445.2008年8月1日(金) 福田首相内閣改造を断行

 六本木にある国立新美術館に初めて行ってみた。岡村進さんの奥さま、岡村桂鳳さんが毎日新聞社主催の毎日書道展に作品を出品されておられ、招待券をいただいたからである。書道展は流石に最高級の書ばかりなので、とても足元にも及ばない傑作ばかりで、かなり力強い揮毫を揮った作品もある。甲乙つけがたい多くの作品の中に、「RO」「念」「阿」のような文字を筆にした作品があった。素人が論評するのは口幅ったいが、まるで一枚の絵に見えた。確かに、考え抜いて時間をかけて仕上げたのだろうが、抽象画のように思えた。こういう作品も書というのだろうか。文化作品というものは、レベルが上がれば上がるほど唸るようなものと、さっぱり分らないものに二極分解するように思えるが、うがった見方だろうか。

 国立新美術館は、建物自体が斬新で内部は分りやすい構造になっていた。ロビーはガラスで吹き抜け構造になり、今流行りの外観が格好いいデザインだと思う。これが、一時東大の研究所に使用されていたようだが、その前は帝国陸軍第1師団の建物があったところだという。

 それにしてもレベルの高い書道展と新しい六本木の建物を見られたのは、まあ良かった。

 今日福田内閣初めての内閣改造が発表された。今のどん詰まり政府が、人気底上げを狙って打った博打のようなものだ。WTOで何の存在感も示せなかった甘利明・経済産業大臣と若林正俊・農業水産大臣は予想通りお払い箱となった。内閣閣僚の平均年齢も2歳上がったそうで、何の目玉も期待もできない内閣改造となった。

 それにペースを合わせるかのように、厚労省が日本人の平均寿命を発表した。男が79.19歳で世界3位、女が85.99歳で世界1位だった。65歳以上の人は全人口の21.57%、75歳以上が10.04%で後期高齢者が1割を超えることになる。一方で15歳以下のこどもの割合が全人口のうち、13.62%というのだから、少子高齢化現象は明らかで、今後日本社会にいろいろな形で負担が浸透してくる。その最たるものが医者不足であり、医療費の増大であり、年金問題である。この厚労省のトップが変わらなかったことは良かった。こんな火事場で代えられたのではたまらない。この点だけは、一安心したところである。

2008年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com