2992.2015年7月23日(木) 埼玉県知事の騙し打ち、公約裏切り

 来月行われる埼玉県知事選挙が今日告示された。現職と新人併せて5人が立候補したが、今回特に注目されるのは、現職の上田清司氏が4度目の名乗りを挙げたことである。そこにはどうしても納得の行かない理由があるからである。かつて上田氏は長期に亘って権力のある地位に留まることの弊害を訴え、自らが言い出しっぺになって「多選自粛条例」を制定し、4度目の立候補をしないことを県民に約束した。現職知事が条例を制定したことは極めて重いものであると誰もが理解している。それが上田氏の本心にどういう気持ちの変化があったのか、現職知事の立場の欲得で目が眩んだのか、それをいとも容易く反故にして4選目の知事選に打って出ると言い出した。羞恥心はさらさらなく県民に堂々と嘘をつき、県民を騙し打ちにしたのである。恥ずかしくないのかと聞いてみたい。上田氏が民主党代議士から埼玉県知事に鞍替えした時は、自民党の支援も受けていた。だが、流石に自民党は約束反故の民主党系上田氏の立候補に呆れ、かつ自党の息がかかった候補者を当選させたい自民党は、「自ら定めた『多選自粛条例』を破ることは絶対にいけない。正さなくてはならないという使命感から立候補した」という消防庁出身の塚田桂祐氏を推薦した。

 では、当の上田氏は朝令暮改、約束違反、裏切りについてどう思い、どのように語っているのか。「3期12年で辞めるという信念を曲げることになったのは不徳のいたすところですが、政治は『公』のものであり、私情を捨ててがんばっていきたい」と約束違反をあっさり不徳の至りと片付け、自らの理念と信念を翻したことに些かの反省もなく、公の政治家を装っているが、最も政治家に相応しくない欺瞞のコメントを述べているのだ。こういう厚顔な抗弁を繰り返して県民が許してくれると思っているのだろうか。自ら作った条例を自らの都合で破るとは、まともな政治家にはとても真似のできない恐れ入った芸当である。こういう嘘つきには金輪際知事をやって欲しくないと県民誰しもが考えるということに考えが及ばないようでは救いようがない。衆議院議員時代には民主党内でもある程度存在感があったが、もう埼玉県民は誰も相手にしないだろう。

 さて、同じ上田氏でも、ラグビー界でかつて一世を風靡しながら、国が指定する難病「アミロイドーシス」により今朝62歳で冥界へ旅立たれた上田昭夫氏にはつい同情の念を憶える。こちらの上田氏は嘘つき知事とは異なり、慶大ラグビー部監督として母校慶應を1985年度日本ラグビー界の頂点に引き上げた名監督として知られた。その後ニュース・キャスターとしてテレビでも活躍した。率直に言ってあの優勝は嬉しく久しぶりに興奮した。3年前私が編集委員長となって大学ゼミ恩師の追悼文集をまとめたが、その文集にもこっそり優勝の写真を1枚載せたほどである。

 あの時代は度々秩父宮ラグビー場に足を運んだり、ラグビーの実況中継に夢中になっていたが、上田監督に因んで微笑ましく印象に残っているエピソードがある。それは、社会人の王者・トヨタ自動車を破りラグビー日本一になった直後のコメントで、上田監督が「選手たちを誉めてあげたい」と語ったことに対して、当時ゴルフをやわなスポーツと蔑視して、激しく男らしいスポーツとしてラグビーに熱中していた作家・野坂昭如氏が「選手たちを誉めてあげたいなんて言い方は間違いだ。誉めてやりたいが正しい」と皮肉っぽく述べていたことが忘れられない。

 上田昭夫氏のご冥福を心よりお祈りしたい。

2015年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2991.2015年7月22日(水) 公明党の存在と役割はどうなったのだろう?

 昨日と今日で駒澤大学春季公開講座が終了した。次の秋季講座は9月に始まる。昨日片山正彦講師が、安保法案強行採決に公明党が同調したことに関連して、公明党の立場と主張の違いと、公明党の支援母体である創価学会と公明党との関係について話された。自由と平和を党是とする公明党の最近の言動は少々おかしい。まったく勢いがない。結局は大臣の椅子(国土交通大臣)欲しさに党として言うべきことを言わず、自民党の言い分を聞いて自民党の言いなりになっている。それが昨今公明党にエネルギーと存在感が感じられない最大の原因である。片山講師によれば、創価学会信者が戦争法案に同意した公明党に対して、平和を目指す党として間違っていると以前には考えられなかった反党的行動を取るようになったという。これで公明党と創価学会の間にもひびが入っているという。

 かつては比較的良識的な判断が各界から評価されていたが、最近の公明党の行動は確かにおかしい。自民党のお小姓的存在と役割に納まることに徹して、自己主張することがなくなり、与党として常に親分・自民党の傘の下でおとなしく行動するようになった。政党としてのモットーを取り下げ、堕落したこういう烏合の衆は政党とは呼ばない。公明党所属の国会議員はもとより、政治家には現状を改革しようという気持ちがなくなってしまったのだろうか。所詮は政治政党ではなく、宗教団体だったということだろう。

 さて、昨日発売された「週刊朝日」7月31日号に今年高校野球発足100周年記念として「昭和からの遺言」が4頁に亘って掲載されているが、そこに取り上げられている人物が、何と佐々木信也さんである。佐々木さんはフットライトを浴びるに充分な実績と話題性がある。何せ戦後間もない昭和24年夏の甲子園大会に1年生ながら母校湘南高校に初出場初優勝の栄誉をもたらしたヒーローだったからである。私が先輩佐々木さんから伺った話もいくつか紹介されているが、慶大主将時代、プロ選手時代、そしてテレビキャスター時代の話がいくつも話されている。中でも26歳でプロから引退した際のエピソードは、昨年上梓したノン・フィクション「南太平洋の剛腕投手」に紹介した内容と違うが、これはいずれも正しい。いずれにしても当時の西本監督の腹の内にあったことだからである。佐々木先輩のお陰で、その作品は順調に書き進むことができた。大変恩を感じている先輩であり、早速知人・友人らに「週刊朝日」を読むようメールを送信して薦めたところである。

2015年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2990.2015年7月21日(火) 東芝、利益水増しを公表

 一昨日関東地方は梅雨が明けたが、今日も暑い一日であった。東京も34.9℃という猛暑日へあと一歩だった。

 10日前に本ブログに取り上げた通り東芝不正会計問題で、昨夕過去7年間の決算資料を調べていた第三者委員会から報告書が提出された。これを受けて今日午後東芝は記者会見を開いて、田中久雄社長が、このような不正を発生させたことを謝罪し、自らと前社長で現副会長の佐々木則夫氏、及び前々社長の西田厚聡・現相談役の辞任を発表した。7年間で水増しされ現職を辞めることになった。

 第三者委員会報告書に依れば、一連の問題は会社の経営判断として行われたと決めつけた。そのうえでトップの言動を厳しく指弾し、上司に逆らえない東芝の企業風土に問題ありとし、役職員に適切な会計処理に向けての意識が欠如していると認定した。かつては、東芝は社外取締役中心の委員会設置会社に移行し、企業統治の優等生とも受け取られていた時代もあった。トップに立つ者がよほど自制心を心がけなければ、いつの間にか元の木阿弥となってしまう。

 かつては、ウェスチングハウス社を買収し、同社原発製品を東電等電力会社に売り込み、甘い汁を吸っていた時代もあったが、生憎東日本大震災により夢は破れた。その後は原子力部門の挫折が他部門に影響を及ぼした不運もある。だが、粉飾会計は会社のトップの判断によって行われた意図的な偽装会計処理である。当時の社長らが責任を取ってその座を去るのは当然としても、株主や顧客、そして何よりも20万人の従業員に与えた心の傷はそうやすやすと拭えるものではない。立ち直るまでに長い時間がかかることだろう。それは東芝140年の歴史に匹敵する時を要するかも知れない。でも乗り越えなければならない。

 これから企業として発展していくためには今回の不祥事は大きな試練である。しかし、ギリシャのように外部から支援されるわけではない。自力で新しい東芝を創る気力を持ち続け、地道に努力を傾けるしかこの地獄を抜け出る道はない。それにしても責任ある立場の人間は、自らの立場を充分認識して行動し、多くの部下をリードしていく責任があることを自覚すべきである。

 昨日アメリカとキューバが54年ぶりに国交を回復した。お互いの大使館も業務を開始した。60年安保闘争が終わってベトナム戦争激化と並行し、アメリカとキューバの外交関係が険悪になった。まず61年両国の外交関係が打ち切られた。62年にはアメリカ政府がソ連の核装置を移入したキューバ海上を封鎖し、アメリカとキューバと同時に米ソの対立は危機一髪の危うさを見せた。そこへ63年ケネディ大統領暗殺事件が勃発した。以降アメリカとキューバの関係は悪化の一途を辿り、キューバにとっては西欧諸国から経済封鎖されたことが今日の停滞経済の原因になっている。

 まだまだ両国間には、解決しなければならない問題が山積しており、万々歳というわけにはいかないようだ。しかし、ほとんどのキューバ人は国交回復を希っている。一日も早くかつての両国の友好関係が復活することを願っている。

2015年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2989.2015年7月20日(月) 役所仕事の無駄と浪費と無責任

 今日は3連休の最後で「海の日」という割合新しい祭日である。「海の日」とは言っても海水浴のできる内海はともかく、最近はクジラやイルカのみならず、マグロの捕獲まで外国との間で漁獲量制限が厳しくなったり、近海では尖閣諸島、竹島、北方領土などの諸問題がこじれて素直に「海の日」を祝う気持ちになれない。そこへ安倍政権が自衛隊海外派遣で目指すのはホルムズ海峡であったり、とにかく海に関しては騒々しい限りである。不幸にも「海の日」に全国各地の海で7名の人が亡くなった。何とかもう少し精神的に落ち着ける静かな「海の日」であって欲しいものである。

 さて、今夕NHKの人気番組「ブラタモリ」のスペシャル版で主役のタモリと女子アナが東京駅地下周辺を探索して、1時間15分に亘り楽しませてくれたが、その中で驚くような「無駄」と「浪費」が発見された。昭和40年ごろ駅地下工事でまったく使用されていない自動車用道路片側2車線、両側4車線が、50mほどとは言え、中途半端なままでき上がっていたのである。どうしてそんな道路を作ったのか、またどうして計画を取り止め延伸工事を途中で止めてしまったのか。なぜこの秘密の地下道路が隠されたまま公表されなかったのか。一部の人間が秘密裏に、慎重に隠してやったことであるから誰も知らなかったし、最早時効だから善しということで済まして良いのだろうか。この工事に掛った費用はどう隠匿されていたのであろうか。東芝の不正会計も驚く地下鉄(道路公団か?)の粉飾決算である。俄かには信じられない珍事でもある。

 これが「ブラタモリ」が地下へ潜るということから事前調査をしたのか、10日ほど前に「発見」されたというのである。これを申し送りしなかった担当者及び上司の無責任さと杜撰さはどこから来るのだろうか。常識的にはとても考えられない。当時地下鉄は帝都交通営団という半官半民の会社だった。半役人が関わったからこれほどの無駄な事業を放ったらかしにしていても問題にならなかったということだろう。

 仮に1m掘り進むために500万円の費用がかかったとするなら、約2億5千万円という大金が浪費されたまま、誰も知らぬ間に半世紀が過ぎたことになる。まったく次元の低い話で呆れ返った次第である。この無駄になった費用は誰が、どうやって今後弁済するのだろうか。

 昨今問題になっている新国立競技場建設見直し計画だって、現時点では責任の所在がどこにあるかまるで分からない。明らかに国の事業であり、役所が関与していたことははっきりしている。にも拘らず、今のところ誰も責任を取ろうとしない。だが、金と時間だけは明らかに浪費された。お役人が関わるとすべてが無計画、無責任でことが進められ、大出費ということになる。

 わが国も毎年政治家の我儘な要求を財務省が抑制できず、予定外の出費により財政大赤字である。この役人天国をどうにかすることはできないものだろうか。

2015年7月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2988.2015年7月19日(日) 安倍政権支持率急降下、不支持が支持を上回る。

 安保関連法案が強行採決されてから、メディア各社がそれぞれそれ以前にも増して詳細な世論調査を行っている。採決以前にも安保関連法案反対の声は日を追うにつれ高まっていた。安倍内閣の支持率も大きく下がっていたが、共同通信が行った直近の調査では衆議院の強行採決により内閣支持率は急落し、1カ月前に比べて9.7ポイントも下がって37.7%まで落ちた。内閣支持率では安倍政権発足後初めて不支持が支持を上回った。

 更に衆議院での強行採決に対しては73%が反対を示した。憲法を独自の解釈で無法な行動により、国民を騙し打ちにして良心の呵責を感じない安倍首相は、憲法違反とされ、世論の反対を押し切ることまでして何とか強引にやり遂げたとの思いが強いだろうが、国民をこれだけ敵に回して政治家としてどれほどプライドを堅持できるのか、また自ら責任感と満足感を抱くことができるのだろうか。しかもこの様子では、今後とも反対運動が広がる雲行きである。

 一方、国民の8割が法案の中身が理解できないという中で、首相は強行採決後にこれから国民に納得してもらえるよう丁寧に説明していくなどと子どもじみたことを言っているが、本来国民への説明は採決の前に行うべきことではないか。

 一層問題を複雑にしているのは、同盟国の軍隊が危険に晒された有事の際は、彼らを後方支援するため自衛隊の海外派遣を考えていると語ったことである。この件に関してそれでは海外派遣に歯止めがないとの野党の質問に対して、安倍首相がこの有事とはホルムズ海峡の封鎖、及び近海の機雷掃海に限ると明確に応えたことである。そのホルムズ海峡の封鎖については確かにアメリカから自衛隊の派遣を要請された。

 しかし、先週イラン核協議について関係国の間では、漸く包括的共同行動計画で問題解決のための最終合意に達した。合意の履行が確認されれば、EUはイランに対して核関連の制裁を解除し、アメリカも制裁解除して、核問題に関する国連安保理決議は制裁国側から解除される。こうなると首相が目論んでいる自衛隊の同盟軍への後方支援、つまり首相が述べた自衛隊のホルムズ海峡周辺への海外派遣の必要性はなくなることになる。それではホルムズ海峡への自衛隊派遣の可能性が当面なくなったことを踏まえると安保法制上の自衛隊海外派遣はないということになる。この点で安保関連法案の肝心な条項が無意味で不必要だということになる。その辺りの整合性のある応えを安倍首相自身から聞きたいものである。これについて安倍首相は承知のうえで知らん顔をしているようだが、首相流に丁寧に国民に説明するべきである。この点首相は極めて無責任だと言わざるを得ない。

 それにしてもメディアもこの件についてはまったく何のコメントも出そうとしない。朝日を始めとしてメディア各社は問題をもっと掘り下げ追求し、問題点を指摘して、自衛隊海外派遣が想定されるケースと、首相の言い分と言質を質すべきではないか。

2015年7月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2987.2015年7月18日(土) 幅広い情報発信のためツィッターを始めたい。

 今日午前中は松本整形外科で定期診療をして、今月初めに計測してもらったCRPの数値を教えていただいた。0.49だったが、前回5月は0.41だったので少々悪くなった。

 2007年に初めて膝に痛みを感じて、松本医院で診てもらい「リューマチ性発筋痛症」と診断され、以降ステロイド系の錠剤「プレドニン」を服用しながら定期的に診てもらっている。目標は0.3以下に下げることであり、これまでに何度もクリアしているが、このところ4回連続で0.3以上になっている。プレドニンの影響は糖尿病にも及んで、若干HbA1cの数値も上げているようだ(先月20日の検査では6.5だった)。かなりの重症というわけでもないので、上記の常用薬を服用しつつアルコールと甘いものをコントロールするなどの自己管理で対応している。来月3日には毎年恒例により慶応病院で人間ドック検査を受けて、6日にサンフランシスコに出かける予定である。

 午後はITコンサルタントの小糸さんに来宅していただき、PCの調子を見てもらった。ノートPC内のバッテリーが機能しなくなり、いろいろ話を聞いてもらったところバッテリー部品、つまり代替品がないと分かり、止むを得ず外付けのPC用バッテリーを用意してもらうことになった。私のLenovoは元々IBM製品だったが、今では中国企業となっている。しかし、どうもメード・イン・チャイナはアフターケアが充分ではないと感じている。

 製品チェックの序に小糸さんにツィッターとブログの使い方を相談した。意見や提言などを一般に知らせるにはどういう方法が最も効果的だろうか。ブログは現在書いているまま私自身のホームページ上に載せている。ただ、周知範囲が知人に限られているので、あまり公的、大衆的なものではない。それをより普遍的にすれば、反面外部から妨害行為などで迷惑を蒙る可能性が高いので、その危険からブロックするには、むしろツィッターが良いと教えられた。ただ、それにはいくつか制約がある。一応それらを教えてもらったので、これからツィッターで個人的な情報を発信しようかと考えたところである。現在のブログ「ご意見番の意見」は、毎日書き続けてすでに3千回近くに達しているが、これはそのまま続けるとして、ツィッターは仮名で私が多くの人々に伝えたい情報や意見があった場合に発信することにしたい。

 またまた忙しなく時間に追われるようになるかなぁ。

2015年7月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2986.215年7月17日(金) 新国立競技場建設計画は仕切り直し

 台風11号が四国、中国方面に上陸し、熊野川が決壊して田畑に多くの被害を出している。関東地方も天候は荒れ模様で、11時頃外出した時は猛烈な風雨に遭い、ズボンとスニーカーはびしょ濡れだった。

 ところで、昨日の安保関連法案の衆議院での強行採決事件に続き、今日も大きな政治決断が下される事件があった。昨今喧々諤々の議論が交わされていた新国立競技場建設問題が、安倍首相と東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相との会談の結果、現在進められている現行案を見直し、新たな計画を作成することになったのである。当初1300億円の見積もりだった工事費が2520億円に大きく膨らみ、あまりにも高額な投資額が問題となって、一般にも見直し論が浮上してきたことから、両者が会談した結果、原案破棄、新計画案の作成との結論が出された。

 問題は工期が果たして2020年のオリンピックまでに間に合うかどうかと懸念されていた。急げば何とか間に合うが、その前年に開催予定のラグビー・ワールドカップには間に合いそうもないということから、前日本ラグビー協会会長だった森さんのメンツを立てて、見直し論が遠ざけられていたようだった。今日の会談で森さんが一歩譲り、ラグビー会場を他の競技場で開催すれば新国立競技場はオリンピックまでに間に合わせれば良いということになり、森さんがラグビー・ワールドカップ開催を新国立競技場に拘らないということで見直し論に同意した。森さんとしては一部で戦犯呼ばわりされるのが余ほど腹に据えかねたと見え、元々競技場のデザインは気に入らなかったなどと鬱憤晴らしのような発言をしていた。

 初めてスポーツ・キャスター・佐々木信也さんが私を衆議院議員会館の森事務所へ案内してくれ、高校の後輩でラグビー部員だったと森さんに紹介していただいた時、森さんは最初に「日本ラグビー・フットボール協会会長」の名刺を差し出された。また、「2019年ラグビー・ワールドカップ」のステッカーがマイ・カー車内にも貼ってあるが、それも森喜朗事務所からいただいたものである。それほどラグビーにのめり込んだ森さんである。

 森さんの無念の想いが伝わって来る。

 それにしても初期のドラフトから資金計画に至るまで、やることなすことすべて素人仕事である。責任の所在がこれほどはっきりしない国家プロジェクトはこれまで聞いたことがない。

 見直しが決まった以上、一日も早く新しい計画を作り、工事に着工してオリンピックに間に合わせて欲しい。いつまでだらだらしているようでは、オリンピックの主役である選手たちに気持ちが入らないのではないか。

 折も折モスクワで開催された男子フェンシング世界選手権で今日太田雄貴選手が優勝した。フェンシングで日本人選手がオリンピック、及び世界選手権で優勝したのは太田選手が初めてである。これを機会に来年のリオ大会で好成績を上げ、リーダーシップを発揮して後輩たちを東京大会まで引っ張って行って欲しいものである。

 さて、科学界、経済学会で実績を挙げた2人の日本人が亡くなられた。ひとりは、2008年ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎氏である。享年94歳だった。

 気になるのはもうひとりの経済学者、青木昌彦・スタンフォード大学名誉教授である。青木氏は難解な「社会の様々な制度や慣習が経済システムに与える影響を多元的に解き明かす『比較制度分析』」という新しい分野を開拓したと言われ、ノーベル経済学賞の有力候補者と見られていた。ただ、個人的に気になっていたのは、東大時代に全学連書記長だった清水丈夫さんらと60年安保闘争でともに活動しながら、その後社会主義の計画経済に疑問を抱き、近代経済学派に転向して、留まった同志に対して裏切るように時流に乗れない遅れた人たちと批判したことである。その時、自らは地道な運動から逃げたうえ残った同志・清水丈夫さんらを公然と批判したのである。清水さんは今も表に出ずに今世紀中の世界革命を目指して地道に活動している。どちらが真っ当だったかは別にして、人間的にはとても青木氏を尊敬する気持ちになれない。青木氏は享年77歳だった。

 60年安保闘争から55年がたち、時は流れ世の中が変わっていることを痛感する。

2015年7月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2985.2015年7月16日(木) ついに強行採決された戦争法案

 ついに安倍内閣は衆議院で安保関連法案の強行突破を実行した。昨日衆議院特別委員会で強行採決された法案は、今日衆議院本会議で採決された。かつて我々学生と労働者を中心とするデモが国会を取り巻いて猛烈に反対した安保条約改定法案は、1960年安倍首相の祖父・岸信介内閣によって強行採決された。「陽はまた昇る」を実証するように、その岸元首相のできの悪い孫、安倍晋三首相が祖父の物まねを再現して安保関連法案を強行採決したのである。祖父に続き、孫がまた国民を敵に回して憲法違反という大罪を犯すとは何たる無謀な政治家一族であることか。本人はどう思おうと国辱的政治家であることは間違いない。これだから苦労知らず、世間知らずで未熟児の世襲議員は困る。

 昨日から国会周辺では法案に反対するデモ集団はその数2万5千人に膨れ上がり、騒然となった。夜半には雨模様だったが、国会周辺はやっと存在感を示した若者中心のデモによって取り巻かれた。法案は今日衆議院を通過したが、与党議員の中にもほとんど高揚感がないようだ。それは公聴会に出席した3人の参考人である憲法学者がいずれも集団的自衛権行使は憲法違反であるとはっきり述べてから、潮目が変わって重苦しい雰囲気になったからのようだ。これで法案は参議院へ回され、60日以内に成立する見通しである。

 去る4月首相訪米の折アメリカ議会でこの安保関連法案を夏までに成立させて、「わが日本はあなた方同盟国アメリカの手下となって貴国の言いなりになります」と屈辱的スピーチしてから漸く約束ごとに目鼻が立ち、アメリカとの約束を果たせると思っているようだ。アメリカ国務省は「歓迎している。日本は同盟を強化し、地域や国家間の安全保障活動でより積極的な役割を果たそうと継続的に努力している」と高い評価のコメントを発表した。当然であろう。喜んでいるのは幼稚な世襲政治家を中心とする自民党と、今や抜け殻となった創価学会支援の公明党、そして軍事行動から大分手を抜けると喜んでいるアメリカだけである。

 上に挙げた亡国の輩以外に誰も喜ぶような日本人はいない。法案の内容だって分からないという日本人は8割もいる。法案に反対の人が過半数以上もいる。首相は国民には丁寧に分かりやすく説明するなどと呑気なことを言っているが、説明は決める前に為すべきことではないか。こんな状態で憲法を勝手に解釈し、憲法違反を平気で犯す傲岸不遜ぶりで、誰が安倍政権は国家の安全を真剣に考えていると思うだろうか。

 いずれ何年後かには、例え望まずとも日本は戦争に巻き込まれ、またぞろ戦没者遺骨収集事業が行われることになるのだろう。それにしても安倍首相の精神構造はどうなっているのか。

2015年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2984.2015年7月15日(水) ブランコ・ヴケリッチ没後70周年

 セルビアの友人・山崎洋さんの父・ブランコ・ヴケリッチ氏が亡くなられて今年で70年。今日セルビア大使館で「ブランコ・ヴケリッチ没後70年記念イベント」が行われた。山崎さんからご案内をいただいていたので、ゼミの仲間4人を誘って出かけた。後から小中陽太郎さんも来られた。小中さんはゾルゲ事件について現在執筆中でもあり山崎さんと会えたのはタイミングが良かったと思う。他に映画「スパイ・ゾルゲ」を演出された篠田正浩監督が来られた。

 故ヴケリッチ氏は敗戦の昭和20年1月にスパイの汚名を着せられたまま収容先の網走刑務所で亡くなられた。生前母上は、もう少し頑張って生きていてくれれば、平和な生活を営むことができたのにと残念がっておられた。夫が亡くなられたと刑務所から連絡があった時、取るものもとりあえず4歳の山崎さんを連れて網走へ行き、亡骸と面会された印象を伺ったことがある。

 幕開けは、ネナド・グリシッチ駐日大使が日本とセルビアの友好と交流のために山崎さんの果たされた長年に亘る献身的な努力に対して感謝の言葉を述べられて始まった。引き続き、山崎さんの友人でわざわざセルビアから来られたヴァイオリニスト豊嶋めぐみさんが、バッハ、セルビアの曲、信時潔の曲を独奏された。豊嶋さんの好きな信時の曲の中で、異論はあろうが、「海ゆかば」が中々良かった。信時の名曲と言われている母校の「慶應義塾塾歌」も聞きたかったが、いくら山崎さんが慶應OBとは言え、流石に遠慮があったのだろう。

 山崎さんの父上を偲ぶ話は淡々として珍しいものだった。太平洋戦争戦火の直前に聖路加病院で産声を上げた山崎さんの誕生祝いに、贈っていただいたレコードをそのまま蓄音機で聴かせてくれた。ベートーベンの「月光」である。

 父ヴケリッチ氏が生前蒐集されていたレコードを他にも何曲か聞かせてくれたが、蓄音機自体も戦前の代物であった。しかし、音声は劣化しておらず相当な高級品ではないかと、昔のリッチマンの心のゆとりを感じたものである。

 閉会となった後ゼミの仲間は大使館を去ったが、簡単な飲み物が用意されており小中さんと居残りして多くの人と交流することになった。図らずもそこでオーストラリア在住の山崎さんの異母兄ポール・ヴケリッチ氏とポールさんの元妻ポーリーンさんと話をする機会に恵まれた。ポールさんは子どもの頃日本で生活したことがあったが、日本語はとっくに忘れて話すことはなかった。だが、ポーリーンさんは意外にも慶應に1年間留学したこともあり日本語が流暢だった。私が山崎さんとは慶應の同じ経済学部の同級生だと知るや、先輩扱いされ急に親しく話すことになった。加えて驚いたのは、世田谷区と姉妹都市であるバンバリー市に住んでおられ、両都市の交流メンバーのひとりであることだった。

 山崎さんは今日は主役であったが、今後は今年読売文学賞を受賞された佳代子夫人のお供で各地の講演に付き合わされるということだった。

 帰りに自由が丘駅近くで小中さんと軽食を取って帰宅したのは午前0時を過ぎていた。だが、楽しい1日だった。

2015年7月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2983.2015年7月14日(火) 無人探査機、冥王星へ最接近

 宇宙の神秘的な謎を解明すべく「冥王星」へ向かって飛行している無人探査機「ニューホライズン」がもたらせてくれる探査結果を楽しみにしていたが、今日の新聞やテレビのメディアではさほど関心がないのか、朝から報道を見聞することがほとんどなかった。僅かに読売に記事がある程度である。そこでネットでチェックしてみると探査機が冥王星らしき天体に最も接近するのは、日本時間の今晩8時50分ごろと分かった。

 そして、9時のNHKニュースがそれを報じてくれた。日本時間8時49分に探査機は1万2千㎞と冥王星に最も近い距離に近づいた。実に距離にして地球から48億8千万㎞という途方もない数字である。これからも飛行し続ける。冥王星の直径も2370㎞で月の2/3ほどの大きさであることが分かった。以前よりずっと鮮明な映像も得られた。その他にもいくつかの未知で貴重なデータを送信してくれた。これからも天文学にとって有意義なデータを与えてくれることだろう。NASAでは9年半に亘って飛び続け成果を上げた探査機を祝して大騒ぎである。開けてびっくり玉手箱という風に、驚くような想像を超えるような情報も明日以降に得られるだろう。世知辛い俗世界にこんなロマンもあって良いなぁと思う。

 さて、世界中の注目を集めているギリシャの財政危機問題は、一昨日から昨日へかけてユーロ圏財務相会議が精力的に行われ、17時間に及ぶマラソン会合の後ギリシャ支援の緊縮案を条件付きで受け入れることで合意をみた。だが、ギリシャのチプラス首相から提案された緊縮案に対してユーロ内部でもその扱いに意見が分かれた。やはりこれまでの経緯からギリシャを信用できないという国と、ギリシャの言い分を安易に受け入れれば、いずれ今回と同じ二の舞を演じることになると警戒する国もある。一応ギリシャを救済するという方向に向かってはいるが、まだまだ猶予ならない。

 ユーロは支援再開の条件として主要な財政緊縮策を15日までに法制化することをギリシャに求めた。緊縮策に対して国民投票でNOを表したギリシャ国民がすんなり納得し、国民の声を無視しにくい議会も法制化実行ができるか予断を許さない。しかし、それがダメなら事態解決の糸口すら失って、ギリシャのデフォルトとユーロ離脱が現実味を帯びてくる。この先順次借金の返済期限がギリシャに迫っている。当分の間駆け引きが繰り返されるだろう。

 ギリシャの債務が43兆円というから、これをきれいに返済していくことは、ギリシャにとって長い間に亘って大変な苦難であろう。借金を背負いながら更に他人から借金を重ねて浪費をすることにこれまでギリシャ国民は比較的無頓着だった。今も緊縮は避けたいと言っているが、国が破産したことをあまり深刻に受け止めないことに問題がある。

 では、ギリシャの問題は別にして、わが日本の財政状態はどうなのか。日本は今年3月時点で1053兆円の借金大国に陥っており、他人事ではないのだ。尻に火が付いていると言ってもいい状態である。日本国債の格下げも相次ぎ、IMFやその他の国際金融機関へ投資していて一部金持ち国の印象はあるが、先進国の中でダントツに多額の借金を抱えている。他国の台所を心配するのもいいが、自分の国の財政に対してもっと真剣に立ち向かうべきだと思う。その点でバラマキの得意な政治家は、財政健全化にはまったく関心がなく、「財政健全化」はまるで絵空事である。いずれ将来次世代層に降りかかってくることは間違いない。

 今日も暑い。風も強かった。全国928観測地・ド・うち猛暑を記録したのは、実に99か所もあった。群馬県館林市では、今年全国で最高の39.3℃を記録した。とにかく暑い。暑い。

2015年7月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com