昭和10年の今日日本ペンクラブが創立され、初代会長に島崎藤村が就任した。爾来今日のこの日を「ペンの日」に制定して、毎年11月はいつもの例会とは違って多少大掛かりにスポンサーを付けて賑やかなパーティを開催している。
今日駒沢大学公開講座に出席した後、「ペンの日」例会に出席した。冒頭南相馬市在住の詩人・若松丈太郎氏とアメリカ人詩人・アサー・ビナード氏の対談が行われた。対談の中で福島原発事故は「核災」であり、「核罪」というものがあって然るべきだと若松氏が被災住民の立場から述べたことと、ビナード氏が「東」「西」という感覚の違いを自分の住む都市から見た視点から語ったことが印象に残っている。いろんな見方があるものだなぁと思う。
まあそれにしてもこの対談のテーマが「東京はいつまでつづくのか?」とされていたが、東京についてはまったく話されることがなかった。よくわからん。
中西進副会長にはこの度文化勲章を受章されたお祝いを申し上げた。浅田次郎会長、中西副会長がいずれも特定秘密保護法案の成案について危惧していることを強調された。
散会後はいつも通り小中陽太郎さんを中心にして10名で有楽町駅前の「ニュートーキョー」で雑談会。小中さんの力作「翔べよ 源内」の野村故堂賞受賞記念会を来年1月31日に開くことを伺った。
今日は午後衆議院特別委員会でその法案が若干修正されたうえで強硬採決され可決された。この後法案は衆議院本会議へ回され賛成多数で可決された。いよいよ安倍政権も独裁者の顔を現しだした。第1次安倍内閣では何の仕事もできず、大丈夫かと心配もされた挙句安倍首相自ら政権を投げ出す醜態ぶりを示したが、いまではそんな過去の醜態はなんのその、自民党の数を頼りにここぞとばかり強気に転じ出した。
うかうかしている戦前戦中の大政翼賛会になりかねない。