4月に出かけるミクロネシアの旧トラック島(現チューク島)について少し研究しておこうとガイドブックを探したが、どこの書店にも見つからない。海外旅行ブームとなって以来幾種類もの旅行ガイドブック・シリーズが出版されているが、その中にミクロネシア関連書が見当たらないとは意外だった。ビルマやリビアですらシリーズの中にあるが、「ミクロネシア」のガイドブックは残念ながら見つからない。それだけトラック島へ行く旅行者が少ないということだろうか。こうなっては、かつて現役時代にお付き合いのあった、エージェントに当ってみるより仕方がないだろう。ウォーキングをした序に近くの八雲中央図書館に寄って調べてみても、ガイドブックとしての「ミクロネシア」、或いは「トラック」は見つからず、館内のPCで検索して学術的な書を見つけたので、どれほど旅行用に役立つものかは分らないが、それを近くの守屋図書館から取り寄せてもらい借りることにした。
それにしてもグアムやパラオ、サイパンなどには観光客が押し寄せているにも拘わらず、トラック島の観光人気がこれほど影が薄いとは些かショックだった。これでは、亡くなったアイザワ大酋長も浮かばれないだろう。
さて、今日は妻と東京駅内ステーション・ホテルのカフェへ出かけた。自宅近くの目黒通りのバス停から東京駅南口行きのバスが運行されている。昨秋一度逆コースで帰って来たことがあるが、日中のんびり都内見物を楽しめるので座席にゆったり座って目的地へ向かうのはリラックスできて愉快だ。ただ、時間的に小一時間もかかるので、急ぐ時はあまりお勧めできない。目黒通りから魚藍坂を経て三田慶應義塾の外周を半周して東京タワー下から霞ヶ関官庁街、日比谷公園前を通って東京駅丸の内へ辿り着くバス代210円也の観光コースである。
ホテルは今も開業人気が続いていると見えてカフェも混んでいたが、館内をちょっと見学しながら席の空くのを待って、妻にとっては宿願のお客様となることができた。場所柄少々お値段がはるが、3点セットのケーキとコーヒーで1900円は高いか、安いか。八重洲側の大丸百貨店にオープンした大掛かりの食品コーナー、特にいろいろ取り揃えた弁当が評判を呼んでいるようだが、その辺りをぶらぶらして午後のひとときを過ごし案外気分転換になった。
昨日観光月刊誌「コロンブス」2月号を送ってもらった。これに先日阿部和義さんに「観光立国を支える人たち」として取材されたインタビュー記事が丸々1頁掲載されている。阿部さんは流石に元朝日記者だけあって、内容を上手にまとめられている。記事は先日「世界遺産の隠れ話」として講演した時の内容に基づいたものである。世界遺産は今かなりの人たちが関心を抱いているので、講演のテーマとしては打ってつけで、早速コピーして知人にメール送信したところだ。27日にも、同じ内容で自治体の生涯学習等の担当者らを対象にPR講演を行う予定である。
今日もうひとつ意外なことで興味を惹いたのは、50回目を迎えた国立競技場のラグビー日本選手権決勝戦である。全体として一時の熱狂的な盛り上がりにはやや欠けるが、試合は白熱した。3連覇を目指すサントリーと9年ぶりに決勝戦へ進出した神戸製鋼による決戦は、予想以上に大差がついて36対20でサントリーが勝った。12年ぶりの優勝を狙った、かつて7連覇を飾った勇者・神戸製鋼の苑田右二ヘッドコーチとは、同学年の二男が高校時代に夏の菅平合宿で同じスクラムハーフとして戦ったことがある。あの頃は私もまだ若かったが、毎夏菅平へ出かけてはよく息子たちを応援したものだ。そんな昔のことを懐かしく思い出した。