2110.2013年2月21日(木) 安倍自民党政権の原発政策の本音が見えた。

 今朝の朝日新聞一面と二面には、福島第一原発の廃炉作業の記者レポートが大きく載っている。事故からまもなく2年になろうというのに、ほとんど作業は進んでいない状態らしい。今も放射性物質が漏れている。廃炉作業が完了するのは2050年ごろだそうで、作業と言える作業はまだ始まったばかりで準備作業の段階らしく、まったく気の遠くなるような話だ。一昨年12月当時の野田首相が事故収束宣言をしたことが、いかにまやかしで政治的なものであったかを表している。汚染水の処理にいたっては、毎日が自転車操業のようだという。

 元の環境に少しでも回帰することが、最低限の願いだが、この厳しい現状を背景に昨日のブログに書いたように、政府の原子力政策はいよいよ本心を表し始めた。これまで法衣の下に着ていた鎧を見せ始めたのである。

 まず、エネルギー基本計画をまとめる経産相の諮問機関「総合資源エネルギー調査会」の委員のうち、脱原発派委員をできるだけ外し、原発稼動をやりやすい体制へ導こうとしている。何だか知らないが、国民の知らぬ間に政府は自分の思う通りにことを進めている。しかも危険極まりない道を少しずつ歩み始めているのだ。メディアは実情を伝えるだけではなく、過半数を超える原発反対の声をもっと取り上げ啓蒙すべきではないだろうか。

 さて、先週連絡を待っていたミクロネシア大使館から電話があった。一昨年書いた故アイザワ旧トラック島大酋長に関するエッセイを膨らませてドキュメントにまとめようと考え、主役のアイザワ氏の関係者に取材をしようとフリッツ大使にその仲立ちを頼もうと考えていたのである。偶々アイザワ氏の娘・ナンシーさんが来日中なので、大使から私の訪問を大使の従姉弟である彼女に伝えてくれることになった。一応4月初旬に30余年ぶりに旧トラック島(現チューク島)を訪れてみたいと考えている。

 ほかにドキュメントに登場する二人の人物、森喜朗元首相と高校・大学の先輩、佐々木信也さんについては、取りあえず今日森事務所に電話した。生憎昨日から森さんは安倍首相の特使として首相親書を携えてロシアへ出かけ、今日はプーチン大統領と会談の予定である。秘書の長谷川徹二さんも同行されたということであり、帰国されてからアポを取って森さんからももう少し取材のための情報を得ておきたいと考えている。佐々木さんは昨年すでにお話をして大いに激励を受けたところであり、元のチームメートとも会えるように取り計らってもらえると確約をいただいたので、いずれお会いしたいと考えている。

 しばらくトラック島にはご無沙汰しているので、最近の島の様子はちょっと見当がつかないが、ナンシーさんに会えれば詳しい話を聞けて、新しい情報を得ることができるのではないかと考えている。

 何とかドキュメントを応援してくれるシンパの期待に応えて、読み応えのあるドキュメントを仕上げたいと思っている。

 懸案の新著執筆については、漸く一歩踏み出したというところだろうか。

2013年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com