452.2008年8月8日(金) 北京オリンピック開会

 6日から麻布十番で登山家・芳野満彦さんの山岳絵画展が開かれているので、お会いして次の拙著帯文に推薦文を書いていただこうと、先日書状をお送りし、今日お伺いしてお願いすることをお伝えしておいたが、今日は会場に来られないとの話だった。係の方に聞いてみると会場気付で郵送した私の手紙も、まだ芳野さんには手渡していないことが分った。明日午後に電話をして、確認を取ってから改めて伺うことにした。ご健康に支障がなければ良いがと少々心配になる。

 今日北京五輪が開催された。2008年8月8日午後8時(北京時間)に開会式は始まった。今まで開会式のイベントは、ほとんど秘密のヴェールに包まれていた。それがいざ蓋を開けてみるとその演出は見事なばかりで、中国古来の文化と伝統行事の紹介を電光により立体的にやってくれた。事前に治安、テロの問題等の悪い噂が流布され、暗いイメージばかりが先行していたが、それを打ち消す出来映えだった。大勢の出演者が一糸乱れず舞い踊る光景は、迫力すら感じた。これだけ矢継ぎ早に、後から後から目新しい仕掛けによるショーが繰り返されて、TV視聴者としては1時間10分ほど口をあんぐりしているだけだった。開会式だけは、予想を遥かに上回る素晴らしいパフォーマンスだったと思う。

 この演出の総監督は中国人の著名な映画監督、チャン・イー・モウ氏で、スケールの大きさとテンポの速さ、洗練された技能等、中々衝撃的で洒落た演出だった。この後の主役である選手入場もすっかり食われてしまい、少々影が薄い感じだった。どこの国も整列進行は行わず、小旗を手にニコニコ、ダラダラ歩くだけの入場行進だった。この200ヶ国以上のダラダラ行進を見ていると、とても緊張感とはかけ離れた、たがの緩んだ烏合の衆の行進のようだった。前座のパフォーマンスが10点満点以上とすると、役員・選手の入場はせいぜい半分の5点ぐらいだろう。

 福田首相夫妻も開会式に出席していたが、今日午前中に行われた福田・胡錦涛会談で早速問題のギョーザ事件について話し合われたようだ。6月の中国国内のギョーザ毒入り事件については、しばらく公にしないようにと中国政府から口止めされた。これを日本側は分りましたと了解した。すべて中国ペースで進められていたことが分る。これだから、いつも外交問題で日本は舐められてしまうのだ。なぜお互いに責任は明確にして、是々非々をはっきりさせて論理的に話し合うことができないのだろうか。

2008年8月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

451.2008年8月7日(木) 北京五輪と中国製毒入りギョーザ事件

 八木哲郎「知研」会長と朝10時に新宿で会って、月末に予定されている岩手県・気仙広域連合の研修内容、日程表、テキスト作成について話し合った。この広域連合の職員研修を担当するのは初めてで何かと戸惑うことが多い。特に、日程表の中に「合意術」が入っているので、今福島県で教えている内容とスケジュールとはかなり異なる。私自身も「合意術」を教えるのは初めてであり、この「合意術」については、以前から研究している八木会長と一緒に担当することになった。

 私の考え方を八木会長から広域連合へ伝えてもらうことにした。特に、講義では「POWER POINT」を効率的に活用したいと考えている。

 さて、開会式前から異常に盛り上がっている北京五輪も、いよいよ明日が開会式本番となったが、その前の昨日すでに女子サッカーの緒戦がニュージーランドとの間で行われ、引き分けに終わった。今日も男子サッカーが行われたが、前回大会金メダルのアメリカに1-0で惜敗した。明日から暑い日本国中で五輪フィーバーが駆け回るのだろう。

 それにしても昨日公表された、6月に中国国内で発生したギョーザ中毒事件は、今日になって高村外相が、中国側への配慮で暫時公表しなかったと、どこの国の外相かと疑わせるような発言をした。日本の国民の安全より、外国の加害者に対する気遣いを優先している、この神経は常識外のものだ。

 今朝の新聞でも、1月の国内ギョーザ中毒事件は中国で毒が混入された可能性が一段と強くなったので、中国政府はきちんと真相と経過を説明すべきだと強い口調で述べている。そこへこの高村外相の発言である。なぜ日本政府は中国にここまで遠慮しなければならないのか分らない。外相が日本人なら、加害者(多分)である中国が、被害者である日本へ配慮するべきだと考えるのが普通ではないか。どうもこの外相もしばらくその職にある間に、力を発揮しない外務官僚のペースに合わせることを学んでしまったようだ。頭の中の構造が少々変わっているとしか思えない。

 この後、この不鮮明な隠蔽事件にどうやって対応し説明するのか、そして落としどころをどうするのか、高村外相の発言を注目してみたい。ことは、国家の外交のトップが鼎の軽重を問われているのだ。

2008年8月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

450.2008年8月6日(水) アメリカは原爆犠牲者をバカにするのか。

 今日は福島県研修の第2日目で、課題は受講者の「私の仕事図」作成である。12名の受講者にそれぞれ自分の図解を作成してもらい、発表をして個々の作品にコメントを述べた。総体的なレベルはかなり高く、中々素晴らしい作品ができたのではないかと思う。気持ちよく講義できて、作品の水準も高いとなるとつい嬉しくなるものだ。昨年度までは、PCのソフトとして「VISIO」を使用していたが、八木哲郎知研会長とも相談のうえ、今年度からは「POWER POINT」を使用してもらうことになった。結果的に受講者には抵抗がなく、反って受講者が普段から「POWER POINT」を有効に使っていることが分った。「POWER POINT」は、今やいろんな場面で有効に使える。逆に言えば、これなくして縦横無尽の表現は思うようにはできない。

 今朝広島で原爆投下63年目の慰霊祭が行われた。ふくしま自治研修センターでTVを見ていると秋葉広島市長や、福田首相らが出席して花輪を捧げていた。外国政府からも官民を問わず多くの要人が出席していた。今日初めて知ったことだが、アメリカ政府からは誰も参列していない。当然駐日大使か、近くの領事館から総領事が出席していると思っていた。アメリカ人にとっては当然のことであると思っているのかも知れない。これまでも公式にはアメリカ政府関係者は出席していないという。原爆投下を実行した当事国が、投下により被爆して多数の犠牲者と被爆者を出している相手国の苦難と悲しみに、何の贖罪意識も感じていないということである。アメリカの身勝手外交は、これまでも、自国は核を所有してしながら、新たに核を持とうとする国に対しては徹底的に反対しようとする態度に明らかである。広島市はこれまで核保有国すべてに、案内状を送ったようだ。このうち今年初めて出席したのは、中国であり、その前にロシアも出席している。大体アメリカという国は、論理的で開放的で行動は理解できることが多い。しかし癒しがたい傷を負わせた国に対して、原爆記念日に鎮魂の気持ちを抱いて誰一人として国の代表者を送らないというのはどうい料簡だろうか。どうもこればかりはアメリカのやることに納得できない。

 やはりそうか。1月に発生した中国のギョーザ中毒事件である。6月に中国国内でも日本で中毒事件を起した同じ天洋食品のギョーザから中毒患者を出したことが判明した。何か割り切れないまま日中どっちに原因があるのか分らなかったギョーザ事件も、やはり中国側で毒が混入された可能性が濃厚になった。

 問題は、このニュースを日本政府が中国から知らされたのが、1ヶ月も前だったということである。何の思惑があって、日本政府はこんな大事な情報を長い間隠蔽していたのだろうか。情報公開を日中首脳間で取引していたとしか思えない。これから当分マス・メディアの格好の好餌となるだろう。

2008年8月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

449.2008年8月5日(火) 福島県研修始まる。

 夕べは福島駅前のホテルに宿泊した。今年の福島県第2回図解研修で今日から2日間講師を務めるためである。駅前から会場の「ふくしま自治研修センター」へタクシーでやってきたが、明け方のかなり激しい降雨の名残か、相変わらず激しい雨が降り続いていた。

 今日の講義は前回と同じ参加者が12名で、県庁はじめ、各市町村から参加されている。いつも通り担当の武田剛さんと打ち合わせた。福島の県民性だろうか、皆さんいつも通りおとなしい人たちばかりである。恒例によって自己紹介を済ませ、今日のメインは「ホテル開設に伴う運営方針、並びに営業計画」を3つのグループに分かれてもらって、それぞれ図解作成してもらう。中々チームワークがよくそれぞれ良い作品ができたと思う。夕食はセンター内の食堂で打ち解けた雰囲気の中で楽しんだ。これなら明日の「私の仕事図」作成はきっと期待出来ると思う。

 さて、新彊ウィグル地区で襲撃事件が発生して、16人が死亡した。北京オリンピック開幕3日前にしてこの危険な状態である。中国政府としては問題点をすべて無理に押さえ込んで、何とかオリンピックを開催しようとしている。しかし、いつ事件が起きないとも言えない危うい状態である。この襲撃事件を起したグループは、先日昆明でバス襲撃事件を起した東トルクメニスタンのイスラム教徒のグループだ。五輪という世界が注目する中で、彼らは新たな自分たちの目的を達成しようと考えているようだ。新彊ウィグル自治区は中国の最西端でほとんどがイスラム教徒である。一方イスラム圏の最東端がトルクメニスタンで、その隣国が中国・新彊ウィグル自治区であり、中国領土であることに必ずしも納得していない。中国政府に依れば、犯人はウィグル独立派らしい。ここに民族的な独立を成し遂げようとの動きが出て、トルクメニスタンと通じる隙間が出来てくる。中国政府としても悩ましいところである。

2008年8月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

448.2008年8月4日(月) 悪徳役人を追放しないと駄目だ!

 今朝の朝日新聞一面に「官庁、娯楽に3億円-06年度」カラオケ機、マージャン牌、ビリヤード、スキー旅行、さくらんぼ狩り・・・・とある。わが国のごくつぶしである中央官庁の役人は、税金を湯水の如く使って遊び回っているのだ。先ほど東北新幹線で福島へやって来たが、その車中の電光ニュースでも伝えていた。使用したタクシー券のうち、1,900件は一回当りの利用料金が3万円を超えるという。その内財務省関係が970件だという。かつて話題になった財務省のノーパン・シャブシャブに象徴されるように、財務省以下役人どもの金銭感覚と庶民感覚は手の施しようがないほど狂っている。

 3億円だって18の省庁だけの回答だという。残りの10省庁は「そうした支出はない」と回答した。誰がそんなデタラメを信じられるだろうか。それに3億円だって氷山の一角ではないだろうか。これで役人のお小遣い、遊興費や玩具代は、国民が額に汗をたらしながら上納するシステムになっていることがほぼ定着し、国民の目が届かない闇の中で容認されていることがはっきりした。

 国家の重要な業務に携わっているとのプライドは大いに結構だが、あなたたちには自己満足のプライド以外に何があるのだと尋ねてみたい。もう一歩突っ込んで、国民のために本当に仕事をする気持ちがあるのかと聞きたい。仕事を陰でさぼり、ごまかし、たかり、無駄遣い、私的流用、背任行為等の悪事を積み重ね、高待遇の後に、天下りという民間企業の社員をバカにするような、「働かず高収入」を得て、有利な年金を終生受けられる。甘い汁を吸うことばかり考えている。腐りきっている。「揺り籠から墓場まで」というスローガンは、わが国の役人に献上されたアイロニーで、本音を言えば「役人になったら早く死んでしまえ」という意味だ。

2008年8月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

447.2008年8月3日(日) 「源氏物語」国際フォーラム

 ある国際フォーラムが、10月から11月にかけて東京と京都で開かれる。内外17カ国から41人が参加して研究成果を発表する。国際会議であるにも関わらず、公用語は日本語というのも珍しい。種を明かせば何のことはない。源氏物語の文化史的意義を探るフォーラムである。最近幻の写本が発見されてとかく話題が一杯の源氏物語の魅力的なところである。最近著名な学者の話を聞いていると、文学のテーマでないにも関わらず不意に源氏物語の話題に触れることが多くなったと感じる。世界最初の女性文学にして、しかも質が高く、千年前にこんな恋愛秘話が日本の慎み深い宮廷女性によって著されていたということもそもそも話題を呼ぶ理由のひとつだろう。

 源氏物語は、英語訳はもちろんであるが、仏、ロ、蘭、伊語訳も出ていて、参加者も非英語圏から多いという。どのくらいマス・メディアが採り上げてくれるか分らないが、今秋このフォーラムを注目してみたい。

 やっと「知的生産の技術研究会」八木哲郎会長と連絡がとれた。今月末に初めて岩手県の気仙広域連合の図解講師を担当することになっているが、まだ講義内容の打ち合わせをしていない。中でも、私にとって初めて講義する「合意術」を、2日間の中の半日を充てることになる。テキストの内容についても話し合っていないので、明日から福島県研修を終えて翌7日にじっくり話し合いすることになった。

 その前に福島県の今年2回目の職員研修が5日、6日の2日間行われる。福島県の研修講師は今回が10回目になるが、自分自身としても毎回味付けをして受講者により分りやすく仕事面で役立つ講義をしたいものだと思う。

 さて、北京五輪開幕がいよいよ目前に迫ってきた。日本式に言うと縁起を担いで「末広がり」を意味する数字「8」にあやかり、開会式も8月8日8時8分にスタートする。北京市内は熱気が溢れ大騒ぎである。テロ警戒も厳しいようだ。報道が過熱しているように感じていたが、これでも中国政府がかなり規制を加えているらしい。中国社会の光と影の部分が報道されているが、影の部分では大分強引な「臭い物に蓋」式隠蔽がなされているらしい。最近の中国の経済発展が目覚しいことは誰しも疑わないところだが、いろいろ現象面で不愉快に感じるようなことがしばしば報道される。どうしてこうも自己主張が激しく、些細なことに大きな声でガーガー騒ぎ立てるのだろうか。これも中国の愛国主義と愛国心の発露だろうか。尤も最近の日本の若者も似たような点がある。かつての静かだった中国の人々が懐かしい。

2008年8月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

446.2008年8月2日(土) 内臓は問題ないのだが・・・。

 森内科医院でもう一度胆嚢に異常がないかどうか確認してもらうよう、月曜日に松本整形医に言われたので、森先生に昨日もう一度処方を仰いでみた。結局今日エコー(超短波)をやってみましょうということになり、エコー診察を受けた。

 結論から言えば、超短波検査結果では100%ではないにしてもまず内蔵は問題ないということになった。肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓等の内臓器官を一通り調べた結果、問題ないだろうということになり、相変わらずなぜ炎症度合いを示すCRPが下がらないのだろうと首を傾げながら、今日の結果をまた松本整形医院に伝えることになる。

 昨日福田首相は内閣改造を行ったが、これがどうもあまり評判が良くない。人気浮揚策と総選挙対策として改造したのだが、目玉やサプライズがなく改革という言葉が、小泉首相のいう「構造改革」と裏腹だったり、今ひとつ軌道に乗らない感じである。しかし、最後のチャンスが近づいている麻生太郎氏を約束がらみで幹事長に就ける、捨て身の目玉もあった。

 さて、驚いたことに、7月のアメリカ市場で日本車のシェアが初めてアメリカ車のそれを上回った。年々アメ車と日本車の差が狭まってきてはいたが、実際にこんな逆転現象になるとはかつて想像もしていなかった。戦後数年間に見たアメリカ車の豪華さは、戦時中から続く日本の惨めな戦後生活とは遥かにかけ離れたものだった。初めて見たアメリカ車の豪華さには、目を丸くしたものだった。小学生のころには、アメリカ車の名前を覚えるのが流行ったこともあった。それが安保闘争ころから日本の自動車産業のアメリカ進出が、日本の戦後経済の復興とともに大きくクローズアップされてきた。アメリカお訪問する度に日本車が目立つようになり、ホンダが良いというアメリカ人もいたくらいである。

 アメリカ車ビッグ3のシェアは、42.7%と過去最低に落ち込み、日本車8社合計43.0%と僅かの差だったが、それでも日本車がトップに立った。だが、問題はこれからだと思う。アメリカ車が本気になって、日本車を目の仇にし始めたら今後の展開は予断を許さない。かつて、日本車が進出してアメリカ自動車業界が大打撃を受けたころ、アメリカの自動車産業労働者が日本車を打ち壊している写真を何度も見ている。アメリカ人は常に自分たちが№1だと思っている。それまでは支援の手を差し伸べても自分たちが天下を取られたら、急に態度を改め相手に報復することがある。実際には、アメリカ経済全般の景気が下降して、シェアは増えたが販売実績は日本車も下がっている。問題は日本車販売にとってもこれから正念場だが、アメリカ人のプライドに傷をつけないように、アメリカ経済とうまく調和をとり、日本車のシェアを維持していくという点を考えていかなければならない。難しい舵取りを迫られている。とにかく、根っこに複雑な事情があることは忘れない方がいい。

2008年8月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

445.2008年8月1日(金) 福田首相内閣改造を断行

 六本木にある国立新美術館に初めて行ってみた。岡村進さんの奥さま、岡村桂鳳さんが毎日新聞社主催の毎日書道展に作品を出品されておられ、招待券をいただいたからである。書道展は流石に最高級の書ばかりなので、とても足元にも及ばない傑作ばかりで、かなり力強い揮毫を揮った作品もある。甲乙つけがたい多くの作品の中に、「RO」「念」「阿」のような文字を筆にした作品があった。素人が論評するのは口幅ったいが、まるで一枚の絵に見えた。確かに、考え抜いて時間をかけて仕上げたのだろうが、抽象画のように思えた。こういう作品も書というのだろうか。文化作品というものは、レベルが上がれば上がるほど唸るようなものと、さっぱり分らないものに二極分解するように思えるが、うがった見方だろうか。

 国立新美術館は、建物自体が斬新で内部は分りやすい構造になっていた。ロビーはガラスで吹き抜け構造になり、今流行りの外観が格好いいデザインだと思う。これが、一時東大の研究所に使用されていたようだが、その前は帝国陸軍第1師団の建物があったところだという。

 それにしてもレベルの高い書道展と新しい六本木の建物を見られたのは、まあ良かった。

 今日福田内閣初めての内閣改造が発表された。今のどん詰まり政府が、人気底上げを狙って打った博打のようなものだ。WTOで何の存在感も示せなかった甘利明・経済産業大臣と若林正俊・農業水産大臣は予想通りお払い箱となった。内閣閣僚の平均年齢も2歳上がったそうで、何の目玉も期待もできない内閣改造となった。

 それにペースを合わせるかのように、厚労省が日本人の平均寿命を発表した。男が79.19歳で世界3位、女が85.99歳で世界1位だった。65歳以上の人は全人口の21.57%、75歳以上が10.04%で後期高齢者が1割を超えることになる。一方で15歳以下のこどもの割合が全人口のうち、13.62%というのだから、少子高齢化現象は明らかで、今後日本社会にいろいろな形で負担が浸透してくる。その最たるものが医者不足であり、医療費の増大であり、年金問題である。この厚労省のトップが変わらなかったことは良かった。こんな火事場で代えられたのではたまらない。この点だけは、一安心したところである。

2008年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

444.2008年7月31日(木) 好漢・瀬下正幸さん逝く。

 毎日暑い日が続いているが、これに加えて最近は天候の急変がよくある。突然風雨が強くなったり、それが竜巻になったり、雷雨になったり、とにかく昔はこんなに戸惑わせるようなはた迷惑な気象はなかったような気がする。

 今日相武台で瀬下正幸さんの葬儀があり参列した。ご子息からメールでご連絡をいただいたものだが、父親とのご交誼をよく憶えていてくれて、わざわざ最後のお別れに立ち会わせてもらえた。葬儀前にご挨拶をしたが、案の定「癌」で亡くなられたとのお話だった。今年の年賀状に元気な言葉が書き連ねられていたが、奥様と2人のお孫さんと一緒に写っている写真を見て随分痩せたなと感じた。そのとき失礼ながら、「癌」に蝕まれているのではないかと秘かに心配していた。あまり詳しいことはお聞きできなかったが、瀬下さんなら思い切りのよい、悔いのない生涯を送られたのではないかと思っている。

 そもそも瀬下さんと親しくなったのは、昭和44年夏の最初のツアー添乗のときだった。今では考えられないような北海道一周の大型ツアー・シリーズだった。なにしろ東北自動車道開通前で、新宿からバス5台を連ねて国道4号線を北上し、下北半島の大間からフェリーで函館へ渡り、北海道を一周して、同じ道を新宿まで帰る1週間の旅だった。思い出が沢山詰まったツアーとなった。私の担当バスには作詩家の内村直也さんがご友人とともに参加され、北海道へ渡ってから気を利かせたガイドさんが、内村さんの作詩された「雪の降る町」を何度も何度も歌ってくれたことが昨日のことのように思い出されてくる。このツアーを起点にプロ添乗員としてのスタートを切った。瀬下さんに多くのことを教えてもらい指導してもらった。元気の良さ、行動力、お客さま・運転士・ガイドへの気配り、ツアー回し等、その後の添乗員実務で随分参考になった。その意味では瀬下さんに教えてもらった、添乗員としての心構えが旅行業稼業の原点になったとも言える。

 瀬下さんの添乗員としての存在感の大きさは、ずば抜けていた。少々普通の人とは違うなと感じたのが、小さな身体で元気よく1号車から5号車の間を、大きな声で叫びながら行ったり来たり走り回り、全体をまとめていた傑出した行動力が印象的である。

 ああいうタイプの人は今やあまりいないのではないか。海外旅行の添乗としては、疑問もあるかもしれないが、心がお客さまに届くような添乗員ぶりだった。もう一度ゆっくりお話ししたかった。いつまでも忘れない人である。最後のお別れをしたときのお顔は、実に安らかだった。心よりご冥福をお祈り致したい。     合掌

2008年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

443.2008年7月30日(水) イチロー3,000本安打、WTOは決裂

 やった! マリナーズのイチロー選手が日米野球界で積み重ねたヒット数が、今日遂に大台3,000本に達した。どうあろうと素晴らしい記録であることに間違いなく、アメリカのファンも祝福し、イチロー選手の栄誉を称えている。

 イチローは並みの選手とは違って別格官幣大社の天才である。日本人野手最初のメジャーリーガーで、日本で7年連続首位打者を獲得していたが、入団前はシアトルでそれほど期待されていたわけではなかった。怪我さえなければ、2割7~8分は打てるのではないか、程度のものだった。しかし、入団1年目から大活躍で、新人王とリーグMVPを獲得してアメリカ人ファンをあっと言わせた。

 では、日米を通じて一番ヒットを打った選手は誰かというと、ピート・ローズ(元フィリーズ、レッズほか)選手で計4,256本を打った。

 文部省教員海外派遣団の添乗員として、1980年9月にフィラデルフィアを訪れたとき、自由時間内に何人かの先生とともに、当時地元のフィリーズの有名なローズ選手を観に行った。そのころのローズは、特技のヘッドスライディングをセールスポイントにして人気があった。ローズ選手が塁上に出ると、周囲のファンが「ピー、ピー、ピー・・・」と叫ぶ大歓声が耳に煩かったのが、強く印象に残っている。その後ローズ選手は脱税とか、覚せい剤とかで社会的制裁を受け、名声も地に堕ちた。晩節を汚した格好になった。イチロー選手がこんな末路を辿ることはあるまいが、「好事魔多し」と言われるように油断と傲慢が忍び寄ることがないとは言えず、好漢なお一層の自重を望むこと切なるものがある。

 さて、ジュネーブで開かれていた世界貿易機関(WTO)の多角的貿易交渉は決裂した。前日までは何とか合意しそうな流れだったが、土壇場でインドとアメリカの対立が極度にこじれ、交渉決裂という最悪の結果になった。

 究極の目標は世界の貿易の壁を取り払い、各国が自由に制限なしに取引をしようとの理念を実現することである。しかし、地球温暖化の二酸化炭素排出削減の駆け引きでも見られる通り、どうしても先進国と発展途上国との間には、考え方において大きな落差がある。インドの代表がアメリカは自国の農業利益のために奔走しているが、インドは国内農家を守らなければいけない現状であると主張している。ある程度話がつきそうな空気だったが、そうは問屋が卸さなかった。今回のドーハ・ラウンドでは、途上国を対象にした農産物輸入急増への「特別緊急輸入制限(セーフガード)措置」が議論された。インドに中国が後押しして、アメリカを孤立させ、日米欧が受け入れを考えていたWTO事務局長の裁定案を蹴ってしまった。7年間も揉んで揉んで漸く決着と考えていた事務局長は、怒り心頭である。これからアメリカ大統領が交代することから、具体的な目標を以て会議の再開は難しく、当分途上国は高い関税をかけ、いささか世界貿易の発展にブレーキをかけることになる。日本は事務局長裁定案に、失うものが多いが世界の流れから止むを得ず同調の考えだった。農業分野ではマイナス、工業分野ではプラスのスタンスだった。これが流れ、農家は喜んでいるが、一時的なもので、世界の目は日本農業に厳しい。日本農業の復活を今後どう考えるのか。暢気な父さん、若林正俊農水相にポジティブなアイディアや秘策ありや?

 いかに超大国といえども、すさまじい勢いで発展してくる途上国を今や無視できず、かといって話がまとめられる可能性も高いわけではない。これから、世界の舞台で交渉する場合、よほどの知識、理論、哲学、交渉力がないとタフな交渉で筋を通して言い分を説得することはできないのではないか。難しい時代になったものである。

2008年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com