2234.2013年6月25日(火) 朝鮮戦争勃発63周年に思う。

 一昨日は「沖縄慰霊の日」だったが、63年前の1950年の今日、朝鮮戦争の火蓋が切られた。当時まだ小学5年生だったが、思い出はかなり印象強いものがある。夏休みが終わって直ぐ内房から転校した千葉市内の幕張小学校で、担任の湯浅和先生が授業中に朝鮮半島の地図を示して、毎日のように朝鮮戦争の話をしてくれて子ども心に関心を持った。当時新聞、ラジオで放送された朝鮮語の地名を面白がって覚えたことも懐かしい。映画館のニュースは朝鮮戦争がメインだった。その後北朝鮮軍に押されっぱなしだった韓国軍に国連軍が支援介入すると、電撃的な払暁の仁川上陸作戦に成功して形勢は逆転し、流れは一気に韓国・国連軍に傾いた。

 これについて興味深い思い出話がある。湯浅先生が出されたテスト問題で、どうして国連軍は韓国軍を援助したのかという問いがあった。その回答に「平和のため」と一言書いてさえあれば、どんな文でも○をくれた。小学生になぜこんな政治的な問題を出したのか未だに不思議な気がしている。どういうわけだか、朝鮮戦争と言えば、この問いと連合軍最高司令官・マッカーサー元帥解任事件が思い出されてくる。

 休戦になったのは、その3年後である。その直後に父の転勤により京都の中学へ転校した。次第に朝鮮半島について興味は薄らいで行った。久しぶりに朝鮮戦争について考えたのは、今から3年前韓国を旅行した時にガイドさんから話を聞いた時である。首都ソウルを東西に流れる漢江の北側と南側の不動産価格は遥かに南が高いそうだが、それは戦争が再び始まったら北からの流入者が入り込むのを防ぐため、橋を遮断することができて南の方が安全だからだそうである。ほかにも日本人が思ってもみない韓国人なりの発想と処世術で、戦争についての彼らの思い込みが分るそうである。

 近年北朝鮮の度重なる挑発により、一触即発の状態に晒されることも再三である。今も休戦ライン付近では、ピリピリする緊張感に包まれている。北が異常とも言える特殊な国づくりを行い、非民主的な政治体制を敷いている現状では、いつ南北が衝突しないとも限らない。両国が開戦すれば、そのとばっちりは必ず日本にも及ぶことは言うまでもない。

 今日の朝鮮戦争開戦63年の記念日に当り、くれぐれも紛争が起きないことを祈るばかりである。

2013年6月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2233.2013年6月24日(月) 佐々木信也さんから資料提供を受ける。

 昨日の都会議員選挙の結果は、自民、公明党が過半数を占めて自公の圧勝に終わった。4年前には第1党となり、都議会与党だった民主党の落日は12月の衆院選同様、目を覆いたくなるような凋落ぶりで、共産党にも抜かれ、第4党にまで落ちた。それにしても共産党の進出ぶりは目を見張るほどで、8人から17名にまで増えた。真面目に政策、実行に取り組む姿勢と与党に対してまともな反論を主張する抵抗勢力としてある程度受け入れられたのではないかと思っている。これからは多数派を任じて独走する与党にブレーキをかけるのは、民主党ではなく共産党であることをアピールしたのではないだろうか。この先果たして民主党は国、自治体ともどうやって態勢を建て直していくのだろうか。

 もうひとつ、今回の選挙で失望させられたのは、投票率である。前回より10.99%も下がって43.50%へ落ちて過去2番目の低さだった。被選挙人2人のうち、半分以上が投票しなかったということになる。投票しなかったなまけものの言い分が何とも無責任である。自分が投票しても自民の勝利は決まっているというものである。棄権した人全員が仮に他の政党に投票すれば、その党が第1党となり、自民の勝利どころか大きく流れは変わったのではないか。こういう手抜き的志向が政治全体を益々停滞させ、劣化させていくのだということが分らないのだろうか。

 さて、今執筆中のトラック島の故アイザワ酋長に関する拙著に関して、今日新宿で佐々木信也さんにお会いして、食事をしながら先日のトラック島旅行で得たアイザワ酋長に関する情報をお伝えした。佐々木さんは生前酋長から何度となくトラック島を訪問するよう誘いを受けたようだが、ついぞ訪れることはなかった。改めて私が撮った写真の未舗装のメイン・ストリートには驚いておられた。

 佐々木さんから見せてもらった資料の中で有難く参考になりそうなのは、湘南高校1年生の佐々木さんらが夏の甲子園に初優勝した時の記念アルバムを見せていただき、コピーを取らせてもらったことである。特に優勝チームが地元に凱旋した時の、藤沢駅前からパレードをした当時の溢れんばかりの観衆の姿と、その中でオート三輪車に先導されているナインの姿が昭和24年の時代世相を反映していかにも興味深い。他にも慶大のユニフォームを着た佐々木さんが、藤田元司投手と強打の衆樹資宏選手と並んだ写真も貴重なものである。これらをいくつか拙著に採用させていただきたいと考えている。

2013年6月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2232.2013年6月23日(日) 浅草でチャイコフスキー「悲愴」を聞く。

 今朝は横浜で合唱祭に参加する妻を駅まで車で送った帰りに、そのまま都議選投票所の東深沢小へ回って8時前に投票を済ませた。こんなに早く投票したのは初めてである。こんなに早い時間に投票所へ来る人はまだまばらだった。夜になってNHKニュースでまだ確定しない当選者予想をしていたが、やはり昨年の衆議院選の投票結果と同じように第1党だった民主党が自民、公明に破れ第3党に落ちそうだ。自民党は衆議院選の余勢を駆っている。

 都議選の結果により都民である我々の生活が大きく変わるわけではないが、明日の最終結果を注目したい。それにしても前回に比べて投票率があまりにも低いようで、全体的に政治離れが進んでいるのではないかと憂慮される。この点では明日確定する投票結果を分析して年齢別の投票率をよく考えてみたい。

 さて、午後浅草公会堂で上野浅草フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会が開かれ、チェリストの赤松晋さんが一員として演奏され、いつも通りゼミ仲間が挙って出かけた。いつもながら赤松さんの若さ溢れる演奏ぶりには感服である。

 演奏曲目は、ベートーヴェン「歌劇『フィデリオ』序曲」、ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」、チャイコフスキー「交響曲第6番『悲愴』」だった。いつもこの演奏会ではあまり知られていない曲が演奏されることが多いが、今日は最後のチャイコフスキーが良く知られた曲だったので、楽しめた。ただ、寡聞にして知らなかったが、「悲愴」とはこれまで「悲槍」だとばかり思っていた。

 いつも通り生前永井荷風がお気に入りだった「アリゾナ」で会食をして盛り上がり親交を深める。実に楽しい宴である。この場でしばらくの間ご命日に飯田先生の墓前へ供花することについて全ゼミ生に報告する必要を説明し、了解を得ることができた。

2013年6月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2231.2013年6月22日(土) 富士山の世界遺産への登録決定

 富士山が世界文化遺産として正式に登録されることが決まった。一旦は富士山から遠く45㎞も離れていることを理由に、世界遺産から除外と考えられていた景勝地・三保の松原も世界遺産に含まれることになった。富士山登録の可能性が伝えられてから、ゴミの問題やら弾丸登山などの問題が懸念されているが、それは今後の課題として、まずはメデタシメデタシである。日本の世界遺産としては17ヶ所目となる。私の世界遺産訪問箇所もこれで167ヶ所となった。

 折りも折り、今日鎌倉で「鎌倉市民学の会」(略称:鎌倉学会)第2回打ち合わせがあった。前回は鎌倉が世界遺産に登録されるのではないかとの期待感があったが、今日はその話はまったく出なかった。寂しいものである。今回は事前に世界遺産委員会の諮問機関・国際記念物遺跡会議(イコモス)から鎌倉登録の可能性について厳しい意見が付されたが、そのほとんどは日本側が予想もしなかったものだった。ちょっと見通しが甘かったと見られている。登録の可能性が薄いことを察して、日本はすぐに申請を撤回する有様だった。鎌倉の遺跡、遺産は世界遺産の価値としては充分だと思う。反省を踏まえて対策と検討を重ね、捲土重来を期してもらいたいものである。

 さて、鎌倉学会の打ち合わせでは20名ほどの熱心な会員が出席し、会の運営方針、研究テーマ、会費、発信情報(ホームページ)作成、ビデオニュースとの提携等々が話し合われた。まだ、どういうテーマを打ち出すのかという点については結論が出ない。竹内謙さんはあまり急ぐことはないと言っていた。私もいくつか意見を述べたが、その中でHP作成は重要な会員獲得法でもあり、私のHPへの取り組み方と現状を話した。

 とはいえ元鎌倉市長・竹内さんのリーダーシップは大したものだ。学会のトップに鎮座して、すべてを事務局に任せるというのではなく、先頭に立って指示し、意見を聞いている。事務所として古い空き家をうまく借用したり、事務局員にも有能な早大出の若者を使いこなしている。そのうえ、資金面でも多額の資金を貸し付けるという。尤もこうでなければ組織というものは発展しないものだ。

 それにしても土曜日とは言え、乗降したJR鎌倉駅周辺の混雑ぶりは驚くばかりで、狭いプラットフォーム上のほとんどが観光客であろうが、そのボリュームに圧倒される。仮に鎌倉が世界遺産に登録でもされたら、それこそ現在の鎌倉駅の規模では乗客の対応に大きな問題が生じるのではないか。次の世界遺産を登録申請する前に、せめてJR鎌倉駅と駅周辺の環境整備をして世界遺産の入り口らしく、安心して利用できるものにする必要があるのではないか。

2013年6月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2230.2013年6月21日(金) 夏至を迎えて

 沖縄、九州、四国を含む西日本一帯が豪雨に襲われている。一方で渡良瀬川上流の草木ダムは貯水量が満水時の半分程度の渇水状態で、今日から群馬、栃木の12市町村で取水制限を行うと発表した。天候に左右される自然現象の動きを人工的に人間の生活に合わせて活用しようというのが、そもそも人間の驕りなのかも知れない。

 ついては、暦の上では今日は夏至に当る。宇宙をあるがままに人間の生活に活かすべくルールを作って当てはめ、生活の利便に供しようとの発想の下で古来いろいろなことが考えられ、実生活に適用しようと種々工夫されてきた。

 この夏至という季節の変わり目が、冬至、春分、秋分と並んで古代人の暦や、行事、建造物などに採用されているのが面白い。それらが、古代から現代に至るまで歴史的、または伝統的な形で海外の意外な場所で見ることがあって、その精巧なカラクリにびっくりすることがある。

 その中でも私自身にとって身近な挿話として、世界遺産のアブ・シンベル神殿とマヤ文明のチチェン・イッツァが興味深い。この二つの世界遺産に導入された唖然とするほど驚くような逸話については、最近世界遺産の講演では写真を使って必ず話すようにしている。いずれも太陽の自転を利用してできる陰を彫刻の上に反映させるもので、受講者にも驚きを持って受け取られ不思議がられる。まさに「あっ!と驚く為五郎!」である。

 さて、その夏至が過ぎると日に日に暑くなり、耐え難い蒸し暑さに閉口することになるだろう。この暑い盛りに明後日は東京都議会議員選挙の投票日である。都民としての義務であるので、投票には出かけるつもりでいるが、最近電話による世論調査とか、アンケート調査ということで不躾に聞かれる回数が増えたのにはうんざりである。今日は調査とは別に候補者から録音による投票依頼電話が2回もあった。有名人の録音テープによる推薦の言葉の後に、立候補者のこれまた録音テープが流れ、「お願いします」一辺倒の言葉を聞かされる。もう少し気の利いたアピールができないものだろうか。

 この都議会選挙の中で、姑息な選挙活動があることも知った。都議会議員立候補者のポスターに応援弁士として、来月の参議院選に立候補を予定している議員が、名前を売り込み政策を訴えているのである。選挙違反にならないよう巧妙に選挙運動を行っている構図である。

 もう少し気の利いたことに知恵を絞るべき議員が、他人のふんどしで相撲を取ろうとしてまるで漫画である。何とも世知辛く次元の低いパフォーマンスにはやり切れない思いがする。少しはもう少し頭を使って現代人を驚かせる古代人の才覚を見習ってはどうだろうか。

2013年6月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2229.2013年6月20日(木) 新原子力規制基準を決め原発再稼動へ邁進か。

 自民党が7月の参議院選公約で原発再稼動を約束し、政府が原発再稼動へ前向きの姿勢を見せる中で、原子力規制委員会は原発の新しい規制基準を正式に決めた。規制委員会は、福島第一原発事故を踏まえて過酷な事故、地震や津波、航空機テロなどの対策を大幅に強化したと言っている。世界で最高の厳しい安全規制だそうである。だが、本当にこの規制基準の下に、仮に審査をパスして再稼動して大丈夫なのか、依然として大きな不安が拭えない。

 まず、地震に対してアメリカの原発では、過去10万年間に起きた最大級の地震にも耐えうる耐震性だとしているのに対して、この規制基準では過去に発生したどの程度の地震に耐えられるのかの明確な答が示されていない。

 更に、航空機テロ対策に触れている点はあるが、それ以外のテロ侵入対策がなおざりにされている点が気にかかる。例えば、今日のテレビ朝日「報道ステーション」でアメリカ・テネシー州のセコイア原発を紹介していたが、外部侵入者に対して私設警備隊を配置して警備に当たらせたり、アメリカ原子力規制委員会から検査官の派遣を受け入れて常時抜き打ち検査を行って万全を期している。それに比べれば日本の規制基準はまだ甘いと言わざるを得ない。

 結局何だかんだと言っても、機械類が故障を起こさないとは保証できない。これまでわれわれ原子力知識に疎かった国民は、政府の言う「安全」「清潔」「経済的」な原子力エネルギーの開発と利用を政府の言うまま黙って受け入れてきた。しかし、福島事故後今や原発は「危険」「汚染」「高価」なエネルギー源であることが明らかになり、加えて「使用済み核燃料」という「核のゴミ」という厄介者を産み出し、それを処理できないまま次の時代へ負の遺産として積み残そうとしている。

 しかも野田前政権が脱原発への道しるべを示したのに、それを安倍政権は握りつぶして原発再稼動への道を歩もうとし、恥らいもなく原発建設を海外へ売り込もうとまでしている。

 これほど危険な原発を廃炉にしようにも30年近くの年月と莫大な資金が求められるものを、なぜ現時点ですぐ廃止しようという考えに向かわないのだろうか。現代人の頭が狂ってしまったとしか考えられない。

 原発の利便性に慣れてしまった人々の声を受け、同時に政府の原発再稼動路線に便乗して、電力会社4社が早速再稼動を申請する構えを見せている。彼らにとっては経営上死活問題だろうが、事故発生によって被害を蒙ると予想される数多くの被災者にとってはそれどころか、実際の生死に関わる問題である。電力会社は事故発生に対して、どのような事故対応を行うのか、またその場合どう責任を取ろうとするのかを前もって提示することが、事業を行う企業の責務であると考えるが、いかがなものだろうか。

2013年6月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2228.2013年6月19日(水) トルコに続きブラジルでもデモ

 今トルコでイスタンブールを中心に連日各地でデモが続いている。2020年オリンピック開催都市として立候補しているイスタンブールのこの荒れ模様が、開催都市として安心できるものなのかどうか極めて憂慮されている。9月に開催都市は決定されるが、当分イスタンブールの治安状態から目を逸らすことはできない。

 そんな折も折り、来年サッカーのワールドカップが、また2016年にオリンピックが開催されるブラジルで地下鉄とバスの料金値上げに反発した市民が、ワールドカップ開催反対を叫んでデモを引き起こした。サッカー王国のブラジル国民が名誉あるワールドカップ自国開催に突然異を唱えるとは、あまりにも想定外のことである。

 結局地下鉄の料金が値下げされることで反対派が納得し騒ぎは収束へ向かうことになった。しかし、こんな安易で不自然な解決法があるだろうか。まるでわが国の政治家の心情的な解決テクニックと同じではないか。

 さて、その日本の政治家に無思慮な発言で物議を醸し、猛反発を食らった自称大物政治家が現れた。その人物とは、これまでも度々軽率な発言をして顰蹙を買っていた自民党政調会長の高市早苗代議士である。先月当ブログでも村山発言に関する高石氏のコメントについて取り上げたばかりであるが、高石氏は異常なほど目立ちたがり屋で些か自意識過剰の傾向があり、これまでもしばしば場にそぐわない発言や、真意を疑わざるを得ないほど公平感を欠く発言をして周囲をハラハラさせてきた。

 今度の問題発言は一昨日自民党兵庫県連主催講演会の質疑の場で飛び出した。彼女が発したのは、原発被災者の神経を逆なでするような言葉だった。その言葉とは「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」である。どうしてこんな発言が出るのか。被災者への思いやりも、弱者へのいたわりや同情心もまったく感じられない。原発再稼動を目指す自民党の考えに添ってつい口走ったのだろうが、党の考えには添ったが、被災者の気持ちにはまるで寄り添っていない。

 早速野党国会議員を始め、与党議員や自民党福島県連からも強い憤りの声がぶつけられた。あまりにも厳しい反響と批判に高石氏は一転して謝罪し、エネルギー政策に関する発言すべてを撤回するとした。反省の言葉や態度から察してどうも本心から詫びているようには思えない。こんな人物が自民党三役のひとりである。この人は野党議員が言っているように、国会議員としての資質に欠けるのではないか。またいずれ同じ過ちを繰り返すことになるだろう。それにしてもどうしてこのような欠陥人物が堂々と国会議員として大きな顔をして、また党の幹部として活動の場を与えられるのだろうか。愕然とするばかりである。

2013年6月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2227.2013年6月18日(火) 小選挙区制・選挙制度改革から早や20年

 トラック島旅行でバタバタして、今日3週間ぶりに駒沢大公開講座に出席した。

 冒頭20年前の今日はどんな日だったか覚えていますかというのが、菱山郁朗講師の問いだった。ところが20年前に何があったのか、とんと思い出せない。

 答は1993年の今日、6月18日、衆議院で宮沢内閣不信任案が可決され、宮沢喜一首相は衆議院を解散したのである。55年以来安定政権を維持していた自民党は、この解散により派閥抗争による内紛が表面化して分裂し、自民党政権に取って代わって細川連立政権が誕生した。細川新内閣はそれまでの中選挙区制度を廃止して小選挙区比例代表並立制を導入する公職選挙法改正を提出し、可決成立したのである。

 つまり20年前の今日、現在の小選挙区制がスタート地点に立ったのである。今小選挙区制について賛否両論が喧しく語られている。しかし、それらは残念ながらいずれも党利党略ばかりが絡んで、決して建設的な意見ではない。

 小選挙区制度の導入によって政権交代が容易にできるというのが一番説得力のある言葉であるが、ふわふわした人気だけに支えられて政権を握ったところで、必ずしも政権政党たるに相応しい力が備わっているわけではない。その後の政党のあり方を見てみても、反って政治が劣化しているのではないかという気さえしている。現実には政治家が自分たちで一旦決めたことや、約束事を守れないというのがあまりにも悲しい実態である。

 約束を守らない政治家が増えたことは間違いない。例えば、自民党では一度は世襲議員制度について抑制し、国民から批判を受けない範囲内で世襲制とは受け取られない選挙区の鞍替えを検討したが、それもいつの間にやら撤回して、堂々と息子が父親の現職地盤を世襲したり、小泉首相時代に70歳の定年制を敷き、抵抗を受けながらも実行してきたにも関わらず、7月の参議院選挙では元の木阿弥でオーバー70歳の候補者が党の公認を受ける有様である。

 そんな卑近なことはともかくとして、少々自分たちにとって不都合だと知るや、いとも簡単に小選挙区制度の悪い点ばかりを挙げて、20年前に自分たちが決めた公職選挙法を再び元の中選挙区制度に戻そうと考えるいびつな頭の構造が問題である。

 所詮小選挙区制度か、中選挙区制度かの本質的な議論より、自分たちにとって都合の良い選挙制度はどちらかという打算だけで議論しているように思えて仕方がない。やはり政治は間違いなく劣化している。

2013年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2226.2013年6月17日(月) G8サミットの安倍首相、立ち位置に注目

 めっきり暑くなってきた。西日本の都市の一部ではこのところ連日のように真夏日が続いている。これから本格的な夏へ向かうことを考えるとちょっとうんざりである。トラック島から帰ってきた時にはあまり気にならなかったが、灼熱の太陽の下でトラック環礁を水曜島へボートで渡って行った際日焼けした腕が、昨日辺りから皮が剝けだしちょっと気になるようになった。今日近くの文具店のオヤジに随分日焼けしていますねと言われたが、実際腕は大分派手に皮膚が剝けて汚らしい肌となった。こんなことは久しぶりだ。

 ついては、佐々木信也さんと連絡を取り、来週月曜日に新宿のハイアット・リージェンシーでお会いして執筆中の拙著のトラック島アイザワ酋長に関してナンシーさん家族や墓参りの話などを報告がてら、ユニオンズ時代の酋長について改めて裏話を伺うことになった。

 さて、アベノミクスのPRがてら北アイルランドのリゾート地・ロックアーンで開催されるG8首脳会議に出席のため、安倍首相はポーランド経由で首都ベルファスト入りした。ここは20世紀後半になってカトリックとプロテスタントの間で激しい宗教闘争が起こり、街が暴徒に占領されかかったことがある。

 さて、今朝エンターテイメント番組を観ていたら奇抜な話題を取り上げていた。一人ひとりが各国のトップ政治家である首脳会議と記念写真撮りの立ち位置について、G8に詳しい専門家が説明していた。中心(中央部)に主催国の首脳、そして順次大統領、首相、EU委員長の順に中央に近い位置取りをするそうだ。同じ大統領、首相の中でも在任期間が長い人物ほど中央寄りになるということだった。こうなると首相在任期間が短い日本の総理大臣は、日本で開かれるサミットを除いて常に端っこに立つことになる。

 ところが、唯一の例外がある。1983年アメリカのウィリアムズバーグで開催されたサミットの時である。日本から中曽根康弘首相が出席した。昔のビデオで本人が語っていたが、意識的にレーガン大統領とサッチャー英首相の間に割り込んで中央部の立ち位置を取ったという。積極的な中曽根元首相らしい言い分がふるっている。高い税金を払ってくれる国民に対して、国の首相が毎度端っこでは申し訳ない。一国の首相としてはそのくらいの覚悟で場所取りを狙った。レーガン氏とサッチャー氏の会話に割って入るようにしたのは、自らの意向であると得意然として話していたが、これにはサミットの裏方である事務当局も困惑したのではないだろうか。

 外国へ出かけてルールを無視してまでも存在感を打ち出すために、敢えて中曽根氏のようにこういう意欲的で自己顕示欲の強いパフォーマンスを行う日本人はあまりいないのではないか。ことの是非は別にしても、目立ちたがり屋の中曽根氏の面目躍如である。中曽根氏とは大分性格の異なる安倍首相は、果たしてどんなパフォーマンスを行ってくれるだろうか。安倍首相の立ち位置に注目である。

2013年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2225.2013年6月16日(日) イランとトルコ両イスラム国家の注目される話題

 イラン大統領選挙で保守穏健派の聖職者・ロウハニ師が当選した。これまで2期8年間に亘り政権を握っていた保守強硬派のアフマディネジャド大統領路線を引き継いだ候補者らを大差で破り、ロウハニ師が今後4年間イランの政治を主導することになった。保守穏健派の勝利の背景には、西側諸国からとかくの非難を受けながら、核開発を強引に推し進めて欧米諸国から経済制裁を受けた国内経済の停滞により、国民から強い批判を受けたことが挙げられよう。

 しかし、ロウハニ師が必ずしもイラン国民から圧倒的な支持基盤があるわけではなく、また、国内の最高指導者ハメネイ師の支持を取り付けたというわけでもない。

 現在イラン国内で最大の権限と力を持っているのは、おかしなことにイスラム教シーア派に君臨するハメネイ師である。民主的な選挙によって選ばれた最高権力者の上に、実は国民の意思とは無関係の宗教最高権威者が存在するのだ。これではまるでイランは歪んだ二頭政治制度を実施していることになるのではないのか。現状はロウハニ師がハメネイ師の協力をどれだけ取り付けることができるかが、ロウハニ師の政治力発揮、つまりイランの動向を左右するという民主主義制度とは、まるでかけ離れた社会になっていることになる。

 現段階では、ロウハニ師がいかに経済面で諸外国からの協力を得るための外交交渉を始めても、欧米先進国をイランに経済制裁を課したのは、核開発を行い継続しているからであり、核開発を放棄しない限りイランと西欧諸国との外交交渉の進捗はあまり期待できない。

 イランは今後どういう外交を展開するのか、しばらく注視してみたいと思っている。

 さて、トルコ全土に拡大したデモが噴火してから早や半月以上が経過した。オリンピック開催地をアピールしているイスタンブールから始まったデモ騒ぎは、今ではトルコ全土に燎原の火の広がりを見せている。

 トルコはイスラム圏内で初めてオリンピックを自国で開催しようと国内最大都市にして、ヨーロッパとアジアの中継地・イスタンブールを開催都市として強くアピールしてきた。昨日もスイスのローザンヌで2度目の開催地のプレゼンテーションが開かれた。エルドアン首相も長期政権の中で自信を持ったのか、イスラム教徒が人口の90%以上を占めるトルコの一層のイスラム化を訴えていた。それはそれで他国にはトルコのイスラム化が強い伝播力を持って伝えられていた。

 ところが、トルコのこれ以上の過激なイスラム化が一部の若者の間で嫌われ、特に女子学生にスカーフ着用を義務付けた結果、若者を中心とする反発が反エルドアン行動となって跳ね返ってきた。これを押さえ込もうとした現政権と若者を中心とする層との間に拭い難い不信感が生まれ、デモ隊に対して警察力の行使となり、国がひっくり返るような大きな騒ぎとなってしまった。オリンピック開催候補都市としては、極めて心証の悪い社会状況となった。オリンピックも危うくなり、政府も慌て出した。

 しかし、昨日開かれる予定だったエルドアン首相とデモ隊リーダーとの話し合いは結局行われることはなかった。権力側は徹底して違法なデモ隊を根絶すると力の弾圧を口にしている。これでは正面衝突は避けられそうもない。

 この先両者の衝突は回避することができるのだろうか。そして、オリンピックはイスタンブールで開かれることになるのだろうか。

2013年6月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com