1797.2012年4月14日(土) 大飯原発を再稼動して、本当に大丈夫なのか?

 昨日は北朝鮮の長距離弾道弾ミサイルの打ち上げ、そして失敗でメディアは忙殺されていたようだった。しかし、その蔭で野田政権は関係閣僚会合で福井県の大飯原発3号機と4号機の再稼動について安全性を最終確認し、再稼動することが妥当だと判断した。その前日現地施設を見学した山田京都府知事、嘉田滋賀県知事らが早期稼動に反対の意見を述べたばかりである。関西電力の大株主である大阪市の橋下徹市長も現時点での再稼動については慎重であるべきと反対の意向を示していた。

 にも関わらず枝野幸男経産相は、今日西川福井県知事に会い原発再稼動に協力してくれるよう要請した。西川知事は、即答を避け県議会の意見を聞いたうえで回答するとの返事だった。枝野大臣の一連の行動にも不信感を覚える。大臣は、福島事故が発生した当時、官房長官として最も情報を得やすい立場にあった。そして、昨夕の日経紙に発言メモが残されていたと記事に掲載された。震災の翌日に1号機で水素爆発を起こした際「(東京、茨城も)広域避難もそろそろ考えるべき」と事故直後から首都圏を含めた避難を政府が検討していた、その現場責任者で最も原発の怖さを知っている人物のひとりではないか。そういう人がどうして原発再開を急ぐのか。よく分からない。

 先日ストレステストの結果、政府は安全性が確認されたとして再開に問題ないとしたが、この時点で政府の「再稼動ありき」が問題視されていた。そもそも福島第一原発の事故については、いまだ収束の見通しが立っていないうえに検証もまだ終わっていない。福島県の佐藤雄平知事も原発の早期再開には大いなる不満を漏らしている。しかも、野田首相は脱原発とまでは明言しなかったが、脱原発依存との考えを述べていた。経済界では電力を頼りにしている手前、電力の安定供給を求めることは理解できる。また、地元のおおい町が原発再稼動を望んでいることは、町の財政上の見地から理解できないこともない。しかし、まだまだ原発の安全性が担保されていない現在、国民は原発再稼動を不安視している。政府が「原発ありき」の下に、原発再稼動賛成派に推されて電力会社とタッグを組んで再開を判断するのは些か拙速に過ぎるのではないだろうか。

 それにしてもわが国の国民世論の盛り上げ方と、世論形成方の何とへたくそなことか。国民世論はどうなのか、政府には国民世論をまとめる気なんてさらさらないようだし、福島原発事故発生直後はあれだけ国民世論に口煩かったマス・メディアは今やまったく知らんぷりである。これでは国論なんていつまで経っても駄目だし、政治家の胸三寸、官僚たちの論理だけでことはすべて進められる恐れがある。

 それにしても枝野経産相の再稼動賛成発言は責任逃れも甚だしい。再稼動は電力不足を理由に「必要性が存在する」と述べたのである。この「必要性が存在する」とは大臣の判断で客観的な感想を述べただけではないか。言うなら「現状は電力が不足しているので、安全性を充分チェックして再開する」とはっきり国民の前で公表するべきではないか。言葉遊びをしている場合ではない。

2012年4月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1796.2012年4月13日(金) 傲岸不遜な北朝鮮が核ミサイルを発射、直後に爆発、失敗

 13日金曜日が北朝鮮にとっても縁起の良からぬ日だったのかどうか、大騒ぎをしていた北朝鮮の核ミサイル打ち上げは見事に失敗した。予定日に入った昨日は打ち上げられず、明後日の金日成「永遠の主席」生誕100周年までの間に打ち上げると発表して、国際社会から大いなる顰蹙を買っていた長距離弾道ミサイル打ち上げだったが、発射後1分余後に黄海上で砕け儚くも海の藻屑と消えた。この打ち上げにかかった費用が700億円近いとも言われている。国民の食料費の1年分とも3年分とも言われる大金である。あの貧しい国が、貧困に喘ぐ国民を尻目に世界中から非難されているミサイル打ち上げだったが、とどのつまり失敗して面子は丸つぶれで、貴重な国の財産も無駄にしてしまったのである。これで金日成の誕生祝いにもケチがついてしまった。

 だが、今日人民広場では馬鹿でかい金日成、金正日父子の2つの銅像を披露し、同時に開催された最高人民会議で金正温・第一書記は国防第一委員長に就任し、国、党、軍の最高指導者の地位に就いた。それでもミサイル発射失敗は今後労働党内部、また軍内部で責任問題が浮上するのではないかと見られている。

 そもそも北朝鮮が、宇宙開発のためのロケット?打ち上げは自分たちの権利であり、他国に干渉される筋合いではないと再三再四強弁し、金日成大学学生も同じことを繰り返し主張しているが、自分たちの権利行使のために他国にいかなる迷惑をかけても良いと主張するつもりなのだろうか。相変わらず、自分たちの論理、主張だけを繰り返す北朝鮮の傲慢さは消えていない。

 さて、これまで頑なに秘密主義を押し通し、唐突に世界に衝撃的なニュースを流すのを得意技としてきた北朝鮮が、自信を持って打ち上げたはずの今回の打ち上げが一瞬にして失敗となり、指導層にとっては大きなショックだろう。今までにないほどおおっぴらに事前PRをし、世界中のメディアを発射場に招いて公開し、世界にそのミサイル開発の技術力を誇示しようとした。だが、結果的には失敗して赤っ恥を掻く羽目になってしまった。午後には朝鮮中央テレビで失敗を認めた。実は、北朝鮮では2006年、2009年のミサイル発射と同じように、この核ミサイル打ち上げ成功の暁には、さほど日時を置かないで核実験を行う予定だったらしい。こういうことになって、しばらく核実験どころではなくなったのではないだろうか。しかし、他の諸外国とは社会常識や思考回路が大きく異なる北朝鮮であるだけに、意に介さずこれはこれで実験に踏み切るかもしれない。

 ところで、今朝7時38分ごろに打ち上げたとの情報をキャッチした国の機関は、その数分後に失敗したとの情報を入手できず、むしろ韓国やアメリカから失敗のニュースを手に入れたようだ。心配されていた沖縄の先島諸島では、詳しい情報が入らず、大分時間が経ってから失敗の事実を掌握したようだ。こんな状態だからまた機密保持だとか、インテリジェンスの問題とやらで物議を醸すのではないか。

 各国とも国連決議違反として北朝鮮に制裁を課す動きがあるようだが、取り敢えずわが国でも衆議院では全会一致で北朝鮮への抗議を伝えることになった。

 ついては、昨日衆議院で郵政民営化見直し法案が通過した。その内容についてあまり詳しく承知していないが、7年前に国民の圧倒的な支持を得て成立した法案が、与野党の立場が入れ替わって今度は見直し案が通る。しかも、当時の与党が野党になって与党案に同調する。これは一体どういうことなのか。

 当時の小泉純一郎首相が郵政民営化に賛成か反対か、民意を問いたいと述べて2005年9月に総選挙を行い、自民・公明党が327議席も獲得するほどの圧倒的な勝利を収めたのではなかったか。完全に国民に支持されたと言えると思う。

 ところが、新法案は小泉元首相が唱えた「完全民営化」から大きく後退する内容である。その後政権交代したために政権政党・民主党が小泉案に異議を唱えるのは理解できる。だが、どうにも納得の行かないのが、これに同調した自民・公明の対応である。自民党内では本案に反対だったのは、全議員中僅か4議員だけだったという。小泉首相に陰の如く付き添っていた武部勤元幹事長ですら賛成票を投じた。議案の中身云々より、政治家として自分たちの豹変した態度が国民を欺き、恥ずべき行為であるとは思わないのだろうか。法案自体の内容より、態度を豹変させるご都合主義の国会議員こそが信用ならないのだ。こういう二枚舌を駆使する議員を監視して、うそつきが身を滅ぼすということを教えてやらなければならない。

 こんな厳しいご時勢で増税論議の最中に、赤坂の議員宿舎の家賃が値上げではなく、値下げされるそうだ。すでに議員特権と批判されるほど市場価格に比較して安い家賃(3LDK、約80㎡で月8万4千円)を、時節柄を考えず月8千円も値引きするのだという。こんな恥知らずな汚い手があるか。これが現今のずる賢い政治屋どもの行状である。

2012年4月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1795.2012年4月12日(木) 日本の伝統文化は正しく伝えられているか?

 些細なことのようであるが、私にはとても看過できないことがある。現在観光ブームとか、観光立国とか、観光振興を現下の低迷する経済の補助的手段と捉えたり、「震災復興は観光振興で」と観光がなければ震災復興も成り立たないような空気を醸成する一面もある。私自身長い間観光業に関わってきたので、ある面では的を射ている点はあるし、気持ちが分からないこともない。しかし、どうも付け焼刃の意見には観光の本質を見落としているところがあり、どうも気になって仕方がない。

 一番気になるのは、国が観光業に「観光立国」という場を与えたのは、国が財政負担をしなくても観光に方向性さえ示せば観光振興がそのまま他産業に好影響を与え、日本経済全体が潤うと単純に考えている点である。すなわち国が観光にスポットを当てるジェスチャーさえ見せれば、資金を投入しなくても経済が好循環をして拡大的に発展すると考えているように見えることである。金をかけずに利を得るようなうまい話が現実に考えられていることがそもそも異常なのである。

 一昨年来書きかけて頓挫している拙稿「士農工商エージェント」は、この点をあからさまに暴いて指弾しようと考えていた。だが、一昨年の国の事業仕分け作業で、国の観光業に対する上から目線の蔑視ぶりがあまりにも酷いことに愕然として、また一から文章構成を考え直さざるを得なくなった。今改めて書き直すかどうか思案中である。

 政府の事業仕分けで分かったお上の考えでは、本当の観光立国は無理であることが明確になった。トンチンカンなことばかり言って観光の本質を知らない役人どもの鼻をいずれ明かしてやりたいと考えている。

 一番の問題は、日本の観光、日本の伝統文化の素晴らしさを外国人観光客に伝えたいという素朴な気持は良いが、国が上から下まで、民間観光業者も合せてどの程度日本文化を理解し、また啓蒙しようとしているのかという点にも疑問を感じることが多い。

 例えば、一昨年発行の共著「ここが知りたい 観光・都市・環境」(交通新聞社刊)でも指摘したが、日本の伝統では「左前」を表出しない傾向があるものだが、それが大都市の繁華街で恥ずかしげもなく点々と目に入ってくることである。意外に思われそうだが、ある有名日本蕎麦チェーン店の浅草店や中野坂上店の入り口の扉の建てつけや、皇族が宿泊したこともあるホテルの日本間の襖の建てつけが「左前」なのである。最近味噌のテレビCMでは、和服を着た男性が食事をするのに左手で箸を持っているのを見た。少なくとも和食の作法をPRするのに敢えて右手を封じて左手を出すこともないではないか。まったく無神経なのである。

 こんな状態で日本文化をPRするとはおこがましいと思う。これだから日本の伝統文化はすべてに左右どちらを優先しても良いような誤解を与えることになっているのではないだろうか。やはり日本伝統文化のしきたりや作法はきちんと教えるべきだし、日本観光に多少なりとも関わっている人たちは、仕事柄基本的な所作や作法ぐらいは習得しておくべきではないか。こんな間違った日本伝統文化を野放しにしておいて、日本の観光立国もあったものではないと思うのだが・・・・。

2012年4月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1794.2012年4月11日(水) インドネシア・スマトラ島で大地震

 今日午後インドネシア・スマトラ島のバンダ・アシェを中心にM8.6の大きな地震があった。8年前に大きな地震があり多くの人々が亡くなったことが今でも忘れられない。あの時襲った津波の迫力ある画像が強く印象に残っている。津波の怖さを知ったのは、まさにあの時沖合いから押し寄せた大波が陸地を荒々しく襲った光景を見てからだ。あれはM9.1だったが、その後M8以上の地震が2回も起きている。一度地殻変動のような大地震が起きると、大きな余震のような揺れが襲うようだ。そうだとすると東日本大地震の余波もやがて襲ってくる恐れがある。

 スマトラには1977年夏、陸軍航空重爆撃隊「飛行第12戦隊」の第2回戦跡慰霊団のお供でメダン、ブラスタギーを訪れたことがある。敗戦と同時に現地に残留してインドネシア独立戦争に参加した旧日本兵の方に随分お世話になった。私たちの訪問は現地でも中国系新聞に掲載され話題になった。今思えば懐かしい。まだこの地震による詳しい現地の被害状況ははっきりしないが、あまり被災者が出ないことを祈るばかりだ。

 その他に今日は二つの大きなニュースがあった。ひとつは、核ミサイルを打ち上げると公表し世界中から厳しい非難を浴びている北朝鮮で、朝鮮労働党代表者会が開かれ、金正恩が新たなポスト「第一書記」に就任した。祖父の金日成が「永遠の主席」で、父親の金正日は「永遠の総書記」との名称を冠せられた。祖父の金日成は北朝鮮の国父とも言える存在であり、国民挙って敬愛するのは分かるが、世襲2代目の金正日は父親、3代目の金正温は祖父の威光を背に何もせず、ただぶくぶく太って歩き回っていただけではないか。今夕の朝日には「正温氏の総書記就任濃厚」と見出しが出ていたが、人の裏を掻くのが得意な北朝鮮は正恩氏を「総書記」ではなく「第一書記」にした。朝日もまんまと北朝鮮に一杯食わされたか。いずれにせよなんだかよく分からない呼称である。所詮北朝鮮内部のコップの中のでき事で、国家の体をなさない国が世界中に迷惑をかけて打ち上げることは権利であるとふんぞり返っている図はまるで漫画である。北朝鮮国民がどこまで自分たちの指導者が世界中から嫌われる種をまいているかということを知っているだろうか。

 もうひとつのニュースは、11月のアメリカ大統領選挙に向けた共和党候補者指名争いで2番目につけていたサントラム元上院議員が撤退を表明したことである。これでフロント・ランナーのロムニー氏の指名権獲得が濃厚になった。第3位のギングリッチ元下院議長、第4位のポール下院議員はまだ戦うという。これもよく分からない。あまりお互いに体力を消耗してしまうと、結局オバマ大統領との決戦で共和党は戦えなくなってしまうのではないだろうか。とまれ、共和党の候補者はロムニー氏に決まりである。

2012年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1793.2012年4月10日(火) 無神経で無責任な鳩山由紀夫氏のイラン訪問

 5日の本ブログで取り上げた鳩山元首相の無意味なイラン訪問についてまた書くことにする。当然予想されたことではなったが、案の定周囲の反対を押し切って強行したイラン訪問は今大きな問題となっている。イラン大統領府のホームページ上に鳩山氏がイランに対して厳しい対応を取る国際原子力委員会(IAEA)に反論をしてイランに同調するような発言をしたと報道されたのである。鳩山氏はその報道は捏造されたと反論している。

 大統領府のサイトには、「大統領は、核兵器廃絶の必要性を強調したうえで、いかなる国も国の意思を他国に押しつけることはできないと語った。日本の元首相は、IAEAはイランなど一部の国に二重基準を適用しており公正ではないと批判した」と書かれた。今日も鳩山氏は自分の話したこととは違うと弁解していたが、もう後の祭りである。

 一旦大統領府が報道した事実は消しがたい。したたかなイラン政府に苦労しらずのお坊ちゃん代議士・鳩山由紀夫氏はいとも簡単に手篭めにされ、まんまと利用されたのである。随いて行った中東問題専門家の大野元裕参議院議員も同罪である。

 個人の資格でイランを訪問すると出発前に語っていた鳩山氏だが、相手はそうは見ない。少なくとも元首相であり、政権政党の最高顧問(外交担当)でもある、その訪問はイランにとっては願ってもない窮鳥である。こんなことも分からない軽薄な人物が国の外交の最高顧問とは呆れて物が言えない。

 だから、言わないこっちゃない。やはり手練手管のイラン政府にしてやられたのである。あの世界を敵に回して戦う歴戦の戦士、アフマディネジャド大統領と、沖縄基地移設問題ひとつ解決できずに現在の混乱の素を作り赤恥をかいて、早々に首相の座を放り出したお坊ちゃんでは最初から勝負はついていた。

 民主党政権は現在アメリカ政府のイラン制裁の要求に応じてイランからの原油輸入を減らしつつあり、米政府からその対応を評価されていたばかりである。その最中にこのざまである。党内外から批判の矛先が向けられるのは必定である。石原伸晃・自民党幹事長の如きは、要らん(イラン)外交と茶化す有様である。

 この問題にどう決着つけるのだろうか。アメリカ政府としても穏やかではないと思うが、鳩山氏ひとりがイランでそんな発言をしていなかったといくら主張したところで、ニアミスを犯したことは疑いようがない。鳩山氏は当然党の方針に従わなかったうえに、国益を損なったわけで、党にとっては重罪である。直ちに除名すべきであろう。一件落着したら、鳩山氏を無理やりにでも引退させてもらわねば、同じような国益を損なうような事態が再び起きる。まったく困った御仁である。

2012年4月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1792.2012年4月9日(月) 不気味な北朝鮮の核ミサイル打ち上げ

 このところ連日北朝鮮が打ち上げる核ミサイル関連ニュースをめぐっててんやわんやである。4月15日の金日成・初代最高指導者の生誕100周年を祝うイベントの前景気に、国の威信を賭けて人工衛星を打ち上げるのだという。ところが、世界はその言い分を端から信用せず、科学的な人工衛星ではなく、軍事力としての核ミサイルだと見抜いてしまっている。にも関わらず北朝鮮の強弁は、宇宙の科学的実験の権利を行使するもので外国から文句を言われる筋合いではないと開き直り、自説を曲げようとしない。

 これには欧米をはじめ世界中が国連決議に違反するとして強く抗議しているが、北朝鮮は一向に悪びれる様子が見られない。シリア制裁では国連決議にロシアと中国が異を唱えたが、今度の北朝鮮のわがままには流石に反対を表明している。一番交流の深い中国も何とか説得に当たっている。

 問題は、北朝鮮の発表通りの打ち上げだとすると、飛行コース及び落下地点が日本の沖縄先島諸島上空を通過することであり、場合によってはロケットの破片が日本領土内に落下する恐れがあることである。

 以上の点からわが国は、自衛隊基地にある迎撃ミサイルPA3を迎撃可能地点へ配備したり、海上にはイージス艦を待機させている。

 この間日米韓は、安保上の配慮から連携しながら打ち上げ当日を待つことになる。中国もおっとり刀で遠慮勝ちに北朝鮮へ打ち上げを中止するよう働きかけているが、北は依怙地になって打ち上げようとしている。

 アメリカは外交努力によって、何とか活路を開こうとしているが、効果はない。2月に米朝会談で核開発を停止するとの前提で北に緊急食料援助を行う交渉がまとまったが、これも一時凍結である。聞く耳持たぬ北には何を言っても無駄だが、はっきり言って各国とも外交努力だけでは北を説得することは不可能と悟ったようで、無力感が漂いだしている。

 わが国は表向き政府が北朝鮮に、核ミサイル打ち上げは国連決議に反していると非難しながら、実質的には効果的な手を打っていない。先日北京で開催された核サミットで各国と真剣に話し合うことをせず、野田首相もすぐ帰ってきてしまったほどの失態をさらけ出した。国内では田中直樹防衛大臣の失言が相次ぎ、自衛隊に対する信頼まで損なわれつつある。評論家諸氏のミサイル迎撃についても成功、失敗で議論が分かれている有様である。

 国内では予告された核ミサイル打ち上げ問題ひとつで、この周章狼狽の状態である。消費税値上げ問題しかり、原発再稼動問題しかり、そして今また北朝鮮の核ミサイルでうろたえている。国がまったく機能していない。

 さて、朝日夕刊に連載している「ニッポン人・脈・記」で昨日は懐かしいNHK英語会話の講師、田崎清忠氏の記事が載っていた。すでに81歳となっておられる。今日は田崎氏の助手を務めた、マーシャ・クラッカワーさんが紹介されている。この人も随分印象深い人である。もう30年にもなるであろうか、かつて英会話を習っていたカール・ニッフィン先生と同じアパートに住んでおられたので、先生のお宅へ伺った時に何度かお会いしたことがある。そのクラッカワーさんの言葉が気に入った。

 明治維新の頃、或いは戦後まもなくの日本人の英語熱には切実さがあったという。ところが、「今はNECESSITYがない。それが一番の問題。本当は切実なのに感じていない、外を見ていない」と学生の英語に対する姿勢に苦言を呈している。分かる、分かる。妙に若者に対して物分りが良い人物が現われるが、今の学生が甘いのだ。

 今日はゼミの恩師の追悼文集第4回編集会議を日本プレスセンターで行った。イメージではあるが、少しずつ形ができてきた。私は編集長としてノルマである原稿を書き終えたが、ちょっと長過ぎた。それでも何とかほかの編集委員の了解を得た。

2012年4月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1791.2012年4月8日(日) 今日はお釈迦様の誕生日、花祭りである。

 今日4月8日はお釈迦様の誕生日、花祭りである。花祭りと言えば、我々の小学校時代は教科書にも載っていて、誰でも知っていたものだ。今でも諳んじることができる「今日は楽しい花祭り お釈迦様 天上天下を指差してお立ちになっていらっしゃる。今日は楽しい花祭り」という一節があった。ところが、今では花祭りよりお花見の方がよほど世間の関心を呼ぶものと見え、桜開花情報が喧しい。特に震災に遭った東北地方の桜便りが毎日のように伝えられ、これはこれで中々楽しい。

 近年東京では千鳥ヶ淵、靖国神社、新宿御苑などと並んで、目黒川沿いの桜並木が急速にクローズアップされ、連日その開花状況や賑わいがテレビで伝えられるようになった。今日は絶好の花見日和となり、先日から居候するようになった長男が今朝高校ラグビー部の仲間と八王子へ花見に出かけたので、それでは我々夫婦も花見をと思い、目黒川へ行ってみることにした。東急東横線中目黒駅を降りた途端、もう浮かれ花見の中にいるようなものである。駅構内は人で溢れ、改札口は臨時改札口まで開設され、駅前から川端まで桜祭りの幟の間を縫うように人ごみを掻き分けて歩いた。

 ところが、ものすごい人ごみで思うように歩けない。左岸を歩いたかと思うと橋を渡り反対側に向かい右岸を歩く始末である。肝心の桜も今が満開で見事なものである。目黒川も澄んでいて何と1羽の白鷺が餌を啄ばんでいた。

 やはり桜は日本の象徴であり、日本の花だと感じた。学生時代、というより受験勉強で学び馴染んだ、桜を詠んだ和歌のうち3つばかり印象に残っている歌を挙げてみる。

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ (紀友則)

いにしへのならのみやこの八重桜 けふ九重ににほひぬるかな (伊勢大輔)

花の色は移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに (小野小町)

 来年の花見はどこへ行こうかと思う。

 さて、今年のGWは海外旅行者が増えるとの記事を見たばかりだが、今日パキスタン北西部のフンザとギルギットで孤立状態にあった日本人団体客77人が、パキスタン空軍輸送機で救出され、首都イスラマバードに運ばれた。一昨日から日本の外務省がパキスタン政府に空軍機で救出してくれるよう要請した結果、パキスタン側が速やかに応じてくれた。

 しかし、これは観光業界にとって汚点とも言える事件である。こんな危険で、交通不便な地域になぜ観光ツアーを企画したのか、日本橋にある旅行会社のあまりにも非常識な感覚を疑う。この地域は以前から民族紛争が絶えないところである。確かに自然は美しく、私も憧れている場所のひとつである。だが、個人で個人の責任で行くなら、自分の経験上からも分からないこともない。しかし、商業ツアーとして普通の旅行者が団体を組んで行くべき場所ではないことは分かりそうなものである。結果的に世間を騒がせ、両国間の外交交渉を余儀なくされ、相当な費用もかかった。この費用は誰がどう負担するのか。1旅行会社の軽薄な企画のために全観光業者が顰蹙を買い軽視されるようになるのである。

 旅行目的地の選定には、よほど慎重であってほしいものである。

2012年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1790.2012年4月7日(土) 官僚が騙した貯金と翻弄される無力な政治家

 毎度のことで今では政府・民主党の考えや政策実行についていちいち文句を言うのも馬鹿馬鹿しくなってきたが、昨日発表された大飯原発の再稼動に合せた安全基準と高速道路の建設工事再開に関して、いい加減に政治家と役人の判断でことを進めても良いのだろうかと思うくらい簡単に決めている。

 その陰で野田首相を始め、民主党内外から中止を求められていた鳩山元首相のイラン訪問については、鳩山氏は周囲の反対の声なぞどこ吹く風とまったく意に介さず、押し切るように昨晩イランへ向けて飛び立った。ルース・米駐日大使も懸念を表明している。同行したのは、大野元裕・民主党参議院議員である。かつてフセイン・イラク大統領時代に中東問題専門家としてテレビで分かりやすい解説をして独壇場だった中東調査会主任研究員だったが、今やどうしようもない鳩山元首相のメッセンジャーボーイに成り下がったか。

 もう民主党内は国家国民のことを考えず、やりたい放題のろくでもない議員しかいない。党内は統制が取れず滅茶苦茶である。

 さて、そのどうしようもない政権政党・民主党が原発再稼動について安全対策の暫定基準を決めた。それは3点ある。①地震・津波による全電源喪失を防ぐための安全対策、②福島原発を襲ったような地震・津波でも冷却が続き、燃料損傷に至らないと国が確認、③保安院が求めた原発事故に関して30の安全対策の実施計画を電力会社が明示、である。安全対策を重視することは国として当然である。だが、この3点を地域住民、国民はすんなり納得して賛同してくれるだろうか。地域住民の同意を得られて初めて稼動へ向けて動きだす。

 ところでこの原発再稼動安全基準には、これからの日本のエネルギー源として果たして原発が必要であるかどうかの議論がまったくなく、「原発ありき」を前提に再稼動を急いでいる様子がありありと見える。大飯原発から30km圏内にある、滋賀県の嘉田由紀子知事は福島の原発事故の検証も済んでおらず、安全が確認されていない中で再稼動が話し合われること自体が理解できないと憮然たる表情であり、同じように府内の一部地域が30km圏内に含まれる京都府の山田啓二知事も、現時点では反対を唱えている。話し合いをするためにすぐさま地元を訪れると言っている豹変王子の枝野幸男・経産相も些か拙速ではないだろうか。

 もうひとつ問題なのは高速道路の建設である。マニフェストで「コンクリートから人へ」を旗印にして、高速道路の建設を凍結していたが、またもや公約を無視して巨額を投じて高速道路を建設すると恥ずかしげもなく公表した。今度は「人からコンクリートへ」に回帰したのだ。国民を舐めるにもほどがある。

 新規に作られる道路費用は足し算でざっと見積もってみたところ3兆8千億円もかかる。こんな資金がどこにあるのか。国に金がないから消費税を値上げしようとしているのではないか。ところが、ない袖は振れぬどころか、袖の一部はあったのである。しかも一部とは言え、国土交通省がこっそり隠していた埋蔵金まがいの金が3500億円もあった。借金返済のための金が金利低下により溜まった金だというのである。こんな国民が知らないずるい蓄財の手があるのか。国民の金でもいつの間にか省庁のものになる。本来は国庫に返すべきものであり、役人の一部の考えでうやむやに使ってしまうのは許せない。これを消費税分に充当するなら、少しは楽になったであろう。

 役人は公僕ではなく常に悪事を企み、政治家はやるべきことをやらない。これでは日本は救われない。

2012年4月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1789.2012年4月6日(金) 「なんも言えねぇ」と「応援よろしくお願いします」

 一昨日の本ブログでべた褒めした水泳の北島康介選手が、昨日の日本選手権平泳ぎ100mに続き、今日も平泳ぎ200m決勝で優勝した。これでロンドン五輪では、シドニー五輪以来4回連続して平泳ぎ100m、200mの2種目に出場する。またまたたいしたものである。

 北京五輪で金メダルを獲得した直後のインタビューで「なんも言えねぇ」の名セリフを口走った北島選手は、今日同じそのセリフを意識的に喋っていたようだった。昨日の日経紙コラム「春秋」でも、「いまだ氾濫するのが、スポーツ選手が猫も杓子も口にする『応援よろしくお願いします』の常套句である」と書いて、それに比べて北島選手の言葉を個性的で、歯切れの良い言葉だと褒めちぎっている。普段あまり深く考えないスポーツ選手の陳腐で住所不定の言葉に比べて、確かに北島選手の言葉はすかっとしている。

 実際この「応援よろしくお願いします」という言葉を聞くとがっくりする。一つ覚えにならない言葉の例として、もうひとつ北島選手の「チョー気持ちいい」を挙げている。北島選手の言葉には、ありきたりのスポーツ選手とは違う、自分の力を発揮できる底力が秘められているような気がする。

 話は違うが、それに引き比べて、NHKアナウンサーの優勝選手へのインタビューは相も変わらずお粗末で、成長が見られず寂しい。インタビュアーが度々「ありがとうございました」と言っていたが、これは完全な間違い。「ありがとう」に過去形はない。時制に関係ない「ありがとう」に丁寧語の「ございます」が付いて「ありがとうございます」になっただけである。

 あれは8年前のアテネ五輪の直後だった。NHKは五輪の間中毎度インタビューの度に「ありがとうございました」と言っていたので、NHKに一度注意したところ納得してくれ、アナウンス室担当部長が今後は極力気をつけると言っていた(HPの「論稿・エッセイ」4-19「アテネ五輪に見る表彰選手への低レベルインタビュー」参照)が、「喉元過ぎれば暑さを忘れる」の例え通り、当初は「ありがとうございます」と軌道修正されたが、すぐ「ありがとうございました」へ先祖帰りした。お役所的なNHKには反省の様子はなく今では元の木阿弥である。東電にしろ、NHKにしろ、国策会社的組織には懲りるということがなく、つくづく駄目だなぁと思う。

 さて、消費税増税について、政府・民主党は閣議決定をしたが、この問題で右往左往している。更に別なところで火の気が立った。民主党と連立政権を組んでいる国民新党が党内部で対立した。ついに亀井静香代表と亀井亜紀子政調会長が、他の6人の国会議員から除名されることになってしまった。党の代表が決めたんだから、党は連立解消だと公言していた亀井代表が切られた。何か逆な感じである。前2人は、消費税値上げに反対して連立を解消すると言い、閣僚である自見庄三郎郵政改革担当大臣、下地幹事長らは値上げに賛成で連立政権に留まると主張して、ここ一両日は話し合いが続けられていたが、結局袂を分かつことになった。

 最終的に苦渋の選択と言いながら国民新党は党代表と政調会長を除名するとの結論を出した。それを受けて亀井代表は自発的に党代表のまま離党すると言い出した。内輪揉めもこうなるとよく分からない。その亀井氏は新党設立を探るという。また、政治ゴッコである。これでまた間違いなく政治が停滞するだろう。

2012年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1788.2012年4月5日(木) 理解できない鳩山元首相のイラン訪問

 昨日の本稿に批判的に書き込んだ鳩山由紀夫・元首相の突然のイラン訪問が国会議員の間で大きな話題となり、物議を醸している。私は改めて鳩山氏の軽はずみなパフォーマンスを指弾したい。鳩山氏は派手好きな性格から、周囲からちやほやされ注目されないと面白くないのかもしれない。いつも取り巻きに囲まれてへらへらしていたいのに違いない。普通ならこんな人物は逆に相手にされないものだが、やはり鳩山氏の金の力であろう。いつも周囲には取り巻きがいる。金持ちには敵わない。

 しかし、鳩山氏は本来議員辞職をして当然であり、自分の存在感が薄いからといって所属する政党を惑わせるような行動は、総理大臣を務めた人物として些か無責任ではないだろうか。今日の国会でも自民党の山本一太参議院議員から野田首相に対して「鳩山議員のイラン訪問を止めさせて下さい」と注文が出たほどである。それに対して首相は、鳩山氏とよく話し合ってみたいと暢気なことを言っていた。その前に野田首相も玄葉外相も鳩山元首相のイラン行きについて好ましいとは思わないと不快感を表明していたはずだ。結局今日の参議院予算委員会で野田首相は鳩山氏の訪問中止もあり得ると応えた。

 そもそも鳩山氏のイラン訪問は何が目的か。アフマディネジャド大統領や実力者ハメイニ氏らと会談して、核開発をめぐる原油供給の停滞、武力衝突の回避を探る意向のようだが、これは政府の方針とは外れており完全な二元外交になる。鳩山氏はこんなことも分からなくなってしまったのか。

 されど、誰もこのお坊ちゃん議員の暴走を完全には止められない。どうしてこういう国のことを考えない国会議員が後から後から出てくるのだろう。民主党内がばらばらで統制が取れていないからだ。少なくとも3年前の総選挙までは野党としての民主党は、与党自民党に代って何かやってくれそうな気がした。それが今では自らは何もできず、何をやらせてもできそうになく何もしないまま落ちるところまで落ちぶれてしまった。こうなるとこれから党内分裂も拡大する。貧すれば鈍するだ。まったく救いようがない。

2012年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com