1380.2011年2月22日(火) クライストチャーチで日本人生徒が大地震に遭遇

 ニュージーランドのクライストチャーチ周辺でマグニチュード6.3の大きな地震があった。クライストチャーチはフラワーガーデン・シティと呼ばれるほど清潔で綺麗な街である。富山市内の外国語専門学校生が語学学習中の校舎が倒壊し完全に壊滅してしまった。不幸にして学生と引率教師が教室内で災害に巻き込まれたらしい。彼ら生徒21人と教師2人の消息がはっきりしない。夜10時現在まだ11人が不明である。その他にもかなりの数の日本人語学留学生が滞在していて安否がはっきりしないようだ。テレビ画像を見ていても語学学校が入居していたビルは、崩落して瓦礫の山となった。1904年に完成して街の象徴だった大聖堂の崩壊した姿が痛々しい。その背後にミレニアム・ホテルが見える。1997年秋に妻とニュージーランドを旅行した時に宿泊したホテルだ。

 私自身1999年8月にイスタンブールでトルコ大地震に遭った時は、早朝でまだ眠っていたが、突然の衝撃と激震に大いに焦り慌てた。その時外国で自然災害に遭遇した時の恐怖を味わわされた。

 NHK「ニュースウォッチ9」では、1時間のうち大半の40分を費やして報道していたが、心配なのはまだ生死不明の人たちが数多くいることである。

 さて、リビアのカダフィ大佐が無茶をやってくれた。無防備の反政府デモに対して軍隊と外国人傭兵を使って軍用機とヘリで銃撃したのである。自国民に対する虐殺行為である。当然多数の死者が出た。カダフィにはデモ隊を制圧出来るとの自信、というより過信があったのだろう。しかし、征服者が自分に対していくら気に入らない人びとの集団であるにせよ、狙ったのは自分が守ってやらなければならない自国民である。狂気の沙汰としか言いようがない。味方に弓を引いたカダフィ体制はすでに崩壊していると考えざるを得ない。政権内部にも離反する人が後を絶たない。これからどういう戦略で反政府行動と国民を押さえ込み、その後国家を統治していこうというのか。今やカダフィには残されたカードはないと思う。なお前進して玉砕するのか、はたまた少ない可能性であるが国を強制統治して国民を痛めつけるのか。それにしてもわが国の近くにいる裸の王様同様、ここにも自らのためには国民を犠牲にしても厭わない人物がいるのだ。酷いものだ。

2011年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com