2134.2013年3月17日(日) 東横線・新渋谷駅は利用者にとって便利になったか?

 昨日の始発電車から乗降場所が変わった東急東横線・渋谷駅移転の様子をメディアが大きく取り上げている。改めて立体的な図を見ると、プラットフォームを地上2階から地下5階へ移すのは大工事だったんだと思う。これまでに5つの鉄道路線が一度に接続されたような例はないらしい。それが繁華街の渋谷の駅の場所を移動させて、地上から地下に潜らせ横浜から埼玉まで一本にしたプロジェクトは驚きである。いろいろ地域を売り込むアピールもいい。海のない埼玉県民に横浜を案内するとか、乗り換えなしでミナト・横浜から小江戸・川越へとか、横浜と埼玉県が相乗効果を狙ったPRをしきりに展開している。

 ただ、以前に比べて不便になった点があることも否定できない。これまでの東横線・渋谷駅からJR渋谷駅、京王・井の頭線渋谷駅、さらに東京メトロ銀座線・渋谷駅への乗り換えが複雑で面倒になり、場所的にも遠くなったことである。JRへの乗り換えが不便になったことは将来解消されるにしても、ちょっと困ったものである。中々すべてが思うようには行かないものだ。いずれにせよ近々乗降して利不便を体験してみようと思う。

 多少有難いと思うのは、若干保有している東急電鉄株式が、アベノミクスの恩恵?もあって最近値上がりしたことぐらいか。

 さて、5日から開かれていた中国の国会に当る全国人民代表大会(全人代)第12期大会が今日閉幕となった。5年ごとに開かれ、習近平・新国家主席や李克強・新首相からいわゆる施政方針が話される。多くの課題を抱えている中国は、今年度の経済成長率を前年度並に7.5%と発表した。経済がやや低迷気味な中で、国内では環境汚染、官僚の汚職、経済格差など多くの問題が露呈して国民の不満も高まっているようだ。今後新指導部体制がどのようにこれら目の前の難問を解決していくのか注目してみたい。

 それにしても対外的に主権と領土を守ることや、外国をいかにあくどく非難しても畢竟中国指導部にとっては併せて愛国的発言を声高に叫ばないと、国内世論を抑え込めないという小児病的悩みを抱えているのは国家としては少々滑稽だと思わざるを得ない。 

 実際北京の人民大会堂会場内は各地区代表ですし詰め状況である。驚くのは国家の最高議決機関とは言え、出席者が3千名弱もいてこれでは議論なんてできる筈もなく、すべてことはシナリオ通りに進められていることだ。代表者が壇上から声明を述べるだけに終わって、会場は事前に決められた事案をただ単に承認、追認の場となっていることである。習国家主席の承認賛否などは、約3千名の投票に対して反対、棄権合わせて数人というできレースなのである。

 他国の内政のこととは言え、こういう非民主的な場で対日関係を決められたのではあまり好い気がしないものだ。

2013年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2133.2013年3月16日(土) 日本政府、TPP参加を表明

 昨日安倍首相は総選挙前から参加するか不参加か注目されていた、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉にわが国が参加することを表明した。農産品への配慮をしながら、交渉参加はわが国の経済全体にとってプラスになる最後のチャンスであると語った。これが日本にとってプラスになるかマイナスになるか中々見定め難いところだが、自民党内でもすったもんだの論争や対立があって国内的にはもちろん、しばらく党内外に波紋を呼ぶことであろう。

 TPPへ参加の意思表示をしたことは経済界から歓迎されている反面、参加することによって外国から安い農業産品が輸入されることになり日本の農業が大きな打撃を受けるとして全農(全国農業協同組合連合会)は断固反対している。米の輸入についてはこれまで778%の高い関税を課して外国生産米の国内流入を防いできたが、これがダメになると農家は最早米作りをやっていられなくなるというのが全農の言い分である。

 ところが、こんな一面もある。日本政府に対してTPPへの参加を誘っているアメリカでは、国内自動車業界が日本の参加に対して強く拒絶反応を示しているのだ。今日本の乗用車の輸入に課している2.5%やトラック25%の関税が撤廃されたら、進みつつある円安とも合わせてアメリカ自動車市場は日本車に占有されるとの危機感がある。

 しかし、仮に日本にとって車のアメリカ市場への輸出がこのまま規制されるとしたら、当然日本としても農業製品の輸入に高い関税をかけ続けるであろう。それでは原則関税撤廃のTPP自体の存在の意味が失われることになる。

 すでにTPP加盟国の間では条件が固まっている。あまりにも結論を出すのが遅すぎたのだ。それに後から交渉力の弱い日本が分け入って自分たちの都合だけを主張して認めさせることができるのだろうか。

 条件内容が知らされず、中々分り難く経済界が盛り上がってはいるが、はっきり言ってそのメリットがあまりよく分からない。今朝の新聞には予想されたように関税を撤廃したら農業に大きな打撃となると書かれている。この空気を反映するように農業団体が大々的に反対集会を開き、夏の参院選には自民党に投票しないことまで訴えた。どうも穏やかではない。国内で賛成派と反対派の間で経済戦争が起きなければ良いがなぁと思う。

 ところで、今日東京で桜の開花宣言が行われた。1953年に統計を取って以来2002年と並んで最も早い開花だそうだ。今年の冬は寒い日が多かったが、漸く桜の季節が近づいたということである。

2013年3月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2132.2013年3月15日(金) とても三権分立とは言えない韓国の司法制度

 昨日韓国から浮石寺の僧侶ら6人がアポなしで突然対馬の観音寺を訪れ、観音寺住職との会見を望んだ。しかし、観音寺の住職はこれを断った。それは礼儀以前の問題であり、観音寺関係者の気持ちはよく分かる。この観音寺から盗まれた仏像が韓国で見つかったが、浮石寺が仏像は元々自分たちのものであると主張したために、公正より世論を配慮する韓国の裁判所は直ちにこれを日本に返すことは認めず、所有権が確定してから帰属を決めるべきものとの理不尽な判断を下していたのである。自分たちの寺にあったものだとの何の証拠もなく、これまでその仏像が浮石寺のものだと主張したこともなかったのに、それらしい仏像が目の前にぶら下がったのを知るや、突然何の根拠もなしに自分たちのものだと主張するのは、仏の道に仕える僧侶としては少し強欲ではないか。

 この裁判の判例に限らず、韓国の司法は以前から近代国家の司法制度からかけ離れていて、司法検察は権力者の道具と見られていて、権力者の意向を忖度し、そのうえで世論におもねていると思われている。つまり司法が立法や行政に牛耳られているのである。それは権力者の象徴である大統領ですら、その座を去ると後任の大統領の下で訴追されるのが恒例となっていることでも分る。親族に不正蓄財容疑があった李明博・前大統領も近々逮捕されることは確実と見られている。また、司法が世論を気にするあまり、必ずしも中立ではなく国民の意向に沿った判決を下す傾向にある。

 本来国内法より優先されるべき国際条約が無視されることも多く、時効などが蔑ろにされることも日常茶飯事である。去る1月には、靖国神社放火の中国人容疑者が韓国内で捕まったが、日本側の身柄引き渡しの要求を拒否して中国へ送り返すような、唖然とする措置を平然と行うような「無法」ぶりである。

 これらの原因のひとつは、韓国の最高裁や憲法裁判所の裁判官が大統領によって任命されることが大きく影響しているからである。朴新大統領も任期の切れる裁判官の後任に自らに近い人物を充てると見られている。そのため裁判が恣意的に進められることも多く、近年では国家寄りの判断が外交摩擦の火種ともなり、国内経済の足を引っ張る原因にもなっている。

 特に、経済問題の衝突で発生するトラブルに韓国企業有利の裁判は、韓国国内を閉鎖的な市場とさせ、ゴールドマン・サックスやヤフーなど外資系企業が韓国から撤退する要因を作っているほどである。

 それでも中国の司法制度が共産党の下で、司法の独立などは一切構わないのに比べればまだましなのだろうか。ただ、韓国の司法の現状は、経済が発展しても先進国入りは程遠いことを映し出しているし、そんな国内のいびつなやり方をわが国に対して押しつけられても困る。

2013年3月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2131.2013年3月14日(木) 新法王にフランシスコ1世

 小田急山岳部OB会の懇親会が相模大野のホテルで開かれた。昔一緒に山登りを楽しんだ仲間と1年ぶりの再会である。年とともに健康、現在の体調についての湿っぽい話が出るのはある程度やむを得ないが、長年の山の同志が亡くなられた話や、入院、肺浸潤、前立腺の話になると些か暗い気持ちになるのも致し方ない。それでも誰に気兼ねをするでもなく、それぞれ気楽な話をして懐旧談をするのも楽しいものだ。

 中には、中国の天安山脈からパキスタンのフンザに入り、カイバル峠近くのペシャワールまで行った話は羨ましい限りだった。宴会場から喫茶に場所を移して4時間近くも話し込んだ。山仲間がいつまでも元気でいることを願っている。

 帰りは渋谷の紀伊国屋書店から注文していた書籍が入荷したというので、それを受け取りに行くルートとして、相模大野駅から小田急で中央林間駅へ出て、東急田園都市線・中央林間駅から同線渋谷駅まで急行で向かった。約40分かかった。書籍を受け取って東横線渋谷駅へ行った。この東横線・渋谷駅施設自体は明日が最後の一日となる。明後日からは現在地の地下5階に駅施設が移る。聞けば、駅周辺を再開発して平成39年までに5つの高層ビルを建てる構想だそうである。プラットフォームには現在の渋谷駅の姿をカメラに納めようとする多くの人が群がっていた。確かに戦後一貫してここにプラットフォームがあり、われわれも利用してきた。それが無くなるというのは確かに寂しい気がする。明後日から利用する駅施設は、東横線と東京メトロ、東武東上線、西武池袋線との相互乗り入れにより一面利用者の往来には便利になるだろうが、1乗客の立場から考えて地上のJR等への乗り換えが当面不便になることは間違いない。今後JR線との乗り換えなどの点で、どのような効率的な設備を備えてもらえるのだろうか。

 さて、今日カトリックの最高位である法王に新たにフランシスコ1世が決まった。アルゼンチンの大司教ベルゴリオ枢機卿である。2千年の歴史上中南米から選ばれたのは初めてである。前のベネディクト16世が高齢のために自ら退位を表明して若い後継者を選んだわけであるが、新法王もすでに76歳である。いつまで自分の希望と判断力でカトリック教徒を導いていくことができるだろうか。

 ここに至るまでコンクラーベと呼ばれる秘密会議が連日開かれ、5回目の会議で漸く新法王が決まった。民主主義が誕生し定着したヨーロッパで、このような秘密裏に決められる法王の選び方はどうも素直に納得できない。これは民主主義国家ではない中国で、今日正式に国家主席就任が決まった習近平・共産党総書記の選出にどこか似ているような気がしてならない。

2013年3月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2130.2013年3月13日(水) 「誰も書けなかった石原慎太郎」を読む。

 過日知人にぜひ読んでみたらと1冊の文庫本を勧められた。昨年橋下徹・大阪市長を「週刊朝日」誌で槍玉に挙げたのはいいが、首を傾げたくなるような杜撰な「部落民表現」によって返り血を浴び、同誌ともども市長へ詫びを入れる顛末となった、話題の佐野真一氏が書いた「誰も書けなかった石原慎太郎」(講談社文庫)である。これは件の「週刊朝日」発行以前のものだが、怖い者敵なしの意気軒昂たる文庫本で、650頁からなる分厚な書である。佐野氏はこれまでソフトバンクの孫正義、ダイエーの中内功、書きかけたが挫折した橋下徹ら、それぞれ個性的であくの強い人物の評伝を書いてそれぞれに話題を呼んでいた。

 本書は月刊誌「現代」に連載された初稿に手を加えて長編として5年前に出版されたものだが、これまで知らなかった慎太郎と石原家にとっては明かされたくはなかったであろう、家族に関するプライバシーをかなりしつこく暴き出している。お蔭で石原家の出自から親族に関わるプライバシーまで新しい事実を随分知ることができた。

 私にとって石原慎太郎氏は母校・湘南高校の5年先輩であり、高校生の頃芥川賞を受賞して若きヒーローとなった時、担任教師がそのことを自慢気に話し、われわれ生徒に激を飛ばしたものである。本書には慎太郎に関して高校時代の恩師や仲間との交流が多彩に紹介されている。

 中でも他のメディアでもこれまで話題になったことがある美術部顧問の奥野肇先生は慎太郎が心から敬愛し心服していた恩師で私自身も美術の授業を受けた。しかし、奥野先生はこう言っては失礼だと承知しているが、東京芸大出身のかなり風変わりな先生で、服装も派手なら態度も横柄で、初めての授業でこれが公立高校の先生かと思ったほどとっぽい印象だった。短気な性格のようで、ある時縄跳びを自慢した途端に失敗して生徒から冷やかされるや、顔を真っ赤にして縄跳びのロープを生徒に振り回し、「ロープが悪いんだ」と言ってそのロープを床に叩きつけたことがあった。

 奥野先生は私が3年生の夏榛名湖で美術部の合宿中にボートが転覆してドラマチックに亡くなられた。一時ボート上で酒を飲んでいてそれが原因で溺死したとあらぬ噂が飛び、先生方が懸命に否定して走り回っていた。2年先輩の元美術部員で後に画家となられた故佐藤亜土さんの母で、オペラ歌手だった佐藤美子さんが葬儀で歌われたアリアが素晴らしかったと葬儀に参列された他の教師が話してくれた。だが、ひょっとすると奥野先生と慎太郎とはお互いに変わり者同士で案外気心が合ったのかのではないかとも思っている。

 本書の中で著者は慎太郎について、「短気、わかまま、粘りのなさ、骨惜しみ、非寛容、オカルト世界への傾斜、加齢と成熟を拒む幼児志向、強烈な国家意識」と容赦ない。同時に「石原慎太郎ほど評価が極端に割れる男はいない。日本を滅亡に導く危険なファシストという声があるかと思えば、沈没寸前の日本を救う卓越したカリスマ的リーダーとの声もある」と功罪相半ばした評価も下している。

 本書には湘南高校にまつわるエピソードがかなり紹介されている。とりわけ同級生だった(その後日比谷高へ転校)評論家・江藤淳とのやりとりや交流がかなり事細かに取り上げられている。長い間藤沢市長を務め、その後民主党代議士となった葉山峻さんの自宅で社研の集まりを持っていたことは初めて知った。葉山さんの次弟で弁護士の水樹さんとはラグビー部で一緒にスクラムを組んでプレイした。

 また、同期生のスポーツキャスター佐々木信也さんの話も紹介されているが、私が佐々木さんから直接伺った話では、慎太郎の大きな態度に甲子園優勝メンバーの佐々木さんら野球部員はあまり好い印象は持っていなかったようで、佐々木さんはライト方面、つまり慎太郎のいるサッカー部のゴールポスト方面への狙い撃ちの成果が表れ、ライトヒッティングが上手くなったと言っておられたくらいである。とにかく慎太郎は常に上から目線で人を見下して、それは同級生に対しても同じだったそうだ。逆説的に言えば、そういう自己中心的な性格ですべてに有能な人物だからこそ、半世紀の長きに亘って日本社会の中で強烈な存在感を発揮してこられたのではないかと多くの人が認めているのも事実である。これから石原慎太郎氏はどういう道を突き進んでいくのだろうか。密かに漏れてくる情報では、現在大分体調が悪く、今では面会謝絶と聞く。もうしばらく言いたい放題言って欲しいという気もしている。

 いずれにせよ、本書は評伝としても興味深かったし、慎太郎の新たな一面を知る意味でも参考になった。ぜひ多くの人に読んでもらいたい書としてお勧めしたい。

 さて、昨日の朝日新聞「東日本大震災オピニオン」に「除染これでいいのか」と題して3人の有識者のひとりとして高校同級生の中西準子さんが取材に応えている。1,2年生時に同じクラスだったが、地道な科学分野で研究に努めて成果を挙げ、一昨年には同じ湘南高卒業生のノーベル賞受賞者・根岸英一博士や世界的指揮者の大野和士氏とともに文化功労者に推薦された。彼女の肩書きを見ると「除染を研究するリスク評価専門家」となっている。相変わらず地味ではあるが、大切な研究に精進されていることが分る。1年生の時大学出たての新任「生物」担当の与野主計教諭から何でも良いから歌を歌えと言われ、私がつい煽てられて津村謙の「上海帰りのリル」を蛮声張り上げて唄ったお粗末に対して、彼女が「第一インターナショナル」を堂々歌ったことで勝負はあった。懐かしい思い出である。

 中西準子さんの益々のご活躍を祈っている。

2013年3月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2129.2013年3月12日(火) またアカデミー賞作品を鑑賞

 先日観たアカデミー賞受賞作品「アルゴ」に続いて、今日はアカデミー賞音響編集賞受賞、並びにジェシカ・チャスティンが主演女優賞を獲得し作品「ゼロ・ダーク・サーティ」(テーマは「深夜12時30分」というCIAの機密用語らしい)を鑑賞した。前者が1979年のイラン・テヘランにおけるアメリカ大使館人質救出事件を取り扱ったのに対して、今日の作品は一昨年5月1日電撃的に実行されたアルカイダの首魁、オサマ・ビン・ラディン暗殺事件を取り扱ったもので、いずれもCIAのひとりの諜報部員の活躍を主役に描いている。特に今日の作品はジェシカ・チャスティン演じる女性諜報員の活躍ぶりが見ものだった。

 いずれも訪れたことがある都市を舞台に描いているので、当時の情景を思い出しながらイメージを膨らませていた。

 それにしても前作に続き、今日の作品も少々荒っぽいシナリオだったが、その迫力に圧倒された。作戦が敢行されたあの日の様子は、ニューヨーク同時多発テロを計画してアメリカ中から憎悪の目を向けられていたラディンがターゲットで、ホワイトハウスでもオバマ大統領が固唾を呑んで見守っていたうえに、その憎っくきラディンを殺害したことで全米中が喝采し、盛り上がったことをテレビが映し出していたものだ。

 私もあの時ここまでやるかとこの想像もつかない発想と実行にははっきり言って度肝を抜かれた。これらの国際的事件をこうまで見事に映画化してしまうとはすごいなぁとついハリウッド映画の技術に感心してしまう。とにかく観ていて中々面白い作品だった。

 さて、このところアベノミクスの影響で円安と株価高騰で景気回復を思わせるが、その一方で輸入が増え貿易赤字が増えている。どうも良いのか悪いのか一概には言い切れない。

 その中で今日のニュースで驚くような話題は、渥美半島沖合いの深さ1000mの海底中のメタンハイドレートから天然ガスが取り出されたことである。「燃える氷」と呼ばれ将来の国産燃料として期待されている。このような発掘のやり方は世界でも初めてのことである。日本近海には世界有数の埋蔵量があるとされ、日本の天然ガス消費量の100年分と推定されているそうだから喜ばしい。

 先日も南鳥島沖で、中国が全世界生産量の9割方を産出するとされるレアメタルの大量埋蔵が話題になったばかりであるが、自然資源に恵まれないわが国にとって自力で原材料を得られることは大いに力となる。

 日本の技術水準の高さを世界に示すとともに、話だけに終わらせないよう息長く研究開発を続けて欲しいものである。

2013年3月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2128.2013年3月11日(月) 東日本大震災から満2年

 今日は忌まわしいあの東日本大震災からちょうど2年である。国立劇場では天皇・皇后両陛下ご臨席の下に慰霊祭が行われた。東北の被災地を始めとして全国各地で犠牲者を弔う慰霊の儀式が執り行われた。ここ数日はテレビも新聞も大震災関連のニュース報道が多くなっている。しかし、今朝の新聞やテレビを見ると改めて震災被害が大きく、復興などと言える状態でないことがよく分かる。

 震災からの復興もさることながら、被災地の気持ちに配慮することなく、今では福島第一原発の事故の収束、そして原発再稼動のウェイトの方が強まっているように思えて仕方がない。

 昨日も都内で原発反対のデモが行われたが、大震災2年目に当りニューヨーク、ジャカルタ、台北やソウルでも慰霊と原発反対のデモが行われ、地元でも大きな関心事であることを窺わせた。

 それにしても福島第一原発の現場はとても収束などと言えるようなものではない。野田前政権がなぜこれを収束と考えたのか不思議である。政治的な思惑があったと考えざるを得ない。汚染水がどんどん溜まり、それが新たに深刻な問題となりつつある中で、廃炉までは今後なお40年の長い年月が必要である。

 そんな環境下に2つの場面が印象的だった。そのひとつは、放射能汚染地区から避難させられた人たちが原発再稼動容認派の人たちも放射能防備服を身に着けなければ建屋傍に近寄れない放射線度の高い現場の前に立って、その是非を考えて欲しいと話していた言葉が胸に迫る。

 もうひとつは、原発立地内に居住する原発再稼動容認派の人たちに対して、もし仮に原発が事故を起こした時危険を承知したうえで原発再稼動に賛成をしたのだと責められてもその覚悟はできていますねと迫った声が強く印象に残っている。

 それにしても政府は、安全が担保されれば原発再稼動を容認すると述べたが、それならその後のスケジュールと情報を国民の前に提示すべきである。経済界などの賛成派の意見におもねるばかりで、はっきりどうすべきか本心を公表していない。今後のロードマップも含めて考え方を堂々公表すべきではないだろうか。自分たちの意見を言わないで、いつの間にか私見が政府の考え方に変質しているのが一番怖い。

 怖いと言えば、先日北朝鮮が国連憲章違反で国連安保理事会から制裁決議を受けたことと、米韓両軍合同演習に反発して朝鮮戦争の休戦協定を白紙にすると述べたが、北は今日板門店の南北直通電話を遮断し、本日を期して休戦協定は効力を失くしたと一方的に表明した。エスカレートした北は勇ましく「最後の決戦の時が来た。11日から休戦協定は完全に白紙化された」とも、「侵略の集団を照準鏡に漏れることなく入れ、発射の瞬間を待っている」とも述べている。こうなると最前戦における不測の暴発が怖い。まったく不気味な時代になったものである。

2013年3月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2127.2013年3月10日(日) 日本上空の空気が汚れてきた。

 このところ暖かい日が続いて、わが庭の梅も漸く満開となった。今日午前中は都内練馬で25.3℃と観測史上最も早い夏日になったという。それが僅かの間に「暑」が急転直下「寒」へ変わった。午後になっていつも通り駒沢公園までウォーキングに出かけようと思った矢先、空を見上げると視界の良くない上空は、一瞬これこそ黄砂ではないかと外出を止めようかと思ったほど汚れた雲模様だった。

 夕方のニュースによると、その黄砂らしき汚れはこれまであまり聞いたことがなかった「煙霧」という現象で、西方から吹いてきた冷たい気象風に乗った地面の土が吹き飛ばされて流れてきた結果だという。中国本籍の黄砂や大気汚染(PM2.5)ではないということが分ってほっとした。確かにテレビ画面でも視界の利かない都心上空の景色が映し出されているが、都心で午後1時に24.8℃だったのが、僅か1時間後の午後2時には17.7℃まで急激に下がった。

 春先の気象予報として最近は花粉情報、毎年恒例の中国大陸の黄砂情報、さらに最近では北京周辺のPM2.5などが伝えられ、注意を喚起している。その中で昨年までほとんど問題にされなかったPM2.5はわが国内の対応だけでは手に負えず、遠まわしに中国当局へ現状と対策を伝えるしか方法がない有様である。

 これからしばらくの間は風に乗って汚れた空気が中国大陸から飛んでくるのかと思うとあまり気分の好いものではない。中国の現在の保守的な統治体制と、それを頑なに守ろうとする国民無視の官僚主義が金儲けだけに走り、自国民の健康を確実に蝕んでいることを気にも留めていないからだ。しかし、国民にマイナス情報を開示し、実態を知らしめることは大げさに言えば、共産主義国家体制の基盤を揺るがしかねない深刻な事態を引き起こす恐れがあるため、国民はつんぼ桟敷のまま不健康な繁栄国家を構築することにひたすら汗を流し、その一方で国家の安定による国の繁栄に伴って得る富が上層部の懐に入る仕組みになっている。問題は中国国民だけに留まらず、それが海の彼方の外国であるわが国に影響を及ぼし、中国の安定と繁栄の陰でその皺寄せが中国国民とわが国民の健康が損なわれる形となって表れていることである。中国特有の自己本位で他人の迷惑をも顧みない「現代中国的倫理哲学」の思考と実証に対して、迷惑を受けている立場の人が大勢いることを知らしめて、何とか反省させることはできないものだろうか。

 さて、1月ごろからわが家の前の6m道路を挟んだ向かい側の150坪の土地を5区画に分けて2階建て建物を建てている。分譲住宅である。まだ3棟が建ち上がったばかりだが、このところ電気、水道、ガスなどのライフラインの工事のために工事用トラックや大型クレーン車の出入りが激しい。この工事により路上に駐車する車で大分迷惑を蒙っているが、こちらは車をガレージから出し入れする場合に一言言えば、素直に聞き入れてくれて恐縮しながら誘導してくれるから尊大な中国より遥かにマシであるが、どんなケースでも隣人関係では常に周囲への配慮を考える気持ちがなくては人間関係はスムーズにいくものではない。

 アベノミクスの影響も作用してこの戸建て住宅の販売も早く完売となるのではないだろうか。因みに元々1区画であった土地を5区画に分譲し、その販売価格は、敷地27.22~27.73坪、建物26.17~32.05坪で、7980~9280万円である。予約申し込みはあるようだが、まだ売り出し中である。それにしてもこの世田谷辺りで家屋1軒入手するには、1億円は用意しなければ充分ではないと言うべきだろうか。それにしてもそう簡単に手の入る買い物ではない。

2013年3月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2126.2013年3月9日(土) 原発再稼動の動きが露骨になってきた。

 アベノミクスがもてはやされて安倍首相の願い通り、円高是正と株価高騰で景気低迷から脱却しつつあると市況は表面的には万々歳である。実際昨日東京証券市場では、日経平均株価が前日より315円も値上がりして終値は1万2283円となり、リーマン・ショック直前の終値を約4年半ぶりに上回った。野田前首相が衆議院解散を表明した昨年11月中旬から実に40%強も値上がりしている。

 他方、東京外為市場では円が売られて1$=95円台半ばを記録するウハウハ状態でやや過熱気味である。

 ただ、景気回復と円高是正によりそのリアクションも無視できない。特に、輸出関連産業や大手企業にとって現状は一面喜ぶべきことかも知れないが、財務省が発表した1月の国際収支速報では、経常収支が3648億円の赤字となった。これで初の3ヶ月連続赤字である。

 貿易赤字の最大の要因は円安による原油価格の高騰である。これは一般の市場価格にも大きな影響を与え、ガソリンや軽油価格の値上げとなって庶民の懐に響いている。一般消費者の懐具合には直接関係はないが、市場では気分的に贅沢ができるような消費効果が出ているようだ。

 新聞に目を通すと「除染計画の達成困難」「被災3県の漁業者6割減」「日中貿易8%減」「東北観光昨年の6県宿泊客10年比で8割」「雇用の改善遅れ」等々、どうも気勢の上がらないニュースが多い。

 中でも安倍首相が「安全が担保されれば」とは言いながら、国民の反対の声に背を向けて「原発再稼動」へ舵を切ったことが、国民の間に対立の種を撒かないか不安である。

 福島県民の強い原発拒絶反応を象徴するかのように、かつては賛成派だった福島県議会議長が原発のある13道県の議長意見交換会で原発反対意見を述べたが誰も同調せず、怒りのあまり退席した後に残る賛成派議長の意見に全員から拍手が起きたという。今や自治体間でも原発賛成派が多くなってきた。明らかに脱原発の針が逆戻りしている。2年前事故発生と同時に、当時の石破茂・自民党政調会長は「自民党の原子力政策のどこが誤ったのかを検証する」と語ったのに、その素振りや反省すら見られなくなった。石破現幹事長も原発賛成派の尻馬に乗って国民に偽りを言っているのだ。

 今では景気回復の明るい声の陰で、核のゴミすら処分できない危険な原発政策を推し進めようとしている。こうなると国民は安全と安心を誰に委ねたら良いのか、迷わされるばかりである。

 さて、今日午後江戸東京博物館で小中陽太郎さんの近著「翔べよ 源内」に関して、小中さんの源内に関するこだわりや考え方を拝聴する講演会が開かれた。同書は興味深く面白かったし、小中さんからも歓迎とメールをいただいたので、暖かい春の日和の中を出かけた。

 中々面白い講演だった。終わってから博物館の近くの都立横網町公園内にある「東京都慰霊堂」へお参りした。ここは関東大震災と東京空襲の犠牲者を慰霊しているところである。明日は東京空襲68年目に当る。宮様も参列されるという明日の慰霊祭に備えて係員が粛々と準備を進めていた。

 その後、食事、2次会、そして小中さんと目黒区会議員の須藤甚一郎さんと自由が丘の3次会で、最近控えめのアルコールを3週間ぶりに楽しんだ。

 その折小中さんから目新しいニュースをいくつか聞いた。元毎日記者で沖縄の日米密約問題で話題になった西山太吉氏夫人が癌で亡くなられたという。西山氏は蓮見喜久子さんとの姦通問題もあって夫人にとって心痛が耐えなかったのではないかと同情される。また、毎日新聞主筆・岸井成格氏が4月から東京放送ニュース番組のキャスターを務めることに決まった。さらに皇太子妃雅子さんの双子の妹のひとり、渋谷陽子さんが4月から星槎大学大学院教授に就かれること等々である。

2013年3月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2125.2013年3月8日(金) 現今の衆議院議員総選挙は憲法違反

 一昨日、昨日と2日続けて「一票の格差」に対する訴訟で、昨年12月に行われた衆議院総選挙が憲法違反であるとの判決が言い渡された。これは大ごとだと思う。これまで裁判所から明確に「憲法違反」と決めつけられた事例は思い当たらない。現在各地の高裁へ提訴中の訴訟で、これからも同じような判決が下されるのではないかと思う。

 一昨日、昨年12月の衆議院議員総選挙について「一票の格差」が最大で2.43倍になったのは平等であるべきとする憲法に違反すると弁護士グループが総選挙は無効であると訴えたのに対して、東京高裁が「総選挙は憲法違反」と判断したのである。

 2011年3月には、最高裁がすでに2009年の総選挙は「違憲状態」と判断していた。今度はさらに一歩踏み込んで「違憲状態」ではなく、「憲法違反」と明確に断定したのである。

 一方で、国会は昨年11月衆議院解散当日に「0増5減」の定数是正を決めた。姑息にもこれにより格差は2倍未満になり、憲法違反とは見做されないだろうと甘く考えたのである。然るに作業が間に合わないとの理由で、昨年の総選挙は09年の「違憲状態」のまま実施されることになった。これこそ国会議員の怠惰を象徴する典型的な例である。

 東京高裁は事前に「提訴から100日以内に判決を出すよう努力する」と言っていたが、提訴後僅か79日のうちにスピード判決を出した。これは国会が作業は間に合わないと言って、改正に動こうとしなかった立法の怠慢に対する怒りの意思表示だったのではないか。

 そして、昨日は札幌高裁も昨年の総選挙について「投票価値の平等に反する状態で、合理的期間内に是正もされなかった」として、東京高裁判決に続いて総選挙を違憲とする判決を言い渡した。この判決では、「0増5減」のような一時しのぎの改定では根本的な解決にはつながらないとして、国会議員がもっと事態を解決するためにもっと知恵を絞り、積極的に解決に向けて動くよう求めているのではないかと考えている。

 ともかく国会議員定数是正問題は、国会議員自らが私利私欲を捨て真剣に考え解決すべき問題である。残念ながら違憲状態と断定されてから今日まで、国会議員が問題解決のために建設的な行動を起こしたとは仄聞していない。自らの頭のハエを追い払えずして、どうして国民にまとわりつくハエを追い払えるのか。

 いつも反省することができない国会議員族が、自らは憲法を犯しておらず、無能でも非力でも怠け者でもないと自認するなら、率先して選挙制度の改革へ向けて立ち上がり、今こそ国民に範を示すべき時ではないだろうか。

2013年3月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com