6696.2025年9月12日(金) 外国でも首相が去り政治が不安定化

 昨日の雨には驚いた。最近これほど激しい大量の雨と雷が轟音を響かせたのは、記憶にないほどである。天気予報解説を聞いていると、西から太平洋沿岸を東方へ向けて雨雲が進んでいた時に、思いがけず北から関東方面へ雲が南下して関東周辺上空でぶつかり合って激しい雨をもたらしたと言っていた。稀なケースと言えるようだ。夕刻から各テレビ局でも都内各地の激しかった降雨の様子を伝えていたが、世田谷、目黒区の大量の降雨状況を知ることになった。それにしても雷の轟くような音には、自宅に落ちるのではないかと心配したほどだった。それでも夜遅くなってから風雨ともに止んでホッとしたところである。

 さて、暴力国家アメリカでトランプ大統領の盟友と言われた31歳の若き保守派、チャーリー・カーク氏が集会の最中に銃で狙撃され死亡した。犯人はまだ捕まっていないが、相当恨まれていたものと思われる。これまでの目立った言動を拾ってみると凡そ察しが付く。

 それにしてもこれだけ見境のない殺人事件を犯しても凶器である銃器所持、試用を止めようとの声がアメリカ国民の間から湧き上がってこないのが不思議である。この辺りにアメリカ国民の隠された暴力性がある。このままだとするとアメリカ国内には永遠に残虐な殺人事件が絶えることはないだろう。口では、平和とか、友好などを叫んでも根に暴力を隠し持っているようでは、アメリカ人の安全は信頼されないし保たれないであろう。

 ところで、一昨日の本ブログにネパールのオリ首相の辞任について触れたが、その後国内は混乱して政治空白となり、次の首相が誰になるのか今のところ予測出来ない。若者らによる政府への不満、抗議が暴力行為に発展し、全国25カ所の刑務所が襲撃され、不用心にも1万5千人以上の受刑者が脱走した。暫定政権を誰が中心になって構成するのか、軍と若者の意見が割れて当分まとまる見通しが立たない。憲法の規定では、首相は下院議員の中から選ぶことになっているので、現状ではそれは難しいようだ。若者グループは、議会解散が先決としているが、このままだと政治空白がいつまで続くことやら見当もつかない。政治も世界的にカウスの時代に入って来たと言えるようだ。 

 さて、今日は吉祥寺の武蔵野商工会議所で8日前に飯田橋のNPOで行った講義とテーマは似ているが、時間は長く現場の臨場感についてたっぷり話をすることが出来た。聴講者は、弁護士、税理士、会社経営者、建築家など幅広く実務に携わっておられる。大分関心を持って聞いていただいたように思う。私の海外武者修行の珍しい体験談が受けたようだ。最後に質問もいただいた。終わってから割烹料理店で贅沢な料理をご馳走に与り、会頭さんら幹部の皆さんと会話も楽しんだ。久しぶりにアルコールも飲んですっかり好い気分で帰って来た。

2025年9月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6695.2025年9月11日(木) 年収13億円の大企業の社長とは?

 あれからもう24年にもなる。今日は言うまでもなくニューヨーク9.11同時多発テロが勃発し、世界中を驚かせた1日である。あの日、妻の母の葬儀を桐ケ谷斎場で行っていて、休憩の合間にテレビを観ていた時、あの衝撃的なシーンを目にして度肝を抜かれたことを痛切に覚えている。実は明日吉祥寺で緊迫感漂う現場の臨場感について、僭越ながら私自身の体験を交えた講演をすることになっているが、パワーポイントを使いながらこの9.11テロをカイバル峠近くで予知したことも参考に話す予定である。

 あれから四半世紀近くが経つが、あの時アメリカはテロの元凶の国としてタリバンが暗躍していたアフガニスタンを空爆した。その後世界には紛争が絶えないが、幸い我が国は現時点では戦争とは関係ない。それが、経済界にも影響し、経済は不景気と言われても信じられないくらいくらい大手企業はホクホクのようである。昨日、今日と日経平均株価が、4万4千円台の史上空前の高値を記録している。その影響で労働者の最低賃金も1時間1,500円をクリアするのは最早時間の問題である。一方で経営者の収入については、驚くような情報もあった。

 大企業と言っても、職種や役職によって平均年収は千差万別であるが、ある統計調査によると、大企業の社長の平均年収は、5,354万円だという。そしてこの給与を得ている大手企業社長は、日本の給与所得者全体の上位0.3%に入るという。

 ところが、今年12月に記念すべき創立百周年を迎える野村ホールディングスのCEOで、野村證券㈱社長の奥田健太郎氏の役員報酬額が、実に12億7,900万円だと明かされたから腰を抜かさんばかりである。2025年3月期決算企業で1億円以上の役員報酬を支払った上場企業は357社あるそうだが、その中で平均的な社長の役員報酬額は、5億円前後である。いかに奥田社長の報酬が断トツに多いかが分かる。昨年に比べても約2.4倍と言うからすごい。更に5年間の合計報酬が、実に27億7千万円だそうだから普通の人にとっては夢のような話である。

 ただ、この社長のケースでは異常な高額を支払われていた背景には、企業の1億円以上の役員報酬は開示が義務付けられているが、それを開示する有価証券報告書の提出期日や、株主総会開催までに報酬の詳細が判明しないなど、制度上の問題も孕んでいたために、株主などが社長の報酬を知り得られないのである。それにしてもあまりにも多額の役員報酬を知った社員らからは不満も出て来るのではないかと思う。日本は平均して給与面ではバランスが取れている経済国であるだけに、こういう一部に大金を掴む人たちがいることは、少しずつアメリカに似てきているのではないかとも思う

 さて、今日は世田谷区でも一時的に豪雨があり、偶々郵便局へ出かけたところびしょ濡れとなってしまった。テレビを観ていると都内各地で豪雨と雷雨があり、交通機関も止まったところがかなりある。都内でも2,890軒で停電があった。世田谷区でも1時間に134㎜もの記録的大雨と耳をつんざくような雷雨があった。これで庭の樹木もホッとしていることだろう。

2025年9月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6694.2025年9月10日(水) 行政のトップは、自ら責任を持て!

 先日石破首相が辞意を表明してから、その後任を巡る自民党内の暗躍や思惑が目まぐるしい。昨日の総務会で次期総裁選について、国会議員だけではなく全国の党員、党友も投票出来る「フルスペック」方式と呼んでいるルールを採用して、国会議員259票、党員・党友259票の投票によって総裁選は行われると決定した。その間当然時間がかかるために、秋の臨時国会召集は来月中旬にずれ込む見通しである。首相の後釜を狙った党内有力候補者も大体5名になりそうである。このためしばらく政治は空洞化すると思われる。

 どういうわけだが、日本で首相が辞めるのに合せたかの如く、外国でも首相が辞めざるを得なくなった国がこの数日間にいくつかある。そのひとつは、バイル内閣が発足9カ月で国民議会の信任投票で否決され総辞職したフランスである。フランスは大統領制であるが、内閣がそう簡単に崩壊するようでは、マクロン大統領の地位も穏やかではない。

 その他に、首相が度々変わるタイである。長年権力を揮っていたタクシン元首相が追放されてから妹、娘が首相の座に就いたが、その元首相も拘禁刑により収監され、新首相に長たらしい名前のアヌティン・チャーンウィラクン氏が就任した。

 そしてネパールである。発端は、政府が主要なSNSアプリの使用を禁止したことに抗議する若者のデモが拡大して、オリ首相の辞任表明に発展した。しかし、真の原因は、1年前に大金を投じて閣僚用の住宅を建てたことに、反感を抱いた群衆が議会になだれ込み、政界有力者の自宅も標的にしているという。貧困層が恵まれない中で、政府高官が贅沢三昧の生活を送っているようでは国民の怒りに火を点けるのも当たり前のことである。

 石破首相の場合は、選挙の大敗を受けて責任を取らされて自主的に辞意を表明したものであり、党内に不穏な空気はないが、首相後継者争いは正々堂々と党内の信任を争ってもらいたいと思う。

 さて、混乱が続いている静岡県伊東市議会でまたひともめあった。今月1日に市議会で不信任の議決を受けた田久保真紀市長は、本日付文書により市議会議長、及び副議長に対して議会の解散を通知した。これにより市議会は解散され、40日以内に市議会選挙が実施される。

 予想された通り市長と市議会のイタチごっこである。この結果市議会議員が新たに選出されるまで、市の議案はすべてストップとなり、市政は大きく遅れることになる。前議長と前副議長は、大義なき解散で時間と金の無駄であり、これらの決定は市民のためというより自分ファーストであると厳しく批判している。

 いずれにせよ、国内有数の温泉観光地である伊東市も随分評価を下げたものである。市政の遅れと財政の無駄遣いにより、市政も苦しくなる一方である。伊東市民からも市長解職の署名がかなり提出されていたが、総合的に考えて田久保市長は、自分自身の学歴詐称が事の発端であることに思いを致して、市政の遅れは自らが招いた過ちだったことを宣言して謝罪のうえ、市長職を退くべきであろう。こういう無能な市長を選出したのは市民自身であるので、市民にも責任があるが、余りにも行政を停滞させた悪名高い市長は、市の歴史に永遠に不名誉な汚名を遺すことだろう。

2025年9月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6693.2025年9月9日(火) 重陽の節句に想い出す小中陽太郎さん

 今日は縁起の良い奇数「9」と「9」が重なる重陽に因んだ「重陽の節句」である。中国では、不老長寿や、無病息災を願う行事が行われる。

 昨年11月敬愛していた「ベトナムに平和を!市民連合(通称:べ平連)」設立者のひとり、小中陽太郎さんが、多くの人に惜しまれながら旅立たれたが、その小中さんは重陽の節句に誕生された。しかも昭和9年9月9日の生まれで、重陽を上回る「9」が3つも重なるトリップル重陽である。小中さんとの長いお付き合いを考えると随分いろいろ教えていただき、ご自宅も近くだったので、遠慮なく交流を続けさせていただいた。懐かしい想い出は尽きることがない。

 偶々2017年7月24日付朝日の小田実「何でも見てやろう」を紹介した「時代の栞」を読む機会があって、随分感銘深いつながりを想い出した。記事には小中さんの言葉も添えられているのだ。小田さんの「何でも見てやろう」は、学生時代に読んで虜となり、それが海外武者修行へ出かける大きなきっかけにもなった。小田さんが同書の中に「ヨーロッパで最も感動したのは、アクロポリスの丘だった」と書いていた一文を取り上げエッセイを書いて、ギリシャ観光局長賞エッセイ部門に入賞する幸運に浴した。また、近々発行のNPO紙に「アクロポリスのパルテノン神殿」について、小田さんの感想文を添えてエッセイを書いたばかりである。小中さんがNHKのディレクターを務めていた時に、小田さんの作品をテレビ化したことがあった。2007年に小田さんが亡くなり、青山斎場で行われた葬儀参列した。べ平連関係者が葬儀場を去る前に青山1丁目まで行進するというので私も参加したところそれが翌朝の朝日に私が映った写真とともに記事が掲載された。

 偶然にも小中さんと小田さんは東大の同級生で、ベトナム戦争が激しくなった1965年べ平連を一緒に設立し、以降ともにベトナム反戦運動で活動された。

 小田実さんとは、直接お話をする機会はなかったが、小中さんを通じて小田さんの噂や、情報を教えてもらった。小中さんとはちょうど10年前にベトナム戦争終結40周年のデモ行進をした際、ベトナム通信社から取材された小中さんのインタビュー記事が、その後ベトナム中に放映されたが、私もほんの僅かであるが、顔を出している。

 ついては、このところ一世を風靡したような有名人の訃報が目立つ。メディア論などでユニークなペンを執っていた評論家の紀田順一郎氏が亡くなったことを新聞で知った。その評論をいつも成程と思って文章を読んだひとりである。紀田氏のような地味な人を別にして、♪潮来笠♪や、♪いつでも夢を♪などのヒット曲で知られた歌手の橋幸夫さん、さらにパラリンピックで15個もの金メダルを獲得した水泳の成田真由美さんも惜しまれながら旅立たれた。外国人では、一昨日イタリアの巨匠デザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏が91歳でこの世を去った。服装やデザインについてド素人の我々ですら、ご高名は良く存じ上げている。そして、今日女優の吉行和子さんが去る2日に肺炎で死去されたと伝えられた。兄は作家の吉行淳之介である。享年90歳だった。

 小中さんが亡くなって10カ月が過ぎた。今でもしばしば故人を想い出す。改めて今日重陽の節句に生まれた小中さんのご冥福をお祈りしたい。

2025年9月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6692.2025年9月8日(月) 豊かな東京都は支出を全て認めるのか?

 10年ほど前にドイツ・ケルン市内の世界遺産「ケルン大聖堂」を訪れた神奈川大学学生が大聖堂に落書きをした。その謝罪を込めてこのほど大学が、ケルン大聖堂に聖堂の外壁にガーゴイルと言われる雨樋の役を果たす彫像を寄贈したというニュースが伝えられた。ちょっと粋な話である。彫像は第2次大戦で破損した19世紀製のものと交換する形で、昨年11月に高さ20mの外壁上に設置された。大聖堂の落書き自体はよくあることなので、そのお詫びにこのような彫像(170万円相当)を寄贈されたことに大聖堂は謝意を表明しているようだ。しかし、仮にもあの素晴らしい世界遺産に落書きをするような大学生の幼児的行為は、日本人として恥ずかしい。大学生が、どうしてこのような幼稚な所作を行うのか。40年くらい前に1度だけこの厳かな大聖堂を訪れ内部の神々しい雰囲気に感動したことを覚えているだけに残念である。

 日本でも靖国神社などに反日派の外国人が落書きを書き込むケースが多く、神社としては困惑しているようだ。いずれにせよ他人の財産を傷つけるような幼稚な行為は、慎むべきである。

 さて、自治体の中でもかなり財政的に恵まれた東京都は、首都圏自治体から羨ましがられ、教育費の支援などでは、それは自治体ではなく国が成すべきことであると皮肉られる有様である。都民が知らない間にいろいろな催しや施設を設営している。今話題になっているのは、いずれも我々都民がまったく知らなかったことだが、東京都庁舎の壁面に夜間になるとプロジェクション・マッピングとしてライトを当ててショーを行っている。見た目には、中々興味深く観光客にとっても楽しいショーであるが、何せその費用が馬鹿にならない。48億円もかかったそうである。確かにその場にいれば、派手で明るいライトによるイラストは見て楽しいものだと思う。しかし、膨大な経費を注ぎ込んで行う事業としては、原資は都民の税金であることも考えて、前以て都民に知らせたうえで、承認を得るべきであると思う。

 そういう有効か、無駄か、よくわからない企画の二番煎じがまた実施されるようだが、これまた都民には無断である。それは、お台場海浜公園に観光客に向けて世界最大級の噴水を整備することである。その目的とは、公園の存在を訴え、臨海副都心の新たなランドマークとするとの考えである。ただ、これも我々ほとんどの都民が知らない間に計画(仮称:ODAIBAファウンテン)され、経費としても20億円を超える建設費が注ぎ込まれる。経費について、都の説明はこの設備は都民の税金ではなく、臨海地域の埋め立て地の売却や、貸し付けによる収入が財源と主張している。しかし、事前に都民に対してこのような説明は一切したことがない。都民が知らない間に、計画し建設して自らの実績とする小池都知事一流の点稼ぎのやり方である。普通こんな贅沢三昧の考えでは、いくら資金があっても足りなくなることは明白である。財政豊かな東京都内に生活していることが、将来的には都民にとってプラスなのか、マイナスなのか分からなくなる。

 そこへまた5日に東京都が独自に大学生を対象に海外留学支援を打ち出した。計画自体は反対するものではない。しかし、それでも何らかの方法で都民に計画を説明する機会を設けるべきだと思う。この海外留学プロジェクトは、4週間以上の短期留学生500人に最大90万円、4か月から1年間の中長期の留学生100人には、最大で315万円を助成するものである。私自身学生時代に3or4カ月のウエスタン・ミシガン大への短期留学生制度がスタートして、受験したら幸い受かった。しかし、当時約45万円?の留学費用は個人負担で、父親は留学費用なんて親が負担するものではなく、どうしても行くつもりなら自分で稼いだ金で行くべきだとどうしても留学を認めてくれず、キャンセルした悔しい思い出がある。それを考えると今の東京の学生は幸せだなぁとつくづく羨ましく感じる。

 東京都のこの留学生支援制度の予算は、ざっと計算しても7億6千5百万円ほどかかる。小池知事は記者発表の際得意顔で、今年12月ごろから留学希望者を募集すると語っていたが、事前に納税者である都民への説明を行うべきではないか。これもまた知事の個人的な点数稼ぎ・実績造りである。

2025年9月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6691.2025年9月7日(日) 石破首相辞意表明の一方で、阪神リーグ優勝

 唐突に石破茂首相が辞意を表明した。自民党内に参院選大敗の責任を取るべきだとの声が当初から上がっていたが、首相自身は目の間にある重要課題をやり抜くことが今課せられている自分の成すべきことだと辞任の声を塞いでいた。ところが、不満分子らは党総裁として責任ある行動を取らない限り、自民党は益々国民の支持を失うと首相へ総裁選前倒しの要求をしていた。党内で総裁選を前倒しで行うべきか否かの意思確認が行われ、明日その結果が出ることになった。その結果が総裁選前倒し要求が過半数なら、事実上のリコールになる。最近の情報ではどうも国会議員の他にも都道府県連も総裁選前倒しの要望が強いようで、石破首相も覚悟を決めたのだろう。次の総裁選には石破首相は出馬しないという。次の総裁には誰がなるのか、まったく予想もつかないが、果たして人気下り坂の自民党を、再び人気、支持率とも回復させてくれる候補者はいるだろうか、頭に浮かんでこない。

 それにしても裏金、闇献金の原因だった派閥が、その後すべて解散と言うことになったが、したたかにそのまま維持されていた唯一の派閥・麻生派が、親分の麻生太郎副総裁が、明日までに前倒し選挙の是非を決定する投票を行うべきだと広言したことが決定的だったようだ。

 石破首相が、今日辞意を決意した理由のひとつは、懸案だったアメリカとの関税問題が赤澤担当大臣の努力により、何とか決着がついたことで、一応在任中に役割を果たすことが出来たという安堵感があったからのようだ。

 さて、プロ野球も終盤戦に入って来たが、今シーズンのセントラル・リーグ優勝チームが今日決まった。阪神タイガースが7日、阪神甲子園球場で広島カープに2-0で勝ち、2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を果たした。めでたし、めでたしである。優勝は1リーグ時代を含め11度目の制覇で、球団創設90年となる節目のシーズンを飾ることが出来た。コーチ経験のない藤川球児監督にとって、今年就任したばかりで早々に栄冠を獲得することになった。阪神の優勝は1990年の巨人の9月8日を抜き、両リーグで最も早い優勝決定だったが、残り試合を17試合も残したのは、セ史上最多だったし、今日時点で2位に17ゲーム差と記録的な独走だった。これから日本シリーズ出場権を賭けて、2,3位チームと争う宿題が残されているが、今年の阪神の実力は並外れているので、勝ち抜いて、上手くすれば日本選手権チャンピオンにもなれるのではないかと思う。

 それにしても総理大臣が辞任を公表した日に、こともあろうにプロ野球チームの優勝が決まるという偶然も珍しいことであろう。そのせいだろうか、理由は分からないが、NHKの夜のスポーツ・ニュースであまり詳しく報道しなかった。石破首相に遠慮でもしたのだろうか。

2025年9月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6690.2025年9月6日(土) 秋篠宮家ご長男悠仁様成人式を迎えられる。

 秋篠宮家のご長男・悠仁様が19歳の誕生日の今日成人式を迎えられた。本来なら18歳の昨年行われる筈だったが、高校3年生として受験を控えておられたという特殊な事情で1年間延期された。悠仁様は現在筑波大学に在学中である。

 皇位継承権2番目の悠仁様だけに、皇室のしきたりに従って中々仰々しい儀式を迎えられた。女性天皇問題もまったく消えてしまったわけではないが、年月の経過に連れ、悠仁様が父親の秋篠宮殿下が皇位継承を辞退するような言葉を漏らしているので、悠仁様が継承される可能性が高くなっている。いずれにしてもまだ大学生であるので、在学中は皇室行事とともに勉学にも力を入れて大学生生活を満喫して欲しいと思う。

 さて、これまでにも本ブログで度々批判してきたことである。今更ながら、一国の最高責任者・大統領として、とても付き合い切れない事象が明かになった。言うまでもなく、アメリカのトランプ大統領である。とにかく思い付きで政策を実行している傾向があるが、最近の大統領令などによる身勝手で独断的な行動には、こんなことで世の中が収まるだろうかと首を傾げたくなる。

 とにかく気に入らないことはすべて反対、拒絶するという我が道を往く姿勢である。最近の言動だけを見ても、不法滞在移民の強制送還、ハーバード大への助成金凍結、クック連邦準備制度理事会(FRB)理事解職、相互関税に対する連邦控訴裁判所による違法判決、思うように利下げしないFRBのパウエル議長への度重なる圧力行使、国防総省を「戦争省」に名称変更、など数々の話題が注視されている。

 実は今日の朝刊を見てもっと驚いた記事があった。それはトランプ大統領1期目の2019年に米海軍特殊部隊を北朝鮮に上陸させる作戦を実行し、失敗していたと報じたニューヨーク・タイムズ紙によるものである。金正恩・朝鮮労働党総書記の暗殺を企てたものではなく、総書記の通信を傍受する機器の設置が目的だったというが、結果として罪もない北朝鮮人を数人殺害することになった。こんな残虐な行為が許されるのだろうか。NYTがニュースを公開したので、当然北朝鮮は知っている筈である。アメリカは北朝鮮との間でこの侵入、殺人事件の決着をつけたのだろうか。北朝鮮はアメリカに対して、抗議や損害賠償を要求するようなことはなかったのだろうか。それにしても今更6年も前のアメリカの秘密行為を公にした目的は何だろう。記事にはその辺りのことは記されていないが、米朝間で秘密裏に問題解決としたのだろうか。ところが、今日テレビでは、トランプ大統領はまったく知らないと述べていた。これだけの国家間の大事件を両国ともに、見て見ぬふりをしているようだ。どうなっているのだろうか。

 それにしてもトランプ大統領の派手な言動の裏にはこういう隠密的な行為もある。怖い「お人」である。何を考えているのか分からない大統領には、日本政府も入念に考えて対応しないと、いつか足元を掬われる恐れがある。

2025年9月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6689.2025年9月5日(金) 米大統領、自動車関税15%に引き下げの真意は?

 このところ天候が変わり易い。関東南部ではそれほど大量の雨に悩まされることはなかったが、九州や四国、東北地方などでは連日豪雨に襲われている。テレビ画面で観る河川の氾濫や、道路の冠水状況にはその一部でもお湿りとして関東南部に恵んで欲しいと願っていた。

 そんな時に九州沖合で発生した台風15号は、今日四国から愛知、静岡、神奈川、千葉と海岸添いに進路を東に向け太平洋へ抜けた。静岡県牧之原市では強風で家が崩壊し、道路上に電柱が何本も倒れ込み、車や歩行者も通ることが出来ず、更に車やトラックが横転する有様だった。都内では江東区辺りでは激しい雨に襲われたが、我が世田谷区周辺ではそれほどではなかった。しかし、流石に日課になっているウォーキングには出かけることも出来ず、ほとんど毎日5千歩は歩いていたが、今日ばかりは何と2千歩一歩手前だった。

 さて、アメリカの外交、及び経済政策に関するトランプ政権の意向がまったく分からない。今年4月に厳しい関税を各国へ課すと広言してから、あまりにも厳しい関税率に音を上げた国もある一方で、日本も厳しい関税を課せられ、赤澤亮正・経済再生相が再三訪米して交渉に当たり、7月に不承不承アメリカの要望を飲み、自動車に対する関税は27.5%に引き上げられ、他の品目は15%ということで合意した。

 ところが、ここへ来て事態が一変した。合意書が文書化されていないと問題になり、赤澤大臣は昨日急遽渡米した。交渉の結果、日米両政府が共同文書にまとめて公表することになった。今日になって27.5%だった自動車の関税率が15%となり、15%だった品目は追加関税が課されずにそのまま15%と明記された。早速トランプ大統領が大統領令に署名したという。自動車業界は営業的にも以前と同じ目算が立ちホクホクしていることだろう。それにしても相手国の要望を一切聞き入れなかった強気のトランプ氏が、よくぞ日本の要望を聞き入れたものである。

 大統領が折れたのは、他にもっと強い要望が日本に対してあったからだと思う。その最たる要望は、かねがね懸念されていた日本の防衛費の増額である。従来から日本の安全保障環境が厳しいことを挙げ、日本の防衛費は不十分だとトランプ政権国防総省高官が語っていた。アメリカは自国の軍隊が、アメリカのアジア戦略により日本周辺に基地を設営し、多額の国防費を投入しているが、財政事情が厳しくなり、これ以上支出が難しいと判断して関係国の日本に無理な財政的要求をするようになったのだ。

 アメリカは日本が「軍備を放棄した」日本国憲法の精神と存在を忘れている。戦後生まれが増えたアメリカ国防総省内でも、この戦争とは手を切った日本国憲法がアメリカによって作られたものだということを忘れて、日本に対して無理難題を押し付けているのである。日本に対して防衛費の具体的な数字は述べていないが、6月にNATOがGDP比5%に引き上げたことを高く評価し、韓国がGDP比2.32%に引き上げることを引き合いに出して日本に対して防衛費増額の圧力をかけている。

 気分屋トランプ大統領の腹の内は分からない。気まぐれすぎる。精々トランプ大統領も日本国憲法をよく学んで憲法違反に関わることは避けて欲しい。尤もそれは日本の政治家が断固として筋を通せば良いことであるが、せめてもの希望である。

2025年9月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6688.2025年9月4日(木) 久しぶりに海外武者修行について語る。

 ほぼ2年ぶりにセミナー講師を務めた。飯田橋で「NPOシニア大楽」が開いた公開講座で講師を依頼され、他の3人の講師とともに、50人の会員を前に、それぞれ得意の分野について40分間精一杯講師を務めた。私は海外武者修行の実体験から知った、「現場を知らなければ真実はわからない」というテーマで臨場感について現地で撮った写真を組み入れながらパワーポイントを使って、受講者の会員から興味を持ってもらえるよう話したつもりである。このNPOには理事長ら何人か知り合いもいるので、気軽に話すことが出来た。

 自宅を出る時、雨が降っていたので、久しぶりに傘をさして会場まで出かけた。来週金曜日には吉祥寺の武蔵野商工会議所で、同じようなテーマについて1時間半話すことになっている。しばらく講演から遠ざかると、パワーポイントの画像作成などに案外苦労する。情けないことに作成方を大分忘れてしまっているのである。だが、しばらく夢中で取り組んでいると少しずつ想い出して作業が捗るようになる。やはりあまり休止期間が長いと肝心なポイントを忘れてしまうので、あまり講演期間のインターバルを取らない方が良さそうだ。

 さて、今日の夕刊で知ったのだが、リスボン市内を走行している観光的にも魅力的なケーブルカーが脱線し、そのまま走って車両がビルに激突して、15人が死亡したという悲しいニュースである。景色の良い市内の小高い展望台サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台と市の中心部300mばかりを最大勾配17°で走るそうだから、見た目通りかなり厳しい運行だと思う。

 2001年6月にポルトガルを訪れた時、何とか乗ってみようと思ったが、チャンスがなく乗る機会を逸してしまった。市内の繁華街をのんびり走って傍を走る車も電車に遠慮する感じだった。この事故を思うに、車も多い坂道を市電のようなケーブルカーが走ったら事故発生の場合、大事故になることを懸念していたが、その通りとなってしまった。しかし、中々趣のある電車でもあり、このまま消えてしまうのは惜しい。充分事故防止策を講じて、これまでと同じように走行して、観光客を楽しませて欲しいものである。

 前記のように、今日は久しぶりに小雨が降ったが、各地域によって雨量がバラバラのようで、都内でも激しく雨が降っていたところもあるが、我が家の近くはそれほどでもなかった。でも久方ぶりの雨は庭の樹木には滋雨となったことだろう。どことなく植物に生きの良さを見たように想う。明日も降雨が期待されるようなので、ホッとしている。

2025年9月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6687.2025年9月3日(水) 中国抗日戦勝式典にロシア、北朝鮮首脳が出席

 昨日9月2日が日本に勝利した日として祝われる中国北京では、今日「抗日戦争勝利80周年」の派手な軍事パレードが行われ、ロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記らが出席し、壇上からパレードを見守った。アメリカのトランプ大統領が主唱する「アメリカ・ファースト」のせいか、中国、ロシア、北朝鮮のような欺瞞的社会主義国家の結束を内外に知らしめるために、中国は先頭に立ってとかく派手なパフォーマンスを演じている。以前は50カ国近い首脳が出席されたが、今年はイラン、インド、マレーシア、インドネシアなど26か国の首脳が出席したに留まった。

 その一方で、敗戦国の日本は終戦記念80周年を迎えた8月15日には、過ちだった戦争を2度と繰り返さず、平和を希求して行くことを誓った。戦勝国と敗戦国にとってともに戦争を2度と起こさない信念は同じようなものだが、戦勝国の中国にとっては、いかに中国人が戦争で残酷な体験を味わったかを世界に知らせようと願った。この夏2本の反日戦争映画が大々的に企画され、その内1本が上映され多くの観客を呼び込み異例なほどの興行収入を得た。

 そのひとつは、1937年に起きた南京事件を題材にした「南京写真館」で、7月25日に中国国内で公開されてから観客が増え続け、興行収入ではトップを走っている。当然反日的な視点で撮影された映画であるだけに、映画鑑賞後にほとんどの観客が日本に対する恨みつらみを吐露し、日本なんかについて考えたくないと強く反日感情を露わにする人もいた。中には、日本へ旅行する自国民の気持ちが分からないと、今年になって訪日外国人観光客トップになった同胞の気持ちが分からないと言っている。

 もうひとつの映画は、すでに完成され公開を7月31日と予定したが、現在無期限延期となっている。タイトルは「731」で、戦時中中国東北部で細菌部隊として活躍した関東軍の「731部隊」から引用したものである。タイトルも旧日本軍部隊名を借用しており、今「南京写真館」がヒットして強まった反日感情を更に加速させるのではないかと、ここは間を置いていずれ公開するとの方針のようである。ただ、一部には公開日が、9月18日と報じられたが、これは満州事変につながった柳条湖事件勃発の日である。また残虐なシーンが若年層に与える悪影響が指摘されているだけではなく、今後の日中関係の冷え込みにつながるのではないかと懸念の声も中国国内で生まれている。

 中国政府としては、国民の愛国心向上のためのキャンペーンを試行していて、すでに公開した「南京写真館」について、反ファシズム文藝の重要作品として讃えているようだが、そこには相手国(日本)に対する配慮とか、友好関係の構築などについてはまるで考えてもいないようだ。

 トランプ大統領により「アメリカ・ファースト」が叫ばれてから、アメリカの自己本位な言動が些か気になっているが、かつての日中戦争をダシに中国が「中国ファースト」を言い出すのではないか、その点も気になっている。

2025年9月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com