クライストチャーチ地震の救援活動のため、日本からも緊急援助隊が現地入りした。早速救助活動に携わった。まだ余震があるため思い切った作業とはいかないようだが、実績のある援助隊だけに大きな力となってくれることを期待したい。
市内中心部に近い日本人語学研修生がいたCTVビルが倒壊したが、映像によると周囲の建物に比べてこのビルだけが完膚なきまでにつぶれている。今日はビルの建物構造上に問題があるのではないかと、地震と建築の専門家がいろいろな角度から耐震性について解説していた。そのビル跡から今日47人の遺体が発見されたという。まだ、70人以上が閉じ込められているらしい。遺体の国籍も性別も分らないようだが、恐らくその内の何人かは日本人研修生ではないかと心配である。更にニュージーランド側の救援責任者はビル滞在者の生存の可能性は少ないとまで発表した。
それにしてもこれだけ多数の日本人が海外で遭難したのは、2001年の9・11同時多発テロに次ぐケースだと思う。何ともやりきれない。学生の家族も続々と現地入りしているが、この先も悲惨なドラマが待っているのではないかと気がかりである。
さて、国内の政治関連ニュースでは、今日民主党の小沢一郎元代表に近い松木謙公・衆議院議員が農林水産政務官を辞任した。明らかに民主党の小沢氏に課した党員資格停止処分に対して抗議をしたものだ。また、新たな内輪揉めである。1週間前の16人の党内会派離脱に続く不祥事である。先の16人と松木氏のパフォーマンスは、何らの正当な理由も見当たらない。党幹部と反旗を翻した議員らの行動と論理には一片の道理も見られない。むしろ国家の正常な運営に対する冒涜ですらある。こういう酷い政治家たちが、国民不在のまま私利私欲に駆られて内輪揉めをしているだけである。
いま世論は菅政権に呆れている。しかし、後継者に適任な人物が見当たらないだけに、このままずるずる民主党政権が続くのではないか。総理大臣の首のすげ替えが非難されるが、現在の菅首相と民主党のていたらくでは、国会解散、そして総選挙で改めて新内閣が誕生するのを期待するしかないのではないかとつい暗い気持になる。