2226.2013年6月17日(月) G8サミットの安倍首相、立ち位置に注目

 めっきり暑くなってきた。西日本の都市の一部ではこのところ連日のように真夏日が続いている。これから本格的な夏へ向かうことを考えるとちょっとうんざりである。トラック島から帰ってきた時にはあまり気にならなかったが、灼熱の太陽の下でトラック環礁を水曜島へボートで渡って行った際日焼けした腕が、昨日辺りから皮が剝けだしちょっと気になるようになった。今日近くの文具店のオヤジに随分日焼けしていますねと言われたが、実際腕は大分派手に皮膚が剝けて汚らしい肌となった。こんなことは久しぶりだ。

 ついては、佐々木信也さんと連絡を取り、来週月曜日に新宿のハイアット・リージェンシーでお会いして執筆中の拙著のトラック島アイザワ酋長に関してナンシーさん家族や墓参りの話などを報告がてら、ユニオンズ時代の酋長について改めて裏話を伺うことになった。

 さて、アベノミクスのPRがてら北アイルランドのリゾート地・ロックアーンで開催されるG8首脳会議に出席のため、安倍首相はポーランド経由で首都ベルファスト入りした。ここは20世紀後半になってカトリックとプロテスタントの間で激しい宗教闘争が起こり、街が暴徒に占領されかかったことがある。

 さて、今朝エンターテイメント番組を観ていたら奇抜な話題を取り上げていた。一人ひとりが各国のトップ政治家である首脳会議と記念写真撮りの立ち位置について、G8に詳しい専門家が説明していた。中心(中央部)に主催国の首脳、そして順次大統領、首相、EU委員長の順に中央に近い位置取りをするそうだ。同じ大統領、首相の中でも在任期間が長い人物ほど中央寄りになるということだった。こうなると首相在任期間が短い日本の総理大臣は、日本で開かれるサミットを除いて常に端っこに立つことになる。

 ところが、唯一の例外がある。1983年アメリカのウィリアムズバーグで開催されたサミットの時である。日本から中曽根康弘首相が出席した。昔のビデオで本人が語っていたが、意識的にレーガン大統領とサッチャー英首相の間に割り込んで中央部の立ち位置を取ったという。積極的な中曽根元首相らしい言い分がふるっている。高い税金を払ってくれる国民に対して、国の首相が毎度端っこでは申し訳ない。一国の首相としてはそのくらいの覚悟で場所取りを狙った。レーガン氏とサッチャー氏の会話に割って入るようにしたのは、自らの意向であると得意然として話していたが、これにはサミットの裏方である事務当局も困惑したのではないだろうか。

 外国へ出かけてルールを無視してまでも存在感を打ち出すために、敢えて中曽根氏のようにこういう意欲的で自己顕示欲の強いパフォーマンスを行う日本人はあまりいないのではないか。ことの是非は別にしても、目立ちたがり屋の中曽根氏の面目躍如である。中曽根氏とは大分性格の異なる安倍首相は、果たしてどんなパフォーマンスを行ってくれるだろうか。安倍首相の立ち位置に注目である。

2013年6月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com