このところ暖かい日が続いて、わが庭の梅も漸く満開となった。今日午前中は都内練馬で25.3℃と観測史上最も早い夏日になったという。それが僅かの間に「暑」が急転直下「寒」へ変わった。午後になっていつも通り駒沢公園までウォーキングに出かけようと思った矢先、空を見上げると視界の良くない上空は、一瞬これこそ黄砂ではないかと外出を止めようかと思ったほど汚れた雲模様だった。
夕方のニュースによると、その黄砂らしき汚れはこれまであまり聞いたことがなかった「煙霧」という現象で、西方から吹いてきた冷たい気象風に乗った地面の土が吹き飛ばされて流れてきた結果だという。中国本籍の黄砂や大気汚染(PM2.5)ではないということが分ってほっとした。確かにテレビ画面でも視界の利かない都心上空の景色が映し出されているが、都心で午後1時に24.8℃だったのが、僅か1時間後の午後2時には17.7℃まで急激に下がった。
春先の気象予報として最近は花粉情報、毎年恒例の中国大陸の黄砂情報、さらに最近では北京周辺のPM2.5などが伝えられ、注意を喚起している。その中で昨年までほとんど問題にされなかったPM2.5はわが国内の対応だけでは手に負えず、遠まわしに中国当局へ現状と対策を伝えるしか方法がない有様である。
これからしばらくの間は風に乗って汚れた空気が中国大陸から飛んでくるのかと思うとあまり気分の好いものではない。中国の現在の保守的な統治体制と、それを頑なに守ろうとする国民無視の官僚主義が金儲けだけに走り、自国民の健康を確実に蝕んでいることを気にも留めていないからだ。しかし、国民にマイナス情報を開示し、実態を知らしめることは大げさに言えば、共産主義国家体制の基盤を揺るがしかねない深刻な事態を引き起こす恐れがあるため、国民はつんぼ桟敷のまま不健康な繁栄国家を構築することにひたすら汗を流し、その一方で国家の安定による国の繁栄に伴って得る富が上層部の懐に入る仕組みになっている。問題は中国国民だけに留まらず、それが海の彼方の外国であるわが国に影響を及ぼし、中国の安定と繁栄の陰でその皺寄せが中国国民とわが国民の健康が損なわれる形となって表れていることである。中国特有の自己本位で他人の迷惑をも顧みない「現代中国的倫理哲学」の思考と実証に対して、迷惑を受けている立場の人が大勢いることを知らしめて、何とか反省させることはできないものだろうか。
さて、1月ごろからわが家の前の6m道路を挟んだ向かい側の150坪の土地を5区画に分けて2階建て建物を建てている。分譲住宅である。まだ3棟が建ち上がったばかりだが、このところ電気、水道、ガスなどのライフラインの工事のために工事用トラックや大型クレーン車の出入りが激しい。この工事により路上に駐車する車で大分迷惑を蒙っているが、こちらは車をガレージから出し入れする場合に一言言えば、素直に聞き入れてくれて恐縮しながら誘導してくれるから尊大な中国より遥かにマシであるが、どんなケースでも隣人関係では常に周囲への配慮を考える気持ちがなくては人間関係はスムーズにいくものではない。
アベノミクスの影響も作用してこの戸建て住宅の販売も早く完売となるのではないだろうか。因みに元々1区画であった土地を5区画に分譲し、その販売価格は、敷地27.22~27.73坪、建物26.17~32.05坪で、7980~9280万円である。予約申し込みはあるようだが、まだ売り出し中である。それにしてもこの世田谷辺りで家屋1軒入手するには、1億円は用意しなければ充分ではないと言うべきだろうか。それにしてもそう簡単に手の入る買い物ではない。