2991.2015年7月22日(水) 公明党の存在と役割はどうなったのだろう?

 昨日と今日で駒澤大学春季公開講座が終了した。次の秋季講座は9月に始まる。昨日片山正彦講師が、安保法案強行採決に公明党が同調したことに関連して、公明党の立場と主張の違いと、公明党の支援母体である創価学会と公明党との関係について話された。自由と平和を党是とする公明党の最近の言動は少々おかしい。まったく勢いがない。結局は大臣の椅子(国土交通大臣)欲しさに党として言うべきことを言わず、自民党の言い分を聞いて自民党の言いなりになっている。それが昨今公明党にエネルギーと存在感が感じられない最大の原因である。片山講師によれば、創価学会信者が戦争法案に同意した公明党に対して、平和を目指す党として間違っていると以前には考えられなかった反党的行動を取るようになったという。これで公明党と創価学会の間にもひびが入っているという。

 かつては比較的良識的な判断が各界から評価されていたが、最近の公明党の行動は確かにおかしい。自民党のお小姓的存在と役割に納まることに徹して、自己主張することがなくなり、与党として常に親分・自民党の傘の下でおとなしく行動するようになった。政党としてのモットーを取り下げ、堕落したこういう烏合の衆は政党とは呼ばない。公明党所属の国会議員はもとより、政治家には現状を改革しようという気持ちがなくなってしまったのだろうか。所詮は政治政党ではなく、宗教団体だったということだろう。

 さて、昨日発売された「週刊朝日」7月31日号に今年高校野球発足100周年記念として「昭和からの遺言」が4頁に亘って掲載されているが、そこに取り上げられている人物が、何と佐々木信也さんである。佐々木さんはフットライトを浴びるに充分な実績と話題性がある。何せ戦後間もない昭和24年夏の甲子園大会に1年生ながら母校湘南高校に初出場初優勝の栄誉をもたらしたヒーローだったからである。私が先輩佐々木さんから伺った話もいくつか紹介されているが、慶大主将時代、プロ選手時代、そしてテレビキャスター時代の話がいくつも話されている。中でも26歳でプロから引退した際のエピソードは、昨年上梓したノン・フィクション「南太平洋の剛腕投手」に紹介した内容と違うが、これはいずれも正しい。いずれにしても当時の西本監督の腹の内にあったことだからである。佐々木先輩のお陰で、その作品は順調に書き進むことができた。大変恩を感じている先輩であり、早速知人・友人らに「週刊朝日」を読むようメールを送信して薦めたところである。

2015年7月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com