2106.2013年2月17日(日) 江戸城天守閣、2020年に再建!

 今日は認定NPO法人「江戸城再建を目指す会」の今年度通常総会が江戸東京博物館で開催され、会員約80名が出席された。この2年間欠席していたので、理事長を始め各担当理事から活動報告と今後の取り組みを直接聞くことを楽しみにしていた。案の定そんじょそこいらの株主総会がシャンシャンシャンとお開きになるのとは異なり、小竹直隆理事長が懇切に丁寧に現状の活動と今後の予定、ロードマップも示して時間をたっぷりかけて充実した総会だった。

 事前に送られてきた議案書も、各種書類を加えると約30頁にも及ぶものだ。何項目かに亘って各理事が質疑応答に立っていたが、流石に暴走老人・石原慎太郎氏と同じ今年80歳になる理事長は、百戦練磨でその話しっぷりには説得力があり、くどい質問にも物怖じすることなく堂々持論を展開して質問者を納得させていた。

 数多くのNPO法人から選ばれて認定NPO法人へ衣替えしたことも目標へ一歩近づいていることを証明している。また、昨秋都内で開かれたIMF・世銀総会会場のロビーに代表的な日本建築物として東大寺五重塔、東京スカイツリータワーと並んで、江戸城天守閣の模型が展示されたことも、国としてもわがNPOの平素の実際的活動をしっかりキャッチし、評価してくれているものと考えている。この模型も来賓として出席された持ち主の中山正暉・元建設相から小竹理事長へこの総会の場で直に贈呈された。

 そして今日最大の収穫は、はっきり江戸城天守閣の築城スケジュールを打ち出したことである。まだ解決しなければならない問題は数多くあるが、多くの支援者が最も気にかけている江戸城天守閣再建を明確に2020年と発表したことは良かったと思う。もし仮にオリンピック東京開催が重なれば、東京をアピールする目玉となり、一層目出度い。いずれにせよ目標がはっきりしたことは大きな前進である。

 そして、今日を区切りに従来の「江戸城再建を目指す会」から、「江戸城天守を再建する会」と名称を変更した。これには、江戸城の意味が曖昧ということがある。われわれが目指しているのは、あくまで明暦の大火で消失した天守閣を元の天守台へオリジナル通り木造で再建することである。それを2020年にやり遂げることを明確に訴えたのである。

 事務局は今後いくつかの難題に立ち向かうことになるだろう。最大の難題は建設許可を得ることであり、膨大な資金集めである。残念ながら私自身手伝いたい気持ちは人一倍あるが、現状は思うようにそれができないことに忸怩たるものがある。

 総会は中身が充実して休憩を挟んで約4時間に亘るものだった。会員は皆ボランティア活動で大きな目標を成し遂げようとしている。だが、築城は緒に就いたばかりである。

 総会を終えて約50名が集まった懇親会は大いに盛り上がった。久しぶりに会った理事長夫妻、元理事の江川順一さん、理事の百瀬光正さん、席を隣にした創業120年の恩田組会長・恩田忠弥さん、そして太田道潅家18代目の太田資暁さんらとは楽しい会話をすることができた。太田さんに昨年45年ぶりにアンマンを再訪したとお話したところ次回はぜひヨルダンの話を聞かせて欲しいと言われた。

2013年2月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com