また憂鬱な確定申告のシーズンがやってきた。先月来少しずつ準備をしているが、1年に1回きりのことなので、申告を済ませるとどうしても「喉元過ぎれば暑さを忘れる」の譬え通り、肝心なポイントを忘れてしまって、昨年の記憶を呼び起こすのが中々難しい。昨年の今頃も四苦八苦の末に漸く整理をつけ、最終的に加入している玉川青色申告会でフォーマットを作成してもらって税務署に申告した。今年こそは、パソコンで申請書類を作成できるよう講習会にでも出席してマスターしたいと思っていたが、あっという間に1年が経ってしまった。まったく元の木阿弥なのだ。
今年も掛け声倒れに終わり、相変わらず手書きですべての書類を書き込むことになる。止むを得ず先月から書類の記入を始めたところである。勘定科目のゴム印も手元にはほとんどないので、大半はボールペンでひとつひとつの項目を丹念に書き込むことから始めている。出金伝票の記入から金銭出納帳の記入まで、まだ途中の段階だが、この記入をすべて終えてから一応貸借対照表らしき一覧表を作成して、申告書類に書き込んで申請前に青色申告会で最終チェックを受けたいと考えている。
機械的に淡々と作業を進めていくだけなのだが、時には疑問を感じることがある。一例を挙げれば、今話題になっている国民厚生年金と企業年金だが、どうして二つの収入に対するそれぞれの所得税の間にこれほど大きな差があるのかと考えてしまう。私のケースだと厚生年金の所得税が1.3%であるのに対して、企業年金の所得税は7.5%で、企業年金の税率が圧倒的に高いのである。私の場合企業年金の方がいただく金額が多いので、これは一寸痛い。いずれ落ち着いたら、なぜそうなっているのか、累進税率が影響しているのか、その原因をよくよく調べてみたいと思う。
さて、ヨーロッパの債務危機などによる世界経済の減速で、わが国の輸出が大きく減少した。4ヶ月連続で輸出が減り、一方で原発事故の影響もあり液化天然ガスの需要増で輸入が増えた。今日財務省が発表した1月の貿易統計速報は、貿易収支も4ヶ月連続の赤字で、単月では過去最大となった。
世界的にはどこも貿易収支が赤字だが、この傾向はこれまで伸び続けてきた中国でも同じ傾向で大幅な貿易収支の赤字を生み出したようだ。
それでも今日の外為市場や証券市場を見ると、漸く超円高水準が少し円安へ振れ、株式市場も半年ぶりに9500円台を回復してきた。先行きにはまだあまり好材料はないが、少しでも希望を見出せるような回復の兆候を見たいものである。