1309.2010年12月13日(月) 民主党は国政をどうしようと考えているのか。

 与党民主党内のドタバタ騒ぎには呆れ果てる。どうしてこうも情けない政権が出来てしまったのか。民主党は、政権交代前には国民の大きな期待を集めていたが、政権の座に就くや、この体たらくである。

 国の政策実行が思うように出来ないのは、党代表である菅首相のリーダーシップが欠けていることと、党の組織が充分機能していないからだ。最大の難題になっているのは、前幹事長の小沢一郎氏に政治倫理審査会で疑惑に応えてもらい、民主党の国会運営がスムーズに進行させられるかどうかという、本質的には政権運営とは次元の異なる問題であり、それが抜き差しならなくなっているからである。政治倫理審査会への出席は自民党ら野党の強い要望でもある。われわれから見ると小沢氏はさっさと政倫審に出席して疑問に応えたらよさそうなものだと思う。ましてや小沢氏は民主党代表選の折どこへでも出かけるし、質問にも応えると言っていた。それがいつの間にか貝の如く口を閉じ、司法の場で身の潔白を証明すると態度を変えてしまった。やましい点はないと小沢氏は言うが、言葉通りに信用は出来ない。

 民主党の自浄能力の欠如と言うべきか、実行力のなさか、党が1党員に疑惑のある行動について毅然として説明させることが出来ないのだから情けない。だらだら党内抗争を引きずっているだけである。その結果、菅政権の支持率は下がる一方で、NHKの直近の世論調査によると遂に支持率はたったの25%、不支持率は58%の散々たる結果を示した。さらに昨日行われた茨城県議会選挙では民主党は惨敗した。その最大の理由に、民主党の実行力不足が挙げられている。菅首相は、その辺りの事情を承知しているのかどうか、今までは仮免許だったが、これからは本免許で思う通りに推進したいなどと暢気なことを言っている。相変わらずノー天気で、ご自分の立場が分っていない。これでは逆風が順風になるわけがない。

 さて、今日民主党内の役員会で小沢氏を国会へ招致する問題について話し合ったが、結局岡田幹事長に一任するとのあいまいな結論しか出せなかった。岡田幹事長はすぐにでも小沢氏と会って説得するというが、まず希望は持てない。小沢グループの議員の反発もあり、党内対立が激化する可能性もある。こんな状態では、相変わらず活路が開けない経済問題や、複雑な外交問題、沖縄基地移設問題を早晩打開できる見通しは立たない。民主党政権がこれからしっかり政治を立ち直らせ、経済にも効果的な対策を講じてくれる期待が持てないとなると、期待して政権を託した国民としてはまったくお先真っ暗でがっくりである。

2010年12月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com