1326.2010年12月30日(木) 日本語が好い加減に使われている。

 今日は大掃除とホームページの修正に取り組んで一日が終った。まだ、大掃除は片付いたわけではないので、明日まだ続きがある。HPは「訪れた世界遺産」項目の修正である。昨年まで訪問世界遺産は150ヶ所だったが、今年になってかつて訪れた場所2ヶ所が世界遺産に認定され、また先日韓国で4ヶ所訪れたので、トータルで156ヶ所になった。それを手直ししなければならない。残念ながら、まだ修正出来てはいない。今までよりすっきりして洒落ていると思うが、肝心の写真だけがいくら送ってもどういうわけか送信出来ていないので、画面としては未完品である。明日もう少し調べて何とか年内に一応格好をつけたい。

 さて、どうも気になる言葉がある。「一所懸命」である。ところが、テレビ・アナやタレントの言葉を聞いていると大体「一生懸命」と言っている。今日も目の前でNHKアナが「一生懸命」と言っていた。この人はこの言葉の語源を知らないのではないか。そもそもの由来は、お殿様から拝領した田畑(所)をお百姓さんが命を懸けて守り抜くということから派生したものだ。それがいつの間にか生涯(一生)命を懸けて頑張るというような意味に使われている。そしてむしろその方が一般的になってしまった。

 そこへ今朝の朝日に出版社の全面広告が出ていた。「実業之日本社文庫」の文庫本24冊分の広告である。これが「一所懸命な、文庫です。」と、一文字が7cm正方ほどの大きな文字で書いてある。あまりにも大きな文字で書いてあり、目立つこと、目立つこと。宣伝文としてはそれほど上等とも思えないが、まあこれなら宣伝効果は充分であろう。漸くまともな出版社が現れた。とにかく最近は子どもならともかく、インテリぶったのが平気で間違った言葉を発するケースが多い。よく言われる「感無量」だってそうだ。本当は「感慨無量」が正しい。

 そう言いながらテレビを観ていたら「ありがとうございました」と「おめでとうございました」と民間テレビのアナが立て続けに間違って言っている。これも大間違いで、「ありがとうございます」と「おめでとうございます」が正しい日本語だが、今や間違いが罷り通っても誰も厳しく言わなくなった。こうして、少しずつ日本語が乱れていく。

2010年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com