か大きな怪我を負いながら立ち直り、ライバルに勝ってポジションを獲得した努力は誉めてあげたい。
名門大学で活躍している選手が、後輩を指導してくれることは現役選手にとって大きな励みになる。
母校も昨年ラグビー部OBである加藤教頭と早田顧問教諭が着任して、ラグビー部の指導体制が強固に確立され、理想的な部活環境となった。後輩部員にはこの体制を活かして発奮してもらいたいものである。
親善試合の後は、いつも通り開かれたOB総会で新役員の選出、年間行事の説明があった。和田さんは今日限りで会計係を退任することになった。私が10年前に会長に推薦された時に会計係になってもらったが、会長辞任後もずっと会計係を務めてもらっていた。頭が上がらない。
懇親会ではOBと現役が一緒になって食事会である。現役のお母さんが準備してくれたもので、有難いような、申し訳ないような気持になる。
現役とOBが一緒になって懇親し、励ましあうのが伝統となったが、きっと若い後輩たちにとっても在校中の良い思い出としていつまでも頭に残ることだろう。
今年はどんな1年となるだろう。何と言っても国の政治と外交、そして経済が心配である。日本では正月は政治家も休んでいるが、地球の裏側ブラジルでは、経済が好調な中で今日新大統領が誕生する。ルラ大統領からジルマ・ルセフ女性大統領に交代する。ルラ前大統領は立志伝中の人と言われ、発展途上国ブラジルで稀に見る経済発展をさせたが、2期8年の任期が終った。ただ、選挙の洗礼を受けたとは言え政権を禅譲された印象の強いルセフ大統領には不安材料も多く、いずれ4年後にルラ氏がカムバックするとの噂が絶えない。自分では国の発展に貢献したと信じ、大きなスキャンダルもないルラ氏にとっては、大統領職は蜂の蜜である。ルセフ大統領がどれだけセラ氏のコントロールから乖離出来るか、今後新大統領の一挙手一投足が注目されている。
同じ動きはロシアにも見られる。2年後には、メドベージェフ大統領に代わって、プーチン首相が大統領復帰を狙っているとも見られている。やはり一旦権力の座に就いたら、そう簡単に手放せないものなのだろう。
ともかく国際的にも、国内的にもすべてに目が離せない1年となりそうだ。