ほぼ2年ぶりにセミナー講師を務めた。飯田橋で「NPOシニア大楽」が開いた公開講座で講師を依頼され、他の3人の講師とともに、50人の会員を前に、それぞれ得意の分野について40分間精一杯講師を務めた。私は海外武者修行の実体験から知った、「現場を知らなければ真実はわからない」というテーマで臨場感について現地で撮った写真を組み入れながらパワーポイントを使って、受講者の会員から興味を持ってもらえるよう話したつもりである。このNPOには理事長ら何人か知り合いもいるので、気軽に話すことが出来た。
自宅を出る時、雨が降っていたので、久しぶりに傘をさして会場まで出かけた。来週金曜日には吉祥寺の武蔵野商工会議所で、同じようなテーマについて1時間半話すことになっている。しばらく講演から遠ざかると、パワーポイントの画像作成などに案外苦労する。情けないことに作成方を大分忘れてしまっているのである。だが、しばらく夢中で取り組んでいると少しずつ想い出して作業が捗るようになる。やはりあまり休止期間が長いと肝心なポイントを忘れてしまうので、あまり講演期間のインターバルを取らない方が良さそうだ。
さて、今日の夕刊で知ったのだが、リスボン市内を走行している観光的にも魅力的なケーブルカーが脱線し、そのまま走って車両がビルに激突して、15人が死亡したという悲しいニュースである。景色の良い市内の小高い展望台サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台と市の中心部300mばかりを最大勾配17°で走るそうだから、見た目通りかなり厳しい運行だと思う。
2001年6月にポルトガルを訪れた時、何とか乗ってみようと思ったが、チャンスがなく乗る機会を逸してしまった。市内の繁華街をのんびり走って傍を走る車も電車に遠慮する感じだった。この事故を思うに、車も多い坂道を市電のようなケーブルカーが走ったら事故発生の場合、大事故になることを懸念していたが、その通りとなってしまった。しかし、中々趣のある電車でもあり、このまま消えてしまうのは惜しい。充分事故防止策を講じて、これまでと同じように走行して、観光客を楽しませて欲しいものである。
前記のように、今日は久しぶりに小雨が降ったが、各地域によって雨量がバラバラのようで、都内でも激しく雨が降っていたところもあるが、我が家の近くはそれほどでもなかった。でも久方ぶりの雨は庭の樹木には滋雨となったことだろう。どことなく植物に生きの良さを見たように想う。明日も降雨が期待されるようなので、ホッとしている。