1794.2012年4月11日(水) インドネシア・スマトラ島で大地震

 今日午後インドネシア・スマトラ島のバンダ・アシェを中心にM8.6の大きな地震があった。8年前に大きな地震があり多くの人々が亡くなったことが今でも忘れられない。あの時襲った津波の迫力ある画像が強く印象に残っている。津波の怖さを知ったのは、まさにあの時沖合いから押し寄せた大波が陸地を荒々しく襲った光景を見てからだ。あれはM9.1だったが、その後M8以上の地震が2回も起きている。一度地殻変動のような大地震が起きると、大きな余震のような揺れが襲うようだ。そうだとすると東日本大地震の余波もやがて襲ってくる恐れがある。

 スマトラには1977年夏、陸軍航空重爆撃隊「飛行第12戦隊」の第2回戦跡慰霊団のお供でメダン、ブラスタギーを訪れたことがある。敗戦と同時に現地に残留してインドネシア独立戦争に参加した旧日本兵の方に随分お世話になった。私たちの訪問は現地でも中国系新聞に掲載され話題になった。今思えば懐かしい。まだこの地震による詳しい現地の被害状況ははっきりしないが、あまり被災者が出ないことを祈るばかりだ。

 その他に今日は二つの大きなニュースがあった。ひとつは、核ミサイルを打ち上げると公表し世界中から厳しい非難を浴びている北朝鮮で、朝鮮労働党代表者会が開かれ、金正恩が新たなポスト「第一書記」に就任した。祖父の金日成が「永遠の主席」で、父親の金正日は「永遠の総書記」との名称を冠せられた。祖父の金日成は北朝鮮の国父とも言える存在であり、国民挙って敬愛するのは分かるが、世襲2代目の金正日は父親、3代目の金正温は祖父の威光を背に何もせず、ただぶくぶく太って歩き回っていただけではないか。今夕の朝日には「正温氏の総書記就任濃厚」と見出しが出ていたが、人の裏を掻くのが得意な北朝鮮は正恩氏を「総書記」ではなく「第一書記」にした。朝日もまんまと北朝鮮に一杯食わされたか。いずれにせよなんだかよく分からない呼称である。所詮北朝鮮内部のコップの中のでき事で、国家の体をなさない国が世界中に迷惑をかけて打ち上げることは権利であるとふんぞり返っている図はまるで漫画である。北朝鮮国民がどこまで自分たちの指導者が世界中から嫌われる種をまいているかということを知っているだろうか。

 もうひとつのニュースは、11月のアメリカ大統領選挙に向けた共和党候補者指名争いで2番目につけていたサントラム元上院議員が撤退を表明したことである。これでフロント・ランナーのロムニー氏の指名権獲得が濃厚になった。第3位のギングリッチ元下院議長、第4位のポール下院議員はまだ戦うという。これもよく分からない。あまりお互いに体力を消耗してしまうと、結局オバマ大統領との決戦で共和党は戦えなくなってしまうのではないだろうか。とまれ、共和党の候補者はロムニー氏に決まりである。

2012年4月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com