2124.2013年3月7日(木) アカデミー賞受賞作品「アルゴ」を観る。

 今年の映画アカデミー賞で作品賞、脚色賞、編集賞を受賞した「アルゴ」(ARGO)をぜひ観てみたいと思っていたが、今日何とか時間を差し繰って「ヒューマン・トラスト・シネマ渋谷」という新しい映画館で鑑賞した。最近の映画館は、昔に比べると新しいビルの中にいくつかまとまってシネ・コンプレックスと呼ばれて施設自体は小規模になったが、アトホームな雰囲気の中で落ち着いて観られるようになった。

 「アルゴ」とは何なのか。あまり良く分らないが、映画の中の会話から推測するとどうも宇宙船を表し、その意味も「糞食らえ!」というのだそうだ。プログラムにもその点についてはまったく説明がない。オスカーを獲得したからというわけではなく、この「アルゴ」に強い関心を抱いたのは、1979年11月イランの首都・テヘランで起きた衝撃的なアメリカ大使館占拠事件を題材に扱っていたからである。当時私自身もこの事件には大きなショックを受けた。ストーリーは、人質となった米大使館員58名のうち、カナダ大使私邸へ逃げ込んだ6人を救出するCIA隊員の活躍と6人の恐怖に怯えた葛藤の深層心理、さらにCIA隊員が偽映画ロケを敢行しながら6人を脱出させる人質救出作戦である。実はこの6人については、事件後18年間封印された最高国家機密情報だった。アメリカ映画にしては、珍しく男女間の恋愛関係がまったくなく、どちらかと言えばスリリングな活劇作品だが、私には昔のイランの様子や、テヘランの市街風景が懐かしく感じられた。特に市内と背後のエルブールズ山系の風景が印象的だった。

 そもそもこんな荒っぽい事件が起きたのは、欧米諸国の支援で王座に就いたシャー・パーレヴィー国王の贅沢三昧な生活と暴政に対して国民の不満が募ったからである。しかし、私が初めて訪れた1967年には、空港や市内の目立つところに国王の大きな写真が掲げられていたし、紙幣の肖像画もすべて国王だった。シャー一辺倒の様子だったが、実情がそうではなかったということは、この事件で初めて知った。

 結局シーア派の指導者・ホメイニ師が主導するイスラム革命によって現在のイスラム国家・イラン政府が成立したわけだが、果たして現状はイラン国民が望むような民主的な社会体制になっているだろうか。実情はアメリカが非難する「ならず者国家」のひとつとなり、国際社会の中で北朝鮮とともに孤立した状態にある。

 映画自体は手に汗握る結末となり、期待していた通りエンジョイすることはできた。私には「アルゴ」を79年当時の国際関係の中に身を置いて思い出し、かつ2度のイランへの旅から地勢的な興味を思い起こすと感慨深いものがある。しかし、白熱して盛り上がったストーリーとは言え、この事件だけでそのまま終わったのでは、一般の人たちにはオスカーに値する作品としての文化的価値を見出すことができるだろうか、何とも言えない。

 それでも全体としてドキュメンタリータッチで描かれた生々しい事件は、ストーリー性のみならず、当時の世相やイラン人の国民感情をかなり実態に即して映し出していたと思う。

 プログラムには映画評論家・品川雄吉氏が「週刊文春」に書いたコメント、「有名な実話がサスペンスとユーモアをたくみに交えて描かれる。あの実話がこんなに面白くていいのか、という気がする」が掲載されている。

 もうひとつ国際社会の注目を集めた事件に、一昨年5月アメリカ軍とパキスタン軍が協力してアルカイダの指導者だったオサマ・ビン・ラディンの潜伏先を襲撃し殺害した興味深い事件があったが、これも実話が映画に取り入れられ、今年のアカデミー賞で音響編集賞を受賞した。CIA情報分析官の執念と行動を追った「ゼロ・ダーク・サーティ」という作品であるが、これも何とかして近いうちに観てみたいと思っている。

2013年3月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2123.2013年3月6日(水) チャべス・ベネズエラ大統領亡くなる。

 年は取りたくないということをまたまた痛感させられた。昨日大好きな固焼きセンベイをかじっていたらふいと入れ歯が欠けて取れてしまった。気をつけていたつもりだが、ちょっと困ったことになったなと直ぐ長年世話になっている歯科医に電話して、今日手当てをしてもらった。まだ時間がかかりそうだが、残り少なくなったオリジナルの歯ではないので、やむを得ないと納得するより仕方があるまい。

 さて、昨日世界一のはた迷惑国家・北朝鮮が、突如朝鮮戦争の休戦協定の効力を全面白紙化すると表明した。この一方的で自己本位な言い方は救いようがない。開戦、つまり直ぐにも戦争を仕掛けるぞと言わんばかりである。

 今朝国連安保理事会は、北朝鮮が2月に実施した3度目の核実験をめぐる緊急会合を開き、これまでの制裁を大幅に強める新たな制裁決議案をアメリカが配布し、明後日には採択される見込みである。今度の制裁決議案ばかりは、いつも北朝鮮の応援団である中国にも異論はないようで、一層北朝鮮は苦しい立場に追い込まれる。

 もう一つのお騒がせ国ベネズエラについて、今日夕方になってチャべス大統領が癌で亡くなったとのニュースが入ってきた。まだ58歳だったが、国際風雲児の急逝は衝撃を持って受け取られている。だが、案外アメリカ政府はほっとしているかも知れない。

 チャべス氏は昨年10月に4選を果たしたが、徹底的な反米主義者で中南米に反米旋風を巻き起こした人物である。キューバのカストロ政権を資金面で支え、ボリビアやエクアドルに反米左派政権が生まれるきっかけを作ったチャべス氏も、4選直後に癌を再発して、国会に出席することもできず、病院から遠隔操作する有様で今後の動向が注目されていた。

 独裁者の立場にあったが、必ずしも国民が全面的に心服して従っていたわけではなく、昨年の選挙前には反米一辺倒の外交政策について、国内では不満も燻っていた。中南米の左派政権にオイル・マネーを供給し支援し続けたチャべス氏に対して、野党統一候補をして政権を取ったら石油を一滴たりとも無料支援はしないとまで言わしめたほどである。

 それは別にしても、中南米地域にチャべス大統領の死去が原因で政治不安定状況が生まれないで欲しいものである。

2013年3月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2122.2013年3月5日(火) 安倍首相の自信たっぷりの言動には何が?

 昨日発売された「週刊ポスト」(3月15日号)に「安倍晋三はもしかしたら『大政治家』なのか!?」との見出しでふざけた特集記事が掲載されている。面白そうなので、早速購入して読んでみた。「全人像研究」というテーマだが、真正面から人物を徹底的に解剖したものではなく、そこは「週刊ポスト」らしく、少々茶化して「好きか嫌いか正しいか間違っているかは別にして・・・やることなすことハマリまくっているが」と皮肉っぽく書かれている。

 確かに最近の安倍首相の言動を見ていると、自分が考えた筋書き以上にコトが順調に運び、大いに悦に入り想像以上の結果に大満足の体である。

 数日前衆議院予算委員会で、日米合意の成果について玄葉光一郎・前外相がそのお膳立ては民主党政権時代に組み立てたものであり、安倍政権になってから成果が出たと自慢するのはおかしいとの質問に対して、安倍首相が政治は結果であり、結果を出した者に対して自分たちでもできたと言うのなら、なぜ民主党政権がやらなかったのかと巧みに切り替えしていたのは、中々見事だったと思う。お坊ちゃまも成長したものである。

 また、2020年のオリンピック開催都市として立候補している、東京オリンピック会場の視察に来たIOC視察団に対するプレゼンテーションに際して、冒頭ユーモア溢れる日本語の歌謡を口走りながら英語でスピーチをこなしていたが、こんな余裕のある芸当はかつての安倍首相には考えられなかった。いずれも自信に満ち溢れているように感じた。

 省みるに、6年前中途半端で政権を投げ出したころの自信のなさそうな様相とは一変している。昨秋の自民党総裁選に名乗りを上げたころは、まだ顔色も冴えず頼りなく見えたが、それがライバル・石破茂幹事長に逆転勝ちするや、俄かに自信を取り戻したかのようである。

 ポスト誌によれば、前回総理時に苦しんだ点を反省したこと、世間知らずを悟りドブ板選も辞さぬ行動、ブレーンのスカウトに加えて、民主党の行き詰った政権運営、石破氏タニマチのスキャンダル等々も幸いしたようだ。

 だが、先の総選挙で言及を避けた原発再稼動について前向きな姿勢を示したことや、普天間基地移転を進めると語ったこと、TPPの対応、議員定数削減、議員の世襲制度については国民の間には大いに懐疑が生じている。今のところ経済再生のためのアベノミクス、3本の矢が市場に好影響を与えて安倍政権への支持率は70%を超える人気ぶりだが、果たしてこのまま順調に歩んでいけるのか。正念場は安倍政権誕生のご祝儀が過ぎた4月ごろにやって来るのではないかと考えている。

 さて、今日から中国では全国人民代表大会(全人代)が開幕した。これまでの胡錦濤・国家主席に代り、習近平・共産党総書記が、恩家宝・首相の後任に李克強副首相が就任することになった。胡主席と恩首相は今日で引退する。経済成長の伸びに比例して、国防費は増える一方で過去10年間で4倍に、過去3年間は連続2桁の伸びで、今年度は11兆1千億円に上る。

 これに併せて恩首相の活動報告には海洋の総合的管理を強化し、国家の海洋権益を守ると述べられている。好戦的で益々覇権国家への道を歩んでいる印象がしてならない。報道官に就任した傳外務次官は、日本との対立について「贈り物をもらったらお返ししなければ失礼だ」と外国との友好を心がけるべき外交官が、こんな嫌味なコメントをよくも対外的に言うものだと呆れると同時に、中国人の反日的な愛国主義にはうんざりする。

 今日の朝日夕刊「終わりと始まり」欄に作家・池澤夏樹氏が、気がついたら戦争というものが随分近くにぬっと立っていたと身に迫ってきた戦争の恐怖について寄稿している。

 何とも嫌な時代になったものである。

2013年3月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2121.2013年3月4日(月) 北海道東部で暴風雪被害

 今日も相変わらず寒かったが、昨日北海道では大雪に見舞われ、特に東部では暴風雪のため多くの死者が出た。今冬は東京でもかなり大雪に見舞われて交通障害を引き起こした。首都圏が雪に弱いことを証明したが、本場の北海道の人たちが大雪に翻弄された様子を知ると、ありきたりだがつくづく自然は怖いと思う。

 昨日は結局9名の方々が建物の外で亡くなられたが、皆気の毒なお亡くなり方である。地吹雪に遭い前進できず車の中で母子4人が二酸化炭素中毒による死亡、また自宅の近くまでやって来ながら車を進めることができず、車外へ出て徒歩で家へ向かったが自宅へ辿り着けず、娘をかばうように身体を乗せたまま凍死した父親の姿が哀れである。まるで「フランダースの犬」のパトラッシュのようである。

 結局雪国の人間だから雪に強いといくら言っても、所詮想定以上に自然の猛威に襲われたら手の施しようがないということだ。

 事故を受けて今日になって気象庁が、戸外で雪に閉じ込められた場合のノウハウを発表しているが、いかにも遅きに失したとの印象は拭えない。

 ただ、明日辺りから少しずつ暖かくなり、一気に春がやってきそうだ。こうなると今年まだ耳にしていない鶯の鳴き声が待ち遠しい。

2013年3月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2120.2013年3月3日(日) ケネディ大統領暗殺事件の思い出

 今日は雛祭りである。女の子のお節句にあやかって女性大使(未定)の話をしたい。 

 アメリカではオバマ政権が第2期目に入ったが、4年前の第1期スタート時に比べて逼迫した財政問題を始めとして、安全保障やTPP等国内外に多くの課題を抱えている。中々頭の痛いところである。初の黒人大統領として、‘Yes, we can.’と華やかにデビューした第1期スタート時に比較すると、今年はその期待度、存在感がある程度トーンダウンしたのは止むを得ないかも知れない。

 閣僚や各国大使も大きく入れ替わるらしいが、今わが国で最も注目されている人事は、ルース現駐日大使の後任として次期大使にどんな重要人物を任命するかということだ。一部には、ジョン・F・ケネディ元大統領の長女・キャロライン・ケネディさんが噂されている。オバマ再選に当って選挙運動で大分貢献したらしい。年齢的にも50代の半ばで脂が乗り切っている弁護士である。もうそんなに時間が経過したのかと改めて思われるほど、大統領暗殺事件は最近のことのようで、当時あまりにも衝撃的だったせいでいつまでも心に残っていたからであろう。あれから早くも半世紀が経過したことになる。当時故大統領の葬儀で父の棺に向かって小さな手を合わせていた可憐な少女の姿は、世界中の人々の涙を誘った。その少女がもうそんな年齢になったかと思うと何がしかの感慨を禁じえない。

 まだ、新大使の人事は正式に決定したわけではないが、仮に大使に就任されると日本でも隠れたケネディ・ブームの再来となるのではないかと思う。

 今アメリカの首都ワシントンD.C.を訪れると国立アーリントン墓地へ行って、故ケネディ大統領の墓石の前に額づくことが定番の観光コースになった。当時ケネディ大統領のデビューと行動力、スピーチとそのカリスマ性は、その当時若かったわれわれ学生にも強い印象を与えてくれた。それだけに、あっけなく凶弾に倒れて若い命を落としたことが惜しまれたものだ。

 番外編ではあるが、私自身ケネディ暗殺にまつわる一風変わった思い出がある。1975年6月、ルイジアナ州シュリーブポート市で開かれた全米自然食品大会に日本からただ1人参加した。その取材記録は、月刊「たべものと健康」誌(75年8月号)に寄稿した。その時、その帰途テキサス州ダラス市に滞在した。その折ケネディ大統領記念館なる建物を見学した。元教科書会社倉庫ビルの現記念館から犯人オズワルドが大統領を銃撃したのだ。その内部で見学者にケネディ大統領暗殺のドキュメントと暗殺シーンを模型と人形を上手く使いながら臨場感を盛り上げて見せてくれたのが興味深かった。だが、反面それは悲劇を喜劇的に見せるように感じて、アメリカ人もよくここまでやるなと思わせるほど意外性のあるものだった。見学後の印象はあまり後味の良いものではなかったことを覚えている。

 そう言えば、私が大学を卒業し社会人となったのもこの年だった。あれから早や50年である。その前年にはキューバ危機問題が起きて、東西冷戦下に米ソの対立がエスカレートして一触即発の危機を孕んでいた。残念ながら、あの時代と比べて、今も戦争の危機が消え去ったとはとても言える状態ではない。

2013年3月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2119.2013年3月2日(土) 理念も信念もあったものじゃない。

 昨年の衆議院総選挙で圧倒的な勝利を収めて政権奪還を果たしたせいか、最近の安倍首相の言動にはうっすら自信らしきものさえ見受けられる。同時に自民党の政策行動にも自信たっぷり、些か不遜な空気さえ感じられるようになった。これが思い上がりでなければ良い。

 今朝の新聞では2つの気がかりなトピックスに目を奪われた。そのひとつは、昨夕菅義偉・官房長官が談話の中で武器輸出三原則骨抜き発言をしたことである。これまで「国際紛争の助長を回避する」との名目で、歴代内閣が基本理念としてきた三原則がいとも容易く破られたのである。理念も何もあったものではない。こういう自民党の行動を国民無視、傲慢と言わずして何と言うべきか。具体的には、国内で製造した最新鋭ステルス戦闘機F35の部品輸出を例外的に認めようというものである。明らかに今回の輸出部品に関わった三菱重工、IHI、三菱電機のような日本の軍需産業に寄与するものである。しかも、この部品の輸出はアメリカ政府が一元管理する国際生産システムに組み込まれる。すべてはアメリカの管理に委ねられ、日本の部品であろうとどこの国へ何の目的で再輸出されるのかは、日本政府には知らされず与り知らないことになる。だが、一旦例外を認め出したらきりがない。今後この三原則は形骸化が加速することになるだろう。

 2点目の気がかりは、経産省が発表したエネルギー基本計画をまとめる有識者会議委員15人の中に脱原発派委員は僅か2人しかいないことである。民主党政権では25人中8人が脱原発派だった。これでは、結論は決まりきっている。委員会は安倍首相が施政方針演説で述べた「安全が確認された原発は再稼動する」ことを後押しすることは明らかである。最初に結論ありきであり、どうしてこうまでして露骨に原発を再稼動させようとするのか理解に苦しむ。原発にアレルギー反応を示す国民の声をしっかり聞いて、その世論を受け入れて検討するならまだしも、反対の声をないがしろにして、さらに未だに解決の方法すら見つからない「使用済み核燃料の処理」をそのままにして、なぜ結論を自分たちの願う方向へ導いていこうとするのか。

 再稼推進派委員の中に寺島実郎氏が名を連ねているのにはがっかりした。しかも、その原発賛成の理由が釈然としない。「日米の核と原発は表裏一体だ」というものである。寺島氏は原発是非について本質的にはまったく触れていない。これでは原発問題ではなく、むしろ日米連携問題ではないだろうか。論理的な思考と解説で知られる国際人寺島氏だけに、この短い説明だけではどうにも納得できない。

 4年前に所属する「知的生産の技術研究会」編集の「知の現場」(東洋経済新報社発行)の中で、私自身共著者のひとりとして、4人の論客にインタビューをしてその発言について執筆したが、その他に寺島氏との対談では傍に立ち会い、いくつか質問もさせてもらった。いつも理路整然と論理をしっかり構築して判りやすく述べる寺島氏の弁舌にはいつも敬服していたものだが、この原発容認派としての短いコメントは、主義は主義として結構だが、いかに親米派とは言え、日本はアメリカと常に同一行動を取るべきだ、言い換えれば、日本は何事もアメリカ追従主義で行くべきだと言わんばかりの論調は到底容認し難い。

 それにしても、安倍政権になって日本の道筋が、「右寄り」「親米」へ大きく一歩踏み出したとの印象を受けるが、今後日本の行方に暗雲を投げかけることがなければ良いのだが・・・と不安が先立つ。

2013年3月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2118.2013年3月1日(金) 健康管理に気をつけよう。

 このところ血圧が大体140以下に落ち着き安定してきているが、年齢相応に少しずつ身体にほころびが表れてきた。少し良くなったと思えるのは、松本整形外科で定期的に受診している血液検査の結果で、直近のCRP数値が0.38で標準値0.30まであと一息のところまで低下してきたことである。これまで中性脂肪、ヘモグロビン、そしてγGTPなどに平常値ではない数値が時折表れたが、幸い今回は格別問題になるような現象は見られなかった。

 ところが、森内科で昨年12月に糖尿病の検査を受けて以来毎月検査を受けているが、今日教えてもらった2月の数値があまり芳しくない。2月に調べてもらった「HbAlc/NGSP」はH6.7だった。6以下でないと好ましくないということだが、前月の検査数値とまったく変わっていない。グルコースは223だった。これは前回の305に比べれば大分低下しているが、120以下が望ましいということなので、数値は大分高く所謂「糖尿病現象」である。これからも運動量を増やし、体重を減らすようアドバイスを受けた。

 やはり自分で地道に健康体を取り戻すよう努力するより仕方がないが、食べ物に好き嫌いが言えなくなるのが一番辛い。自分の病と相談しながら共存を考えていく気持ちが大切だそうだから、私の身体と健康は私自身が気を配るより手立てがない。長い道のりかも知れないが、時間をかけてこれ以上悪化させないつもりで健康維持に努めていきたい。

 さて、「春一番」が吹き荒れ、今日は朝から強い突風が吹いていた。庭の梅の花も漸くほころび出した。今年の冬は寒さが厳しかったが、これから少しずつ暖かくなるのではないだろうか。

 ところで最近若い人たちの間で使われている言い方の中に、極めて下品で乱暴な言葉がある。その下品で嫌な言葉とは「ヤツ」である。テレビを観ていても有名タレントらが平気でこんな言葉を使うことに、不快な感じがしていた。特に若い女性が平気で「その青いヤツ」などと言っているのを聞くとぞっとする。どうして普通の言葉を言わないのかと思っている。今日も若い料理の先生が、フランスパンのバゲットを指差して平気でこの嫌な言葉を使うのだ。

 どうしてちゃんとした名前があるのに、「そっちのヤツ」というような乱暴な言葉遣いをするのか。発言する本人はあまり気にする様子もなく、敢えて平気で「ヤツ」と言っているのは、自分が「ヤツ」と呼ばれても気にしない「奴」だからだろうか。

 世の中が落ち着かなくなってきたせいか、どうも日本人の言葉遣いが乱れてきたようだ。これも世紀末的現象のひとつに違いない。

2013年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2117.2013年2月28日(木) 安倍首相は原発再稼動に本気なのか?

 安倍首相は今日衆議院本会議場で施政方針演説を行った。TPPは現時点では政治の最大関心事のひとつであり、触れるのは当然であるが、アメリカ政府との間で完全に調整がついていないのか、言葉では威勢がいいが、言っていることに進展がないような気がする。その他に重要課題として①原発再稼動、②普天間基地移設、③議員定数削減、④憲法問題、等を挙げた。その中で①について「安全が確認された原発は再稼動する」と述べた。敢えて言うなら、「原発の安全が確認されることはない」と言ってあげたい。

 今日の朝日朝刊トップ記事は「原発作業員の被曝記録―東電、2万人分未提出」とある。まもなく震災から2年になるが、根本的には福島第一原発の放射能漏れは終息していない。関係者は皆何とか影響は少ないとか、作業は順調だとか、できるだけ事実を小さく伝えようとしている。だが、懸命の作業にも拘わらず、事態はゴールに中々届かない。先日もやらせの報告書や、汚染物質を不法に廃棄処分したことが暴露された。現場ではウソの報告や、事実の隠蔽が後から後から公になる。事実を矮小化しようとの企みに拍車がかかるばかりである。しかも、率直に言って国民の間では、再稼動賛成派より、反対派の方が上回っているのは紛れもない。こういう現実の中で、どうやって安全を確認し再稼動を進めるのか国民にはっきり真実を語って欲しいものである。

 ②については、沖縄県民はほとんど反対しているが、それを移設の期日を決めるだけでなく、基本的なロードマップを決めて沖縄と政府がもっと突っ込んだ話し合いをしなければ、話は一歩も進まないと思う。実際防衛大臣始め政治家は沖縄へ出かけて、当事者と向き合って話し合い、泥をかぶってでも事態を解決しようとの意気込みが感じられない。

 ③も本当にできるのかどうも信用できない。毎度本件に関しては、議員自ら火の粉をかぶる可能性があり本論賛成、各論反対になりがちだからである。

 ④はいよいよ憲法改正について動こうとしている姿勢を示したと言える。これから質疑の中で問題点が炙り出されるだろうが、意気消沈の野党第1党の民主党がこれを機に活性化させてくれるだろうか。あまり期待は持てそうにないが・・・。

 さて、昨日アメリカのピアニスト、バン・クライバーン氏が骨肉種のため亡くなった。78歳である。私自身音楽にはあまり詳しくないが、それでもこのクライバーン氏が、私が浪人中の1958年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝した時のアメリカ人の喜びようが尋常ではなかったことが強く印象に残っている。東西冷戦の最中に彼が帰国した際は、当時のアイゼンハウワー大統領が出迎えたほどである。早速彼がコンクールで演奏したチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」のレコードを買い、メロディーを覚え、以来大好きな曲となった。4年前彼の名を冠したバン・クライバーン国際ピアノコンクールに、辻井伸行さんが日本人として初めて優勝して、久しぶりにクライバーン氏の姿を見て懐かしく思ったものだ。

 また、ひとり英雄が去り、寂しくなった。

2013年2月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2116.2013年2月27日(水) ルクソールで墜落した熱気球の安全管理は?

 昨日エジプト・ルクソールの熱気球墜落事故で2組の日本人夫妻を含む19人が亡くなった。この熱気球は確かに人家が密集した都市を除けば、観光地を上空から立体的にゆっくり眺めるには新しい観光手段として注目されるのもなるほどと思わせる。

 ただ、私自身には以前から2つのバーナーからガスを吹き上げてバルーンを浮かせる方法に安全性の点で些か疑問があった。それでも、仮にガス噴出が停止しても緊急脱出方法は当然考えられていると思っていた。ところが、今日の夕刊記事を読んでみると地上3~5mの着陸寸前で突然出火し、慌てた操縦士が地上へ飛び降り、軽くなった分気球が上昇した。そのまま上昇し続けて気球全体に火が回り地上90m付近から墜落したという。これが事実ならこう言っては酷かも知れないが、安全装置どころか、気球は落ちるべくして落ちたと見做されても弁解の余地もない。

 1999年トルコ・カッパドキア地方へ旅した時、朝早く熱気球に乗れるがどうするかとその前日ガイドから尋ねられたことがある。興味はあったが、早い起床時間と安全性に不安があって止めたことがある。カッパドキアは岩山に特殊な洞窟がむき出しになった珍しい世界遺産で、上空からの眺望も興味深いだろうと思い、後になって乗っていれば良かったと思ったこともあったが、こういう墜落事故の発生を聞くとトライしなくて良かったと思っている。

 さて、今日NPO法人シニア大楽で自治体の生涯学習担当者のための公開講座が開かれ、15人の模範講師のひとりとしてショート模擬講義を行った。幸いシニア大楽顧問の瀬沼克彰・桜美林大学名誉教授、事務局専務、他の講師らから大分好意的な評価をいただいた。最近注目されている「世界遺産」のテーマを取り上げたことがタイムリーだったこともあるが、パワーポイントに動きを入れた世界遺産の画面を多めに使用したことが効果的だったようだ。さらにお世辞であろうが、メリハリの利いた、話す声の通りが良いとお褒めの言葉をいただいた。すっかり気分を良くして帰ってきたところである。

2013年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2115.2013年2月26日(火) 2.26事件を想う。

 77年前の今日払暁、「昭和維新」を掲げた陸軍青年将校によるクーデターが勃発した。それから僅か4日間で事件は鎮圧された。いわゆる「2.26事件」である。日本中を沸かせた前代未聞のクーデターは、昭和史上最もショッキングな事件だった。岡田啓介首相、高橋是清蔵相、斉藤実内相、渡辺錠太郎・陸軍教育総監ら国のトップ9人を殺害し、首都圏を恐怖のどん底に陥れた。事件の結果は、中心となった若手将校25名のうち、17名が死刑となったおぞましい事件だった。学校教育の場でも学んだ事件であるが、残念ながら時代とともに次第に事件は風化が進み、近年はメディアでもほとんど取り上げられることがなくなった。

 事件当時は国内でも世界的な経済恐慌の影響を受け失業者が街に溢れ、東北地方の大凶作により農民の間には世を儚んだ人も多く、政治への不満が高まっていた。しかも、庶民の苦しみをよそに政界は政権抗争に明け暮れ、政党政治は崩壊し、若手軍人の間には軍上層部への不満も募らせていた。事件の背景には、現状に不満を抱き、陸軍上層部に操られた一部将校が過激な行動に走ったとも言われている。

 現在安倍政権が少しずつ右傾化の方向へ歩み出していると言われ、同時に憲法改正や自衛隊の在り方について慎重に議論されることが多くなってきた。当時とは時代背景がまったく異なるとは言え、この流れが加速すると、現代にあっても不満を抱く「青年将校」的行動が暴発しないとも言い切れない。その点を思い、かねがね他山の石として「2.26事件」を学び反省してみることが必要ではないかと考えていた。

 しかしながら、今年も新聞、テレビらジャーナリズムはそれらしき気の利いた企画や報道を行っているありようが見えずがっかりしていた。それが、1週間ほど前にNHK・BSでBS歴史館「徹底検証2.26事件-日本をどう変えたか?」という番組が放映された。父の渡辺錠太郎・陸軍教育総監を9歳のときに目の前で銃殺されたノートルダム清心女子大学名誉学長・渡辺和子氏が、赤裸々に現場の状況を語っていた。渡辺氏が教育総監の次女だったことは寡聞にして知らなかった。

 また、今夜のNHK「ニュースウォッチ9」でその時やはり襲われたが、一命を取り止めた鈴木貫太郎・侍従官(終戦時の首相)のたか夫人がその場面を語った録音テープについて報道していた。テープでは、首謀者のひとり、安藤輝三大尉の行動と人柄について鈴木夫妻が褒め称えていたが、私にも頷けるものがあった。

 実は、個人的に30代のころ松本清張著「昭和史発掘」のシリーズ物を読んで、安藤輝三大尉の人物像と人柄に心を動かされていたのである。それにしても彼のような真摯で、しっかりした目標を持った、人間性を失わない人物が少なくなったと思う。

 日本のあるべき姿、これから進むべき道を考えてみるためにも、日本の歴史上画期的事件だった「2.26事件」を忘れてはならないと思う。あの日は朝から大雪だったが、今日は外出しても汗を掻くほどの温かさだった。

 さて、成すべきことのひとつを今日終えた。毎年苦行のひとつである確定申告書を今日玉川税務署に提出することができた。とりあえず、ほっとしている。昨年までは2月中に提出したことはなかった。例年通り変わらぬ手書き記入ではあったが、準備が早かったことが良かったと思っている。

 夕方になってまた日本人観光客が犠牲になったニュースが飛び込んで来た。エジプトのルクソールで熱気球が墜落し、乗っていた日本人4人を含む19人の観光客が亡くなった。明日シニア大楽で自治体の生涯学習担当者を対象にPR講義を行うが、私は世界遺産について話をする。ルクソールのカルナック神殿とアブ・シンベル神殿についても触れるつもりである。

 それにしても先日グアムで日本人3人が殺害されたのに続く悲劇である。世界の観光地も安心できなくなってきたようだ。

2013年2月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com