昨日エジプト・ルクソールの熱気球墜落事故で2組の日本人夫妻を含む19人が亡くなった。この熱気球は確かに人家が密集した都市を除けば、観光地を上空から立体的にゆっくり眺めるには新しい観光手段として注目されるのもなるほどと思わせる。
ただ、私自身には以前から2つのバーナーからガスを吹き上げてバルーンを浮かせる方法に安全性の点で些か疑問があった。それでも、仮にガス噴出が停止しても緊急脱出方法は当然考えられていると思っていた。ところが、今日の夕刊記事を読んでみると地上3~5mの着陸寸前で突然出火し、慌てた操縦士が地上へ飛び降り、軽くなった分気球が上昇した。そのまま上昇し続けて気球全体に火が回り地上90m付近から墜落したという。これが事実ならこう言っては酷かも知れないが、安全装置どころか、気球は落ちるべくして落ちたと見做されても弁解の余地もない。
1999年トルコ・カッパドキア地方へ旅した時、朝早く熱気球に乗れるがどうするかとその前日ガイドから尋ねられたことがある。興味はあったが、早い起床時間と安全性に不安があって止めたことがある。カッパドキアは岩山に特殊な洞窟がむき出しになった珍しい世界遺産で、上空からの眺望も興味深いだろうと思い、後になって乗っていれば良かったと思ったこともあったが、こういう墜落事故の発生を聞くとトライしなくて良かったと思っている。
さて、今日NPO法人シニア大楽で自治体の生涯学習担当者のための公開講座が開かれ、15人の模範講師のひとりとしてショート模擬講義を行った。幸いシニア大楽顧問の瀬沼克彰・桜美林大学名誉教授、事務局専務、他の講師らから大分好意的な評価をいただいた。最近注目されている「世界遺産」のテーマを取り上げたことがタイムリーだったこともあるが、パワーポイントに動きを入れた世界遺産の画面を多めに使用したことが効果的だったようだ。さらにお世辞であろうが、メリハリの利いた、話す声の通りが良いとお褒めの言葉をいただいた。すっかり気分を良くして帰ってきたところである。