♪見よ 風に鳴るわが旗を 新潮寄する あかつきの~♪ 塾歌が流れる中を今日日吉で慶大入学式が行われ、われわれ卒業50年生も母校慶應義塾から式典に招待された。54年ぶり2度目の入学式である。山崎洋さんもベオグラードから出席されると連絡があり、今日自由が丘で待ち合わせ、ランチを取って日吉へ出かけた。東横線日吉駅で下車するのもしばらくぶりで、駅構内と駅上屋に立派なスーパーと駐車場があるのも驚きだった。キャンパス内は懐かしい昔の建物と新たに建設された各種の洒落た建物が上手く調和されている。しかし、建物が増えてせせこましくなった感じである。
3時から開式となったが、初々しい新入生に保護者、そして招待された卒業50年生が日吉記念館にびっしりである。式自体はわれわれが経験したものとそんなに変わるものではないが、新入学生は街で見る若い学生とはちょっとイメージが異なり、真面目そうでおとなしそうな印象を受けた。今年の新入学生は6840名とのことであるが、教職員代表として別役智子医学部教授が変革の時代に当って、新入生にチャンスとチャレンジが求められると祝辞の中で話された。われわれの時代と変わってこれからの時代は会社任せでなく、自分自身が率先してチャレンジして能力が試される時代になったと思う。彼らの前途に幸運が訪れるよう願いたい。
入学式終了後、塾員招待会と称して50年生を軽食に招待してくれた。学生食堂で学部別に分れ旧クラスごとに簡単な会食があった。卒業して初めて顔を合わせた友人もかなりいた。辛いのは、名簿を見て随分物故者が多いなぁという印象である。70歳を超えるとどうしても健康問題が話の種になる。このままいつまでも元気で過ごしたいものである。
今日の入学式は学生時代を思い出して良い思い出となった。塾歌の伴奏が始まり蛮声を張り上げて唄っていた時、つい涙がこぼれた。年を取ったせいでもあるが、必ずしも第一志望の大学でなくても在学中の詰まった思い出が多ければ多いほど母校愛と懐かしさが膨らむということだろうか。若い学生を見ているとできることならもう一度学生生活を送りたいと思う。
塾員招待会後渋谷へ出て、待ち合わせていた飯田ゼミの仲間を合わせて6人で、山崎さんの岩波文庫出版不成功を慰める会食を「駒形どぜう」でいただきながら談論風発して楽しいひとときを過ごした。「海外(住所不詳)」だった山崎さんの連絡先が分るよう母校との間を取り持ってあげたせいもあるが、山崎さんも今日の入学式を喜んでくれたようだ。学生時代と今日の楽しかった思い出を胸にセルビアへ帰ってもらいたい。