2392.2013年11月30日(土) 中国もひどいが、日本にも呆れる行為が・・・。

 今月23日に中国政府が東シナ海上空に防空識別圏を設定したことが、日本のみならず米韓欧、オーストラリアなど世界中から非難を浴びている。日本と中国のそれが尖閣諸島上空で重なり合っていることが日本にとっては問題とされている。アメリカは認められないとして、一昨日2機のB52爆撃機を同圏内に飛行させたが、中国側空軍機によるスクランブル発進はなかった。

 世界中の非難を浴びている中国が、いま改めて強い批判を浴びているのは、近年東アジアから太平洋への中国海軍の海洋進出が周辺国の緊張を加速させるとして警戒されているからである。

 最近の中国政府の外交姿勢は、少々常軌を逸している。自らの行為をすべて正当化し何でもかんでも反対し居丈高に食ってかかる、駄々っ子風情とあまり変わらなくなってきた。

 例えば、日本が防空識別圏の撤回を求めたことに対して、撤回の意思はまったくないと応えたが、その理由として日本も終戦時にアメリカ軍が設定していた防空識別を1969年に航空自衛隊が引き継いでそれが現在まで有効とされている。これを捉えて中国高官は、日本がいまから44年前に設定した日本独自の防空識別圏を取り止めるなら、中国もいまから44年後に取り止めると述べた。 こういう非常識で幼稚なロジックを恥ずかしげもなく対外的に発表する稚拙な発想はどこから出てくるのだろうか。

 昔の中国の人たちは大人と言われ、それなりの言動をしてきたが、いまやそんな中国人はいなくなってしまったようだ。かつて仕事上付き合っていた中国の人たちは、謙虚で人柄も良く尊敬に値する人が多かったが、いまやそういう中国人は現代共産国家にはいなくなってしまったのだろうか。寂しい限りである。まともな人たちは消されたか、追放されてしまったようだ。

 尤も他人様のことを非難ばかりしてもいられない。わが国にも非常識な輩は隣国に比べれば少ないが、それでもいるいる。

 直近では、大東京のナントカ知事さんのように、怪しげな医療法人から5千万円という大金を無利子無担保で貸し借りする感覚は普通ではないし、自分で借金の理由も説明できないお粗末ぶりである。その医療法人も公選法違反の疑いで幹部に逮捕者を出している。

 もっと許せないのは、国民がこれだけ反対している特定秘密保護法案の福島県公聴会で全員が慎重な審議を求めた、その翌日に衆議院で強行採決したことだ。これでは公聴会を開いた意味がないではないか。ただ公聴会を開催したというアリバイを作っただけである。流石に前中国大使の丹羽宇一郎氏が、民主主義国家日本で白昼夢を見ているようだと匙を投げている。

 はっきり言ってこの法律は、官僚が日本を自分たちの思い通りに牛耳りたいためだけに不遜な国会議員と結託して考えた現代の悪法である。間違いなく後世に禍根を残すものである。

2013年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com