2397.2013年12月5日(木) ノン・フィクションは最後の追い込み

 いまかかりきっている旧トラック島大酋長に関するノン・フィクションもそろそろ大詰めであるが、新たな事実がいくつか見つかったことから、改めて推敲に時間を割かれている。

 その中で旧トラック島大酋長・相澤進さんが湘南中出身だという事実関係は、真偽を取り混ぜた噂がずっと尾を引いているが、先日大酋長の父親の実家を継いでいるご当主から、湘南の傍の学校だったらしいと伺ったばかりである。

 それが、先日湘南東京有志会のパーティ席上で昭和20年に旧制湘南中4年で卒業した堀江昭さんから、その当時湘南校舎内にもうひとつ別の学校があったということを伺って、昨日堀江さんに電話で知る限りのことをお尋ねした。

 「湘南創立90周年記念」誌に依れば、県指令により昭和14年に湘南中校舎内に湘陽中という別の私立(財団法人)の中学校が開設され、湘南中赤木校長が湘陽中の校長を兼任された。初年度生徒数は46名だった。この湘陽中は終戦直前の昭和20年3月に廃止となったが、大酋長は昭和17年に中学校入学と考えられるので、湘南中ではなく、この私立湘陽中に入学、在学した可能性があると推察することができる。

 言動に謎の多い大酋長であるが、生前本人が湘南出身と語っておられた、その湘南に大酋長の記録が一切なく、あれやこれや憶測していたところである。そんな中でこの湘陽中説が一番可能性としては考えられるのではないかと思っている。それにしても情報整理に手間がかかる。まだまだ結論を出すわけには行かず、推敲も屋上屋を重ねるようなものだが、詰めをきちんとして大酋長のノン・フィクションを興味深いものに仕上げたいと思っている。

2013年12月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2396.2013年12月4日(水) 政府与党、特定秘密保護法案成立へ強引な仕掛け

 政府与党は特定秘密保護法案を今国会会期末の明後日6日に参議院で通過させる方針を固めた。法案を明日参議院国家安全保障特別委員会で可決させて、6日参議院本会議で可決させることを確認した。何と強引で不遜なやり方だろうか。まだ何が秘密事項かも明らかにされていない。誰がチェックするのかも決まっていない。いつになったら情報公開するのかも未定である。それで、仮に政府が恣意的に秘密と見做し、国民がそれを知ったら検挙されるというのでは、戦時下の日本どころか、スターリン時代のソ連と変わらないのではないか。

 安倍首相は秘密指定の統一基準に際して意見を聴くための有識者会議「情報保全諮問会議」を設けると表明したが、その妥当性をチェックする機関として「保全監視委員会」を設けるとも言ったが、これは内閣官房内に設置され、そのメンバーも事務次官級を中核とする委員会とする考えらしい。これが第三者機関の設置を謳っていた首相のアイディアか。

 これでは政府内に役人で作る組織を設置することでチェックなんて利くわけがない。首相は第三者機関でチェックするということをしばしば述べているが、首相の目指す第三者機関とは、自分の思い通り言うことを聞く組織のことで、こういう機関は第三者機関とは呼ばない。あまりにも多数の自民党議員を背に首相は一体何を考え、何を企んでいるのか。

 今朝の朝日新聞のコラム「異議あり 特定秘密保護法案」で、ニューヨーク・タイムズ東京支局長が、①本法案は世界の言論とは反対の方向に進んでいる、②秘密を決める官僚に大きな裁量と権限を与える、③秘密の定義が曖昧で広すぎ、チェックもない、④官僚組織から独立した第三者機関が必要であると厳しく指摘している。

 それでも安倍首相はわが道を行くと勇ましい。国民の間に国家不信、戦争への道につながることがなければ良いがと願う。

 今日東日本大震災発生から数えてちょうど1000日となった。多くの被災者が仮設住宅から出られない。復興はまだ緒についたばかりと言うしかない。

2013年12月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2395.2013年12月3日(火) 特定秘密保護法案は理解できず、問題だらけ

 特定秘密保護法案が自民党の力任せのやり方で成立しそうな雲行きであるが、反対運動も激しくなっている。6日に今国会が閉会するので、時間のない政府自民党は何とかこれを成案とすべくごり押しをしている。世論調査をすれば、国民の過半数は反対であり、読売新聞、サンケイ新聞を除いてメディアはほとんど反対である。それでも強引に法案を通そうとする政府の真意は、数日前に石破茂・自民党幹事長が自身のブログで「デモ隊の絶叫戦術はテロ行為と本質においてあまり変わらない」と公表するに及んで明らかになった。権力者の驕りが見えてきた。数の論理で議論を打ち切り正面突破しようと考えている。石破氏は批判を浴び、テロ行為云々という表現は取り下げたが、相も変わらず強気でいささかも反省の様子が見られない。本音としては音を出すことと、デモなどの反政府的行動はすべてテロだと言いたいらしい。拡声器を使って行う正当な選挙運動もすべてテロと言いたいのか。

 大体この法案は分らないことが多く、とてもすべてを納得して理解するというわけにはいかない。政府与党はなぜ学ぶ時間を与えてくれないのか。先週の朝日新聞には全条文が掲載されていたが、全1頁に及んでいた。これを国民に理解させようとすること自体まず難しい。委員会の質疑を見ていても、答弁する担当の森雅子・少子化担当相の回答がふらふらしている有様である。また、内容的にも指摘されれば分るということが多い。例題がなければとてもこの法律は分らないままになる。

 例えば、日米間で米軍基地費用の負担について国民に知らされることなく、日本政府が費用負担を増やすと決めることは機密事項に属するようだが、するとそれを明かした防衛省職員は罰則を課せられるし、国民は税金の使い道を知らされないままにされるということである。

 また、自衛隊が海外で戦闘活動を行うことも国民に知らされることなく秘密のままに置かれる危険性がある。まったく危ないことだらけである。

 日本国内のみならず、海外からも問題ありと指摘されているこの法案は、もっとじっくり審議すべきではないか。さもなければ当然廃案にすべきである。

2013年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2394.2013年12月2日(月) 剥離骨折に続き、今度は関節炎に罹る。

 昨晩遅くなってから左膝が急に痛み出した。先日転倒してすりむいた個所の近くで、気休めにパテックスを貼ったが夜中になって痛み出し、目覚めてしまった。痛いままうつらうつらして今朝起きても痛みが消えない。階段の昇り降りの際にも一歩ずつやっと歩く情けない状態である。

 そこで先週の剥離骨折の時と同じように松本整形外科医で診てもらうことにした。同じようにレントゲン写真を2枚撮ってもらった挙句、診断は関節炎ということになった。松本先生のお話では、「温めない」「動かさない」「使わない」に徹することだという。つまり、風呂に入らず、ウォーキングをせず、重い荷物も持たないことが大切だそうだ。結局入浴しないで外出をせず、箸より重い物を持たないという貧乏侍のような生活をしろということである。2週間前に右手を剥離骨折し、いままた左膝の関節炎とは、情けない限りで93歳で亡くなるまで割合健康だった父親に合わせる顔もない。

 しかし、今更嘆いても仕方がない。養生して一日も早く元通りになることが大切である。それにしても今年は年末近くなってついていないことが多い。

 案の定、このところ年賀欠礼の葉書をいただくことが多いが、今日いただいた2通は特に辛い。いずれも故人の奥様からいただいたものだが、良く知っていた友人なので少々堪える。

 1人は京都上桂中学時代の友人で、宇治市で八百屋卸業を手広くやっていてまだ元気だと思っていた。宇治市と言えば、治安維持法に反対して凶刀に斃れた社会主義者「山宣」こと、山本宣治の出身地であることが、偶然にも今朝の朝日新聞「天声人語」に紹介されていた。山宣については、学生時代に社会主義者を学んでいて幸徳秋水、河上肇、片山潜、山川均らとともに関心を持った。いま問題の特定秘密保護法案が、その治安維持法と比べられている。

 学校の帰りにその友人と松尾山で猪に追いかけられ逃げ回ったこともある。中学を出て八百屋の丁稚として修行し、二十歳前に家庭と店を構えた。自力で独立した大した奴だった。3~4年前に中学の同期会で会ったのが最後となった。亡くなった父が海外出張中に彼に絵葉書を送ったほど父も気に入っていた友だった。

 もうひとりはかつて勤めていた会社の腕のいいセールスマンだった。頑張って良い顧客を沢山抱えていた。ゼミの仲間と山形へ旅行した時世話をしてくれたのも彼だった。今年の春会社へ立ち寄った時唐突に相談を持ちかけられ、何とか彼が望むように働きかけてやった。それで随分感謝されたが、これは明らかに会社のやり方が間違っていた。

 それぞれいくつも思い出があるが、こうして親しかった昔の知り合いが1人去り、2人去って行くのだということを最近特に実感として感じている。その意味でも私の友人たちからも私が黄泉の国へ旅立ったとして惜しまれるというようなことのないよう、自分の健康には充分留意する責任があることを痛感させられた「関節炎」である。

 2人の友人のご冥福をお祈りしたい。

2013年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2393.2013年12月1日(日) クラシックと食事を楽しむ。

 浅草雷門周辺の散策を兼ねて早めに浅草へ出かけた。地下鉄浅草駅から雷門へ出て仲見世へ来ると大勢の観光客で一杯である。先般新調し取り替えたばかりの大提灯周辺は記念写真を撮る人が溢れている。人力車の呼び込みも威勢がいい。外国人観光客の姿が沢山見られるようになった。人ごみの中を縫うように浅草寺でお参りする。これだけの人混みであるが、スリなんかいないところが日本の良いところだ。

 さて、今日は上野浅草フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会が恒例通り浅草公会堂で開かれたので、いつも通り飯田ゼミの仲間と奥さん方とともに鑑賞した。毎年6月と12月に開催される定期演奏会に毎回参加している。いつも割合難しく、聴き慣れない曲が多い。今日はフランス人作曲家の作品ばかりで、ラヴェルの組曲「クープランの墓」、ビゼーの「アルルの女」、そしてフランクの「交響曲ニ短調」だった。アンコールはビゼーの「カルメン序曲」を演奏してくれた。ビゼーの2つの曲以外は、よく分らなかった。相変わらずチェロを演奏する赤松さんの日頃の努力には頭が下がる。

 終わって永井荷風お好みだった「アリゾナ・キッチン」で会食。初めての人もおられたが、気心を知った仲間同士で和気藹々と気軽に楽しむことができた。私は6月の場で全ゼミナリストに飯田ゼミの解散について書類で知らせると了解を得ていたが、その結果を報告した。序に現在執筆中のノン・フィクションについてちゃっかりPRした。

 私の包帯姿を心配してくれたが、島田さんは近々糖尿病の検査で入院するという。年を経るとともに体調の優れない人が増えてきた。やはり気をつけないといけない。

2013年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2392.2013年11月30日(土) 中国もひどいが、日本にも呆れる行為が・・・。

 今月23日に中国政府が東シナ海上空に防空識別圏を設定したことが、日本のみならず米韓欧、オーストラリアなど世界中から非難を浴びている。日本と中国のそれが尖閣諸島上空で重なり合っていることが日本にとっては問題とされている。アメリカは認められないとして、一昨日2機のB52爆撃機を同圏内に飛行させたが、中国側空軍機によるスクランブル発進はなかった。

 世界中の非難を浴びている中国が、いま改めて強い批判を浴びているのは、近年東アジアから太平洋への中国海軍の海洋進出が周辺国の緊張を加速させるとして警戒されているからである。

 最近の中国政府の外交姿勢は、少々常軌を逸している。自らの行為をすべて正当化し何でもかんでも反対し居丈高に食ってかかる、駄々っ子風情とあまり変わらなくなってきた。

 例えば、日本が防空識別圏の撤回を求めたことに対して、撤回の意思はまったくないと応えたが、その理由として日本も終戦時にアメリカ軍が設定していた防空識別を1969年に航空自衛隊が引き継いでそれが現在まで有効とされている。これを捉えて中国高官は、日本がいまから44年前に設定した日本独自の防空識別圏を取り止めるなら、中国もいまから44年後に取り止めると述べた。 こういう非常識で幼稚なロジックを恥ずかしげもなく対外的に発表する稚拙な発想はどこから出てくるのだろうか。

 昔の中国の人たちは大人と言われ、それなりの言動をしてきたが、いまやそんな中国人はいなくなってしまったようだ。かつて仕事上付き合っていた中国の人たちは、謙虚で人柄も良く尊敬に値する人が多かったが、いまやそういう中国人は現代共産国家にはいなくなってしまったのだろうか。寂しい限りである。まともな人たちは消されたか、追放されてしまったようだ。

 尤も他人様のことを非難ばかりしてもいられない。わが国にも非常識な輩は隣国に比べれば少ないが、それでもいるいる。

 直近では、大東京のナントカ知事さんのように、怪しげな医療法人から5千万円という大金を無利子無担保で貸し借りする感覚は普通ではないし、自分で借金の理由も説明できないお粗末ぶりである。その医療法人も公選法違反の疑いで幹部に逮捕者を出している。

 もっと許せないのは、国民がこれだけ反対している特定秘密保護法案の福島県公聴会で全員が慎重な審議を求めた、その翌日に衆議院で強行採決したことだ。これでは公聴会を開いた意味がないではないか。ただ公聴会を開催したというアリバイを作っただけである。流石に前中国大使の丹羽宇一郎氏が、民主主義国家日本で白昼夢を見ているようだと匙を投げている。

 はっきり言ってこの法律は、官僚が日本を自分たちの思い通りに牛耳りたいためだけに不遜な国会議員と結託して考えた現代の悪法である。間違いなく後世に禍根を残すものである。

2013年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2391.2013年11月29日(金) 転ばぬ先の杖

 26日駒沢大学公開講座で菱山郁朗講師から私の包帯した右手を見て「どうされたんですか?」と尋ねられ、思わず岸信介元首相が言った言葉の通り、年寄りが留意すべき「三訓」のひとつ、「転ぶな!」に逆らって転んでしまったと言い、笑いあったところである。

 ちょうど菱山講師が資料「戦後の保守リーダーの系譜」の官僚出身首相の最初に岸元首相を挙げておられた。彼が言った「三訓」とは、年を取ったら①風邪を引くな!②転ぶな!③義理を欠け!というユニークなフレーズであるが、実は亡くなった親父がよく口にしていた言葉でもある。元々は誰が言ったのかは分からないが、実に言い得て妙である。その②をやらかしてしまった。その挙句が剥離骨折というお粗末な結果となった。以前は「転ばぬ先の杖」とよく言ったものだが、いまは杖がなかったら外出するなということだろうか。

 今日も証券会社のセールスマンにどうしたのかと問われたくらい、皆さんに気遣いされている。小中陽太郎さんからも今日「お大事に」だけのメールをいただいた。全治3週間の診断をいただいているが、怪我してから今日で漸く10日目である。とにかく不自由でしようがない。

 風邪を引かぬようにしよう。今度こそ転ばぬようにしよう。ただ、③の「義理を欠け!」という気持ちは理解できるが、多少はできても、まったく義理を欠くことはこれまでの人間関係もあり容易いことではない。どうしたら義理を欠くことができるだろうか。

 昨日2年前に亡くなられたゼミ恩師のお孫さんに自由が丘で会った。慶大経済学部3年生で就職活動をしている。ジャーナリズム志望ということでもあり、新聞社の友人に紹介することを約束して、今日早速友人に宛てて就職依頼の書状を書いたところである。改めて現在の就活について聞いたが、すでに必修科目はかなり単位を取得したということである。部活としてワグネル・ソサイエティのオーケストラ・メンバーとして活躍しているようだが、部活と就活を平行して行うことの難しさを感じ取った。来年2月にウィーンへの演奏旅行は何とかして参加したいと明るく話してくれた。中々の好青年で、私のお手伝いがどの程度効果があるかは分からないが、何とか上手く行ってほしいと願っている。

2013年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2390.2013年11月28日(木) 参議院1票の格差→違憲

 元西武百貨店社長にして、セゾングループ代表だった堤清二氏が亡くなられた。消費文化と言われるパルコを中心にした流通グループを創った。それ以前に西武グループの総帥としての存在感は、異母弟の堤義明氏と並んで圧倒的だった。一方でペン・ネーム「辻井喬」として作家・詩人の顔も持ち、いくつか秀作を発表している。私もペンクラブ例会で一度お話をしたことがあるが、非常に温和な方という印象がある。これまでに室生犀星詩人賞、高見順賞、谷崎潤一郎賞、野間文藝賞ほか数々の賞を受賞している。

 いつか小中陽太郎さんから聞いた話だが、堤さんが作家として本当に欲しかったのは、どうも「直木賞」だったらしい。小中さんは堤さんに、財界活動で実績を上げたのだからもう充分ではないかと話したようだが、それでも作家としては、本音として栄誉ある大賞が欲しかったようだ。誰も欲望には限りがないものだと思う。

 さて、1票の格差の問題に関して今日広島高裁岡山支部は、7月に行われた参院選岡山選挙区の結果は憲法違反で即時無効とする判決を下した。違憲とされた参院選は、最大で4.77倍の格差だった。参院選で選挙無効の判決が出たのは戦後初めてである。昨年衆議選の無効を訴えた裁判では、違憲状態の他に広島高裁支部で違憲の判断も下されている。

 参院選については、現在他にも弁護士グループが全47選挙区を対象に選挙無効訴訟を起こしており、今後12月26日までに14高裁で判決が出される。

 衆院選でもそうだったが、裁判所の考えは国会が違憲解消に真剣に取り組もうとしない立法の怠慢を糾弾した。これで国会議員が少しは目を覚ますだろうか。あまり期待は持てないが、このまま手を拱いているようだと国の政治を運営する立場上鼎の軽重を問われることになりかねない。

2013年11月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2389.2013年11月27日(水) 北方4島領土問題について

 駒沢大学公開講座も今年は今日が最終回となった。3年間に亘って清田義昭講師から優秀ビデオ作品を鑑賞させてもらい解説と議論を交わすのを楽しみにしていた。清田講師が今回を最後に定年で来年は講座を持たないと聞いて大変残念に思っている。終了後清田講師ともう1人の受講者を交えて3人で、近くの飲み屋で一杯傾けることになった。

 今日の授業は北方4島を取り扱ったNHKのドキュメント鑑賞だった。鑑賞後感想を聞かれたので、個人的に次のような考えを述べた。

 要約すれば、終戦後のソ連侵略による4島占領は許しがたい暴挙であり、何と言おうとそれは詭弁であり筋は通らない。だが、4島にロシアの人々が現実に生活している現状が、仮に日本の正論を外へ向けて主張するにしても大きな障害となっている。領土問題の解決と言っても、現在住んでいるロシア人をすべて国外へ追放するということは不可能に近い。敗戦後の1945年9月の無法なソ連の侵略が今日まで延々と問題を引き摺っているが、ここは耐え難きを耐えてそろそろ頭を切り替える時期に来ているのではないかと思っている。

 そこで一例として、パレスチナの歴史とアラブ諸国との争いについて話した。イスラエルとアラブ諸国の間には、過去2千年に亘って相手国への不審感が募り争いが繰り返されてきている。とりわけ第3次中東戦争のころは、お互いに対立が激化して出入国もままならなかった。それが、昨年45年ぶりにヨルダンを訪れた時、イスラエルへの陸路出入国はほとんど問題なかった。

 いまではイスラエルが実行支配しているエルサレムがヨルダンの世界遺産として登録されたり、パレスチナ自治区内にあるベツレヘムの生誕教会が、国連が加盟国ではないパレスチナの世界遺産として登録されたり、イスラエルとアラブの間では、かつての敵対国というほどの激しい対立は見られないように思える。エルサレムがヨルダンの世界遺産であるとしても、イスラエルとしては自国の権利は保有していると大人の対応をしている。これが、北方4島の領土争いにおけるひとつのヒントになるのではないかと述べた。

 それにしても戦勝国ロシアの力まかせの略奪には腹が立つが、戦後68年も経過するとその当時の理不尽に対してクレームを申し立てても所詮諸外国からは相手にされないだろうから、悔しい限りであるが新手を打ち出す必要があると思う。現状を受け止めて上記の考え方も参考にしてほしいものである。

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2388.2013年11月26日(火) ペンの日に思う。

 昭和10年の今日日本ペンクラブが創立され、初代会長に島崎藤村が就任した。爾来今日のこの日を「ペンの日」に制定して、毎年11月はいつもの例会とは違って多少大掛かりにスポンサーを付けて賑やかなパーティを開催している。

 今日駒沢大学公開講座に出席した後、「ペンの日」例会に出席した。冒頭南相馬市在住の詩人・若松丈太郎氏とアメリカ人詩人・アサー・ビナード氏の対談が行われた。対談の中で福島原発事故は「核災」であり、「核罪」というものがあって然るべきだと若松氏が被災住民の立場から述べたことと、ビナード氏が「東」「西」という感覚の違いを自分の住む都市から見た視点から語ったことが印象に残っている。いろんな見方があるものだなぁと思う。

 まあそれにしてもこの対談のテーマが「東京はいつまでつづくのか?」とされていたが、東京についてはまったく話されることがなかった。よくわからん。

 中西進副会長にはこの度文化勲章を受章されたお祝いを申し上げた。浅田次郎会長、中西副会長がいずれも特定秘密保護法案の成案について危惧していることを強調された。

 散会後はいつも通り小中陽太郎さんを中心にして10名で有楽町駅前の「ニュートーキョー」で雑談会。小中さんの力作「翔べよ 源内」の野村故堂賞受賞記念会を来年1月31日に開くことを伺った。

 今日は午後衆議院特別委員会でその法案が若干修正されたうえで強硬採決され可決された。この後法案は衆議院本会議へ回され賛成多数で可決された。いよいよ安倍政権も独裁者の顔を現しだした。第1次安倍内閣では何の仕事もできず、大丈夫かと心配もされた挙句安倍首相自ら政権を投げ出す醜態ぶりを示したが、いまではそんな過去の醜態はなんのその、自民党の数を頼りにここぞとばかり強気に転じ出した。

 うかうかしている戦前戦中の大政翼賛会になりかねない。

2013年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com