今日も相変わらず寒かったが、昨日北海道では大雪に見舞われ、特に東部では暴風雪のため多くの死者が出た。今冬は東京でもかなり大雪に見舞われて交通障害を引き起こした。首都圏が雪に弱いことを証明したが、本場の北海道の人たちが大雪に翻弄された様子を知ると、ありきたりだがつくづく自然は怖いと思う。
昨日は結局9名の方々が建物の外で亡くなられたが、皆気の毒なお亡くなり方である。地吹雪に遭い前進できず車の中で母子4人が二酸化炭素中毒による死亡、また自宅の近くまでやって来ながら車を進めることができず、車外へ出て徒歩で家へ向かったが自宅へ辿り着けず、娘をかばうように身体を乗せたまま凍死した父親の姿が哀れである。まるで「フランダースの犬」のパトラッシュのようである。
結局雪国の人間だから雪に強いといくら言っても、所詮想定以上に自然の猛威に襲われたら手の施しようがないということだ。
事故を受けて今日になって気象庁が、戸外で雪に閉じ込められた場合のノウハウを発表しているが、いかにも遅きに失したとの印象は拭えない。
ただ、明日辺りから少しずつ暖かくなり、一気に春がやってきそうだ。こうなると今年まだ耳にしていない鶯の鳴き声が待ち遠しい。