年は取りたくないということをまたまた痛感させられた。昨日大好きな固焼きセンベイをかじっていたらふいと入れ歯が欠けて取れてしまった。気をつけていたつもりだが、ちょっと困ったことになったなと直ぐ長年世話になっている歯科医に電話して、今日手当てをしてもらった。まだ時間がかかりそうだが、残り少なくなったオリジナルの歯ではないので、やむを得ないと納得するより仕方があるまい。
さて、昨日世界一のはた迷惑国家・北朝鮮が、突如朝鮮戦争の休戦協定の効力を全面白紙化すると表明した。この一方的で自己本位な言い方は救いようがない。開戦、つまり直ぐにも戦争を仕掛けるぞと言わんばかりである。
今朝国連安保理事会は、北朝鮮が2月に実施した3度目の核実験をめぐる緊急会合を開き、これまでの制裁を大幅に強める新たな制裁決議案をアメリカが配布し、明後日には採択される見込みである。今度の制裁決議案ばかりは、いつも北朝鮮の応援団である中国にも異論はないようで、一層北朝鮮は苦しい立場に追い込まれる。
もう一つのお騒がせ国ベネズエラについて、今日夕方になってチャべス大統領が癌で亡くなったとのニュースが入ってきた。まだ58歳だったが、国際風雲児の急逝は衝撃を持って受け取られている。だが、案外アメリカ政府はほっとしているかも知れない。
チャべス氏は昨年10月に4選を果たしたが、徹底的な反米主義者で中南米に反米旋風を巻き起こした人物である。キューバのカストロ政権を資金面で支え、ボリビアやエクアドルに反米左派政権が生まれるきっかけを作ったチャべス氏も、4選直後に癌を再発して、国会に出席することもできず、病院から遠隔操作する有様で今後の動向が注目されていた。
独裁者の立場にあったが、必ずしも国民が全面的に心服して従っていたわけではなく、昨年の選挙前には反米一辺倒の外交政策について、国内では不満も燻っていた。中南米の左派政権にオイル・マネーを供給し支援し続けたチャべス氏に対して、野党統一候補をして政権を取ったら石油を一滴たりとも無料支援はしないとまで言わしめたほどである。
それは別にしても、中南米地域にチャべス大統領の死去が原因で政治不安定状況が生まれないで欲しいものである。