1747.2012年2月24日(金) 投資顧問会社の年金資産消失

 恩師・飯田鼎先生追悼文集編集委員会をいつも通り、日比谷の日本プレスセンターで行った。一応委員長を仰せつかっている私が書いたゼミ会員宛の寄稿依頼状を承認してもらい、来月早々に郵送することになった。文集の成否はどれだけ原稿が集まるかの一点にかかっている。

 さて、年金問題が大きな政治的、社会的問題になっている現在、厚生年金と平行して企業年金も年金制度の大きな役割を担っている。私自身勤めていた会社の企業年金をいただいているので、無関心でいるわけにはいかない。

 そこへ年金運用を任されていたある投資顧問会社が預かっていた年金資産、それも2000億円を超える巨額資産を消失したと今日各メディアが一斉に取り上げた。今注目を集めている年金問題でマイナス・イメージを与えたくない政府も対応に大慌てである。早速金融庁は当該のAIJ投資顧問会社に対して業務停止命令を出した。

 AIJが受託した年金資産の何と9割強が消失し、10分の1以下に目減りしているらしい。これではこの会社に年金資産を預けた企業や団体は堪らない。気の毒なのは、そんな企業に勤めていた定年退職者で、企業年金を受け取る人たちだ。当人たちはまったく与り知らない会社同士の契約によって、自分たちの大切な年金が危うくなったわけである。

 それにしても金融庁の監督下にあるとは申せ、投資顧問会社には営業用免許が必要ではなく、従って金融庁による定期的な内部検査がないということであるが、大量の資金を扱い、民間から資金を集める業種であることを考えれば、果たしてそんな杜撰な状態で良いのか疑問を感じるところだ。

 AIJは比較的中小企業の団体の取り扱いが多く、上場企業ではアドバンテストや安川電機から年金資産を受託していたようだが、いち早く両社の株価は下がった。

 取り敢えず、私の場合会社が委ねている投資会社はAIJでないので、ほっとしているが、いつ何時何が起こるか分からないものだ。

2012年2月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1746.2012年2月23日(木) 高校時代のクラス会で和気藹々

 藤沢市内で開かれた高校2年生時のクラス会に出席した。求心力となっておられた恩師は4年余前に亡くなっているが、どういうわけかこのクラスは集まりが良い。今年は卒業してから丁度区切りの良い55年になる。当時51名の生徒の内、すでに11名が鬼籍に入った。まだ現役として活躍して、出席できない友人もいた。それでも19名が出席したから出席率は上々ではないかと思う。

 一人ひとりの現状と自己PRを聞いていると、73歳という年齢のせいもあり、病気の話や家族の介護の話が多くなった。僭越ではあったが、私自身は昨年母校創立90周年記念事業として建設された「湘南高校歴史館」内のオブジェ「湘南大樹」の一葉に近日名前が掲げられることになったことを報告した。在学中の成績は私より優れている友人がいくらもいるので、推薦された言い訳を推薦者の言葉通り、後輩にとって元気、夢と目標を与えられる先輩のひとりとして、ヨルダンで軍隊に身柄拘束された勇ましい体験が判りやすく、効いたようだと話した。

 その後2次会でカラオケへ行き、下手ながら好きな軍歌3曲、「ラバウル海軍航空隊」「加藤隼戦闘隊」「空の神兵」を歌って、ここ数日確定申告の書類作成にかかりっきりで少々堪っていたストレスを発散した。いい気晴らしになった。再来年には、幹事を押しつけられそうなので少し気が重いが、クラス会では高校時代の友達と言いたい放題おしゃべりできる点がスカッとする。

 さて、このところ外交でビルマが話題になっている。かつての強権政治に伴う非民主化の動きに対して、国際社会が経済制裁を課していたところが、最近の僅かながら民主化への移行に鑑みて、徐々に各国で制裁解除の動きが見られる。

 ここへ来て、漸く日本政府もビルマに対する円借款を再開する方針を固めたようである。政府開発援助(ODA)を港湾や鉄道など大規模なインフラ整備に向ける考えのようだ。今やビルマ国内には中国が食い込んで大きなプロジェクトはほとんど中国の色がついている。かつてどこの国もビルマ市場に進出していなかった当時、日本に対するビルマ人の信頼感は抜群に良かった。それから経済制裁という名の下に、支援を絶っている間に中国に市場を奪われてしまった。仮に港湾と鉄道を中国が抑えたら、地勢的にも中国はインド洋湾岸都市から中国への物流ルートを完成させてしまい、これがアジアの国々にとっても新たな脅威となりかねない。

 ビルマは本来親日的な国である。日本政府は本腰を据えてしっかりビルマ人の目を見据え、真摯な対応によりビルマとの交流を復活させてほしいものである。

2012年2月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1745.2012年2月22日(水) 危機感の薄い日本の原発対策

 昨年の今日、ニュージーランドで大きな地震が発生し、語学留学中の日本人学生28名を含めて185名が犠牲となった。そして、その後半月余りで東日本大震災が発生した。

 その最中に今日NHK‘ニュース7’でアメリカの原子力規制委員会が記録していた、福島第一原発事故直後から現在までの経過に関する委員会の質疑内容を記した文書が公表された。3千頁を超える膨大な記録である。

 まず驚くのは、自国内で起きた事故でないにも拘わらず、最大級の危機感を持ち、常に最悪の事態を想定して、すべての作業を進めていたことである。これが80km圏内に居住するアメリカ人への退避勧告につながった。当事国である日本がもたもたしている間に、アメリカでは国家的危機感を持って事態の推移に備えていたのだ。一方当事国の日本では、先日担当部門の会議議事録すら残されていなかったほどの杜撰さが炙り出されて問題になった。

 日本の迷走ぶりは、今朝の朝日新聞一面にも大きく報じられているように、原発津波対策が道半ばであることを取り上げている。福島原発が津波によって被害を受けたのに、その対策が十分なされず、防潮堤建設に着手していない原発もある。その中で一部には再稼動の動きすら感じられる。安全神話はもはやあり得ない。この甘い危機意識はどうにかならないだろうか。早急に防潮堤でも何でも津波襲来に耐えうる設備を設置する必要があるのではないだろうか。

 さて、昨日中国からいかにも中国らしいニュースが伝えられた。中国企業がタブレット型端末器‘iPad’を商標違反で訴えたのである。あれっ、立場が逆ではないのか。これが現代中国の中国らしいところなのかもしれない。別の中国企業は‘i-phone’も訴えているそうである。これまで他所のブランドを真似て偽物を作り、度々知的財産権を侵していた中国企業が、こともあろうに知的財産を侵されたと主張すること自体、まるで漫画である。すでに中国人の間でも、ブランド特許を商売に利用していると見透かされている一面もある。iPadが売り出されたのは、ちょうど2年前であるが、すでにその当時からこの中国企業は中国国内で名前を先取り登録していたらしい。それどころが、同社はiPadどころか、 aPadから zPadまで名前を登記していたとの話もある。

 名前を信用とか、保護のために登記するのではなく、商売と金儲けのために登記しているのは、少々やりすぎではないか。しかし、これが嵩じれば中国における商品とそのブランド名には、世界的な厳しい監視がなされるようになる。これが国にとってどれだけマイナスか、目先の欲に目が眩んだ華商には分からないのだろうか。尤も彼らの登記名は、品格もセンスもない全て大文字表記の[IPAD]や[APAD]のようだが・・・。

2012年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1744.2012年2月21日(火) 光市母子殺害事件で元少年の死刑確定

 昨日最高裁の差し戻し上告審で元少年の死刑が確定した。山口県光市で若い妻と幼児を殺害した殺人、並びに強姦致死などの罪に問われていた被告の、事件発生以来13年ぶりの刑が確定した。これまでの裁判では少年法の制約もあって、残虐な事件だったにも拘わらず、犯行を犯した18歳1ヶ月の少年に、1審、2審とも極刑を課されることはなかった。少年法では、18歳未満の少年への死刑適用を禁じており、犯行時にこの少年が18歳1ヶ月とやっと18歳の少年法のしばりから解かれたばかりで、直ちにこの少年を極刑の対象とすることに論議が分かれていたからである。実際本上告審でも4人の裁判官のうち、1人が最後まで死刑を宣告することに反対したという。

 それを覆したのは被害者の夫であり父でもあった、当時23歳の本村洋さんの怒りと熱意、そして揺るぎない正義感だった。妻子を殺害された本村さんは悲しみに堪えて地道に、かつメディアをさりげなく上手に利用して裁判制度の治外法権的な不透明な範囲に疑問を投げ、その不条理を訴えたことが、一理ある彼の論理を通させたと言える。1審と2審の結果に不満を憶えた本村さんは、原告となって最高裁へ上告した。平成18年最高裁は「犯行時の年齢は死刑回避の決定的事情とまではいえない」として審理を広島高裁へ差し戻した。20年4月差し戻し後の広島高裁2審は「極刑回避の事情はない」として死刑を言い渡した。

 昨日の最高裁小法廷は「被害者の尊厳を踏みにじった犯行は冷酷、残虐で非人間。被告は犯行の故意や殺害態様などについて不合理な弁解を述べて、真摯な反省の情をうかがうことはできない」と指摘して、「少年だったことや、更生の可能性もないとはいえないことなど酌むべき事情を考慮しても、刑事責任はあまりにも重大」と述べ、広島高裁の2審判決を支持して死刑判決は止むを得ないとした。

 この13年間に夫だった本村洋さんの取った言動は、多くの人々の同情を買い、世間に大きな衝撃を与えた。いかに相手が少年とはいえ、愛する妻子が獣のような殺され方をされ屈辱と恨みは頂点に達していただろう。昨日の最高裁判決後、本村さんは結果には満足しているが、喜びはないと語っていた。常に冷静なのである。行動を起こす素養もあったかもしれないが、家庭の平和と個人のプライドを踏みつけにされた、辛く厳しい試練が若者を逞しく鍛え上げたのだ。

 この若い本村洋さんの行動を見ていて、根気強く逞しい若者の正義感に心を打たれた。奇を衒うような素振りは微塵もなく、妻子を守って挙げられなかった負い目を償おうと必死に戦った潔さに感動すら憶えた。

 可能性はあまりないとは思うが、本村さんのような人が、もしこれから政治家になってもらえれば、国民が期待する以上の仕事をしてくれるのではないかと感じたほどである。

 少なくとも日に日に劣化している今の国会議員より、本村さんの方が遥かに立派な業績を残してくれるであろうことは間違いないように思う。

2012年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1743.2012年2月20日(月) 憂鬱な確定申告シーズン到来

 また憂鬱な確定申告のシーズンがやってきた。先月来少しずつ準備をしているが、1年に1回きりのことなので、申告を済ませるとどうしても「喉元過ぎれば暑さを忘れる」の譬え通り、肝心なポイントを忘れてしまって、昨年の記憶を呼び起こすのが中々難しい。昨年の今頃も四苦八苦の末に漸く整理をつけ、最終的に加入している玉川青色申告会でフォーマットを作成してもらって税務署に申告した。今年こそは、パソコンで申請書類を作成できるよう講習会にでも出席してマスターしたいと思っていたが、あっという間に1年が経ってしまった。まったく元の木阿弥なのだ。

 今年も掛け声倒れに終わり、相変わらず手書きですべての書類を書き込むことになる。止むを得ず先月から書類の記入を始めたところである。勘定科目のゴム印も手元にはほとんどないので、大半はボールペンでひとつひとつの項目を丹念に書き込むことから始めている。出金伝票の記入から金銭出納帳の記入まで、まだ途中の段階だが、この記入をすべて終えてから一応貸借対照表らしき一覧表を作成して、申告書類に書き込んで申請前に青色申告会で最終チェックを受けたいと考えている。

 機械的に淡々と作業を進めていくだけなのだが、時には疑問を感じることがある。一例を挙げれば、今話題になっている国民厚生年金と企業年金だが、どうして二つの収入に対するそれぞれの所得税の間にこれほど大きな差があるのかと考えてしまう。私のケースだと厚生年金の所得税が1.3%であるのに対して、企業年金の所得税は7.5%で、企業年金の税率が圧倒的に高いのである。私の場合企業年金の方がいただく金額が多いので、これは一寸痛い。いずれ落ち着いたら、なぜそうなっているのか、累進税率が影響しているのか、その原因をよくよく調べてみたいと思う。

 さて、ヨーロッパの債務危機などによる世界経済の減速で、わが国の輸出が大きく減少した。4ヶ月連続で輸出が減り、一方で原発事故の影響もあり液化天然ガスの需要増で輸入が増えた。今日財務省が発表した1月の貿易統計速報は、貿易収支も4ヶ月連続の赤字で、単月では過去最大となった。

 世界的にはどこも貿易収支が赤字だが、この傾向はこれまで伸び続けてきた中国でも同じ傾向で大幅な貿易収支の赤字を生み出したようだ。

 それでも今日の外為市場や証券市場を見ると、漸く超円高水準が少し円安へ振れ、株式市場も半年ぶりに9500円台を回復してきた。先行きにはまだあまり好材料はないが、少しでも希望を見出せるような回復の兆候を見たいものである。

2012年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1742.2012年2月19日(日) 「東京物語」のリメーク作品はダメなのか。

 月刊誌「選択」の「本に遭う」を毎号楽しく読んでいるが、今2月号の「『東京物語』への冒涜」を読んで実は一寸驚いた。毎号書いているのは、河谷史夫・元朝日編集委員で連載して146回になるので、すでにその鋭い批評と鑑識眼は定着している。朝日時代には名物コラム「素粒子」を担当執筆していた。それが今月号に限って言えば、「寅さんシリーズ」を撮った映画監督の山田洋次氏への呵責のない批判で、流石の山田氏も未熟児扱いでボロクソなのである。私もあまり映画を観る方ではないが、「寅さんシリーズ」はいくつか観て面白いし、山田監督は庶民の側から主人公を映像に撮る素晴らしい監督だと評価していたが、河谷氏はとにかく舌鋒鋭く山田映画をこき下ろし、その挙句に山田監督の人格批判までする有様に少々呆気にとられている。山田監督より一回り以上も若い後輩が、すでに実績を積み重ねた大先輩に対して、ここまでやるかと思えるほどその批判精神は強烈だ。

 そう言えば、河谷氏は朝日の書評で渡辺淳一氏の「失楽園」をこっぴどく論評して渡辺氏の怒りを買い、対決を迫られたが、逃げ回って話に応じようとしないと渡辺氏が不満を漏らしていた。また、6年前の「素粒子」では東京ディズニーランドで行われた浦安市の成人式を皮肉って、市長や教育長が連名で朝日社長に抗議文を送ったように毎度お騒がせの時限爆弾のようなお人でもある。

 その河谷氏は、山田監督が小津安二郎監督の最高傑作「東京物語」のリメーク作品を撮ると聞いて、天をも恐れぬ所業だと烈火のごとく怒っているのだ。氏によれば、敬愛できる人の作品は恐れ多くて映画作品なぞできないものだという。実際小津監督ですら愛読書、志賀直哉の「暗夜行路」の作品化を勧められたが断った。それが後日別の監督が作品化すると聞いて「天に唾する行為」と切って捨てたそうだ。

 河谷氏が山田監督にあまり良い印象を抱いていないらしいことは、渥美清の役どころを間違えていると考えている点からも推察できる。つまり、渥美清を「寅さん」にしてしまったことを問題にしている。渥美は平然と残忍な人殺しをするような役をできる俳優で、「寅さん」のような紙芝居に終わらせたのはもったいないとまで言っている。

 河谷氏は新派で山田監督が現在脚本と演出を担当している「東京物語」が出身の朝日新聞で高く評価されたこともお気に召さないらしく、山田監督がヒット作品「幸福の黄色いハンカチ」で最後のシーンに黄色いハンカチが風にはためく光景はいかにもあざといとまるっきりなのだ。

 では誰も名作のリメーク作品を作る資格はないのかというと、「東京物語」は小津監督を直接知っている吉田喜重監督ならできると言っている。この程度の説明では、一寸説得力はないと思うのだが。

 「寅さんシリーズ」はあれだけ話題を生んで、多くのファンを喜ばせてくれ、渥美清にフーテンの寅の愛称まで献上した。渥美清は、確かに悪役も演じ切ることはできたと思うが、彼にとってフーテンの寅の方が反って彼にとっては良かったと思うのだが・・・。 

 こう言っては河谷氏には申し訳ないが、山田監督に対して何か遺恨でもあるのではないかと思ってしまう。ここはぜひ山田監督の考えと反論を伺いたいところである。もっとも河谷氏の論評暦を知っていれば、山田監督が取り合わないだろう。或いは、ひょっとするとこれから話に尾ひれがついて、場外戦が始まるかもしれない。冷やかし気分でそれを願う一方で、泥仕合なんかにならないことも願っている。

2012年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1741.2012年2月18日(土) 「ウメサオタダオ展」を見学する。

 これまで見学したいと思いながら今日まで行けなかった、日本科学未来館で開催中の「ウメサオタダオ展」を漸く見学することができた。昨年12月から2ヶ月近く開催して明後日でいよいよ閉幕である。今日は予定通り新横浜駅前の城クリニック肛門科でその後の経過を診てもらった後、JR横浜線、東急東横線、目黒線、大井町線、東京臨海高速鉄道・りんかい線を乗り継いで東京テレポートにある日本科学未来館へ出かけた。

 梅棹忠夫先生には、私も40年間所属しているNPO法人「知的生産の技術研究会」の名誉顧問を亡くなるまで務めていただいた。文化勲章のみならず、海外の名誉ある称号を数々授与された梅棹先生の業績の中には、言うまでもなく民俗学の分野において独自の視点から鋭く分析した赫々たる成果がある。特に、素晴らしいと感じ入り尊敬の気持ちが沸いてくるのは、民俗学・民族学を専攻されたせいでもあるが、フィールドワークを重視され、ご自身で山野を歩き冒険旅行をしてその体験を学問へ活かすという手法である。自身高校、大学でも山岳部員として多くの登山経験を積み重ねられ、それを梅棹生態史観に集約された。

 展示館内には、梅棹先生の研究の足跡が分かりやすくショーアップされていた。多くのコーナーではそれぞれ興味があるものが見られたが、梅棹先生が「こざね」としてカードに書き記した言葉がいくつもあって、それが中々面白い。その中に「ハミダシ」の「こざね」というのがあった。16の言葉があったが、それらは以下の通りである。

 *日本の運命、*再編成された文化、*人間疎外論批判、*プライオリティ論(オリジナルの考え方)、*文章論、*国際政治、国際連合、*現在の進行しつつある矛盾の指輪、*権力、*狂気の世界(非合理の世界)、*幻想の世界、*所有権(所有関係)、*小国の思想、*社会ダーヴィズム、*官僚、*戦争と鎖国、*反戦産業論

 これらひとつひとつの言葉に意味がある。それは先生の著書、特に代表作「文明の生態史観」を読んでいると先生がなぜこれらの言葉を「ハミダシ」として列記したのかがなんとなく納得できるような気がする。

 フィールドワークを殊のほか重視していた先生は、「研究のすすめかた、組織のくみかたなどについての戦略のたてかたを、わたしは探検という実践的行為をとおしてまなんだのである」と言われている。その点ではまったく賛同するものであるが、先生には実践することが信念となっている。その点では、学者の「象牙の塔」を意に介さず、「ハミダシ」に挙げられた「官僚」も実践を伴わないものと昔から考えておられたのだろう。

 戦時中にモンゴルへ行き、終戦を迎えた。昭和17年にはポナペ島調査にも出かけ、序にパラオ、トラック、クサイ、ヤルートへも出かけている。ひょっとするとトラック島で幼かったススム・アイザワ大酋長にも出会っていたかもしれないと思うとロマンが広がる。

 まだ読んでいない著書を2冊売店で購入した。これも楽しみである。

2012年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1740.2012年2月17日(金) 健康維持のため、もっと歩こう。

 目黒区碑文谷に住む呉くんからメールで悲しい知らせがあった。高校の同級生・楢原くんの訃報だった。ここ数年体調を崩して病床に臥していたと聞いた。何年か前に同期生会で会った時、あまり健康ではないと言っていたが、ついにブラスバンドの雄も旅立ってしまった。楢原くんとは特別親しい間柄ではなかったが、それでも共に学んだ仲間が逝ってしまうのは寂しいし、やるせない気持ちでいっぱいである。来週藤沢で2年生時のクラス会があるが、冒頭に彼の霊へ黙祷を捧げて永遠の別れを告げるという。なんともやりきれない気持ちである。

 さて、私自身現時点では整形外科、内科、肛門科と3箇所の医者通いをしているが、取り立てて具合が悪いということはない。今日も整形外科でムダ話をしてきたばかりだ。明日は1ヶ月ぶりに肛門科でその後の症状を診てもらう。

 ところで、15日厚生労働省は健康づくり運動「健康日本21」の第2次計画の素案を発表した。それによると生活習慣病の予防促進のため、達成すべき1日の平均歩数として男8500歩(約6km)、女8000歩(約5.6km)の目標値を提示した。こんな目標値まで政府が作成しているとは思ってもみなかった。この男の8500歩がどれほど健康にとって効果的なのか分からないが、専門家が頭を抱えながら算出した数値なのだろう。私はこの数字には遠く及ばない。

 因みに2年前の調査では、男7136歩、女6117歩だったそうである。一応毎日歩数計で測り、血圧と脈拍とともにグラフを作って前記の医師に見てもらいアドバイスをいただきながら、健康維持のため役立たせている。今年になってから今日で48日になるが、厚労省の目標値をクリアしたのは、たったの6日である。8日に1日しか目標値を達成していない。2年前の目標値なら何とか13日クリアしたことになる。これまで痔の具合が芳しくないこともあって、あまり歩かなかったが、最近は努めて外を歩くよう心がけている。

 海外へ出かけると大体1日で2万歩以上は歩く。今年は海外にも積極的に出かけ、もっと歩くようにしたいと考えている。やはり自分自身の健康維持のためには、身体を動かすことが一番効果的であると思う。

2012年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1739.2012年2月16日(木) 気になるイスラエルとイランの緊張関係

 今やお騒がせ国家となったイランが、昨日ウラン濃縮施設の増強や新型遠心分離機の開発、更に核燃料の国産化に成功したと発表した。原子力の専門的な知識はやや疎いが、敢えて私なりの考えを述べれば、欧米諸国が懸念しているように、イランの核開発がまた一歩前進したように受け取れる。これにより欧米諸国のイランに対する警戒は一層強まることが予想される。欧米はイランの核開発が世界平和に不安をもたらすものとして、以前からイランに対して核開発を中止するよう警告を与え、経済制裁を実施していた。しかし、イランは平和利用のための核開発であると言い続け欧米の核開発中止要請を聞き入れようとはしなかった。

 ここへ来て突如事態が変わったのは、イランが欧米諸国が経済制裁を止めないなら、ホルムズ海峡封鎖という強行手段も辞さないと打ち出したことがひとつのキッカケとなった。周辺海域は緊張の度合いを深めていった。だが、仮にイランが強硬手段に訴えても欧米との軍事力には、大きな差がある。イランが原油輸出を諦め、彼我の力の差に目を瞑ってまでも勝負を賭けるには、あまりにもリスクが大きい。

 ところが、この数日前になってイスラエルが、このイランに対してミサイルによる先制攻撃を仕掛けるとの情報がアメリカ政府の有力筋からもたらされ、俄かにイスラエルとイラン間に戦争勃発の可能性すら噂されるようになった。慌てたイランが核開発の手の内を小出しに見せることによって閉塞状況を打開しようと、このウラン増産態勢の現状を世界に向かって宣言したのではないかと考えている。

 折も折イスラエルのバラク副首相兼国防相が日本を訪れ、昨日野田首相と会談した。野田首相はバラク氏に軍事的な対応は事態をエスカレートさせ、危険だと自制を求めたようだ。だが、バラク氏は国際社会が協力して厳しい措置を講じていくことが重要として、イランへの攻撃をやるともやらないとも語らなかった。ただ、日増しに両国間の緊張は高まっており、このまま放置すれば、どういう事態になるのか予断を許さない状況にある。

 今夜NHKの単独インタビューに応じたバラク氏は、イランに対して各国が制裁を行うべきで、もしその効果が表れないようならイスラエルとしては先制攻撃も辞さないと過激な発言もしていた。イスラエルにとっては周辺に敵対国であるシリアもあり、ヒズボラが潜在力を有しているレバノンもあり、頭の痛い問題であろうが、世界中に核ならぬ心配の種をまかれても、われわれにとっては迷惑千万でどうしようもない。実に気になる困ったことである。

2012年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1738.2012年2月15日(水) 日銀のインフレ目標はケインズ理論と対決か?

 昨日日銀が事実上のインフレ目標導入に踏み切った。1%の物価上昇が見通せるまで現在のゼロ金利を続けるとの日銀なりの決意である。現在のデフレ傾向が景気を冷やし、雇用と給与面で減少し、消費が伸びない不景気の連鎖を繰り返していることから、財務省も日銀に対して具体的で効果の上がる政策課題として、デフレ脱却方針の実行を迫っていた。

 このような時期に先月アメリカが景気回復を目指して、2%のインフレ目標を示した。日銀はこのアメリカのバーナンキFRB議長案に追随したのである。この日銀のインフレ目標により、実態の景気が回復するなら申し分ない。

 しかし、現実の経済は現実経済として、学生時代に学習したケインズ流の近代経済学の理論では、資本主義経済では緩やかな物価上昇を伴う、なだらかな経済成長によって経済は繁栄し社会は発展すると学んだものだ。第2次大戦後世界の資本主義経済は、このケインズ理論に添うように歩んで来た。

 事実これまで欧米のインフレ目標というのは、物価が上がってインフレが進み過ぎた結果、国民の生活が苦しくなるのを防ごうとの狙いで、前もってインフレが進み過ぎないように注意を払ってきたものである。それが、昨日の日銀目標は、まったくその逆の方針でありインフレへの誘導である。実際こんなレアケースは日銀にとって初めてのことである。

 幸いこの日銀のインフレ目標が株式市場で好感されたのか、日経平均株価は昨年9月1日以来の高値となり、円相場も円安となった。アダム・スミスの「見えざる手」を納得・理解し、「レッセ・フェール」の経済原論に異を唱えるような現実的な対応が実態経済にどんな効果を与え、景気の底入れに有効に機能してくれるだろうか。しばし注目してみたいと思う。

 それにしても数日前に国会の衆議院予算委員会で質問された、安住淳・財務相はこともあろうに円市場の国の介入の目安を問われ、いくらで介入し、いくらで止めると具体的な数値まで喋った。こんなことも過去にはなかった。どうも、ベビーギャング・安住財務相にせよ、民主党政権にせよ、発言が軽く些か浮き足立ってはいないだろうか。

 日本ペンクラブ例会に出席したが、今月は出席者が割合少なかったうえに、恒例の著名人によるショートスピーチもなかったので、いつになく盛り上がりに欠けた。5名の新会員が紹介されたが、その内2名は何と外国人で、その挨拶がぺらぺらの日本語なのには驚いた。日本ペンも国際的になったものである。

 一昨年9月の国際ペン東京大会の決算報告で大赤字を出した杜撰な会計処理を検証して元銀行マンの藤川鉄馬さんも、その解明と処理にはほとほと弱りきっていた。まだ、最終的な結論が出されるまでは時間がかかりそうで、いずれ全会員の前に詳細が明らかにされ、責任の所在もはっきりするだろう。一日も早くすっきり解明されることを期待したい。

2012年2月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com