1382.2011年2月24日(木) かたや大地震、こなた政治の無為無策

 クライストチャーチ地震の救援活動のため、日本からも緊急援助隊が現地入りした。早速救助活動に携わった。まだ余震があるため思い切った作業とはいかないようだが、実績のある援助隊だけに大きな力となってくれることを期待したい。

 市内中心部に近い日本人語学研修生がいたCTVビルが倒壊したが、映像によると周囲の建物に比べてこのビルだけが完膚なきまでにつぶれている。今日はビルの建物構造上に問題があるのではないかと、地震と建築の専門家がいろいろな角度から耐震性について解説していた。そのビル跡から今日47人の遺体が発見されたという。まだ、70人以上が閉じ込められているらしい。遺体の国籍も性別も分らないようだが、恐らくその内の何人かは日本人研修生ではないかと心配である。更にニュージーランド側の救援責任者はビル滞在者の生存の可能性は少ないとまで発表した。

 それにしてもこれだけ多数の日本人が海外で遭難したのは、2001年の9・11同時多発テロに次ぐケースだと思う。何ともやりきれない。学生の家族も続々と現地入りしているが、この先も悲惨なドラマが待っているのではないかと気がかりである。

 さて、国内の政治関連ニュースでは、今日民主党の小沢一郎元代表に近い松木謙公・衆議院議員が農林水産政務官を辞任した。明らかに民主党の小沢氏に課した党員資格停止処分に対して抗議をしたものだ。また、新たな内輪揉めである。1週間前の16人の党内会派離脱に続く不祥事である。先の16人と松木氏のパフォーマンスは、何らの正当な理由も見当たらない。党幹部と反旗を翻した議員らの行動と論理には一片の道理も見られない。むしろ国家の正常な運営に対する冒涜ですらある。こういう酷い政治家たちが、国民不在のまま私利私欲に駆られて内輪揉めをしているだけである。

 いま世論は菅政権に呆れている。しかし、後継者に適任な人物が見当たらないだけに、このままずるずる民主党政権が続くのではないか。総理大臣の首のすげ替えが非難されるが、現在の菅首相と民主党のていたらくでは、国会解散、そして総選挙で改めて新内閣が誕生するのを期待するしかないのではないかとつい暗い気持になる。

2011年2月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1381.2011年2月23日(水) 同級生が半世紀遅れで同窓生に

 4年ぶりに湘南高校2年時のクラス会が藤沢市内の「銀座アスター藤沢賓館」で開かれた。当時担任だった春原淳三先生はその時のクラス会にご出席の後半年後に亡くなられた。90歳を超えてもクラス会にはいつも出席されていたが、晩年は体も不自由のご様子だった。

 クラスは51名だったが、すでに10名の仲間が鬼籍に入った。在校時には高校野球の県内強豪校として知られ、甲子園も狙ったが準決勝で敗れて叶わず、その野球部の部員がクラスには4人もいた。その内レフト、センター、ライトのレギュラー外野3人組がみんな逝ってしまった。センターの伊藤秀男くんは放課後の練習ではいつもラグビー部と背中合わせの形で練習していて特別に気があったし、日産のセールスマンとなってサラリーマン生活をスタートした時には、最初にブルーバードを買ってあげたことが思い出されてくる。

 今日出席した仲間から話を聞いてみると大病を患ったり、手術をしたり、五体満足な人は案外少ないようだ。その点では、多少部分的に具合が悪いところはあるが、外泊出来たり、時によっては海外まで行けるのは、72歳にして「健康体」の部類に入るのではないかと有難く思っている。それにしてもこのように15人も出席出来たのは、それぞれに幸せなことだと思う。

 51人の内女子生徒は僅か4人だったが、みな優秀だった。その中でも昨年先輩のノーベル賞受賞者・根岸英一さん、後輩の指揮者・大野和士さんとともに文化功労者に推された中西準子さんは、とりわけ目立っていた。残念ながらお忙しいらしく欠席だった。アメリカに渡った渡辺玲子さんはそれ以来出席していない。秋本さんと渡井さんは毎回出席して主婦業なりの苦労話をしてくれる。このクラス会が、1年時でもなく3年時でもなく、中途半端?な2年生時であることが珍しいと思っている。すでに先生はお亡くなりになったのに依然として続いているのは、一にかかって名幹事のきめ細かいお世話のお陰である。その幹事だった林功くんはクモ膜下出血で倒れたが、大分経過は良いようで今日も出席してくれた。快気祝いとして僭越だったが、昨年上梓の拙著を差し上げた。今年は後継者山口重裕くんがよくまとめてくれた。どんな集まりでもそうだが、そこには必ず縁の下の力持ちがいるものだ。わがクラス会がいつまで続くか分らないが、幸いにして来年も今日23日に行うことが決まった。

 仲間のひとり、図師征治くんが最後にエネルギーに火をつけるようなスピーチをしてくれたが、みんな彼の話に感心して聞き入った。昨年10月から通信教育学生として慶応義塾大学経済学部へ入学したという。卒業年次目標は、77歳の喜寿だと笑いながら述べていた。私の52年後輩にあたることになる。

 彼は高校時代も優秀だったのに、家庭の事情だろうか大学へ進学せず、当時の三井銀行に入行した。彼の周囲はエリートの学卒者ばかりだったという。真面目な性格だったので、高卒者なりに銀行員人生を全うし海外でもニューヨーク支店に3年間も勤めた。だが、こう言っては失礼だが、やはり学歴社会では後輩にどんどん追い抜かれて行って、コンプレックスにも取り付かれ、内心忸怩たるものがあったのではないだろうか。卒業後に新卒学生として職に就くことは考えていないと言っていたが、先輩?としてサジェスチョン出来るようなことがあれば、僭越だが無事卒業出来るよう協力してあげたい。

 先月原稿を送った国民生活センターから、昨夕校正ゲラをメール送信してくれた。取り急ぎ手直しをして再送した。中々良い仕上げになっている。来月の発行が楽しみである。

 さて、昨日クライストチャーチで発生した地震は想像以上に大きな被害をもたらしている。語学研修中にその建物が全壊して、未だに日本人語学研修生の生死不明者が10人もいる。瓦礫の山となって、それを取り除く作業が大変のようだ。他の不明者を併せて日本人でまだ生死が分らない人が27名もいるという。今日救助された男子学生は、右足を切断のうえ助け出された。向学心が強かっただろう学生の胸の内を思うと、切ない気がしてならない。

2011年2月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1380.2011年2月22日(火) クライストチャーチで日本人生徒が大地震に遭遇

 ニュージーランドのクライストチャーチ周辺でマグニチュード6.3の大きな地震があった。クライストチャーチはフラワーガーデン・シティと呼ばれるほど清潔で綺麗な街である。富山市内の外国語専門学校生が語学学習中の校舎が倒壊し完全に壊滅してしまった。不幸にして学生と引率教師が教室内で災害に巻き込まれたらしい。彼ら生徒21人と教師2人の消息がはっきりしない。夜10時現在まだ11人が不明である。その他にもかなりの数の日本人語学留学生が滞在していて安否がはっきりしないようだ。テレビ画像を見ていても語学学校が入居していたビルは、崩落して瓦礫の山となった。1904年に完成して街の象徴だった大聖堂の崩壊した姿が痛々しい。その背後にミレニアム・ホテルが見える。1997年秋に妻とニュージーランドを旅行した時に宿泊したホテルだ。

 私自身1999年8月にイスタンブールでトルコ大地震に遭った時は、早朝でまだ眠っていたが、突然の衝撃と激震に大いに焦り慌てた。その時外国で自然災害に遭遇した時の恐怖を味わわされた。

 NHK「ニュースウォッチ9」では、1時間のうち大半の40分を費やして報道していたが、心配なのはまだ生死不明の人たちが数多くいることである。

 さて、リビアのカダフィ大佐が無茶をやってくれた。無防備の反政府デモに対して軍隊と外国人傭兵を使って軍用機とヘリで銃撃したのである。自国民に対する虐殺行為である。当然多数の死者が出た。カダフィにはデモ隊を制圧出来るとの自信、というより過信があったのだろう。しかし、征服者が自分に対していくら気に入らない人びとの集団であるにせよ、狙ったのは自分が守ってやらなければならない自国民である。狂気の沙汰としか言いようがない。味方に弓を引いたカダフィ体制はすでに崩壊していると考えざるを得ない。政権内部にも離反する人が後を絶たない。これからどういう戦略で反政府行動と国民を押さえ込み、その後国家を統治していこうというのか。今やカダフィには残されたカードはないと思う。なお前進して玉砕するのか、はたまた少ない可能性であるが国を強制統治して国民を痛めつけるのか。それにしてもわが国の近くにいる裸の王様同様、ここにも自らのためには国民を犠牲にしても厭わない人物がいるのだ。酷いものだ。

2011年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1379.2011年2月21日(月) カダフィ大佐よ、リビアをどうする?

 ここ数日メディアではパンダが中国からやって来るニュースで持ちきりである。そして今晩2頭のパンダがやってきた。成田空港から実況放送するほどのバカ騒ぎである。聞くところによると、中国からのレンタル料金が10年契約で年間約8千万円、運送費が約4千万円だというからびっくりである。しかも食事代が1日1頭15,000円だというから、2度びっくりである。ここまでして上野動物園でパンダを飼育する必要があるだろうかと考えてしまう。上野商店街では、早くから町興しの起爆剤にしようと周辺住民ともども手ぐすねを引いて楽しみにしている。パンダの経済効果も約200億円と予想されているそうだ。

 さて、中東のデモはいよいよ本丸へ迫ってきたという印象が強い。絶対権力を行使していたカダフィ大佐のリビアでも、国内各地でデモが拡大してきた。ベンガジで始まったデモが首都トリポリへ飛び火して押さえつけようとした軍部が発砲し、多数の死者が出た。

 リビア、或いはカダフィ大佐と聞くと多少深刻に考えた出来事を思い出す。ひとつは、1973年7月の日航機ハイジャック事件で日本赤軍と別グループが日航機をドバイでハイジャックした事件である。日航機はその後ダマスカスからリビアのベンガジへ着陸して犯人が乗客を避難させた後爆破し、犯人はカダフィ大佐の黙認の下に国外逃亡した事件である。その時偶々アフリカへ出張中でカイロ市内のホテルでベンガジからやって来た若い日本人からハイジャック機の生々しい様子を聞いたことがある。

 もうひとつの事件は、1981年9月チャウシェスク独裁政権下のルーマニアに文部省教員海外派遣団の添乗員としてお供した際、首都ブカレストからウィーンへ発つために空港へ向かっていたところ、突然国賓カダフィ大佐が到着したため空港と市内の唯一の道路が一時閉鎖されると検問所で知らされ、一瞬大慌てしたことを昨日のことのように思い出す。結果的に女性通訳を介してドライバーに何とか田んぼ道を案内させて時間前に空港へ辿り着くことが出来て、ほっとした。あの時どんな道でも良いから空港へ走ってくれとお願いした時、当惑した通訳さんがドライバーと相談してわき道であるガタガタの田んぼ道を急いでくれたことで事なきを得たことがある。その時はカダフィ大佐を恨んだものだったが、いま思い出すとわが旅行人生の中でもセンセーショナルな出来事だった。そのカダフィさんの屋台骨もどうやらぐらついてきたようだ。住民に発砲したことは、デモ隊に対して言い訳の出来ない残虐な行為を冒したことになる。もし政権が転覆したら厳しい責任を取らされるのは明らかである。今もリビア情勢は刻々と悪化しているようだ。

 いつも思うことだが、こんな時天下泰平のわが日本は、パンダで大騒ぎし、国会は緊迫感もなしに揚げ足取りにうつつを抜かしている。

2011年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1378.2011年2月20日(日) 田園調布に白人撫子

 孫のひとりがヤマハ音楽教室のエレクトーン発表会で友だちと演奏するというので、妻と横浜・関内大ホールへ出かけた。会場内は保護者らの熱気で盛り上がり、そのフィーバーに些か圧倒された。今の子どもたちの校外学習のエスカレートぶりには、遊びまわっていた自分自身の子ども時代を照らし合わせるととてもついて行けない。長男の子どもたち3人もそれぞれ塾やお稽古であまりのんびり出来るような学習環境ではないようだ。親にとって経済的にも大変だし、特別子どもが好きなら別だが、無理やりそのように仕向けることにはあまり賛成出来ない。

 幸い孫はお稽古が気に入っているようなので、後は息子夫婦が経済的に賄えるなら、それはそれで良いと思っている。

 彼ら小学生のアンサンブル演奏は皆日頃の腕前を発揮してその熱演ぶりは見事なものだった。よく知られている「エル・クンバンチェロ」や「剣の舞」合奏などはリズミカルで迫力もあったように思う。それにしてもエレクトーンがいろいろ多彩な音をひねり出すことが出来るのには驚いた。偶にはこういう子どもたちのイベントに顔を出すだけでも、子どもたちの演奏を通して現代音楽の傾向を知ることも出来る。

 その帰途東横線・田園調布駅で下車して、田園調布駅前から渋谷行のバスで帰ってきたが、いつも利用する自由が丘駅の隣の駅なのに、改築工事が終ってからこの駅を一度も利用したことがなく、今日は新田園調布駅完成以降初めて利用したことになる。自由が丘とはよく比較されるが、まったく雰囲気は別だ。田園調布の静かな駅前の住環境は、奇妙な話だが、1月に目黒で老人夫婦宅へ押し入った殺人強盗犯が、金持ちを狙うターゲットとして挙げた高級住宅街だけあって駅前周辺も落ち着いた佇まいで、流石にわが国最高級の住宅街だけのことはある。

 今日その田園調布駅前で1組の背の高い碧眼のカップルを見た。件の女性は何と和服姿で着こなしもきっちり決まっている。妻に聞くと持っているバッグも趣味が良く、その着物にぴったり合っているそうだ。和服女性としては歩き方も地についている。こういう和服の女性、しかも白人女性が周囲を気にすることもなく自然体であることに感銘を受けた。日本の若い女性が段々和服を着なくなって、偶に着てもしっくりいかなかったりして、大和撫子が消えつつある。それが図らずもわが国の高級住宅地の田園調布で異人撫子を目撃することになるとは、時代も変わったものだと思う。

2011年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1377.2011年2月19日(土) ラグビーのテレビ・マッチ・オフィシャルについて

 今シーズンは1度も観戦しなかったラグビーもシーズンの終わりが近づき、来週には日本選手権の決勝戦を迎える。今日は準決勝2試合をたっぷりテレビで観戦した。すでに今日までのトーナメントで2つの大学チームとクラブチームの代表は社会人チームに一蹴され、勝ち残ったのは昨年同様社会人強豪チームだけとなった。かつては、慶応と早稲田が社会人チームを破り日本チャンピォンになったことはあるが、今では社会人チームと大学チームの実力の差は歴然として、大学チームが社会人チームを降すことは望むべくもない。

 その社会人チーム同士の準決勝で、4連覇を目指す三洋電機と拮抗した力の東芝戦は、三洋が後半に逆転して決勝戦へ勝ち進んだ。もうひとつの準決勝戦はこれまた熱戦の末、サントリーが神戸製鋼を振り切った。いずれも好ゲームで久しぶりにラグビーの面白味と楽しさを堪能することができた。

 ところで、今日の試合で「テレビ・マッチ・オフィシャル」制度が実際に採用された場面を現実に観ることになった。トライかどうかの微妙なシーンを前者の試合で3度も観ることになった。このシステムは2年前から大きな大会やトーナメントで採用されるようになり、レフェリーが瞬時にプレーを判定しにくかったり、際どいプレーが死角のポジションにいて判定出来なかったケースに、タッチジャッジに尋ねることはあるが、それでも自信を持って判定出来ない場合に、ビデオ画面を観たうえでレフェリーがジャッジするものだ。

 今日の3つのシーンでは、確かにそれなりに納得出来る判定とはなった。ただ、このシステムが万能とは言い切れない点と、ラグビー・スピリットから考えるとこの制度の採用には疑問も感じる。ひとつは、ゲームが盛り上がった時点でプレーをストップするもどかしい空白の時間である。もうひとつは、ラグビーはレフェリーに全権限を委ね、お互いの信頼の元にゲームが行われ、レフェリーのジャッジに対して一切アピールは出来ないとの紳士的了解の下に試合を行っているからである。

 時代の変遷につれて、試合以外でもルールが変わり、ジャージーと云われるユニフォームも変わり、試合の展開に合わせて選手の交代を行う戦術にも多少の違和感を感じるが、これも時代と言ってしまえばそれまでだ。だが、昔の素朴なラグビーを知るものにとっては一抹の寂しさを感じるのも事実である。

 近代スポーツとして衣替えして、テレビ放送向けに派手で目立つユニフォームに変わり、コマーシャリズムが入り込み、外国人選手も多くなり、選手たちの気持やパフォーマンスも人の目を意識するものに変わってきた。果たしてこれが良いことなのかどうかは分らないが、アマチュアイズムの権化のように言われたラグビーにも明らかにプロ化の風が吹き込み、時代の波に晒されていることは間違いない。

2011年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1376.2011年2月18日(金) トップを首にしたい民主党幹部

 「首相代えてもいい」今日の朝日夕刊トップ記事の見出しである。よりによって与党民主党幹部が野党である公明党幹部に打診した秘かな囁きである。国民の菅政権支持率低下と並行して、最近の政局の動きからいよいよ菅政権の命運が尽きる日が近づいているとも言える。昨日の造反議員の行動は一般の受けは良くなく、あまり意味がないと思うが、それでも心情的に賛同している同志は少なくないようだ。

 一方で、囁きは首相がやる気はあるのに、首相の首と引き換えに予算関連法案に賛成してもらおうとの一部幹部の裏取引であると捉えられている。まったく腰が据わらない菅首相の政権運営だが、これだけ周囲に舐められ、周辺が喧しくなってくると、いよいよ退任もやむを得ないと諦めるよりしようがないか。

 夜の「報道ステーション」でもこのニュースが最初のトピックとして取り上げられた。

 民主国家のわが国では、今や血で血を流す闘いはなくなったが、政権の座をいとも簡単に禅譲しようとする古い考えが未だに残っていることに危機感すら憶える。

 海外では民主化を獲得するために激しいデモが繰り広げられているのが現実である。一時的にデモが納まっていたイェメンでも再び騒ぎが拡大している。北部地区とアデンを中心とする南部地区と分裂の可能性も出てきた。バーレーンのデモでは、治安部隊が鎮圧に乗り出し死傷者が出て、反って民衆の反政府感情に火を点けている。リビアも酷い。40年以上に亘るカダフィ大佐の独裁統治によって民主化運動が弾圧されたリビア国民は、ついに堪忍袋の緒が切れた。これっぽちも反政府デモが表面化したことがなかった「カダフィの国」に、少なくともデモが発生した。昨日現在13人の死者が出たとの情報がある。このように海外、特に中東諸国で自由を獲得するために身体を張った民主化デモが起きているのに、国内では民主化を獲得していながら非民主的な取引で上へ下への大騒ぎをしている。この平和ボケと無責任な政局にはほとほと愛想が尽きる。

 日本という国には、本当の民主政治はまだ生まれていないのではないか。

2011年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1375.2011年2月17日(木) 甘い汁を吸う独裁者と惨めな末路

 栄耀栄華を恣にしてどん底に落ちたかつての権力者ほど惨めなものはない。「奢れる者は久しからず」を地で行っている。エジプトのムバラク前大統領にして然りである。つい1週間前まで国家非常事態下において権力を行使し、国民を弾圧していた独裁者が、今では見る影もない。カイロから逃れてシャルム・エル・シェイクの別荘に蟄居しているが、伝えられるところによると重病説もある。思考能力にも疑問符が付けられている。汚職による不正蓄財で訴追される可能性も指摘されている。一旦栄光の座から滑り落ちるとその権威が失われるのは止めようがない。

 チュニジアから始まった長期政権批判による独裁者の追放の動きが、エジプトでも実現されたわけである。これが更に周辺の中東諸国に波及しつつあり、長期政権の独裁者も内心穏やかではないのではないか。すでにイェメンでは現大統領が任期満了を以って職を去ると発表した。現在民主化を求めるデモはバーレーンとイラン、リビアに飛び火している。

 バーレーンの如きは国王が実権を握り、産油国としての裕福な財政事情を背景に、デモ隊の生活保護の要求に応えようとして各戸別に約22万円を支給する苦肉の策で逃げ切ろうとしている。加えてこの国には宗派の対立が燻っている。人口の7割を占めるイスラム教シーア派が、政治の実権を握っている同じイスラム教スンニ派に痛めつけられているとの思い込みが強い。それにしてもこれまで強権的に民主化運動に圧力を加え、非難されるや子供騙しの一時金でしのごうとする無為無策のお大尽遊びにつき合わされてきた国民こそ、宗派を問わずいい迷惑で、建設的なビジョンが示されない解決策だけに不満はたまる一方であろう。

 日本の政治にも同じようなことが言える。小沢一郎・元代表に対する民主党党員資格停止処分に関して早速小沢グループから反発が表面化した。小沢氏の処分と直接関係があるとは断定できないが、16名の小沢氏に近い衆議院議員が民主党を離脱はせずに党内会派を結成して執行部と対決していくと勇ましい。しかも身内の菅首相の退陣を求めていくという。彼らは全員民主党比例代表区選出の1、2年生議員である。誰のために何のために政治家になったのだと1人ひとりに尋ねてみたい。この間ロシア政府は中国と韓国との合弁事業により北方領土を開発すると発表した。完全に日本政府のぐらぐらした状態を見抜いて北方領土の実効支配を更に強固にしている。軟弱外交の日本はやられっ放しなのである。

 この間国内では霧島連山・新燃岳の爆発噴火が続き、その都度地元住民は避難したり掃除したりてんてこ舞いの有様である。更に鳥インフルエンザが各地に発生し、関係者は泣くに泣けない状態で苦しんでいる。

 大きな顔をして好待遇を受け、ちやほやされながら内輪喧嘩ばかりして、国民のために真面目に働かない国会議員と、噴火で苦しんでいる牧畜業者や養鶏農家らとの間の格差は、このままにしておいては問題であろう。

 今日の唯一明るいニュースは、宇宙飛行士・若田光一さんが国際宇宙ステーション(ISS)の司令官に日本人として初めて選ばれたことである。メデタシ、メデタシ。

2011年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1374.2011年2月16日(水) 政治をダメにし、希望を失わせる鳩山由起夫と小沢一郎

 民主党は小沢一郎・元代表に対する民主党員資格停止処分を決定した。政治資金規正法違反に関する検察審査会の強制起訴に対して、やましいことは一切ないの一点張りで国会の証人喚問、政治倫理審査会への出席をいずれも拒否して野党の厳しい追及をかいくぐっていた小沢一郎氏が、民主党内からも批判の矢面に立たされている。豪腕小沢の仕返しが怖い民主党幹部は誰も猫の首に鈴を着けられず、ついに菅首相が直接会って議員辞職、或いは離党を勧めたが、小沢氏はこれらをいずれも拒否してにっちもさっちも行かなくなってしまった。民主党常任幹事会は親小沢派と反小沢派が対立してすったもんだして、裁判で決着がつくまでの間小沢氏の党員としての活動停止を漸く決定した。この決定を受けて倫理委員会の追認を経て最終的に処分が決定する。

 かつては民主党政権の閣僚だった亀井静香・国民党代表からも、民主党は離合集散を繰り返し、内部対立でリンチを繰り返した連合赤軍と変わらないと呆れられ皮肉を言われる始末である。

 この内輪揉めのていたらくで民主党と菅政権に対する国民の支持率は急降下して、とても政権を担っていけるだけの基盤が構築されていないことが明白になった。そこへ今度は鳩山由起夫・前首相の失言である。

 沖縄における米軍駐留は敵の攻撃の抑止力になると鳩山氏が在任中に述べたことは、「方便」だったと沖縄タイムスとのインタビューの中で語った。昨年首相辞任前の沖縄訪問の際、就任時から力説していた「沖縄米軍基地の海外移設、最低でも県外移設」を諦めざるを得なくなった。鳩山氏は沖縄県民に対して、米軍が沖縄に駐在することは大きな抑止力になるので、駐留させる必要があるとの結論に至ったととってつけたようなロジックを述べていたが、それは今にして思えば、単に思いつきの「方便」だっただけなのだ。本心から米軍駐留が抑止力になるなぞ考えてもいなかったことになる。まあ酷いウソツキ総理大臣である。言葉の使い方も知らない。それより何より沖縄県民に真っ赤な嘘をついて平然としているではないか。この狂った神経とセンスはまったく理解出来ない。何と軽率で言葉の重みを知らない人だろうか。こういう人が国のトップの地位にいて国民を騙し続けていたことを国民は情けないと思うと同時に、恥と思わなければいけない。

 流石に呆れた菅首相も言うべき言葉を失ったようだが、担当大臣の北沢俊美・防衛大臣は人生で1、2を争うような衝撃的な発言だと不快感を露にした。

 この鳩山由起夫なる欠陥政治家は、首相から身を退く時にも今後は国会議員としての活動から手を引き、政界から引退するとはっきり述べた。それすら舌の根も乾かぬ内に撤回した。何と言葉を軽視する政治家だろう。政治家たる資格もない、この鉄面皮には最早つける薬もない。

 こんな人物が総理大臣を務め、与党幹事長には疑惑だらけの人物が務めていて日本の政治が良くなるはずがないと、お人好しの国民は失望し悲観するだけである。

2011年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1373.2011年2月15日(火) 中々面白かったペンクラブ2次会

  一昨日2010年名目国内総生産(GDP)で中国が日本を追い越し、アメリカに次ぐ世界第2位の地位にのし上がったことが正式に発表された。早くから予想されていたことでもあり、数字自体には格別驚くこともないが、それでも中国経済の成長スピードには驚嘆させられる。この10年間の日本の成長率が実質0.7%に留まる一方、中国は10.5%に達する猛スピードの成長率である。このままいくと15年後にはアメリカを抜いて中国は世界第1位の経済大国の座を占めることになるらしい。

 菅首相はやせ我慢だろうか、近隣の国が経済成長することは歓迎すべきこととコメントしている。しかし、いくら経済界、産業界が頑張ったところで、今の日本の政治状況を見ているとノー天気の菅首相のように超然としてはいられないのではないか。

 このGDPの数値は1人当たりでないところが味噌で文字通り総計であり、当然人口の多い国が有利である。その点では国民の生活レベルを正確には表していない。中国が日本を追い抜いたことに、中国市街でのインタビューで中国市民はほとんどが誇らしげに自分たちの国に誇りを持っていて、いずれアメリカも追い越すと自信たっぷりに語っていた。その中でインテリ風の中国人は、1人当たりの所得を見ると日本の約1/10であるので、これが日本に追いつくことが出来れば嬉しいと冷静な分析をしていた。実際中国の地方都市に行けば、国内の経済格差はもちろん、いかに農村部が貧しいかということを目の当たりに知ることが出来る。富の蓄積というものをどう捉えるか、数字だけでは図り知れないものをどう理解するのかという点を論議しなければ、数値だけでは表面的で通り一遍のものになってしまう。

 さて、久しぶりに日本ペンクラブ例会に出席した。今日は定例の著名人による30分ほどのショートスピーチがない。その代わりに新入会員紹介で、あれっと思う人が紹介された。誰あろう、ギニアのオスマン・サンコンさんである。テレビタレントとして知られているが、文筆家とは知らなかった。だが、サンコンさんは元々パリ・ソルボンヌ大学を出たインテリで、数ヶ国語を話す。少し話をしたが、意外に小柄で如才なく中々愉快な、テレビで見る通りの人だ。その他にも阿刀田高会長、西木正明さん、轡田隆史さん、堀武昭さん、吉澤事務局長ら何人かの人と短い会話をした。終って2次会は、小中陽太郎さん、大原雄さん、西原健二さん、ヨタロウ会幹事の瀧澤ご夫妻と有楽町ガード下の「金陵」で、昨年の国際ペン東京大会について議論が沸騰した。5月の総会で報告されると思うが、国際ペン東京大会も史上最大規模で成功裏に終ったが、その裏には相当苦労話も隠されているようだ。ペン理事会の会議内容などを聞いていると、社団法人ということもあり、普通の会社組織とは大分異なる組織団体であることを知らされる。やはり利益追求団体ではないからだと思う。何かにつけ引き合いに出されるのはいま話題の財団法人日本相撲協会である。かなり率直に話し合ったので、小中さん、大原さん、瀧澤ご夫妻らの激論は傍で聞いていて中々面白かった。

 小中さんからいただいたフルブライト同窓生の機関紙‘NEWS LETTER’2010 年12月号の表紙に高校先輩の根岸英一博士の顔写真が掲載されている。実は、3月18日に母校・湘南高校の東京有志会で根岸博士が講演されるのを機会に、根岸博士の言葉を引用した拙著を贈呈するつもりであることを小中さんにお話したら、それならと最新号をご持参いただいた。そのうえ同誌の最初の文章は同じフルブライトの小中さんご自身がペンを取っておられる。根岸博士にお会いする際、この同窓会誌をお持ちしようと考えている。

2011年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com