先日観たアカデミー賞受賞作品「アルゴ」に続いて、今日はアカデミー賞音響編集賞受賞、並びにジェシカ・チャスティンが主演女優賞を獲得し作品「ゼロ・ダーク・サーティ」(テーマは「深夜12時30分」というCIAの機密用語らしい)を鑑賞した。前者が1979年のイラン・テヘランにおけるアメリカ大使館人質救出事件を取り扱ったのに対して、今日の作品は一昨年5月1日電撃的に実行されたアルカイダの首魁、オサマ・ビン・ラディン暗殺事件を取り扱ったもので、いずれもCIAのひとりの諜報部員の活躍を主役に描いている。特に今日の作品はジェシカ・チャスティン演じる女性諜報員の活躍ぶりが見ものだった。
いずれも訪れたことがある都市を舞台に描いているので、当時の情景を思い出しながらイメージを膨らませていた。
それにしても前作に続き、今日の作品も少々荒っぽいシナリオだったが、その迫力に圧倒された。作戦が敢行されたあの日の様子は、ニューヨーク同時多発テロを計画してアメリカ中から憎悪の目を向けられていたラディンがターゲットで、ホワイトハウスでもオバマ大統領が固唾を呑んで見守っていたうえに、その憎っくきラディンを殺害したことで全米中が喝采し、盛り上がったことをテレビが映し出していたものだ。
私もあの時ここまでやるかとこの想像もつかない発想と実行にははっきり言って度肝を抜かれた。これらの国際的事件をこうまで見事に映画化してしまうとはすごいなぁとついハリウッド映画の技術に感心してしまう。とにかく観ていて中々面白い作品だった。
さて、このところアベノミクスの影響で円安と株価高騰で景気回復を思わせるが、その一方で輸入が増え貿易赤字が増えている。どうも良いのか悪いのか一概には言い切れない。
その中で今日のニュースで驚くような話題は、渥美半島沖合いの深さ1000mの海底中のメタンハイドレートから天然ガスが取り出されたことである。「燃える氷」と呼ばれ将来の国産燃料として期待されている。このような発掘のやり方は世界でも初めてのことである。日本近海には世界有数の埋蔵量があるとされ、日本の天然ガス消費量の100年分と推定されているそうだから喜ばしい。
先日も南鳥島沖で、中国が全世界生産量の9割方を産出するとされるレアメタルの大量埋蔵が話題になったばかりであるが、自然資源に恵まれないわが国にとって自力で原材料を得られることは大いに力となる。
日本の技術水準の高さを世界に示すとともに、話だけに終わらせないよう息長く研究開発を続けて欲しいものである。