浅草雷門周辺の散策を兼ねて早めに浅草へ出かけた。地下鉄浅草駅から雷門へ出て仲見世へ来ると大勢の観光客で一杯である。先般新調し取り替えたばかりの大提灯周辺は記念写真を撮る人が溢れている。人力車の呼び込みも威勢がいい。外国人観光客の姿が沢山見られるようになった。人ごみの中を縫うように浅草寺でお参りする。これだけの人混みであるが、スリなんかいないところが日本の良いところだ。
さて、今日は上野浅草フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会が恒例通り浅草公会堂で開かれたので、いつも通り飯田ゼミの仲間と奥さん方とともに鑑賞した。毎年6月と12月に開催される定期演奏会に毎回参加している。いつも割合難しく、聴き慣れない曲が多い。今日はフランス人作曲家の作品ばかりで、ラヴェルの組曲「クープランの墓」、ビゼーの「アルルの女」、そしてフランクの「交響曲ニ短調」だった。アンコールはビゼーの「カルメン序曲」を演奏してくれた。ビゼーの2つの曲以外は、よく分らなかった。相変わらずチェロを演奏する赤松さんの日頃の努力には頭が下がる。
終わって永井荷風お好みだった「アリゾナ・キッチン」で会食。初めての人もおられたが、気心を知った仲間同士で和気藹々と気軽に楽しむことができた。私は6月の場で全ゼミナリストに飯田ゼミの解散について書類で知らせると了解を得ていたが、その結果を報告した。序に現在執筆中のノン・フィクションについてちゃっかりPRした。
私の包帯姿を心配してくれたが、島田さんは近々糖尿病の検査で入院するという。年を経るとともに体調の優れない人が増えてきた。やはり気をつけないといけない。