2114.2013年2月25日(月) 安倍首相はふわふわせず、現実を直視せよ。

 一昨日の本ブログに、日本銀行次期総裁候補として元財務官で現在アジア開発銀行総裁の黒田東彦氏が噂として流れていると書いたが、何のことはない。今日の朝日、日経両朝刊の一面に次期総裁として有力と明確に書かれている。よく読んでみるとどうも黒田氏で決まりのようだ。テレビでは起用とまで報道されている。金融緩和論者の黒田氏起用のニュースが伝えられるや株式市場はこれを好感し、日経平均株価は4年5ヶ月ぶりに1万1600円台にまで上がった。

 では、2016年まで任期の残っているアジア開発銀行総裁の職はどうするのかと思っていたら、アジア開発銀行総裁職は日本の指定席ということから、早速後釜に現財務官・中尾武彦氏を決め、総裁として強引に押し込むつもりのようだ。黒田氏の場合は、2005年から長きに亘って総裁を務めており、これを安易に交代させて、後任に別の日本人を押し込むとは、日本政府も少々不遜に過ぎるのではないかと思う。正式決定ではないので、何とも言えないが、このようにアジアの人たちを侮辱するようなやり方はとても賢明とは思えない。

 ところで今度の訪米で、安倍首相がオバマ大統領と多くの点で合意したかのような印象を与えているが、その中の最重要課題であるTPP加盟問題は中々一筋縄では行きそうもない。これまで経団連などはこれに参加しなければ、日本の経済成長が止まるかのようなニュアンスで語っていたが、直近の報道などを見ると、日本の積極的な加盟を促していたアメリカが国内自動車業界の関税撤廃反対の声に押されて、自動車の輸入に関税を課し続けると言い出しているという。それでは、日本としても農業分野の貿易自由化はとても受け入れがたいところだろう。工業製品と農業品だけでも、このように意見がまとまっていない。これでは他の加盟国にとっては何のための貿易協定だか意味不明で、話が一層複雑になるだけである。

 現在TPP加盟国は、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、ペルーである。これらの国々は自由貿易国に近い国であるか、一次産品輸出国であり、日米がTPPで関税撤廃を行った場合、アメリカは車で日本の進出を許し、日本は米豪、その他の行製品産出国から農業分野で大きな打撃を受ける。この点を考えると日米にとって他の加盟国に比べて、TPP加盟はそれほどメリットはなく、お互いに得策ではないのではないかという気がしている。

 分り難いが、どうもその辺りの日米間の駆け引きに裏の裏があるのではないかと勘ぐりたくなる。安倍首相が日米同盟の強化が確認されたと得意満面で話しているのに対して、オバマ大統領は野田前首相の時と強い絆は変わらないという言い方である。日本へのシェールガス輸出についても協力を要請した安倍首相に対して、オバマ大統領は明確に答えず、日本の立場に理解を示したというものである。

 かつて当時の李明博・韓国大統領が訪米した時は、晩餐会を催してくれたが、安倍首相には午餐会で済まし共同記者会見も開かれなかったと穿った見方もある。オバマ大統領には、アメリカ人記者から肝心の首脳会談の中身よりアメリカ経済の中身に関する質問が多かったとも聞く。モテモテだったとか、日米同盟の強化を確認したとか安倍首相がはしゃいでいる割りには、アメリカにおける安倍首相への饗応は冷めていて期待したほどではなかったということのようだ。それは、いつも日本に辛口の中国の論評が安倍首相はアメリカに冷遇されたということでも分る。

 結局いつまでも情緒的な理解とか、実行の伴わない口約束だけの話し合いでは、相手に愛想尽かしをされるということが何となく分った、先の日米首脳会談だった。もちろんお坊ちゃま首相にも分ったのではないかと思う。

 今日お隣の韓国では、李明博氏が大統領の座を去り、女性として初めての朴槿恵氏が就任した。暗殺された日本陸軍士官学校出身で、親日的だった朴正煕・大統領の娘であるが、韓国世論を受けて必ずしも彼らの対日感情が好転するということでもないようだ。近い将来に竹島問題でわだかまりのある日韓両国の間に新風を吹き込み、対日感情を好転させてくれるだろうか。期待したいものである。

2013年2月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2113.2013年2月24日(日) 旧トラック島への観光客が少ないのでは?

 4月に出かけるミクロネシアの旧トラック島(現チューク島)について少し研究しておこうとガイドブックを探したが、どこの書店にも見つからない。海外旅行ブームとなって以来幾種類もの旅行ガイドブック・シリーズが出版されているが、その中にミクロネシア関連書が見当たらないとは意外だった。ビルマやリビアですらシリーズの中にあるが、「ミクロネシア」のガイドブックは残念ながら見つからない。それだけトラック島へ行く旅行者が少ないということだろうか。こうなっては、かつて現役時代にお付き合いのあった、エージェントに当ってみるより仕方がないだろう。ウォーキングをした序に近くの八雲中央図書館に寄って調べてみても、ガイドブックとしての「ミクロネシア」、或いは「トラック」は見つからず、館内のPCで検索して学術的な書を見つけたので、どれほど旅行用に役立つものかは分らないが、それを近くの守屋図書館から取り寄せてもらい借りることにした。

 それにしてもグアムやパラオ、サイパンなどには観光客が押し寄せているにも拘わらず、トラック島の観光人気がこれほど影が薄いとは些かショックだった。これでは、亡くなったアイザワ大酋長も浮かばれないだろう。

 さて、今日は妻と東京駅内ステーション・ホテルのカフェへ出かけた。自宅近くの目黒通りのバス停から東京駅南口行きのバスが運行されている。昨秋一度逆コースで帰って来たことがあるが、日中のんびり都内見物を楽しめるので座席にゆったり座って目的地へ向かうのはリラックスできて愉快だ。ただ、時間的に小一時間もかかるので、急ぐ時はあまりお勧めできない。目黒通りから魚藍坂を経て三田慶應義塾の外周を半周して東京タワー下から霞ヶ関官庁街、日比谷公園前を通って東京駅丸の内へ辿り着くバス代210円也の観光コースである。

 ホテルは今も開業人気が続いていると見えてカフェも混んでいたが、館内をちょっと見学しながら席の空くのを待って、妻にとっては宿願のお客様となることができた。場所柄少々お値段がはるが、3点セットのケーキとコーヒーで1900円は高いか、安いか。八重洲側の大丸百貨店にオープンした大掛かりの食品コーナー、特にいろいろ取り揃えた弁当が評判を呼んでいるようだが、その辺りをぶらぶらして午後のひとときを過ごし案外気分転換になった。

 昨日観光月刊誌「コロンブス」2月号を送ってもらった。これに先日阿部和義さんに「観光立国を支える人たち」として取材されたインタビュー記事が丸々1頁掲載されている。阿部さんは流石に元朝日記者だけあって、内容を上手にまとめられている。記事は先日「世界遺産の隠れ話」として講演した時の内容に基づいたものである。世界遺産は今かなりの人たちが関心を抱いているので、講演のテーマとしては打ってつけで、早速コピーして知人にメール送信したところだ。27日にも、同じ内容で自治体の生涯学習等の担当者らを対象にPR講演を行う予定である。

 今日もうひとつ意外なことで興味を惹いたのは、50回目を迎えた国立競技場のラグビー日本選手権決勝戦である。全体として一時の熱狂的な盛り上がりにはやや欠けるが、試合は白熱した。3連覇を目指すサントリーと9年ぶりに決勝戦へ進出した神戸製鋼による決戦は、予想以上に大差がついて36対20でサントリーが勝った。12年ぶりの優勝を狙った、かつて7連覇を飾った勇者・神戸製鋼の苑田右二ヘッドコーチとは、同学年の二男が高校時代に夏の菅平合宿で同じスクラムハーフとして戦ったことがある。あの頃は私もまだ若かったが、毎夏菅平へ出かけてはよく息子たちを応援したものだ。そんな昔のことを懐かしく思い出した。

2013年2月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2112.2013年2月23日(土) 次の日銀総裁は誰に?

 昨日(日本時間今朝未明)ホワイトハウスで安倍首相とオバマ大統領の会談が行われた。訪米前から結論の出ていなかった環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加問題について、ペンデイング状態のまま話し合いに入った。その話し合いの結論は「あらかじめ全ての関税撤廃の約束を求められない」という極めて曖昧で、分り難い共同声明となって発表された。よくも弁護士でもあるオバマ大統領がこんなどちらとも受け取れるような表現で納得したものだと思う。そして首相はTPPへの参加か不参加を早く決断したいと述べた。まるで禅問答である。何がどうなっているのかさっぱり分らない。首相や専門家は当然分っていることであろうが、一般的にはとても分り難い。この辺りに政府と国民の理解に大きな乖離が見られる。

 それは日本国内に賛成派と反対派がほぼ拮抗していて、自民党国会議員の間でも考え方は相半ばしているから、首相は両派のご機嫌を損ねないようどちらにも取れる言い方をしたのだろう。その証拠に先の総選挙で自民党はどちらにも媚を売ってお互いの主張を受け入れるようなご都合主義的マニフェストを掲げて勝利したのである。これからが本番で両派の意見を集約し党として、また国としての意見を一つにまとめていくのがアメリカと同盟を確認した首相の責任である。

 ところで、その首相が唱えるアベノミクスの「金融緩和」「財政出動」「成長戦略」を打ち出した過程で、首相は金融緩和面で政府から独立した機関であるべき日銀の手法がお気に召さなかったようで、白川方明総裁を敬遠し、来月白川総裁は任期終了前に自発的に辞任することになった。そして、その後任にやれ財務省OBはダメとか、出身母体に拘らないとか、思惑ばかりが先行していたが、昨日首相周辺筋から、後任に元財務官の黒田東彦氏が有力視されているとの声が漏れてきた。民主党政権時代には、徹底して財務省OBは総裁として不適任としていたが、安倍政権になって簡単に元の木阿弥となった。海外金融事情に精通し外国人の間に人脈が多いとの理由で、黒田氏を重用することに気持ちが傾いたのだろう。

 しかし、心しなければならないのは、黒田氏は現在アジア開発銀行総裁の要職にある。しかもその任期は2016年まで残っている。アジアの大切な役回りを中途で放り出して、日銀総裁を引き受けることはわが国がアジア各国に対する信頼と責任を蔑ろにするばかりではなく、黒田氏自身自分が関わってきたアジアの発展を袖にすることであり、結果的に黒田氏自身の名誉と経歴にも傷をつけることになると思う。

 首相はこれからTPP問題を含めて海外との経済交渉に当り、仮に黒田氏の日銀総裁起用を考えているとすれば、黒田氏の能力とは別に、日本の経済はともかく、アジア諸国に対してあまりにも礼儀を失し軽視していると受け取られても弁解の余地がない。黒田氏以外の後任ではダメなのか。

2013年2月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2111.2013年2月22日(金) 森・プーチン会談で明るい展望が望めるか。

 訪ロした安倍首相の特使・森喜朗元首相は昨日プーチン大統領と会談した。今日もナルイシキン下院議長ら要人と会談した。日本としては対ロシア交渉となると最も重要な北方領土問題を無視することはできない。プーチン大統領は得意の柔道に準えて北方領土解決のためには引き分けがあっても良いのではないかと日本の譲歩を引き出そうとしているようだ。今回森元首相は安倍首相とプーチン大統領の首脳会談のお膳立てをすべく、安倍首相の親書を携えて首脳会談を持ちかけたところである。恐らく5月連休ごろに設営されるのではないかと推測されている。

 ところで、プーチンのいう北方四島の引き分けとは何を意味するのか。4島のうち2島返還とも、3島返還とも噂されているが、ロシアの思惑はどうなのだろう。ロシアとしては、シベリア方面の開発と天然ガス資源の開発を考えると地理的、経済力的にも日本が最も有力な連携相手国となるであろう。何とか日本から協力の手を差し伸べてもらうためにも日本と平和条約を結びたいと思っているが、日本人の北方領土への熱い思いを考えると一方的に自国の論理だけを押し通すわけにも行かず、北方四島はロシアのものだと突き放すわけにいかない。

 そもそも北方領土は現在もめている尖閣諸島や竹島とは遥かに次元の違う領土問題であり、尖閣、竹島以上にその所属は歴然としている。旧ソ連が大東亜戦争の戦利品として奪い取ったものであることは国際的にもはっきりしている。終戦間際になって突然参戦布告をして、日本が交戦したわけでもないのにとんびが油揚げをさらうように強引に四島を掠め取ったものである。しかも島に居住していた島民を追い出して占領した。ソ連が言うには、領土として戦利品のない交戦国・ドイツの代りに勝者としての戦利品として、正当にソ連領としたものだと豪語したほど理不尽なものだったのである。現在問題解決を一層複雑にしているのは、北方四島には今や多くのロシア人が定住し彼らが独自の生活を送っていて、島もロシアが完全に実効支配していることである。

 この現状を今後どうやって元通りわが国にとって引き分けではない、全島返還として完遂させることができるかが最も重要な課題である。

 今日は韓国と紛争中の竹島の日本領土を訴える「竹島の日」でもあり、竹島が所属する島根県隠岐の島町では記念式典が開かれ、内閣府政務官を始め19名の国会議員が出席するほど盛り上がった。これに対して韓国政府は反発を強めており、これも頭が痛い問題だ。

 10年ばかり前に「隠岐の島観光大使」のお話をいただき、そのつもりで島のPR図なども描いたことがあるが、ある一点で役場と意見が違わずお断りした経緯がある。お引き受けしていたら、竹島問題にも引きずりこまれることになったかと考えるのは少し思い過ごしか。

 さて、今年も確定申告のシーズンがやって来た。これまで検算に検算を重ねて漸く青色確定申告提出書類の資料を整理し終えた。いつもながら面倒な書類作成には些かうんざりしているが、一応個人事業主として申告することは国民の義務でもあり、過払いの税の還付を受けるためにも申請しなければならないので、面倒ではあるがこれは責務と捉えている。自分自身毎年パソコンによる申告書を作成する気持ちになりながら、マスターするために必要な時間が中々思うように取れない。結局今年も手書きによる申告となってしまった。手作業で生真面目にひとつひとつ振替伝票に書き込み、仕訳帳を書いて、領収証を揃えるだけで1ヶ月ぐらいかかる。それでも今年はスタートダッシュが早く、殊勝にも年明けとともに準備を始めたので、今日何とか準備完了というところまで来た。

 来週月曜日に会員として玉川青色申告会へ行って相談のうえ、提出書類を作成してもらうつもりである。税務署に書類を提出するまでは喜ぶわけには行かないが、取り敢えず一安心というところだろうか。

2013年2月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2110.2013年2月21日(木) 安倍自民党政権の原発政策の本音が見えた。

 今朝の朝日新聞一面と二面には、福島第一原発の廃炉作業の記者レポートが大きく載っている。事故からまもなく2年になろうというのに、ほとんど作業は進んでいない状態らしい。今も放射性物質が漏れている。廃炉作業が完了するのは2050年ごろだそうで、作業と言える作業はまだ始まったばかりで準備作業の段階らしく、まったく気の遠くなるような話だ。一昨年12月当時の野田首相が事故収束宣言をしたことが、いかにまやかしで政治的なものであったかを表している。汚染水の処理にいたっては、毎日が自転車操業のようだという。

 元の環境に少しでも回帰することが、最低限の願いだが、この厳しい現状を背景に昨日のブログに書いたように、政府の原子力政策はいよいよ本心を表し始めた。これまで法衣の下に着ていた鎧を見せ始めたのである。

 まず、エネルギー基本計画をまとめる経産相の諮問機関「総合資源エネルギー調査会」の委員のうち、脱原発派委員をできるだけ外し、原発稼動をやりやすい体制へ導こうとしている。何だか知らないが、国民の知らぬ間に政府は自分の思う通りにことを進めている。しかも危険極まりない道を少しずつ歩み始めているのだ。メディアは実情を伝えるだけではなく、過半数を超える原発反対の声をもっと取り上げ啓蒙すべきではないだろうか。

 さて、先週連絡を待っていたミクロネシア大使館から電話があった。一昨年書いた故アイザワ旧トラック島大酋長に関するエッセイを膨らませてドキュメントにまとめようと考え、主役のアイザワ氏の関係者に取材をしようとフリッツ大使にその仲立ちを頼もうと考えていたのである。偶々アイザワ氏の娘・ナンシーさんが来日中なので、大使から私の訪問を大使の従姉弟である彼女に伝えてくれることになった。一応4月初旬に30余年ぶりに旧トラック島(現チューク島)を訪れてみたいと考えている。

 ほかにドキュメントに登場する二人の人物、森喜朗元首相と高校・大学の先輩、佐々木信也さんについては、取りあえず今日森事務所に電話した。生憎昨日から森さんは安倍首相の特使として首相親書を携えてロシアへ出かけ、今日はプーチン大統領と会談の予定である。秘書の長谷川徹二さんも同行されたということであり、帰国されてからアポを取って森さんからももう少し取材のための情報を得ておきたいと考えている。佐々木さんは昨年すでにお話をして大いに激励を受けたところであり、元のチームメートとも会えるように取り計らってもらえると確約をいただいたので、いずれお会いしたいと考えている。

 しばらくトラック島にはご無沙汰しているので、最近の島の様子はちょっと見当がつかないが、ナンシーさんに会えれば詳しい話を聞けて、新しい情報を得ることができるのではないかと考えている。

 何とかドキュメントを応援してくれるシンパの期待に応えて、読み応えのあるドキュメントを仕上げたいと思っている。

 懸案の新著執筆については、漸く一歩踏み出したというところだろうか。

2013年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2109.2013年2月20日(水) 安倍首相の本心は?

 明日安倍首相は首相就任後初めて訪米する。2期目に入ったオバマ大統領とワシントンで首脳会談を予定している。滞米中にシンクタンク・米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演を行うそうだが、そのタイトルが‘Japan is back.’というものだ。このタイトルを見た瞬間、何を言おうとしているのかよく分からなかった。

 われわれ日本はあなた方アメリカの懐へ帰ってきましたから昔通り仲良くして下さいと、揉み手をしながらアメリカへご機嫌取りをしているようなイメージを思い浮かべてしまった。実際そうなのだろう。民主党政権が緊密な日米友好関係を壊してしまったという日米高官レベルの認識と反省から、敢えて安倍首相にこのようなタイトルでアメリカ国民に呼びかけてもらい、これから再び緊密な連携で相互の友好を深めていこうとアピールしようとしているのではないかと考えてしまう。

 アメリカの日本に対する最大の不信感は、普天間基地移設がこじれてしまったように日米間で同意したことが一向に守られず、沖縄でオスプレイ反対、米軍基地撤廃などの反米的行動が後から後から起きることに対して、大きな不満があるからではないかと見られる。

 日米首脳会議では、資源エネルギー分野の協力についていくつか話し合われると考えられているが、そのひとつに首相は「『原発稼動ゼロ』の見直しを表明し、原子力分野で日米両国が協力を維持する」ことを約束すると見られている。

 民主党政権が「2030年代に原発稼動ゼロ」を公表したが、その時アメリカは日米の原子力協力体制から日本が一方的に逸脱するのは理解できないと不満を募らせていた。安倍首相がアメリカと縒りを戻そうとする背景には、このアメリカ政府の意向に合わせなければならない。首相就任直後からしきりに民主党の公約を「ゼロベースで見直す」と公言しているのは、実はアメリカ向けのパフォーマンスだったのである。ということは、首相の腹の内はもうはっきりしている。「ゼロベースで見直す」ではなく、断固「原発再稼動容認」である。それならそうと朝日の世論調査で示された原発反対70%の声に対抗して、首相自身がより重要だと考える原発再稼動の根拠と考えをはっきり表明すべきではないか。そのうえで、公開の場で国論として賛否両論の熱い論争をしてはっきり結論を出すべきではないか。

 陰険に策を凝らしていながら、アメリカと合意したので原発政策を推進するとは、お坊ちゃまもちょっと姑息ではないか。

2013年2月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2108.2013年2月19日(火) 怖いアジアの原発新設ブーム

 昨日原発再稼動すべきか、或いは原発中止か、政府としての見解を早めに公表することを本ブログで提案した。それはこの問題を提起することによって日本人の多くの意見や考え方を公にして、広い角度から国民的議論を戦わせることが大切だと考えるからである。

 ところが、今国際的には原発事業は成長過程にある。とりわけアジアでは原発建設が急増し、今後20年間に100基の原発が建設されるという。福島第一原発の事故を受けて建設を手控えていた各国でも、今や急ピッチで新設に暇がない。問題は福島事故で実証されたように、最も大切なことは安全対策である。

 例えば中国のケースを注視する必要がある。中国はエネルギー消費量がアメリカを抜いて世界一となった。しかも発電量のうち、7割以上が石炭による発電が占めている。最近北京周辺を中心に社会問題化しているスモッグや大気汚染も、石炭発電によるガス排出が大きく影響している。その中国が、原発開発に力を入れ出したのだ。われわれが最も頭に入れておかなければならないことは、中国が位置する西方より偏西風に乗って黄砂やPM2.5などが日本に運ばれてくることである。現実にすでに中国からPM2.5が九州を中心に日本にも運ばれてきている。

 怖いのは、中国の原発が今後20年間に56基も新設されることより、中国の原発技術と知識が充に分でないという点である。仮に中国国内で原発事故が起きた場合、間違いなく放射能は日本に流れてくるであろう。

 専門の技術者が不足し、短い訓練期間で原発操作を行う危険なオペレーションについては、月刊誌「選択」の昨年9月号に取り上げられた記事「中国原発『大濫造』の恐怖」を読み直して改めて驚いているが、昨年一部崩落した高架橋の手抜き工事や、中国の部品を使用しなければならない政府の圧力、即製濫造の専門家育成など、本当に大丈夫かと心配になってくる。

 妙な話だが、日本国内でいくら安全性の面から原発反対を唱えたところで、お隣から放射能が侵入してくるようでは手の打ちようがない。頭が痛い問題だ。

2013年2月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2107.2013年2月18日(月) 原発について政府は早く方向性を示すべきだ。

 デフレ脱却を目指してアベノミクスが経済界から歓迎されている。安倍首相の人気もぐんぐん上がっている。しかし、円安によって輸出企業はウハウハのようだが、輸入に頼る業界は逆に苦しくなるので、国民として必ずしも手放しで喜ぶわけにはいかない。海外、特にドイツ辺りからはアベノミクスは日本政府の円安誘導と批判され、先のG20で非難の矢面に立たされるかと思いきや、幸い名指しによる非難はなく、「デフレ脱却を狙う金融政策の結果としての円安は認められた」とほっと胸を撫で下ろしたところだ。

 ただ、経済界が活況を取り戻すとなると、今のところ原発再稼動について鳴りを潜めている経済界から再稼動問題がまた表出しそうである。ところが、今日開かれた原子力規制委員会は、評価会合で「東北電力にある青森県東通原発の敷地内の断層は活断層の可能性が高い」とする報告書案を示した。これにより現時点で停められている東通原発が長期化する可能性が強まってきた。経済界にとっては難問であり、試金石でもある。

 その判断に当っては、当然今朝の朝日新聞の「原発」に関する同社世論調査の結果も参考にすべきであろう。先日安倍首相は民主党政権の「2030年代に原発稼動ゼロ」政策を、「ゼロベースで見直す」と表明した。だが、朝日の世論調査の回答では、条件の有無に拘わらず「原発停止賛成」と応えた人が7割を超えていたのである。間もなく東日本大震災2周年を迎えるが、これまでのところ復旧はとても順調と言えるものではない。この環境下で経済界の声である原発再稼動賛成、或いはアンケートにある反対70%超の声をどう集約して、国の政策としてどんな方向性を示すのか。いつまでも「しっかり考えて答を出す」などと悠長なことを言わずに、そろそろ方向性ぐらいは指し示すべき時期に来ているのではないだろうか。

2013年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2106.2013年2月17日(日) 江戸城天守閣、2020年に再建!

 今日は認定NPO法人「江戸城再建を目指す会」の今年度通常総会が江戸東京博物館で開催され、会員約80名が出席された。この2年間欠席していたので、理事長を始め各担当理事から活動報告と今後の取り組みを直接聞くことを楽しみにしていた。案の定そんじょそこいらの株主総会がシャンシャンシャンとお開きになるのとは異なり、小竹直隆理事長が懇切に丁寧に現状の活動と今後の予定、ロードマップも示して時間をたっぷりかけて充実した総会だった。

 事前に送られてきた議案書も、各種書類を加えると約30頁にも及ぶものだ。何項目かに亘って各理事が質疑応答に立っていたが、流石に暴走老人・石原慎太郎氏と同じ今年80歳になる理事長は、百戦練磨でその話しっぷりには説得力があり、くどい質問にも物怖じすることなく堂々持論を展開して質問者を納得させていた。

 数多くのNPO法人から選ばれて認定NPO法人へ衣替えしたことも目標へ一歩近づいていることを証明している。また、昨秋都内で開かれたIMF・世銀総会会場のロビーに代表的な日本建築物として東大寺五重塔、東京スカイツリータワーと並んで、江戸城天守閣の模型が展示されたことも、国としてもわがNPOの平素の実際的活動をしっかりキャッチし、評価してくれているものと考えている。この模型も来賓として出席された持ち主の中山正暉・元建設相から小竹理事長へこの総会の場で直に贈呈された。

 そして今日最大の収穫は、はっきり江戸城天守閣の築城スケジュールを打ち出したことである。まだ解決しなければならない問題は数多くあるが、多くの支援者が最も気にかけている江戸城天守閣再建を明確に2020年と発表したことは良かったと思う。もし仮にオリンピック東京開催が重なれば、東京をアピールする目玉となり、一層目出度い。いずれにせよ目標がはっきりしたことは大きな前進である。

 そして、今日を区切りに従来の「江戸城再建を目指す会」から、「江戸城天守を再建する会」と名称を変更した。これには、江戸城の意味が曖昧ということがある。われわれが目指しているのは、あくまで明暦の大火で消失した天守閣を元の天守台へオリジナル通り木造で再建することである。それを2020年にやり遂げることを明確に訴えたのである。

 事務局は今後いくつかの難題に立ち向かうことになるだろう。最大の難題は建設許可を得ることであり、膨大な資金集めである。残念ながら私自身手伝いたい気持ちは人一倍あるが、現状は思うようにそれができないことに忸怩たるものがある。

 総会は中身が充実して休憩を挟んで約4時間に亘るものだった。会員は皆ボランティア活動で大きな目標を成し遂げようとしている。だが、築城は緒に就いたばかりである。

 総会を終えて約50名が集まった懇親会は大いに盛り上がった。久しぶりに会った理事長夫妻、元理事の江川順一さん、理事の百瀬光正さん、席を隣にした創業120年の恩田組会長・恩田忠弥さん、そして太田道潅家18代目の太田資暁さんらとは楽しい会話をすることができた。太田さんに昨年45年ぶりにアンマンを再訪したとお話したところ次回はぜひヨルダンの話を聞かせて欲しいと言われた。

2013年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2105.2013年2月16日(土) ロシア・チェリャビンスク州に隕石落下

 昨晩は遅まきながら、大学ゼミの恩師・飯田鼎先生追悼文集の完成打ち上げを兼ねた最後の編集委員会を、いつも通りプレスセンターで開いてお互いの労苦を労った。幸い文集の評判も予想以上に良くほっとしている。中には誤字、脱字が見当たらないのがすごいと嬉しいお褒めの言葉をもらった。やりがいのあるボランテイアだった。長年続いた同窓会・飯田会もファイナルとなり、やるべきことはすべて終わった。今年は恩師の3回忌を迎える。これで公式のゼミ関係の行事は終わりだが、それぞれに思いがあり、中には同窓会を非公式にでも続けようとの声もある。

 大学を卒業して今年が丁度50年目になる。お世話になり尊敬していた恩師も黄泉の国へ旅立たれた。集まりが計画され誘われれば顔を出さないでもないが、公式行事は一旦終了と公表された以上、これから改めて何か仕掛けを考えるというのもどうかなと思っている。どうするかは、私たちより後輩の皆さんに任せるより仕方がないだろう。

 さて、夕べ帰宅したらテレビで衝撃的なシーンが観られた。驚いたことにロシア・ウラル地方上空を火の玉となった隕石が流れ落ちていく映像だった。隕石の落下によって千人以上のけが人が出て、3700棟の家屋に被害があったようだ。偶々備え付けられた監視用カメラが破片の落下する状況を写していたが、すさまじい勢いで建物を突き破り、仮に運悪くそんな場所に人が居合わせたら避けようがないのではないか。死者のいなかったことがむしろ奇跡のようだ。

 地球上で恐竜が絶滅したきっかけになったと言われる、6500万年前にメキシコ・ユカタン半島に落下した隕石が最も古いものとされているようだが、それから大分経って5万年ほど昔にアメリカのアリゾナ州に直径50mと推定される隕石が落ちて、直径1200m、深さ170mのクレーターが残っているそうだ。

 日本にも平安期の861年に現在の福岡県直方市周辺に落ちた隕石が最古とされ、そんな古い時代の重量が本当に分るのかどうか疑問だが、その重さは0.5㎏だったそうである。

 この隕石について、アメリカの航空宇宙局(NASA)は大気圏突入前の段階で、直径17m、質量1万㌧だったと推定されると発表した。

 直撃されたらひとたまりもないが、スピードが速く事前に予知することはとても不可能である。自然界のハプニングは防ぐ方法がないので、運命を天に任せるしかない。

 せめて人間同士の争いで、殺し合いをするような愚かな戦争騒ぎだけは起こさないようにしたいものである。

2013年2月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com