1315.2010年12月19日(日) 日中関係世論調査の結果

 朝鮮半島情勢が大分緊迫してきた。今日から3日間の間に韓国軍がヨンピョン島周辺で軍事訓練を行うと報道されていたからだ。北朝鮮は韓国が訓練を行ったら何らかの反撃を行い、その責任はすべて韓国が負うべきであると強硬な声明を発表した。幸い今日は訓練が行われなかった。周辺には米軍もいて北にプレッシャーを与えている。これまで北朝鮮の過激な行動に対して、国際社会から北への影響力の強い中国が北に説得することを要請されながら、その説得役を行使せず、今回の緊張事態に対しても中国は両軍に対して自重するよう注意を喚起して、恰も中立的立場で主導権を発揮しようとしている。身から出たサビとは言え、中国も昨日自国漁船と韓国警備艇の衝突という新たな問題を抱えて、内心対応に大童の筈である。

 昨日の漁船衝突問題で韓国は悪質な中国漁船の操業に対して厳重な取り締まりを行うと発表した。どうも朝鮮半島周辺が急速にざわめいてきた。やはりこの主役は北朝鮮であり、これをネガティブにサポートしているのが中国だろう。

 内閣府が外交に関する世論調査結果を発表した。日本人が中国について親しみを感じないと答えた割合が、実にほぼ8割に達した。或る程度予測された数字ではあるが、これほど中国に対して悪印象を抱いている人が多いとは想像以上だった。新聞でも分析していたが、9月の尖閣諸島周辺の中国漁船衝突事件以降の中国の強硬な対応に、日本人が嫌悪感を持ったことが大きい。この世論調査が始められて以来対中関係は最悪になったようだ。低下したとは言え、個人的に中国への親近感が2割程度あったのに、日中関係が良好だと考えている日本人が10%にも満たなくなったのにも驚いた。これを元通りに日本人が中国に対して良い感情を抱くようになるには相当な時間がかかると思う。これほど急速に日中関係が悪化したのは、日本人と中国人の関係が悪くなったというよりも、この間に中国共産党政権がからんでいるとみるのが妥当だと思う。この悪化した感情は、中国政府が意図的に醸成したと言っても当たらずとも遠からずだろう。

 これから明日、明後日の韓国軍の軍事訓練の実施が気にかかる。

 さて、母校湘南高校が来年創立90周年を迎える。今年はそのプレ・アニバーサリーイヤーとして、先輩の根岸英一教授がノーベル化学賞を受賞されたし、同級生の環境リスク管理学者・中西準子さんと後輩の指揮者・大野和士さんが文化功労者にも選ばれた。慶応ラグビー部では後輩が大活躍したり、ラグビー部を中心とする運動部活動が韓国のKBSテレビに取材、放映されたり、明るく嬉しいムードに包まれた。

 創立90年を記念して、同窓会(湘友会)名簿を発行する。前回同様拙著の広告掲載を要請されたので、今日1日かけてゲラを作成し出版社へ送った。これによって、販売部数が伸びるわけではなく、お付き合いの要素が強いが、拙著「新・現代海外武者修行のすすめ」と「停年オヤジの海外武者修行」を写真付きで載せ、共著「知の現場」と最近刊行された共著「そこが知りたい 観光・都市・環境」の宣伝文を、そして来年上梓したいと考えている書下ろし「士・農・工・商・エージェント」(仮題)の予告を載せることにした。

2010年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1314.2010年12月18日(土) 防衛大綱決定で中朝の無法を止められるか。

 一昨日政府は税制大綱を、そして昨日防衛大綱を決定した。従来の防衛大綱は、全国に自衛隊部隊を均等配備する「基礎的防衛力」に重点を置いていた。だが、最近の北朝鮮の軍事的不安定要因と、中国の軍事力の近代化や西南諸島における中国軍の動きを念頭に、重点地域にはそれなりの軍事力を配備する「動的防衛力」に力を注ぐ方針に変わることになる。これに対して「仮想敵国」と名指しされたような印象を与える中国政府は予想されたように不快感を表明した。

 ところで、昨夕の新聞には現在の大綱と新大綱の防衛力比較表が示されている。それによれば、財政が厳しい折、全般的に軍備が増強されているわけではないが、海上自衛隊の潜水艦が16隻から22隻へ増強されることと、弾道ミサイル防衛強化が海上防衛に注力することを示すエビデンスか。

 しかし、よく考えてみると軍事力などは、国家にとって機密事項であると思うが、すべて丸裸なのである。わが国はそれ以前に自衛隊が憲法違反との長沼ナイキ1審判決がある。その後国の控訴により2審で覆り、違憲ではないとされたが、未だに自衛隊の存在自体は違憲・合憲の境界線上にある。そんな事情からであろうか、防衛省は情報公開に前向きで自衛隊に関する情報は誰でも容易に入手できる。インターネットで調べれば、いとも簡単に防衛省のHPにアクセスし、相当な情報が手に入る。

 新大綱では弾道ミサイルの内、イージスシステム搭載護衛艦が4隻から6隻に増え、地対空誘導弾部隊の高射群が3個群から6個群に増強されることが大きな変化である。ここまで一般に告知されると当然中国軍などはそれに対応した防備体制をとるのではないか。

 こんなシステムで自衛隊による国の安全は保たれるのかとの疑問なしとしないが、いずれにせよ新大綱で防衛体制は変わることになる。

 折りも折り、今日黄海の韓国の排他的経済水域内で違法操業していた中国漁船団を取り締まろうとした韓国警備艇に対して、中国人漁船員が暴れ出し一隻は転覆、沈没して死者が出た。韓国警備艇に乗船していた海洋警察庁職員にも負傷者が出た。その画像を見てみると9月に尖閣諸島で海上保安庁巡視船に体当たりした中国漁船の姿がダブって見えた。いずれも中国漁船員の暴力的な抵抗がことを大きくしていることははっきりしている。2つのビデオを日韓両国がお互いに照合し、検証して中国漁船員の共通した暴力行為と中国の違法性を中国へ訴え、違法行為を取り締まるよう抗議してみてはどうだろうか。いずれにせよ、北朝鮮も無法の限りを尽くしているが、中国だって大国としてはあまりにも大人気ない。

2010年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1313.2010年12月17日(金) 兼高かおるさんに学ぶ。

 菅首相は仲井真弘多・沖縄県知事再選後、初めて沖縄を訪れ知事と会談した。予想通り会談は平行線のままで、結論はまた引き延ばされることになった。菅首相としては、5月の日米合意に基づいて普天間基地を辺野古へ移転する案を沖縄県が認めてくれるよう説得したが、基地県外移設をスローガンに掲げて再選された仲井真知事は頑として自説を譲らなかった。

 この際菅首相の発言を聞いて「おや?」と思った。首相は「県内移設はベストではないが、ベターだと思う」と言ったのである。基地反対なので、ベターの筈がないではないか。会談を終えて、知事はやはりこの言葉に拘って「基地が沖縄にあることがバッドだ」と言った。菅首相はせめてこう言うべきだったのではないか。「最善の策がダメなら、次善の策を」である。これとてベター?ではないが、言葉としては誤解されることが少なくなる。菅首相は使うべき言葉のTPOを知らない。

 昨日NHK昼番組「スタジオパーク」に珍しく旅行家・兼高かおるさんが出演された。御年80歳である。かつてTBS「兼高かおる世界の旅」を観ては外国に憧れ、ほぼ毎週のように楽しませてもらった。ソフトな語り口でさりげなく話題を聞き出してくれた故芥川隆行氏との名コンビぶりが愉しい番組だった。この番組は31年間も続いたそうだ。

 久しぶりにお姿を拝見すると、お年は召しても相変わらず綺麗で、懐かしそうに昔のことを克明に話してくれる。この番組は外国へ憧れる若者にとって夢のような企画だった。多分あの頃からこの番組を通して私の海外志向が一層高揚したのではないかと思っている。確か高校生のころ80時間で航空機を乗り継いで早回り世界一周をされた。兼高さんによると映画「80日間世界一周」にあやかった企画に乗せられて世界旅行を楽しんだと仰っていた。

 兼高さんは、世界150カ国を訪れ、地球を80周したそうだが、自分の足で歩いたわけではないと謙虚に仰っていた。だが、兼高さんのすごいところは、実際には企画に乗せられたばかりでなく、企画と一体となって、プログラムに行動的、挑戦的なトライをしながら番組作りに携わったことである。例えば、ボストンで空のスカイダイビングをやって見せてくれたり、氷の上の北極点へ舞い降りたり、海ではスキューバダイビングを実演したり、実に行動的で、今どきのかわい子ちゃんの平板的なリポーターぶりとは、行動力のみならず信念とか気合の入れ方が大分違うように思う。

 スペインの天才画家サルバドーレ・ダリを訪ねた時の、今から50年以上も昔のフィルムを再現してくれたが、ダリの両先端が上へ跳ねたような個性的な髭は砂糖水で固めたなんてことは初めて知った。兼高さんの可愛らしい魅力にダリもつい心を許ししゃべってくれたのだろう。

 兼高さんは住むなら、アメリカとヨーロッパが良いと仰っていたが、そのアメリカは自分が持っているものをすべて活用出来るようにしてくれる国だと言われた。同感である。そのうえで、若者に世界を見てみなさいと無言のメッセージを送ってくれた。今の内向き志向の若者に対するアドバイスであり、強いメッセージだと思う。

 日本人は日本のことをもっと知るべきだと、ご自分の経験上から話された。海外の旅では、その国の人々と触れあい、その国の食事を楽しみ、荷物を少なくする、などと納得のいく話をしてくれた。そのうえで海外旅行は楽しいと旅のエッセンスで話を締めくくってくれた。

 兼高さんの150カ国訪問と地球80周にはとても及ばないが、年齢を重ねても兼高さんのポジティブな姿勢と人生観から、現在71カ国と地球13周の私も少しでも多くのことを学んでいきたいと思っている。

2010年12月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1312.2010年12月16日(木) 税制改正より消費税値上げ検討を

 今日は今年最も寒い1日となった。帯広では早朝零下21.7℃を記録した。初雪が見られた地方もある。最近は地球温暖化の影響で冬は暖かい年が多い。段々季節感がなくなり、気候にメリハリもなくなり、面白みのない気象になった。

 さて、今日政府は来年度の税制改正大綱を決定した。今財政当局は、景気が低迷して税収が伸びず、その一方で費用が嵩むという財政にとって難しい課題を抱えている。そのように厳しい状況の中で、税制改正の目玉は法人税の5%減税である。これが税収減となり苦しい国の歳入が一層厳しくなる。他方少子化対策として3歳未満児につき1人7千円を補助する。これで歳出が更に増える。収入は減り、支出が増える。年々この悪循環が加速している。これで財政が持ちこたえられるのか。このための財源に裏づけのある根拠があるのかどうか、どうもはっきりしない。給与所得の一部縮小とか、成年扶養控除を縮小とか、姑息な増税案ばかりがまかり通っている。

 この税収不足というピンチに民主党は、どうして消費税引き上げを国民に訴えて実施しようとしないのか。民主党に言わせれば、先の衆議院選のマニフェストで消費税値上げをしないと国民に約束したからだという。しかし、原資は尽き、国の借金は年々増えているのだ。これでは健全なプロジェクトは何も出来ないではないか。妙なところで意地を張っていないで、素直に原資がないから、国民生活を維持、向上させるために、実は値上げをしないと約束したが、消費税を値上げしないと国家財政が苦しい。これには当然自分たち国会議員も歳費縮減に協力するので、了解して欲しいと正面から国民にお願いしてみてはどうなのか。

 この際消費税の値上げを取り上げて、真剣に国民的議論をやってみたらどうか。

 今日検察のトップ、大林宏検事総長が年内に辞職する意向を固めた。6月に就任したばかりで、しかも任期途中で辞めた検事総長はかつていない。大阪地検特捜部による証拠改ざんと犯人隠避事件による検察庁内部の不手際の責任を取った形になったが、気の毒というよりほかない。せめて現在検討中の防止策を、精査に精査を重ねて2度と同じような不祥事を繰り返さないよう努めることが、国民の検察への信頼を取り戻す近道ではないかと思う。

2010年12月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1311.2010年12月15日(水) 公共投資の無駄

 長崎県諫早湾干拓事業の潮受け排水門を13年ぶりに開門することに政府が同意した。福岡高裁の判決に対して上告しないと判断したのである。外野から見ているとどういう判断が正しいのか、またその判断が関係者に実質的な損害を与えないのか即断は出来ない。かつて菅首相は野党時代に、この排水門は税金の無駄遣いではないかと強く非難していた。それゆえ排水門を使用しなくなるということは菅首相の当初の考えと矛盾するものではない。

 しかし、この判断によって対立と膨大な無駄が生じる。巨額の資金を投資して排水門を作り、漁民の生活を脅かし、新たに干拓地で農業に従事する農民が生まれた。今回の判断はこのサイクルを元へ戻すことになる。漁民は元通りに漁獲を得られるようになり、その一方で農民は生活の基盤を失うことになるわけである。

 これと同じことは群馬県の八ツ場ダムでも行われている。ここでは民主党政権により建設中のダム中止の決定が出た。これまでに注ぎ込んだ投資を今後どう回収しようというのか。八ツ場ダムでは、馬淵国交相のごときは再び計画推進の発言をしている。この無責任な決定に振り回され困っているのはその周辺に暮らす人々である。どうしてこういう大事な問題を、建設から中止へと簡単に覆すのだろうか。

 もう少し慎重に検討して結論を出してもらわなければ、周辺住民が苦しむだけである。

 先日来もめにもめている名古屋市議会リコール問題も住民不在で厄介である。これは河村たかし市長の個人的なパフォーマンスが極端に表出し過ぎているように思う。先日解散を求めた住民による署名でほんの僅かであるが、定数に達しなかった。これで市議会解散は流れたかに見えたが、署名の無効数に異議ありとして再審査したところ、今日になって無効署名の内、相当数の有効署名が認められてリコールは成立し、市議会は解散することになった。

 これにはまだおまけがつく。当初署名が予定数に達しなかったと市長は辞任を決意し、改めて市長選挙を実施して信を問うと言っていたが、これもおかしな話である。目立ちたがりやの市長は考えを変える気はなく、約束通り辞任してもう一度市長選での当選を目指すらしい。

 これこそ政治の停滞であり、費用と時間の無駄遣いではないか。こういう無駄の屋上屋を重ねるようなことは止めて欲しい。

 今日はJAPAN NOW観光協会の定例企画会議と出版記念会を兼ねた忘年会がいつも通り海事センターで行われた。

 企画会議は取りとめもない個人的な話だったが、先週訪れた韓国で感じたことを話した。朝鮮半島の雰囲気、米軍装甲車の隊列、ソウル市内の住宅事情、朴正熙大統領の人望、李正子さん、韓国人のお墓等々について雑駁とした内容について述べた。しかし、忘年会の席で松尾道彦理事長と朝日記者だった加納隆さんから、韓国の話は良かったと言っていただいた。

2010年12月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1310.2010 年12月14日(火) 楽しいゼミ仲間との語らい

 先月14日の朝日新聞書評に社会学者・加藤秀俊先生の「常識人の作法」(講談社刊)が紹介されていた。書評したのは江上剛氏である。江上氏は作家であるが、元銀行員(みずほ銀行)であり、最近まで経営の苦しくなった日本振興銀行から経営建て直しを頼まれ代表取締役社長を務めていた。しかし、結果的に江上氏の思うようにはならず、社長の地位を去ったばかりである。その江上氏が加藤先生の随筆の感想を書いている。

 冒頭から「痛快、愉快、爽快。本書を読むと、そんな言葉がすぐに浮かんでくる~」というように、確かに抱腹絶倒ものである。最後に「私たちが常識だと思って気にもとめない多くのことが加藤さんから見れば、実は非常識極まりないことばかりだということに目を覚まされ、たたきのめされる。それがなんとも心地よい。加藤さんは高名な社会学者で、現在80歳。もはや怖いものなんかなんにもないんだろう。ああ、うらやましい」と結んでいる。今どき加藤先生のように急所をずらしたような指摘の仕方で、しかもユーモアがあり、なるほどなるほどと頷いてしまう文章はそうざらにお目にかかれない。特に、「科学と感性」編の「開花宣言のふしぎ」が面白い。軽妙洒脱な文体で現在の科学とか合理性を皮肉っているのだ。

 加藤先生とは何度かお会いしているが、いつぞやはシカゴ博物館に展示されているホルマリン漬けされた人間肉片スライスについて意気投合して語り合ったことがある。社会を独特の見方で観察する、感性の鋭い社会学者である。拙著「停年オヤジの海外武者修行」上梓に際して、先生から授かった言葉「知的道楽」を使用すべきかどうか考えあぐねご相談した時に、「会話の折に不意に口を突いて出た言葉に知的財産とか、知的所有権なぞあり得ようはずもなく、どうぞ自由にお使い下さい」とお便りをいただいた。

 同じ世田谷区にお住まいの中々愉快な先生で、世田谷区には「沢」がつく地名が5つ(駒沢、深沢、野沢、北沢、奥沢)もあり、馬と関係が深い地名(上馬、下馬、駒沢)もあるなどと世間話も愉しい方である。とにかく面白い。ぜひお読みになることをお薦めしたい。

 今日はゼミの忘年会で、毎年のように下北沢のイタリア・レストラン「JACK POT」で、生牡蠣料理を食する。学校関係でいくつもの集まりがあるが、今になって三田の大学専門課程で学んだ飯田ゼミほど郷愁を感じるアカデミックなグループはない。先日の浅草のオーケストラ演奏会でも声をかけると錦の御旗に何人かのゼミナリストが集まってくる。これは飯田先生のお人柄もさることながら、ゼミ会員が在学中ゼミで、また卒業後もゼミで学んだことをベースに向上心を失わなかったことが大きいと思う。

 今日も11人の仲間が集った。出てくる話題は、最近の民主党政権の頼りなさに対する不満である。つい最近利光さんは、何人かの同志とともに岡田幹事長に会った時に、それなりの提言をしたと仰っていた。冗談半分にわれわれが内閣を組閣した方が、よほどましな政策実行が出来るのではないかという幻想とも言えないジョークが出るくらいだった。誰に聞いても民主党に対する不満が口をついて出てくる。こんなことで良いのだろうか。

2010年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1309.2010年12月13日(月) 民主党は国政をどうしようと考えているのか。

 与党民主党内のドタバタ騒ぎには呆れ果てる。どうしてこうも情けない政権が出来てしまったのか。民主党は、政権交代前には国民の大きな期待を集めていたが、政権の座に就くや、この体たらくである。

 国の政策実行が思うように出来ないのは、党代表である菅首相のリーダーシップが欠けていることと、党の組織が充分機能していないからだ。最大の難題になっているのは、前幹事長の小沢一郎氏に政治倫理審査会で疑惑に応えてもらい、民主党の国会運営がスムーズに進行させられるかどうかという、本質的には政権運営とは次元の異なる問題であり、それが抜き差しならなくなっているからである。政治倫理審査会への出席は自民党ら野党の強い要望でもある。われわれから見ると小沢氏はさっさと政倫審に出席して疑問に応えたらよさそうなものだと思う。ましてや小沢氏は民主党代表選の折どこへでも出かけるし、質問にも応えると言っていた。それがいつの間にか貝の如く口を閉じ、司法の場で身の潔白を証明すると態度を変えてしまった。やましい点はないと小沢氏は言うが、言葉通りに信用は出来ない。

 民主党の自浄能力の欠如と言うべきか、実行力のなさか、党が1党員に疑惑のある行動について毅然として説明させることが出来ないのだから情けない。だらだら党内抗争を引きずっているだけである。その結果、菅政権の支持率は下がる一方で、NHKの直近の世論調査によると遂に支持率はたったの25%、不支持率は58%の散々たる結果を示した。さらに昨日行われた茨城県議会選挙では民主党は惨敗した。その最大の理由に、民主党の実行力不足が挙げられている。菅首相は、その辺りの事情を承知しているのかどうか、今までは仮免許だったが、これからは本免許で思う通りに推進したいなどと暢気なことを言っている。相変わらずノー天気で、ご自分の立場が分っていない。これでは逆風が順風になるわけがない。

 さて、今日民主党内の役員会で小沢氏を国会へ招致する問題について話し合ったが、結局岡田幹事長に一任するとのあいまいな結論しか出せなかった。岡田幹事長はすぐにでも小沢氏と会って説得するというが、まず希望は持てない。小沢グループの議員の反発もあり、党内対立が激化する可能性もある。こんな状態では、相変わらず活路が開けない経済問題や、複雑な外交問題、沖縄基地移設問題を早晩打開できる見通しは立たない。民主党政権がこれからしっかり政治を立ち直らせ、経済にも効果的な対策を講じてくれる期待が持てないとなると、期待して政権を託した国民としてはまったくお先真っ暗でがっくりである。

2010年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1308.2010年12月12日(日) 人はなぜ自分のことしか考えないのか。

 いつかは到達する数値であるが、今日実際にその数値をクリアした。数値とはホームページへのアクセス数で、その数は「20,000」である。3年7ヶ月を費やして辿り着いた数字である。先日自分自身が書き込んだブログ「ご意見番の意見」の連続書き込み回数1,300に匹敵するものかも知れない。ただ、この連続回数は自分が地道にやっていれば、いつかは達成可能な数値である。それに引き換えホームページのアクセス数は、友人や知人ら誰かがアクセスして見てくれなければ数字は伸びない。その意味でも友人たちに感謝したい。どのくらい数字が伸びるのかは分らないが、50,000回ぐらいは何とかアクセスしてもらいたいものだ。

 COP16がメキシコのカンクンで開催されていたが、もめにもめて漸く「カンクン合意」を採択して昨日閉幕した。10月に横浜でAPECが開催されていた時、名古屋でCOP16のための予備会議のような会議が開かれていたが、地球温暖化対策で各国が自国のエゴを主張するために一向に全体案がまとまらない。日本は2012年に期限の切れる京都議定書の延長に強く反対して、結果的に難しい立場に立たされていた。最大の排気ガス産出国であるアメリカと中国が、削減数値目標を盛り込んだ条約の発効に消極的というのが、最大のネックだった。この姿勢は今もあまり大きく変わっていない。中でもGDP世界2位になろうとする中国が、自分たちは発展途上国であるとの立場を都合よく主張して、経済発展のために排出ガスの規制には同調出来ないと拘ったから厄介である。

 結局確たる結論を出すことも出来ず、あいまいなまま次回のCOP17に今後の交渉は委ねられることになった。各国が自己の都合ばかり主張して、地球全体のグローバル的な視点に目をつぶっていることが問題の解決を妨げている。地球は汚れ、温暖化となり、海面は上昇しているにも拘わらず、自らの経済活動を阻害することには敏感である。人々は自分たちのことばかり考えて問題の本質を避けている。これでは地球は益々住みにくくなる一方である。

 科学が日進月歩なのに反して、人間の知恵や傲慢さは益々劣化している。問題の本質はこの辺りにあると思う。

2010年12月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1307.2010年12月11日(土) 中国はノーベル平和賞を何と思っているのか。

 昨日ストックホルムとオスロでノーベル賞授賞式が行われた。ストックホルムの授賞式後の晩餐会で、わが湘南高校の偉大なる先輩・根岸英一博士が化学賞受賞者3人を代表して記念スピーチを行った。冗談が苦手の日本人の中で、英語の流暢な根岸さんは軽いジョークの後「研究は賞のためであってはならない。どんなことであれ、私たちの探求の営みは常に学問的な高みを目指すためであるべきだ。それが実現したとき、賞はあとからついてくる」と話され、万雷の拍手を浴びた。その話は根岸さんの実感から出たものであろう。先輩が最近のノーベル賞受賞者の中でも、学者らしからぬ如才なさ、物腰の柔らかさとスマイルなどの点で人気と評価が高いのは嬉しいことである。

 ところで、オスロで開催されたノーベル平和賞授賞式には、肝心要の受賞者である劉暁波氏本人はおろか、代理人も出席せず、1935年ナチス治世下にドイツ人平和運動家・オシェツキー氏が受賞したが欠席して以来75年ぶりの主不在となり、名ばかりの授賞式となってしまった。その原因は受賞者である中国民主化活動家・劉暁波氏が中国当局によって収監され、家族も軟禁状態にあって物理的に出席出来ないからである。中国の民主化のために活動した人権派作家の自由を拘束して、名誉ある授賞式に出席を認めない強権的中国政府は完全に世界の民主化とはかけ離れている。

 中国政府が自分たちの論理だけを世界中に押し付けているのは、何もこのノーベル賞に限ったことではない。今回中国が国家として外交上非礼だと思うのは、権威あるノーベル賞選考委員会をこき下ろし、ノルウェイ政府に八つ当たりして経済取引を中止したり、あまつさえ授賞式に出席しないよう出席予定国に欠席を要請したことである。まったく子どもの対応である。

 更に常識を疑いたくなるのは、ノーベル賞授賞式を茶番とけなし、対抗上自分たちで即興的に独自の「孔子平和賞」とかいうアウォードを設定したことである。その対象者として早速台湾の元副総統・連戦氏に賞を授与すると発表したが、本人には伝えられず、代理人として連戦氏とは親族関係のまったくない少女に賞を授与した。これこそ茶番と呼ばずして何と言うべきか。もうこうなると中国の論理と行動は、支離滅裂で良識的な人々からは評価される筈もなく、正当性や論理性もない八方破れのパフォーマンスとしか言いようがない。

 中国の指導者は良心的でまともな国々の信頼を失っても、こんな非常識な対応でいつまでも経済発展を続けられると本気で思っているのだろうか。国民の声に耳を傾けることをせず、共産党内の内部事情と身勝手な都合だけを優先して政治を動かしていこうとする非民主的な政治体制の中国が、このまま体制をいつまでも維持していけるだろうか。怪しいものである。いつになったら幼児国家・中国は目覚めるのだろうか。

2010年12月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

1306.2010年12月10日(金) 日本人若者からバイタリティが失われたか。

 韓国を旅行している間に、歌舞伎役者・市川海老蔵が先月末に犯した暴行事件のお詫び記者会見が行われたと旅行グループのひとりから聞いた。昨日の朝刊を読んでみると海老蔵は無期謹慎することになったという。当然だろう。梨園の名門に生まれた名声を鼻にかけ、好い気になって過去には艶聞を振り撒き、あれだけ酒乱で世間を騒がせ、公演にも穴を開けて多くの関係者に物心両面で大きな損害を負わせた。常識的にはとても考えられない破廉恥な行動に、同情の声はまったく聞かれない。すべて社会人として未熟な海老蔵の思い上がりと甘え、社会的常識と責任感のなさから生じたトラブルである。身近の年長者らや成田屋一門の指導と教育が充分でなかったことも影響していると思う。ここは冷静に猛省を求めて生まれ変わるつもりで再起して欲しいものである。

 それにしても世間一般に非常識な若者が目立つようになった。経済力の向上に伴ってモラルや倫理観の教育が充分なされていないからではないか。

 それに関連して6日付朝日夕刊によると、アメリカへ留学する日本人若者の数が激減している。つい最近ちょっと気にかかるニュースとして伝えられていたが、積極的に海外へ出ようという前向きな若者が極端に減っているようだ。若い頃より外向き志向だった私にはとても信じられない。それほど今の若者が内向き志向に偏り、海外で学び自分とは異なる国々の人々と切磋琢磨しながら成長しようとする若者が減少しているのは嘆かわしい。

 因みにアメリカへの留学生の対前年国別増減率では、中国の30%増、サウジアラビアの25%増に比べて日本人は15%減である。絶対数では、トップの中国128千人に次いで、インド105千人、韓国72千人、カナダ28千人、台湾27千人の次が日本の25千人である。ここでも韓国に圧倒的な差をつけられている。才能を開花させるためにアメリカ留学が絶対的に重要ということではないが、日本が力を発揮した1994~98年には日本人の留学生数はトップだった。そのことを考えてみると、まさに今の日本が行き詰った経済と国民の閉塞心理を如実に示していることになるのではないだろうか。

 今日裁判員制度に関して2つ異例の判断がなされた。ひとつは、鹿児島地裁で老夫婦を殺害したとして強盗殺人罪に問われ死刑を求刑された被告が、無罪の判決を得たことであり、もうひとつは福岡地裁で暴力団員の一審判決に裁判員を採用しないと判断したことである。後者は裁判員に指名された市民が暴力団から仕返しされる可能性を排除した裁判所の親心と言われている。それにしてもいずれも初めての判断であり、早くも専門家や識者の間で論議を呼んでいる。新しく導入された裁判員制度であるが、中々一筋縄では行かない。一般には裁判制度に関する興味と関心が高まったが、当事者にとっては頭の痛い問題だろう。これからも乗り越えなければならない多くの課題や難問が表出されるものと思う。

2010年12月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com