秋篠宮家のご長男・悠仁様が19歳の誕生日の今日成人式を迎えられた。本来なら18歳の昨年行われる筈だったが、高校3年生として受験を控えておられたという特殊な事情で1年間延期された。悠仁様は現在筑波大学に在学中である。
皇位継承権2番目の悠仁様だけに、皇室のしきたりに従って中々仰々しい儀式を迎えられた。女性天皇問題もまったく消えてしまったわけではないが、年月の経過に連れ、悠仁様が父親の秋篠宮殿下が皇位継承を辞退するような言葉を漏らしているので、悠仁様が継承される可能性が高くなっている。いずれにしてもまだ大学生であるので、在学中は皇室行事とともに勉学にも力を入れて大学生生活を満喫して欲しいと思う。
さて、これまでにも本ブログで度々批判してきたことである。今更ながら、一国の最高責任者・大統領として、とても付き合い切れない事象が明かになった。言うまでもなく、アメリカのトランプ大統領である。とにかく思い付きで政策を実行している傾向があるが、最近の大統領令などによる身勝手で独断的な行動には、こんなことで世の中が収まるだろうかと首を傾げたくなる。
とにかく気に入らないことはすべて反対、拒絶するという我が道を往く姿勢である。最近の言動だけを見ても、不法滞在移民の強制送還、ハーバード大への助成金凍結、クック連邦準備制度理事会(FRB)理事解職、相互関税に対する連邦控訴裁判所による違法判決、思うように利下げしないFRBのパウエル議長への度重なる圧力行使、国防総省を「戦争省」に名称変更、など数々の話題が注視されている。
実は今日の朝刊を見てもっと驚いた記事があった。それはトランプ大統領1期目の2019年に米海軍特殊部隊を北朝鮮に上陸させる作戦を実行し、失敗していたと報じたニューヨーク・タイムズ紙によるものである。金正恩・朝鮮労働党総書記の暗殺を企てたものではなく、総書記の通信を傍受する機器の設置が目的だったというが、結果として罪もない北朝鮮人を数人殺害することになった。こんな残虐な行為が許されるのだろうか。NYTがニュースを公開したので、当然北朝鮮は知っている筈である。アメリカは北朝鮮との間でこの侵入、殺人事件の決着をつけたのだろうか。北朝鮮はアメリカに対して、抗議や損害賠償を要求するようなことはなかったのだろうか。それにしても今更6年も前のアメリカの秘密行為を公にした目的は何だろう。記事にはその辺りのことは記されていないが、米朝間で秘密裏に問題解決としたのだろうか。ところが、今日テレビでは、トランプ大統領はまったく知らないと述べていた。これだけの国家間の大事件を両国ともに、見て見ぬふりをしているようだ。どうなっているのだろうか。
それにしてもトランプ大統領の派手な言動の裏にはこういう隠密的な行為もある。怖い「お人」である。何を考えているのか分からない大統領には、日本政府も入念に考えて対応しないと、いつか足元を掬われる恐れがある。