1374.2011年2月16日(水) 政治をダメにし、希望を失わせる鳩山由起夫と小沢一郎

 民主党は小沢一郎・元代表に対する民主党員資格停止処分を決定した。政治資金規正法違反に関する検察審査会の強制起訴に対して、やましいことは一切ないの一点張りで国会の証人喚問、政治倫理審査会への出席をいずれも拒否して野党の厳しい追及をかいくぐっていた小沢一郎氏が、民主党内からも批判の矢面に立たされている。豪腕小沢の仕返しが怖い民主党幹部は誰も猫の首に鈴を着けられず、ついに菅首相が直接会って議員辞職、或いは離党を勧めたが、小沢氏はこれらをいずれも拒否してにっちもさっちも行かなくなってしまった。民主党常任幹事会は親小沢派と反小沢派が対立してすったもんだして、裁判で決着がつくまでの間小沢氏の党員としての活動停止を漸く決定した。この決定を受けて倫理委員会の追認を経て最終的に処分が決定する。

 かつては民主党政権の閣僚だった亀井静香・国民党代表からも、民主党は離合集散を繰り返し、内部対立でリンチを繰り返した連合赤軍と変わらないと呆れられ皮肉を言われる始末である。

 この内輪揉めのていたらくで民主党と菅政権に対する国民の支持率は急降下して、とても政権を担っていけるだけの基盤が構築されていないことが明白になった。そこへ今度は鳩山由起夫・前首相の失言である。

 沖縄における米軍駐留は敵の攻撃の抑止力になると鳩山氏が在任中に述べたことは、「方便」だったと沖縄タイムスとのインタビューの中で語った。昨年首相辞任前の沖縄訪問の際、就任時から力説していた「沖縄米軍基地の海外移設、最低でも県外移設」を諦めざるを得なくなった。鳩山氏は沖縄県民に対して、米軍が沖縄に駐在することは大きな抑止力になるので、駐留させる必要があるとの結論に至ったととってつけたようなロジックを述べていたが、それは今にして思えば、単に思いつきの「方便」だっただけなのだ。本心から米軍駐留が抑止力になるなぞ考えてもいなかったことになる。まあ酷いウソツキ総理大臣である。言葉の使い方も知らない。それより何より沖縄県民に真っ赤な嘘をついて平然としているではないか。この狂った神経とセンスはまったく理解出来ない。何と軽率で言葉の重みを知らない人だろうか。こういう人が国のトップの地位にいて国民を騙し続けていたことを国民は情けないと思うと同時に、恥と思わなければいけない。

 流石に呆れた菅首相も言うべき言葉を失ったようだが、担当大臣の北沢俊美・防衛大臣は人生で1、2を争うような衝撃的な発言だと不快感を露にした。

 この鳩山由起夫なる欠陥政治家は、首相から身を退く時にも今後は国会議員としての活動から手を引き、政界から引退するとはっきり述べた。それすら舌の根も乾かぬ内に撤回した。何と言葉を軽視する政治家だろう。政治家たる資格もない、この鉄面皮には最早つける薬もない。

 こんな人物が総理大臣を務め、与党幹事長には疑惑だらけの人物が務めていて日本の政治が良くなるはずがないと、お人好しの国民は失望し悲観するだけである。

2011年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com