1432.2011年4月15日(金) 前立腺精密検査を受診する。

 前立腺の精密検査を受けた。尾篭な話で恐縮だが、前立腺針生検法という積極的治療によって、早めに悪い虫を見つけ出来るだけ退治してしまおうとの飯ヶ谷医師のお奨めで受診することにした。飯ヶ谷医師を紹介して下さった松本整形外科医師からも、年齢的に1度検査しておいた方が良いでしょうとのお勧めもあった。

 検査箇所が箇所だけに他人様には言いにくいが、肛門から直径3cm弱くらいの擂粉木状の棒を挿入して、その先端から患部に注射針のようなものを射ち込み、患部の体液を採取する様子を超音波と内視鏡によって写される画面を通して観るのである。その注射針のようなものを実に12回も射ち込む。もう好い加減に勘弁してと言いたくなる。先日受診を決める前にはぴりっとするが痛いものではないとの説明を受けていたが、12回の内半分くらいは瞬間的に痛みを感じるものだった。途中で麻酔を追加して射てもらいながら1時間少々で検査が済みほっとした。飯ヶ谷医師から麻酔の影響もあり立ち上がるとめまいを感じる場合が往々にしてあると聞いたが、そんなこともなかった。すべての検査終了後に青白い顔をしている患者が多いが、近藤さんは元気そうだとお愛想まで言われてしまった。

 内視鏡が写すテレビ画面を観ていて医師から前立腺肥大の実像を具体的に指摘された。前立腺癌はまずないということは前回言われていたが、来週以降に検査の結果を診て今後の治療について説明を受けることになる。それでも中々精密検査を受けたがらない患者が多いようだが、検査を受けてみて取りあえずほっとした。表面上の目視だけの診断ではなく検査の結果による科学的な数値と内視鏡による映像のチェックにより、正確な診断が下される。数日前から気を揉んでいたが、検査を済ませて気持ちが幾分楽になった。後は1週間後に検査結果を聞いて、その結果次第で治療法をどうすべきか指図をいただくことになる。

 昨日政府は大震災復興に向けた対策本部、「復興構想会議」を立ち上げた。議長は五百旗頭真・防衛大学校長である。最大の懸案は必要とされる膨大な資金に関することだろう。どこからこの財源を捻出するのか。五百旗頭議長は新たに震災復興税を提案している。広く国民が負担して助け合おうという発想である。資金不足ならそれはそれで致し方ないと思う。被災者に対する補償だって東電と国だけではとても足りそうにない。ましてインフラ整備や第1次産業を救済し、復興させるためには今の財政事情では支援することが難しい。新たな税の徴収もやむを得ないと思う。皮肉っぽく言えば、復興構想会議のメンバーの中に自分の都合やパフォーマンスばかり主張する国会議員がいないだけでも、業務は進むのではないか。1日も早く復興計画を軌道に乗せてほしいものである。

2011年4月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1431.2011年4月14日(木) 大阪をどうするのか、橋下知事。日本をどうするのか、愚かな国会議員たち

 とかく派手なパフォーマンスが目立つ橋下知事の突拍子もない発言にまた驚かされる。10日の統一地方選・大阪府会議員選では自らが代表を務める地域政党「大阪維新の会」が府議会の過半数を占めた。同時選挙の大阪市議会議員選でも善戦した。それでも知事自身大阪市と堺市で過半数が取れなかったことを根拠に勝利とは認めようとしなかった。

 昨日になって知事は「大阪市長選に合わせて知事を辞職し、市長選と知事選のダブル選という政治日程をつくる」と明言した。橋下知事が目論む「大阪都構想」が、必ずしも大阪府民から支持されているわけではない。しかし、知事は自らの理念と政治学を視野に入れてひたすら前進しようとしている。平松邦夫・大阪市長との関係も思わしくなく、大阪市民の支持も必ずしも期待通りではない。そこで何とか役人の力が強い難攻不落の大阪市庁舎内へ市長として入って、内部から改革しようと考えているようだ。

 まだ言葉を濁しているが、知事は商都大阪市を制覇しなければ全大阪人から支持されているとは考えていないようで、今後どういう手段で「大阪都構想」の実現へ向けてロードマップを描こうとするのか知りたいものだ。2つの首長を兼務は出来ないので、市長になるなら知事職を辞することになる。前例のない選挙となるだろう。

 今日も何度か余震があった。震源地が福島県内のケースが多くなった。こうなると原発が一層心配になる。福島第1原発の2号機と3号機を製作した東芝は、もしいずれを廃炉するにせよ、廃炉になるまでには10年はかかるだろうと気の遠くなるようなことを述べている。

 こういう深刻な状況下に菅首相は否定していたが、原発の周囲では20年も30年も人が住めなくなるなどと無神経なことを漏らした。実際は内閣官房参与が曲解して外部に漏らしたということになったが、どうも官邸内も意思の疎通がバラバラのようだ。そこへ先日鳩山前首相が菅首相のやり方にクレイムをつけたが、更に小沢一郎氏が不穏で無責任な言葉を口走った。「地震、津波による被災者への対応は遅々として進んでいない。原発事故の初動対応の遅れを始め、菅首相自身のリーダーシップの見えないままの無責任な内閣の対応は、今後更なる災禍を招きかねない」とまるで他人事なのである。

 加えて今日西岡武夫・参議院議長が首相の対応に不満を示し、対応が遅すぎるとしてリーダーシップの欠如を露骨に批判した。この西岡氏だって若かりしころは、小学生のように母親が国会へやってきてその母親が河野洋平氏に泣き言を言っていたくらいだから、偉そうなことを言う資格があるのかどうか。それにしても一致団結しなければならない時に党の大物?がこのていたらくでは最早先生方には何も期待出来ない。西岡氏は議長職にあるため民主党を離党して無所属になっているが民主党員だった。これが同じ党内で同志を支えるべき実力者が国家の緊急時に漏らす言葉であろうか。これに悪乗りした野党自民党の谷垣総裁は、今日菅首相に辞職するよう提言した。どっちもどっちである。

 はっきり言ってみんな国のリーダーたる自覚も責任感もない。国民は呆れるばかりである。今度の災害が人災と云われるのは、原爆事故の関係者による人災というより、彼らが精一杯復旧に取り組んでも他人事のように私利私欲を追い求めている政治家による人災ではないかという気がしてくる。

 そんな事故解決の鈍さに嫌気がさしたか、外国人が日本からどんどん遠のいている。3月の訪日外国人の数は対前年比50%の落ち込みで、1964年以来最大の減少幅である。今日漸く「復興構想会議」が発足したが、復興への道のりは遠い。

2011年4月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1430.2011年4月13日(水) 「燃料が臨界に達し、メルトダウンし爆発すればお手上げ」

 東京都台東区教育委員会が主催する今年度第1期・生涯学習‘ラーニングスクェア’講師の説明会が台東区の社会教育センターで開かれた。この企画で講師を務めるのは初めてである。私が担当する講座は「世界の都市を知る」6回シリーズで、4人の講師が担当し、私はそのうち3回を担当する。主催者側もかなり力を入れていて講師も約30名が出席した。いろいろ主旨や講習の進め方についての説明があったが、興味を惹かれたのは著作権に関する専門家(社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会調査部太田輝仁氏)の説明だった。パワーポイントのスライドにWEBから著作権物を安易に利用することに注意を喚起したものだ。私も時折写真を引用するので、以後充分注意したい。

 さて、昨日の本欄の放射線物質の漏洩を懸念し、それを封じ込められないもどかしさについて、なぜ原点に戻れないのかと疑問を投げかけた。これに対して早速中央大学理工学部教授だった、高校ラグビー部の後輩である矢田健一さんから、メールで丁重だが愕然とさせるような実態の情報と解説をいただいた。矢田さんの言葉を借りれば、科学技術的にも理論的にも、元に戻せなくなる可能性が大きいのが「原子力利用」で、燃料が臨界に達して溶融(melt down)し、暴走・爆発すればお手上げだそうである。原子力は大きいエネルギーを与えてくれる反面、大きなリスクも伴う「両刃の刃」と説明されるのである。原子力がプラス効果とマイナス効果を背中合わせに抱える矛盾は理解していたが、それにしてもある程度の犠牲を払わなければならない可能性があることを前提にしていたにせよ、確実に根っ子は封じ込めると信じていただけに大きなショックである。いかに便利で必要なものであっても人類が営々と築き上げた社会を崩壊させてしまい、それを発明し高度に発展させた人間が人智を尽くしてもストップすることが出来ないとは、開発するための意義と理念すら失わせてしまうようで、科学の進歩というのは一体何だろうと考えるとあまりにも切ない。人間は一度得た果実はそう簡単には手放さないものであり、これからエネルギー政策は充分検討されるだろうが、原子力を放棄するようになるかどうかは予断を許さない。

 これらの点を理解したうえで広い分野から原子力専門家や多数の有識者の英知を結集し、その他に原子力に関する専門知識を持たない人びとも参加して、あらゆる代替エネルギーの優位性やメリット、特徴、資金、投資効果、公害問題、住民感情、放射線物質漏洩などの事故による影響などを徹底的に精査、分析、検証、議論して、原子力がこれからの日本にとって絶対的に必要なものかどうか、多くの人が納得出来る結論を導き出してもらいたいものである。

2011年4月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1429.2011年4月12日(火) ついに放射性物質放出は最悪の「レベル7」に

 牧伸二のウクレレ漫談ではないが、「あ~やんなっちゃった」。このところの余震続きに被災地では恐怖心が抜けない。

 福島第1原発から放射性物質の漏洩が止まらない。今日原子力安全・保安院と原子力安全委員会は、福島原発の事故の深刻度を示す国際評価「国際原子力事象評価尺度(INES)」を「レベル5」から最悪の「レベル7」へ2段階引き上げた。1986年に旧ソ連(現ウクライナ領内)のチェルノブイリ原発事故と同じレベルの深刻な状況に入ったということである。事故発生以来すでに1ヶ月を経過した現在でも東電は放射性物質の流出を止められず、事態収拾のメドはついていない。今後日本国内ばかりでなく、広く海外からも警戒され、すべてが敬遠されるのではないか。

 一番心配なのは本当にこの事態を収束出来るのかどうかということである。これについては日本はおろか世界中が固唾を飲んで注視している。

 今更言っても始まらないが、現代の科学技術を以ってするなら、製造した物を元へ戻す、つまりゼロベースへ戻すということが出来ないなんてことは考えてもいなかった。事故は起こりうる。過失やミスもある。しかし、それらも根っ子を押さえ込めば必ず元へ戻せると考えていた。現在の混迷の原発騒動を見ていると、肝心要の原点をコントロールし切れていないとの印象を受ける。

 更に悪いことには、問題はこの原子力という一般人にはとても分かりにくいアイテムであるがゆえに、一般人の知恵やイマージネーションを採用出来ずに、作業がすべて専門家任せになっていることである。これが時として常識とはずれることがある。チェルノブイリと同じ最悪レベルとなれば、あっと驚く筈である。ところが、チェルノブイリの放射性物質の放出量が520京ベクレルに対して、福島は37~63京ベクレルと数字だけを捉え、人体への健康上の影響は約1/10との認識である。本当にそうだろうか。

 なにやら難しいことを言いながら、その専門家が事態を一向に解決出来ず、次から次へと不安を増幅させていることが気になる。この決定を受けて政府がバタバタし出したことも一層不安感を煽っている。今日原発担当大臣に細野豪志・首相補佐官を任命した。ところが、昨日原子力経済被害担当大臣として海江田万里・経産相を兼務担当させたばかりである。どうして一度で済む人事を2日に分けて行うのか。もうドタバタとしか言いようがない。すでに震災発生以来1ヶ月が経過したんだよと言ってやりたい。あまりにもノロノロし過ぎていやしないか。あ~やんなっちゃった。

2011年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1428.2011年4月11日(月) また余震。いつになったら収まるのか。

 また大きく揺れた。午後5時16分、福島県浜通りを震源地とするM7の余震があった。引き続き断続的に宮城から福島、茨城を震源地とする余震が起きた。

 今日4月11日は東日本大震災からちょうど1ヶ月になる。地震が襲った午後2時46分には各被災地でしめやかに黙祷が捧げられた。日本の歴史上最悪の災害となった今回の大震災では、あまりにも大きな自然災害に加えて、未だに収束の見込みすら立たない放射性物質漏洩の深刻な危機感が漂い、国民の間に言い知れぬ不安と恐怖が残っている。昨日死者の数は1万3千人を越えた。行方不明者は1万4千人を凌駕して、なお増え続けている。避難する住民の数は実に15万人を超える。

 未曾有の災害に直面して復旧活動に当たるべき自治体の中にも、町長以下大半の役場職員が亡くなった町もある。こういう悲惨な状況の中で、海外からの支援、ボランティアの活動が被災者にとっては心強い。地震発生以来の社会活動への奉仕の状況を見ていると、ある程度世相も透けて見えてくる。あくまで個人の意思によるものであるとはいえ、積極的に個人の私有財産を義捐金として申し出る財界人やスポーツ選手が多くなったことは明るいニュースであり、頼もしい限りである。

 その中でもユニクロ創業者の柳井正氏、楽天の三木谷浩史氏の各10億円に続いて、ソフトバンク・孫正義社長の100億円+今後の役員報酬全額のような寄付はこれまでにはない桁外れのものである。ゴルフの石川遼選手のような若い選手が2億円+今年獲得した賞金全額といい、イチロー選手も1億円、松井秀樹選手が5千万円と気前がいい。

 それに引き比べて政治家からは思い切った義捐金を提供する人が見られない。案の定新聞への投書でも政治家が義捐金について、ほとんどコメントしないことに不信感を訴えている。あれだけ資産家の母親から違法に多額の資金提供を受けていた鳩山由起夫・前首相なんかまったく庶民感覚がなく、被災者に対する慈悲の言葉すら聞かれない。そのうえ、国を挙げて復旧に取り組まなければならないこの重要な時期に、首相の座を譲った菅首相の手法を批判している。リーダーシップを発揮出来ない菅首相も菅首相なら、その菅に後事を託した前首相の鳩山も鳩山である。情けないことにこんな修羅場においてまだ姑息で料簡の狭いいじめっ子役を演じている。国のトップにある人たちがこんな調子では、一体いつになったら目前の放射性物質漏洩問題を収束させることが出来るのだろうか。

 さて、昨日行われた統一地方選も東日本大震災の影響で、熱気がなく盛り上がらないままに終始した。総体的には民主党の敗北に終り、部分的には橋下徹・大阪府知事が結成した「大阪維新の会」と「みんなの党」が勝ったと言える。

 ちょっと気になったのは、12の都道県の知事選で勝利した知事の経歴である。12人の知事のうち作家出身の石原都知事とテレビキャスター出身の黒岩祐治・神奈川県知事を除く10人の知事はすべて元官僚である。首長というのは、地域のリーダーとしてその土地と住民の特性を良く知り、地勢的特徴を活かしながら政治力を発揮して豊かな地域社会を作り上げていかなければならないと思う。それが前例に倣って敷かれたレールの上を言われた通り歩んできた元官僚らに、地域の信頼出来るリーダーとして充分に腕を揮うことが出来るだろうか。

 官僚の政治力とリーダーシップというものについては、どうにも信頼感が持てず気になって仕方がないが、地域住民が選択した以上彼らのために必死になって仕事に取り組み、成果を上げてもらうことを期待するより仕方があるまい。

2011年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1427.2011年4月10日(日) 高校先輩の明暗、石原慎太郎氏の都知事4選とトラック島酋長・相沢進さんの死

 今日は東日本大震災の影響を受け地域によっては実施が危ぶまれていた、統一地方選の投票日である。都民が直接関わるのは東京都知事選挙である。公示直前になって湘南高校の先輩でもある石原慎太郎・現都知事が、それまでの消極的な姿勢から一転して4選出馬に打って出た。面白くないのは一旦石原知事の後継者として石原氏の了解も協力も取り付けたうえで、神奈川県知事3選を取り止め立候補宣言した松沢成文氏である。結局松沢氏は出馬宣言を撤回して神奈川知事選にも出馬せず、ひとり臍をかむことになった。その辺りの本音は政治的過ぎて、外からは窺い知ることは出来ないが、松沢氏にとってみれば腸が煮えくり返る思いであろう。

 妻と散歩がてら満開の桜並木の呑川通りを息子たちの母校・東深沢小投票所へ出かけた。石原氏の対抗馬は、飲食店チェーン「和民」のオーナー・渡邊美樹氏、前宮崎県知事・東国原英夫氏、共産党前参議院議員・小池晃氏、発明家・ドクター中松氏ほか6氏である。年齢的にもやや疲れ気味でかっての精彩は感じられないが、それでも現状では現職石原氏の優位は揺るがないだろうと思っていたところ、NHK夜8時の「統一地方選開票速報」スタートと同時に早々と「都知事に石原氏当選確実」のテロップが出た。8時投票締め切り、即「当選確実」である。あまりにも早過ぎるのではないか。続いて神奈川県知事、北海道知事にも「当選確実」の表示が出た。石原氏らの圧勝ぶりに些か拍子抜けである。世間からいま最も真剣に仕事をしていないと見られている集団が中央・地方の政治家の人たちである。これから4年間しっかり気を引き締めて、住民のことを真剣に考え職務に邁進してほしいものである。

 さて、今日何気なくインターネットを覗いていて、5年前に相沢進さんが75歳で亡くなられていた(2006年5月18日逝去)ことを知り、懐かしい記憶が甦ってきた。小さな接点ではあったが、個人的に存じ上げていた人だけに残念である。

 1970年代に戦没者遺骨収集事業に携わっていたころ旧厚生省から中部太平洋諸島との一部の交渉を仰せつかり、その当時トラック島の実力者だった相沢さんと一度だけ相沢さんの会社でお会いしたことがある。相沢さんは異色の経歴の持ち主で、プロ野球選手として、相沢さんによれば同じような環境にあったハワイ出身の若林忠志監督の誘いでパ・リーグ発足時に毎日オリオンズに投手として入団した。投手としての通算成績は7年間で8勝17敗、防御率4.20で取り立ててぱっとした成績ではなかったが、大柄ではなく使いやすい器用なリリーフ投手としてそれなりの存在感があった。その相沢さんが偶々高橋ユニオンズにおられた時慶応のスター選手で、社会人チーム「東洋高圧」に入社が内定していた、石原慎太郎氏と高校で同級生だった現野球評論家・佐々木信也さんを強引に高橋ユニオンズに入団させた。湘南高校の後輩として佐々木さんを熱心に誘い、プロ入りに悩んでいた佐々木さんをプロの弱小球団入りへ踏み切らせたようだった。佐々木さんはその年パ・リーグの最下位チームにあって全試合に出場し八面六臂の大活躍をして、新人王こそ稲尾和久投手(西鉄)に譲ったが一躍リーグを代表する選手になった。相沢さんからその話を聞いて、そのせいであろうか相沢さんは、佐々木さんのそのまた後輩である私にもその後目をかけてくださるようになった。

 1970年代当時の旧南洋群島にはパラオ島とトラック島に勢力を二分する日系人の勢力があった。かたやパラオの森さんであり、こなたトラックの相沢さんだった。相沢さんと森さんは一族が同じような境遇にありながら表面的にはあまり良好な間柄には見えず、どことなく張り合っている空気があった。当時の厚生省としては遺骨収集事業を進めるに当たっては、それぞれに事業を成功させて島の実力者となったお2人の協力が欠かせなかったが、お2人の間の調整に苦労されて、どちらかと言えば温厚派であるパラオの森さんに肩入れしている風があった。私も何度か森正隆さんにもお会いして随分貴重な情報をいただき、それを厚生省に伝えて役目を果たした。

 内輪話になるが、尊い国家事業に献身的に協力されたお2人の厚意に報いて、日本国として感謝の気持ちを顕し外国人叙勲者として顕彰する筈だったがそうはならなかったのも、今にして思えばお2人の関係を慮り過ぎた当時の厚生省の深謀遠慮があったからではなかったかと勝手に推測している。

 相沢さんからJR藤沢駅前に相沢不動産という会社があるが、あれは親戚だと仰っていたが、その頃確かに藤沢駅南口に相沢ビルが建っていた。

 相沢さんのお父上は元住友社員としてトラック島に勤めておられたと伺ったが、森さんはお父上が移民として昭和の初めにパラオ・コロール島へやってこられた。お2人のお父上はともにそれぞれの島の実力者である酋長の娘と結婚された。相沢さんはトラック島の36人の酋長の中でも隠然たる影響力を持ち、長年に亘って「酋長会議」議長を務めておられた。一方、森さんのお父上は戦前島田啓三が描いた「冒険ダン吉」のモデルとも言われ、穏やかなお人柄で人望もあり、現在孫に当たるマニー・モリ氏は第7代ミクロネシア連邦大統領を務めておられる。

 私にとってはお2人とも束の間の交流ではあったが、特に役所の代理として交渉役を務めさせてもらったせいもあり、仕事上お会いした人たちの中でも強く印象に残っている方である。

 石原都知事が4度華々しい脚光を浴びることになった今日、図らずも偶々異国の先輩相沢進さんが亡くなられたことを知り、寂しい気持ちとともに感慨無量の思いが込みあげてくる。同時に改めて一抹の寂寥感に捉われる。

2011年4月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1426.2011年4月9日(土) 先生を欺いた中学生のほろ苦い思い出

 昨日はやけに風が強かった。今日も時々風が吹き、時折雨も降っている。一昨日晩の大きな地震(当初M7.4と発表されたが、その後M7.1に訂正された)以来また落ち着かなくなってきた。東京都水道局では前回水道水に混入した放射性物質のインパクトが強過ぎたせいで、飲料用水の品不足騒ぎを起こしたことに懲りてか、前広に雨が降ったら水道水を溜め置くようにとの事前案内を始めた。何だか世紀末的な気象状況と備えになってきた。

 昨日卒業した京都市立上桂中学3年生時の担任だった清水義一先生から京都の銘菓・和菓子を送ってこられた。拙稿が掲載された「月刊国民生活」4月号をお送りしたお礼にとわざわざお手紙を添えられていた。まったく恐縮する。

 清水先生は現在82歳だが、一昨年秋卒業以来初めてお会いして懐かしい思い出話を交わした。その時はあまり個人的な話をしなかったが、今日先生へのお礼状の中で先生に嘘をついたお詫びをして許しを乞うた。

 罪滅ぼしというのはこういうことである。在学中理科を教えておられた先生は学期末試験だったろうか、「リアス式の三陸海岸は沿岸が凹凸の激しい地形になっているが、九十九里海岸は凹凸がなく一線になった静かな海辺になっている。その違いの理由を考えなさい」というような試験問題を出された。私は授業を聞いていなかったせいですぐに答が分らず、問題をじっくり眺めていてふと思いついた。質問は「考えなさい」と要求していて答を書けとは求めていない。そこでその問題に関しては白紙のまま提出し、後日答え合わせの時間に「答を考えました」と応えた。先生から「答を知っていたのか?」と聞かれたので、「答は知っていましたが、答を考えなさいと書かれていたので答は書きませんでした」と応えた。流石に先生も呆れたであろう、しばらく考えた後に、答が分っていたのなら点数をあげると言ってくださった。問題の隙間を突き完全に先生を欺いて点数を稼いだのだ。我ながら先生までも欺く悪い生徒だったと思う。今日の手紙で嘘をついたことを60年近く経って告白し、お詫びをした。罪滅ぼしとはこういう悪さをしたことに遅まきながら謝罪したということだったのである。文面に目を通されて先生は何と思われるだろうか。今更怒るわけにもいかず、笑いながらも許してくださるだろうか。

 あの時代は周囲にあまり悪質な悪戯をするような生徒はいなかったように思う。それでも結構先生に対して細やかだが小生意気な反抗をしたこともあった。社会科の棚橋先生に対しては、「控訴」と「上告」は同じ意味ではないかと食い下がったこともあったし、国語の岩崎先生が「日本水郷」のことを「ニホンスイキョウ」と言ったので、論拠を示して「ニホンスイゴウ」が正しいと食い下がり、岩崎先生が教師の面目にかけて「ニホンスイキョウ」を押し通したことに、憤懣やる方ない気持ちになったし、えらい理不尽を感じたこともあった。一昨年岩崎先生に会った時よほど言ってやろうかと思ったが、米寿を過ぎてお疲れのご様子だったので、敬老精神を感じて思い止まった。

 それにしても上桂中学校に在学したのはたった1年だったのに、大きな顔をして随分生意気な中学生だったのではないかと思う。でも2回の転校を含めて何と3年間に3つの中学校に通ったが、一番楽しく印象に残っているのは、まさに卒業したこの上桂中学校だった。今でも恩師や、同級生と文通出来ているのは楽しかった思い出の名残ではないだろうか。あれから57年が経つ。

2011年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1425.2011年4月8日(金) これからの資源エネルギー政策

 今朝起きてすぐにテレビのスイッチを入れた。昨晩の宮城沖地震の被害状況が気にかかっていたからだ。案の定マグニチュードはM7.4で、震度は6強とかなり強い揺れがあったことが分る。実際400万戸が停電になり死者も4人に、負傷者は140人も出た。余震というよりこれは本震である。気象庁の予報では今後もM6程度の地震が起きる可能性は高いという。昨晩の地震の結果、女川原発と青森県の東通原発では一部の設備に支障が生じ、一時使用不能になったという。

 こんなことを考えていると現在日本各地にある他の原発の安全性は本当に大丈夫なのだろうかと心配になる。これでまた住民の不安を煽る原発関連報道が広がる恐れが出てきた。

 過去10年間の統計では、M5以上の地震は平均して1年に約120回発生しているそうだが、3月11日の大震災発生以来昨日までの地震発生回数はすでに396回となり、これは異常なまでに多い。海外メディアでも日本の原子力事故に関する報道が増えている中で、誤報も相次ぎ、福島第1原発事故によって作業員が5人も亡くなったとの間違った情報が広まり、外務省を通して現地における誤報の火消しに躍起になっている。

 現状は何とかして福島原発のトラブルを収束させてほしい。その後において今後わが国としては原子力問題をどう考え、全エネルギー問題にどう対処していくのかを考えなければならない。これまでは原子力問題について国民的議論がなされることはなかったと思う。原子力問題に関して国民は完全に蚊帳の外にあった。政府と自治体、そして電力会社、原子力学者だけの専門家によってすべてが決定されていた。これが国民の間に情報不足をもたらした。

 恒常的に資源エネルギー不足問題を抱えるわが国としては、何とかして原子力にエネルギー源を求めようとしている。すでにわが国の電力供給の3割が原子力発電によって賄われている。この現状を考えると簡単に原子力を放棄することは出来ないと思う。

 実際「選択」4月号の巻頭インタビューで、日本エネルギー学会会長を務める柏木孝夫・東京工大教授は「危険な原子力は全廃せよと唱えることは容易だが、現実的か。積極推進か、全廃かという二者択一の議論に解答はない」とコメントしている。柏木教授によれば、ウラン1gに対して石炭は3tに匹敵するほどのエネルギーということは、原子力は3百万倍の高発熱量を誇るわけで、世界が原子力を手放すとは考えられないという。石化燃料はいずれ資源枯渇にぶち当たる。最も効率的な原子力発電を、危険だからという理由だけで今すぐ手放すわけにはいかないだろう。原子力をどう安全に確保するかということが、これからの議論の最大課題となるだろう。

 それにしても現在のもやもやした福島原発の対応が早く解決してくれなければ、一歩も先へ進めない。今日は偶々お釈迦さまの誕生日であるが、お釈迦さまが良い知恵を与えてくれないだろうか。

2011年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1424.2011年4月7日(木) 映画「太平洋の奇跡」を観てサイパンを懐かしむ。

 2月11日の建国記念日に封切りされた東宝映画「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男」を遅ればせながらも何とか観ることが出来た。観てみたいと思いながらずるずる時間が経ち、気がついたら日比谷や渋谷の常設映画館ではもう公開されていない。インターネットで上映中の映画館をチェックしてみても、最早あまり上映されていない。何とか錦糸町の楽天地シネマで観ることが出来た。

 ところが、上映時間を電話で劇場に問い合わせてみても全部音声ガイドによるもので、相手の希望通りの応答をしないと答えてくれない。マニュアルからはみ出した言葉で応えるとやり直し、例えば「はい」と応えるべきところを「結構です」と応えると、また最初に戻されてしまう。どうにもシステムの効率が悪く、便利なようでいて不便極まりない。機械としゃべっているので感情も通い合わない。合理化だか何だか知らないが、省力化が手抜きになっているだけで不愉快ですらある。機械、映画館、経営者にバカにされているようで、こんな省力化、機械化は顧客に対して果たして親切だろうかと疑問に思う。

 この映画館では夕方5時半と8時の1日2回しか上映していない。どうにも時間的に不都合で、3日間悩んだ末に第1回目を観ることにして今日思い切って映画館へ出かけた。今年になって初めての映画鑑賞で昨年は6回も観たのに随分足が遠のいたものだ。

 なぜこのサイパン島を舞台にした映画鑑賞に拘ったのかと言えば、玉砕前後のサイパン島の様子が1人の若い陸軍士官の行動を通して描かれていることを撮影段階にテレビで知り、戦時中の現地の様子がどのように撮影されているか知りたいと思ったからである。

 サイパン島へは1970年代初から厚生省の戦没者遺骨収集事業に携わり10年以上に亘り毎年のように出かけ、そのノスタルジアもあってサイパン島を偲んでみたかったからでもある。大場栄という1人の日本人陸軍士官をアメリカ人が描いたノンフィクションらしいが、この種の話はあまり聞いたことがない。撮影現場はほとんどタイ国内ということは知っていたが、懐かしいサイパンの風景を見られたのも良かった。

 ストーリーとしては、主役の大場栄・陸軍大尉と部下との間で相当揉めたであろう葛藤を掘り下げてお互いの心理面まで抉り、大尉が部下に降伏を説得する愛憎が絡んだ真剣なシーンを、もっと時間をかけてクローズアップした方が追い詰められた双方の緊張感が浮かび上がって良かったのではないかと素人なりに感じた。その点で最後に大場大尉が部下を引き連れ米軍に降伏する、折角のクライマックス・シーンが今ひとつ盛り上がらない原因ではないかと思う。

 ロケ地がタイのせいかやはり景色が馴染まないところがあちこちに見られた。タッポーチョ、ガラパン、ススペ、マッピ岬など懐かしい地名も出てきたが、ジャングルはほとんどタイだろうと思う。

 それでも封切り直後は観客動員数が凄かったらしい。だが、今日は千秋楽前日のせいもあって、450人ほどの客席数に対して私を含めても中高年の観客がたった10人の不入りだった。映画自体は大満足というわけには行かなかったが、久しぶりにサイパン島で遺骨収集に従事した思い出に浸ることが出来た。まあそれで佳しとするか。

 夜11時半を回って突然大きな地震があった。このところ毎日余震があるが、それほど大きくないので気を緩めていたが、久しぶりにドカンとやってきた。青森から茨城まで東日本の沿岸に津波警報が発令された。この調子ではまだ当分落ち着きそうもない。

2011年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1423.2011年4月6日(水) この危機に際してバカ丸出し

 昨日福島第1原発で放射能汚染水を海に流したことが、国内的合意を得ていないと福島県を始め、広い地域から政府、並びに東電に対して非難の声が上がっている。海外からも厳しい指摘がある。その急先鋒は韓国政府で事故発生以来空気中の放射能が増えたと国を挙げて懸念していたところに、事前に何の通報もなく汚染水が海へ放水されたことに些か神経質になっている。それはそうだと思う。政府と東電の話し合いだけで国民にとってこんなに大事な問題をこっそりやってしまおうというのだから、神経がどこかおかしい。

 韓国ばかりでなく、日本に近いロシアからも「最初から日本の協力姿勢には満足していない」と批判的なコメントが発せられている。地勢的に太平洋に面しているので、日本海側に位置するロシア、韓国、中国には影響がないと思ったのか、原子力専門家が傍についていながら誰1人周辺国に気を遣う人間がいなかったということは、あまりに自己本位で非常識であり、組織のガバナンスが欠けているとしか思えない。況してや今は海外各国から支援を受けている最中である。今朝のNHK「あさイチ」によれば、いま最も外国から支援、援助額が多い国は、①スーダン、②日本、③アフガニスタン、④ハイチ、⑤チャドと発展途上国が居並ぶ中に先進国日本がランクアップされてしまった。わが国の場合は一時的だと思うが、それだからこそ外国からの好意の支援に助けられている立場を考えるともう少し外国へ気遣いがほしい。

 一番情けないのは日本外交の最高責任者である松本剛明・外務大臣の「国際法上の義務との関係で直ちに問題となるものではない」だの、「現段階では国境を越えて影響を与えるものではない」だの、外交に携わる人間にとってあるまじき無神経な発言である。このミスキャスト大臣では話にならない。国際関係に最も配慮しなければならない外務省の最高責任者として不適格ではないか。この大臣は先月ロシア空軍機が日本領空に侵入した際、自衛隊機がスクランブル発進した重大事象に対しても、大震災に支援してくれる国には抗議しないと公式発表するボケぶりである。このボケ政治感覚は何とかならないか。

 いずれにせよ、この日本の深刻な危機に際して大臣の人物評価をしていても始まらないが、道筋が見えた時点でこのボンクラ大臣を早急に更迭しなければ、わが国も道を踏み外す恐れがある。

 国家をきちんと統治すべき政治家たちがこのように醜態ぶりをさらけ出すようでは、何とも先が思いやられる。

2011年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com