2154.2013年4月6日(土) 誰も納得できないグリーン・ピアの後始末

 一昨日のテレビ朝日「モーニング・バード!」で、長い間に亘って年金の無駄遣いを追求していたドキュメントを放映していた。興味深いテーマだったので、そのままずっと観ていた。その当時多額の年金がKKRホテル・チェーンとリゾート施設のグリーン・ピアに投資され、真っ赤な赤字経営の末に巨額の負債を残してわけの分らない清算処理をした無責任ぶりが話題になったが、これはその様子を追ったドキュメンタリー番組である。

 43箇所のKKRホテルへの投資額は総額390億円であるが、グリーン・ピアへの投資額は桁違いの実に3728億円である。前者はある程度利用客もあるが、後者は辺鄙なリゾート地へ立派な移設を作って利用客が少なく、とてもまともな営業展開が行えず、最後に施設をすべて二束三文で売却処分した。その売却価格がすべてを足しても僅か48億円にしかならず、差引き3680億円の膨大な赤字を抱えたまま清算処分されることになった。結局グリーン・ピア事業は年金加入者の積立金である貴重な財産をドブへ捨てたようなものである。これが年金事業団を財政的に苦しめる結果となって今に至るまで尾を引いている。しかも、この投資資金は国民厚生年金であり、公務員共済年金からはビタ一文投資されなかった。役人たちの互助組織である公務員共済年金はKKRホテルへ投資されて大きな怪我をすることがなかった。この辺りの内部事情は分らないが、いずれにしろ「官」は損害を被らず、「民」が損害を負うパターンは相変わらずである。

 それにしても「官」の好い加減な処分と責任を取ろうとしない図々しい態度が癪に障る。当時の厚生省と厚生年金事業団の世間を甘く見たアルバイトのせいで、年金財政は極端に苦しくなった。その挙句が社会保険庁の解散となり、新たに発足した日本年金機構による新しい形態となって事業自体は続けられているが、この大赤字を作った張本人の処分は見過ごされたままになっている。結局役人たちは誰ひとり責任を取らなかった。ひょっとすると、彼らは厚生年金原資に穴を開けておきながら、シャーシャーとして今日悪びれることもなく多額の共済年金を受け取って優雅な暮らしを送っているのではないかと思うと余計腹が立って仕方がない。

 今に始まったことではないが、役人天国のわが国では結局公務員は仕事面で手を抜いても、悪さを行っても救済される仕組みになっているのだ。これは「一票の格差」以上に不平等であり、敢えて言うならこの役人たちの所業こそ憲法違反ではないか。

2013年4月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2153.2013年4月5日(金) 株価高騰にバルブの再来が懸念される。

 昨日日銀が大胆な緩和を決めた金融政策決定会合から一夜明けて、今日の東京証券市場は朝から大幅な株高・円安の展開となった。昨日の日経平均株価が昨日の対一昨日比+272.34円から、さらに+199.10円の12,833円となった。一時対前日比は591.08円もアップして4年7ヶ月ぶり、年初来の最高値13,225円を付けた。円安傾向にも拍車がかかり、一時円安傾向は1㌦=97円台にまで亢進する勢いとなった。黒田総裁が、これまでとは次元の異なる金融緩和策であると力説しただけの効果はあったのではないだろうか。

 ただ、今日の朝刊にはこの暴騰ぶりを警戒する見方も多い。天井景気のような現状から一気に奈落ということではないだろうが、一部にはバブルの前兆ではないかとの警戒感がある。黒田総裁はもちろんバブルではないと断言している。

 イギリスの「フィナンシャル・タイムス」紙は黒田総裁の手腕を高く評価している一方で、アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙はバブルの可能性を仄めかし、やや不安感を抱いているようだ。

 投資信託もブームを起こしそうな雲行きで、都内でも初心者のための投信入門講座が各所で開かれ俄かブームになりそうな様相である。この期に及んで損をしないよう投信を勉強して投資信託を買いたいと言っている、我欲に取り付かれた人がインタビューに応えていたが、この御仁が学んで投信を買う頃には今の高値が下落していなければ良いがなぁと他人事ながら気になる。

 さて、今日はひとつ大きなニュースがあった。沖縄の米軍基地返還に関する日米政府間合意である。日米両政府は沖縄の米軍基地の嘉手納基地以南の返還計画について正式合意があったと発表した。この返還計画は、あくまで普天間基地の辺野古への移設が前提である。普天間基地は2022年度以降に返還される。その頃には辺野古基地が稼動するということになる。例え嘉手納以南の米軍基地が返還されるにせよ、今や全沖縄県で反対運動の渦中にある「辺野古移設反対」運動をどうやって治めるつもりだろうか。基地問題は依然として解決へ向かって前進しているようには見えない。

 加えてこの基地返還計画の信頼感がやや薄れるのは、すべての返還期限を「20XX年度、またはその後」と約束し、返還年度の実現性に疑念を抱かせるような表現にしたことである。返還年度を書き込む同意文書を作成することだけに夢中になった焦りがなければ良いが・・・。

2013年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2152.2013年4月4日(木) 日銀の量的緩和の効果にびっくり

 2週間遅れのお墓参りに出かけた。近藤家の中野・宝仙寺と妻の実家の多磨墓地である。長男は奈良、二男は新潟在住なので、最近はほとんど妻と二人で墓参することが多い。多磨墓地は桜が散って少し遅かったように感じた。車でまず宝仙寺へ行き、お墓参りと昼食を済ませてから中央高速道を通って多磨墓地へ向かうのが、定番の墓参コースである。

 昨日妻が近くのガソリン・スタンドへ給油に行ったところ、片方の前輪がパンクしていると言われ、車をそのままガソリン・スタンドに預けてタクシーで駅へ向かった。その後、当のガソリン・スタンドから他のタイヤも劣化しているので、交換した方が安全だと連絡があってそうすることに決めた。従って今日の墓参は4つの新しいタイヤに交換した車で出かけた。一度に全部タイヤを交換したのは初めてだが、7年近く愛用して走行距離36,000㎞だからそれほど乗っているわけではない。ガソリン・スタンドの店員からもあまり乗らない方ですねと言われたくらいである。近い内に車検も済ませなければならないので、保険料などを積み上げていくと結構維持費用も馬鹿にならない。最近は夫婦でお互いに駅まで「アッシーくん」になる程度で、遠出の機会も減り、マイカーを所有するメリットを考える必要があるかも知れない。

 さて、今朝テレビと新聞が伝えていたが、大阪市立東高校には18人の校長と、105人の教頭がいるそうだ。この常識では考えられない異常な状態について、またまた橋下徹・市長が大阪市教育委員会に噛みついた。現実には校長と教頭がともに1人しかいないが、どうしてこういう奇妙な事態になってしまうのか。

 1校に校長が何人いても監督官庁の文科省のルール上は問題ないという。ということは、この異常な状態を国が認めていることになる。また、大阪市ばかりでなく、東京都を始め、他の教育委員会でも同じような例があるという。

 しかし、これはおかしいのではないか。学校現場から教育委員会へ出向すると給与の減額があり、それを防止するための苦肉の策のようだ。もう少し知恵を絞って誰もが納得する別の方法を考えたらどうだと言いたい。何も考えずに前例踏襲をし、知恵を出し惜しみしているから、こんな幽霊校長や教頭が現れるのだ。この点で橋下市長がこんなおかしなことがあるかと怒った理由も頷ける。

 ついては、安倍政権が誕生して今日でちょうど100日になる。アベノミクスの意を汲んだ黒田東彦・新総裁を迎えた日銀が、今日午後甘利明・経済担当相も出席の下に開かれた金融政策決定会合で大胆な政策を打ち出した。物価目標を2年とすることを念頭に、その2年間で市場へ資金供給量を138兆円から270兆円へ約2倍に拡大する金融緩和策を決定したと発表したのである。これがマーケットに歓迎され、東京株式市場では前場の大幅な株式下落(対前日比▲226.43円)から後場に入って一気に株高に転じ、今日の日経平均株価の終値は対前日比+272.34円となった。午前と午後でこんなに株価がぶれるのも珍しいと思う。かくも日銀の政策が市場にドラスチックな影響を与えるものなのか些か驚いている。ただ、これも一時的な現象である可能性を排除できないので、ほんの僅かではあるがストック・ホールダーとして、しばらく株式市場の動きを注視してみたい。

2013年4月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2151.2013年4月3日(水) プレイも話題も野球シーズン真っ盛り

 一昨日「国民栄誉賞」にプロ野球界から長嶋茂雄・松井秀喜の師弟コンビの受賞が決まった。長嶋氏の受賞は遅すぎると思っていたくらいである。逆に松井選手の場合は少々早いのではないかとも思っている。実際そう考えている人もかなり多くいるようだ。ただ、打点王、ホームラン王各3度の獲得やワールドシリーズMVPなどの実績以外にも、松井は人間性が素晴らしくチームメートやファンら多くの人から好かれているようで、遅かれ早かれ選出されると思うので、やや早いがそれはそれで良かったのかもしれない。

 文化勲章のように毎年誰かに授賞ということならあまり落ちこぼれることは考えられないが、受賞者はその年によって増えたり、減ったりばらつきがある。長嶋氏がこれまで受賞しなかったのは最初に王貞治監督が受賞して、ONとして並び立った両雄のひとりである長嶋氏だけに、すでに受賞していると誤解している人が多かったようだ。「国民栄誉賞」は世間が注目するので、時の首相や政府の特別な意向や思惑があって御幣があるが泥縄式に授けるということも起こりうる。

 松井の場合は、昨年暮に引退を表明したことがひとつのチャンスとなった。

 長嶋氏のケースは個人的にこう思っている。2月に元横綱大鵬が受賞したが、すでに故人となり、遅きに失した感があり、一部にはどうしてあれほど傑出した実績を挙げた大横綱に生前この名誉を授けることができなかったのかとの非難の声も聞かれた。そんな世論の背景があって一度脳梗塞で倒れた長嶋氏にできるだけ早い機会に授けたいとの気持ちが生まれてきたのではないかと思っている。加えて今アベノミクスが脚光を浴びて、安倍首相人気にさらに拍車をかけるためには、時期的にグッドタイミングと考えられたのではないかとも思っている。

 1977年に王貞治監督が最初に受賞して以来、2000年にマラソンの高橋尚子さんまで20世紀中は24年間で15人がその名誉を授かっていたが、その後8年間は受賞者が1人もいなかった。それが今年になって吉田沙保里、大鵬、長嶋、松井とすでに4人である。これも時期を逃さず人気取りに利用しようとするアベノミクスの案外したたかなところだろうか。

 この他にも野球に関係するトピックスが2つある。そのひとつは、今日アメリカのメジャーリーグでテキサス・レンジャーズのダルビッシュ投手が土壇場で完全試合を逃したニュースである。9回2死まで完全試合ペースだったが、最後の27人目のバッターにヒットを打たれ、日本人投手として初の完全試合達成を逸した。数少ないチャンスなのでちょっぴり残念な気がする。

 もうひとつは、選抜高校野球の決勝戦で浦和学院高校(埼玉)が、済美高校(愛媛)を17-1の大差で破り初優勝を飾った。途中テレビで観ていたが、得点差がこんなに大きく開いた決勝戦は初めてである。

2013年4月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2150.2013年4月2日(火) 中国1国3制度の矛盾と我利我欲

 中国には、実質的には3つの政治制度が並存している。中国本土と香港、そして台湾である。この内、香港と台湾ではトップの職を直接選挙制度により国民が選んでいる。ところが、本家本元の中国大陸では国民による選挙が実施されず、中国共産党内部の幹部らの合議によってトップである、共産党総書記、国家主席などが決定される。国民の与り知らないところで、「談合」により決定される非民主的な選出方法が一貫して行われている。これではとても民主国家とは言えない。一方で、香港と台湾に認められている制度では、トップは国民の直接選挙によって選ばれ、民意が反映された形態となっている。このように現状は1国3制度のいびつな政治状態となっている。 

 これについて最近になって中国政府は、2017年に実施予定の香港政府トップの行政長官選挙では、中国政府の意向にそぐわない民主派の対立候補の立候補を認めないことを表明した。民主的なやり方で選ばれた民意を反映した行政長官ではコントロールが難しいと判断したのだろう。実際現今の中国の統治機構では、北京政府がコントロールし難いようでは困るのだ。況してや民主的な思想を持った進歩的な人物が、その土地のトップに就任されたのでは余計困る。民主的な制度より自分たちが主導し易い統治の方が望ましい。トップダウン方式による行政制度が実行されてこそ、広い国内を思うように統治できると考えているのである。

 そもそもイギリスから中国へ返還された時点で、香港は社会主義体制の中国の主権下で高度な自治や司法の独立、言論、出版、集会の自由など、独自性を要求した。香港は共産主義体制下の中国とは当初から相容れなかった。このため香港は中英共同声明の中でイギリス領から中国領となっても50年間は、香港の独自性を認めさせることで1国2制度を受容することにしたのである。にも拘らず、この1国2制度を骨抜きにして北京政府の思惑通りのやり方、つまり民主派ではない人物を選挙ではなく、任命制によって自分たちが裁量権を振るえる行政長官を選任しようとしている。協定違反も甚だしい。

 この動きに対して、もう一つの独自の行政を行っている台湾も内心穏やかではない。早くも水面下で動き出したようだ。台湾の総統も直接選挙で選出されている。台湾には、選挙を採り入れようとしない中国のやり方に対する拒否反応が強い。台湾としてはこの民主化路線を捨てるようなことは断じて望まないだろう。問題をややこしくしているのは、中国が我利我欲で選挙を行わない非民主的な支配を続けようとしているからに他ならない。毎度のことながら、中国の「わが道を往く」強引さには困ったものだと思う。

 「待ってました 五代目!」 今日新装なった5代目の歌舞伎座が開場した。3年ぶりのリニューアル・オープンである。新しい設備も話題を呼んで前景気は上々のようであるが、これから新しい歌舞伎をどのように発展させていくのか真価を問われる。これまで歌舞伎を支え、盛り上げてきた2人の名優の名が見られないのが何とも寂しい。昨年12月に18代目中村勘三郎、そして今年2月に12代目市川団十郎が相次いでこの世を去って、歌舞伎界も今難しい居面に立たされている。これを若手がどう乗り切って新しい歌舞伎を創り上げ発展させていくことができるだろうか。向こう1年間は杮落とし公演であるが、5月に新歌舞伎座での半世紀ぶりの観劇を楽しみにしている。

2013年4月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2149.2013年4月1日(月) 母校入学式に2度目の出席

 ♪見よ 風に鳴るわが旗を 新潮寄する あかつきの~♪ 塾歌が流れる中を今日日吉で慶大入学式が行われ、われわれ卒業50年生も母校慶應義塾から式典に招待された。54年ぶり2度目の入学式である。山崎洋さんもベオグラードから出席されると連絡があり、今日自由が丘で待ち合わせ、ランチを取って日吉へ出かけた。東横線日吉駅で下車するのもしばらくぶりで、駅構内と駅上屋に立派なスーパーと駐車場があるのも驚きだった。キャンパス内は懐かしい昔の建物と新たに建設された各種の洒落た建物が上手く調和されている。しかし、建物が増えてせせこましくなった感じである。

 3時から開式となったが、初々しい新入生に保護者、そして招待された卒業50年生が日吉記念館にびっしりである。式自体はわれわれが経験したものとそんなに変わるものではないが、新入学生は街で見る若い学生とはちょっとイメージが異なり、真面目そうでおとなしそうな印象を受けた。今年の新入学生は6840名とのことであるが、教職員代表として別役智子医学部教授が変革の時代に当って、新入生にチャンスとチャレンジが求められると祝辞の中で話された。われわれの時代と変わってこれからの時代は会社任せでなく、自分自身が率先してチャレンジして能力が試される時代になったと思う。彼らの前途に幸運が訪れるよう願いたい。

 入学式終了後、塾員招待会と称して50年生を軽食に招待してくれた。学生食堂で学部別に分れ旧クラスごとに簡単な会食があった。卒業して初めて顔を合わせた友人もかなりいた。辛いのは、名簿を見て随分物故者が多いなぁという印象である。70歳を超えるとどうしても健康問題が話の種になる。このままいつまでも元気で過ごしたいものである。

 今日の入学式は学生時代を思い出して良い思い出となった。塾歌の伴奏が始まり蛮声を張り上げて唄っていた時、つい涙がこぼれた。年を取ったせいでもあるが、必ずしも第一志望の大学でなくても在学中の詰まった思い出が多ければ多いほど母校愛と懐かしさが膨らむということだろうか。若い学生を見ているとできることならもう一度学生生活を送りたいと思う。

 塾員招待会後渋谷へ出て、待ち合わせていた飯田ゼミの仲間を合わせて6人で、山崎さんの岩波文庫出版不成功を慰める会食を「駒形どぜう」でいただきながら談論風発して楽しいひとときを過ごした。「海外(住所不詳)」だった山崎さんの連絡先が分るよう母校との間を取り持ってあげたせいもあるが、山崎さんも今日の入学式を喜んでくれたようだ。学生時代と今日の楽しかった思い出を胸にセルビアへ帰ってもらいたい。

2013年4月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2148.2013年3月31日(日) 7人制高校ラグビー大会を楽しむ。

 今年も天候がぱっとしない。昨年に続いて横浜市山手のYCAC(Yokohama Country & Athletic Club)で開かれた「第5回高校7人制ラグビー大会」に誘われ出かけたが、朝から小雨交じりの空模様で昨年の豪雨による途中中止を思い出した。それでもスケジュール通りすべてを終了することができたのは良かった。

 日本では7人制ラグビーの知名度と普及が遅れているうえに、レベルもまだそれほど高くはない。だが、2016年リオ・オリンピックでは正式種目になり、今日本でもチーム力の強化に努めているところだ。偶々今日は男子7人制ワールドシリーズが秩父宮ラグビー場で行われ、日本は参加16カ国中14位というやや惨めな結果に終わったところである。

 それほど遠方ではないが、1都4県から静岡、熊谷、千葉、佐倉、大泉、石神井の公立6校に、私立麻布、桐朋の2校、そして母校湘南を含む9高校が参加した。大会は、主催者のYCACに、関東ラグビーフットボール協会と神奈川県ラグビー協会が主管し、毎日新聞社ほかが後援している。この大会の目的は、死に物狂いで優勝を目指す争いではなく参加校同志の交流と友情を前提に、参加した同じような文武両道の高校にできるだけ多く対外試合の機会を与え、同じラグビーをプレイする高校生に交流の機会を与えることに大きな意義がある。実際、企画を手伝っているのが、東大ラグビー部と慶應J.S.K.S.クラブというのも意外性があって面白い。試合後のファンクションには全チームの選手が一緒になって東大ラグビー部と慶應J.S.K.S.クラブ部員のリードでクイズを楽しんだり、食事をしたり、日本ではあまり馴染みのないクラブの雰囲気を少しは味わえたのではないだろうか。

 生徒たちのファンクションの後では、関係者や各校OBによる懇親会が行われ、私も昨年に続きスピーチをさせられ、特に森喜朗元首相とトラック島との関係について話して欲しいと注文がついたので、今年中にまとめたいと思っている故アイザワ酋長、森元首相、佐々木信也氏ら3氏の交流ドキュメントについてほんのさわりをお話しした。その後で世の中が狭いと思ったのは、冒頭にスピーチされた最年長の高橋陽之助・藤沢市ラグビーフットボール協会名誉会長が一時森元首相と早大ラグビー部で一緒にプレイし、お互いに良く知っていると伺ったことである。

 ラグビーをやって損をしたことがないとか、楽しい思い出以外は見つからないとか、ラグビーをやったお蔭で多くの人と知り合えたという話を聞く度に、改めてラグビーをやっていて良かったとつくづく思う。

 ちょっと肌寒かったが、肩の凝らない気楽で楽しい一日だった。

2013年3月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2147.2013年3月30日(土) 4月1日「改正高齢者雇用安定法」施行

 明後日4月1日から「改正高年齢者雇用安定法(高齢法)」が施行されるとはうっかりしていた。今朝の新聞を読むまで意識することもなく気がつかなかった。年金を受給できる65歳まで働きたい人全員が働けるよう企業に義務づける法律である。

 2008年11月に韓国・東海岸の束草市で開催された「国際老人福利交流文化祭」のシンポジウムで日本から唯一人パネリストとして招かれ、スピーチをし、韓国、中国、アメリカの学者とともに討論に参加した。私のスピーチは「定年退職者の日本の現状とこれからの高齢者の生き方」と題するものでアカデミックではあるが、やや堅苦しいテーマだった。その時2013年から高齢法が施行されると話をしたが、私自身すっかり失念していた。今その時のパワーポイントのスライドを見てみると、確かに2013年までに高齢法がスタートすると書かれている。実は、その時自分で原案を作成していながら、すでにこの法律は施行されていると誤解して意識しないまま明後日の法施行まで来てしまったのだ。

 端的に言えば、年金の65歳受給開始年齢に、現状の60歳定年では5年間の無収入期間があり、その間どうやって定年退職者の生活を支援するのかということが、法案の原点である。もちろんそれぞれ企業から退職金をもらってそれを一時しのぎの生活費に注ぎ込むだろう。だが、退職金は会社によって支給されないところもあり、千差万別である。そのことが高齢法によって年金を受け取れる年齢に達するまで企業に雇ってもらい生活を支えてもらおうという発想となっている。問題は定年後に支給される給与は当然減額されるであろうから、実際にどの程度生活を支えるのに役立つのか、ということになる。しかし、それでも5年間を何とか凌ぐことができれば、アルバイトなんかよりは余程助けになるのではないか。

 シンポジウムに出かける前に、大日本印刷の役員だった、ゼミの友人・池田博充くんに同社の資料を参考にいただき、実例としてそれを会場のシンポジウム参加者である約300人の韓国人、中国人、数人のアメリカ人に分りやすく説明したつもりである。好待遇の同社では60歳の定年後5年間に亘って定年直前の給与の60%が支給されるという話が、その時受講者に驚きを以って受け取られたものだ。

 明後日からその高齢法が正式に施行されると知り、有意義だった韓国におけるシンポジウムを思うと感慨無量である。

2013年3月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2146.2013年3月29日(金) 電力無駄遣いのプロ野球開幕

 「春は曙、やうやう白くなりゆく山ぎわ少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」と‘枕草紙’冒頭に謳われたように、この時期になると桜が咲き、緑が鮮やかになり、気分的に何かしらうきうきする。近くの小さな宮前公園に咲く満開の桜がわが書斎から艶やかに望むことができる。

 その春の訪れとともに、プロ野球セ・パ両リーグも今日開幕した。東日本大震災で電力設備が大打撃を受けて電力の供給不足から、停電とか、節電とか、いろいろ電気を節約して使用することが求められ、世論はその方向に向かって協力の姿勢を示してきた。ところが、その中で2年前の震災直後から気になっていたのは、プロ野球の試合がほとんどナイト・ゲームで行われていることである。電力不足が懸念される中で大幅に電力を消費する不要不急のプロ野球が、相も変わらず電気を無駄使いする白色電灯の下で行わている。昼間に屋外で太陽の下で行えば良さそうなものなのに、電力逼迫の折何ゆえ夜間に電力を消費して行わなければならないのか。しかも夜はまだ寒い。学校が始まればナイターの場合子どもたちだって最後までは観戦できないだろう。

 現状は過去の例に則って、電力不足とは無関係に漫然とナイト・ゲームを行っているに過ぎない。電力の無駄使いとか、経費がかかるとかについてプロ野球事務当局は一切耳を傾けようとしないようだ。それに引き換え、アメリカ・メジャーリーグには断固として自分の信念を貫くオーナーがいた。シカゴ・カブスのオーナーは、リグニー・チューインガムの経営者だったが、野球は本来太陽の下で行うスポーツだとの哲学と信念から球場にナイター設備を設置せず、全試合をデー・ゲームで行い、それは今日まで踏襲されているという。すべてこの流儀に従うべきだというわけではないが、日本にもこういう筋の通った頑固オヤジがいても良さそうなものだが、何ひとつ進歩的な行動を起こせない日本のプロ野球界ではこれからも電気の無駄遣いを続けていくのだろう。

 それにしても原発再稼動については、毎度厳しい論調のメディアが何も言わないのは、芯から原発問題を重視しているわけではないということなのだろうか。或いは、プロ野球風情に大事な原発問題を言ったって分かるまいと不遜にも考えているのだろうか。

 さて、今日は2012年度最終営業日だが、アベノミックス景気の市場は日経平均株価12,397円で閉めた。1年前に比べて23%も上昇した。新年度もこのままのトレンドを辿ってもらいたいものである。

2013年3月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2145.2013年3月28日(木) 2020年全都道府県で人口減、高齢化社会益々加速

 近年「少子高齢化」現象がとみに激しくなっているが、昨日国立社会保障・人口問題研究所が公表した「地域別将来推計人口」には、多くの難しい問題が内包されている。

 この数値は2040年の推計を弾き出しているので、30年以上も先の話であり、私にとっては死後の世界の話であるが、深刻な問題を孕んでいる。その第一は、全都道府県で2020年から人口が減ることである。生産人口の減少をも意味している。そして、全ての都道府県で65歳以上の高齢者の割合が人口の36%を超える。40年には65歳どころか、75歳以上の人口が2010年の1.7倍以上になる。特に心配なのは、40年の65歳以上の人口割合が地方で増える傾向にあることで、①秋田(43.8%)、②青森(41.5%)、③高知(40.9%)、④北海道(40.7%)、⑤徳島(40.2%)という具合に首都圏から遠隔地ほどその割合は甚だしい。これは多くの若者が地方から都会へ出て行くことを示している。若者も彼らの雇用もなくなるということだ。当然この現象は自治体の財政や社会保障に大きな影響を与えることになる。

 これまでこの傾向については多くの人が理解していたと思う。しかし、実際にこんな世の中になったらどう対処すべきか、一貫した議論がなされていない。とりわけ心配なのは、社会保障制度である。少なくなる若い人たちが増えていく高齢者を支えるというテーマは耳には美しく聞こえるが、財源確保の問題を考えると将来的には早晩行き詰まることは目に見えている。

 今朝もあるテレビ局が取り上げていたアホらしい話だが、社会保障を管掌する厚生労働省が、過去に「私の仕事館」のような500億円超の立派なハコモノを建設し、それが訪問者が少なく今では閉館され無用の長物化している負の遺産となっている。これに対して厚労省内では誰一人として責任を取らず、毎年維持管理のためだけに資金をジャブジャブ注ぎ込んでいる。この現状をこのまま放置して良いものだろうか。今後これだけの「無駄な」資産をどうするのか。責任を取らない前者のような感覚では、とても高齢化社会に対処する知恵も、財源も生み出すことはできない。自分たちは知恵があると思っている役人たちには、現実にこの切羽詰まった事態を切り抜ける知恵や行動力はなく、ただ世間が一日も早く忘れてくれるのを望んでいるようにしか思えない。

 一方で多額の財源が必要な高齢化社会がひたひたと迫ってくるにも拘わらず、効果的な手を打てず、他方で過去の遺物にただ無駄な金を使い続けている役人たちに、少々厳しいことを言ってやりたい。投資額に見合う金額を償うまで彼らには無給無償で働いてもらうよりほかに方法がないのではないか。

 さて、今夕は久しぶりに旅行作家協会例会に出席して楽しいひとときを過ごした。5月に総会が開催されるので、今日の理事会で新役員を選出したとの話だった。いつも楽しく会話する上智大学名誉教授のアルフォンス・デーケン先生には、生活の中でユーモアと笑いが必要だと意見が一致した。現在までに著書35冊も出版され、講師として各地に招かれて大分忙しそうだ。上智大学の40名ほどの外国人講師に日本語を教えたことがあって、バスで「そこで降ろしてください」というのを、「そこで殺してください」と言ったというようなジョークを引き出しの中に沢山持っている。市川学園中でクラスメートだった、武蔵野美術大の偉い人・近藤聰さんともニューヨークの話題で盛り上がったし、河村幹夫・多摩大教授とは教授が先週日経夕刊にエッセイを連載した話題について語り合った。お互いにどこかで見た顔だなと名乗りあったのは木島栄子さんで以前はバリューツアーという高級ツアーを企画していた㈱ヴィーブルの社長をされていたが、今もクルージングの㈱カーニバル・ジャパンの代表取締役をされておられる。旅行三田会では何度かお会いしたことがある。ペンクラブとは一寸異なった、アトホームで中々楽しい雰囲気だった。デーケン先生も、河村先生もそう仰っていた。

2013年3月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com